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第30回
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昭和28年/1953年下半期
(昭和29年/1954年1月22日決定発表/『オール讀物』昭和29年/1954年4月号選評掲載)
選考委員  川口松太郎
男54歳
井伏鱒二
男55歳
吉川英治
男61歳
小島政二郎
男59歳
木々高太郎
男56歳
永井龍男
男49歳
大佛次郎
男56歳
選評総行数  41 44 79 50 68 35 43
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
木山捷平 「脳下垂体」
29
男49歳
0 10 0 7 5 3 0
田宮虎彦 「都会の樹蔭」
43
男42歳
0 8 18 9 8 14 11
白藤茂 「亡命記」
80
男39歳
13 9 7 13 4 4 12
井手雅人 「地の塩」
144
男34歳
0 0 18 6 9 3 0
和田芳恵 「老猿」
50
男47歳
3 0 11 15 7 6 3
池田みち子 「汚された思春期」
96
女43歳
0 0 0 4 20 5 0
原田種夫 「南蛮絵師」
215
男52歳
0 0 12 2 5 0 0
            欠席
書面回答
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和29年/1954年4月号)
1行当たりの文字数:15字


選考委員
川口松太郎男54歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
精進を望む 総行数41 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
木山捷平
男49歳
0  
田宮虎彦
男42歳
0  
白藤茂
男39歳
13 「構成力の巧みな作家に、描写の勉強をさせるのが早く成功しそうな気がして白藤君を押した」
井手雅人
男34歳
0  
和田芳恵
男47歳
3 「今回も又相当の支持を得ながら全委員の一致に至らなかったのは残念だ。」
池田みち子
女43歳
0  
原田種夫
男52歳
0  
  「今回の候補作品は委員の力を出し切らせて、意見をまとめるだけのものがなかった。」
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他の選考委員
井伏鱒二
吉川英治
小島政二郎
木々高太郎
永井龍男
大佛次郎
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選考委員
井伏鱒二男55歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
選を終えて 総行数44 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
木山捷平
男49歳
10 「落ちつきのある作風で素朴なユーモア掬すべきものがあると思った。」
田宮虎彦
男42歳
8 「巧妙に書けていると思った。」「もし(引用者注:木山授賞に)異論が出るとすれば、その場合は田宮君の作品を推すつもりで私は会に出席した。」
白藤茂
男39歳
9 「次回に期待しようという説が出て私もそれに賛成した。」
井手雅人
男34歳
0  
和田芳恵
男47歳
0  
池田みち子
女43歳
0  
原田種夫
男52歳
0  
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他の選考委員
川口松太郎
吉川英治
小島政二郎
木々高太郎
永井龍男
大佛次郎
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選考委員
吉川英治男61歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
低調だった銓衡 総行数79 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
木山捷平
男49歳
0  
田宮虎彦
男42歳
18 「「都会の樹蔭」は氏を代表する作品ではない。」「(引用者注:当選者二作にしてそのうちの一作を田宮にとの声に)自分は反対した。田宮氏はもう一家の風をもっている人であり、二分の一作家としたのでは、表彰にならない。」
白藤茂
男39歳
7 「「亡命記」「都会の樹蔭」「地の塩」ほか数篇にも、多少の愛惜がないではない。」「過去の或る時期の賞だったらこの程度でも当選作となったかもしれないだろう。」
井手雅人
男34歳
18 「将来の倦まない精進を期待する。といって作品に沈潜してゆくにあたってそう歯ぎしりなさらない方がよいのではないか。」
和田芳恵
男47歳
11 「「純」「中間」「大衆」と小説の種別呼称が入りみだれて来た誌上戦線では、その傑出も選択も何かむずかしくなって来た感じもする。「老猿」の筆者などその境界地帯を毎回うろうろしているようで甚だじれッたい気もちがする。」
池田みち子
女43歳
0  
原田種夫
男52歳
12 「意図は壮なりといいたいが、もすこし目の細かい絹で文学的濾過を経なければ小説として読む味が訴えられて来ないではないか。」
  「直木賞銓衡の席としては、稀れなほど低調で気の揚がらない会合になってしまった。」
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他の選考委員
川口松太郎
井伏鱒二
小島政二郎
木々高太郎
永井龍男
大佛次郎
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選考委員
小島政二郎男59歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
選後感 総行数50 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
木山捷平
男49歳
7 「私はちっとも心に触れて来ず生ぬるいお湯に漬っているような木山捷平君の「脳下垂体」」
田宮虎彦
男42歳
9 「田宮君のものなら、歴史小説の方にもっと優れた作品がある。」
白藤茂
男39歳
13 「若し誰かを押すとすれば、この人あたりだろうと思った。白藤君は登場人物に個性を与えて描き生かす力に欠けているが、その代りコンストラクションに対する手腕を持っている。」
井手雅人
男34歳
6 「相当ボンバスチックな荒さが私の舌に残った。作品をもっと沢山見せて下さい。」
和田芳恵
男47歳
15 「文学になっているのは、和田芳恵君の「老猿」だろう。」「しかし、いずれも、直木賞の作品ではないように思う。」
池田みち子
女43歳
4 「相当感心したが、みんなは極端に点を入れなかった。」
原田種夫
男52歳
2 「一番詰まらなかったのは、原田種夫君の「南蛮絵師」だった。」
  「今度も授賞作品なしと云う腹で出席した」
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他の選考委員
川口松太郎
井伏鱒二
吉川英治
木々高太郎
永井龍男
大佛次郎
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選考委員
木々高太郎男56歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
一致しない評価 総行数68 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
木山捷平
男49歳
5 「委員会へ出る時は、木山捷平「脳下垂体」と和田芳恵「老猿」と考えて出た」
田宮虎彦
男42歳
8 「この作者の他の小説をもう二三篇よんでいたら僕にも意見があったろうが、この作品だけだったら、何か作りものだけの感じだった。或いはつぎ合わせものゝ感じだった。」
白藤茂
男39歳
4 「白藤茂「亡命記」を小島政二郎と吉川英治が推すと、永井龍男と僕とが、むしろマイナスを投ずるといったあんばい」
井手雅人
男34歳
9 「スパイがたやすく白状したりする変に大衆小説的のところがあるが、この筆者には、もっと書かせ度いと思う。」
和田芳恵
男47歳
7 「委員会へ出る時は、木山捷平「脳下垂体」と和田芳恵「老猿」と考えて出た」
池田みち子
女43歳
20 「僕がおとした理由は相当重大である。」「それが大衆文学たるためには(いや純文学としても)その汚らしさが理想的にまで行ってるとか、汚らしさのうちに何か別のキラリとしたものがあるとかしないではよい文学とは思えない。」
原田種夫
男52歳
5 「力作だが焦点がむすばれていない。」「僕は最初からおとした。」
  「意慾のある作品が新人のうちに出ていないとみる。(引用者中略)これは純文学をも大衆文学をも二股かけているからではないか。」
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川口松太郎
井伏鱒二
吉川英治
小島政二郎
永井龍男
大佛次郎
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選考委員
永井龍男男49歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
感想 総行数35 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
木山捷平
男49歳
3 「面白い。しかし、これで「一本」とは思われない。」
田宮虎彦
男42歳
14 「結局私は一票入れた。理由は、他に直木賞にふさわしい作品がなかったからという、消極的なものであった。」「作中の「私」夫婦に対して、作者の眼が甘く思われた」
白藤茂
男39歳
4 「人間が描けていないという理由で、最初から私は反対した。」
井手雅人
男34歳
3 「力作だが、従来の「大衆文芸」調に無抵抗なのは残念である。」
和田芳恵
男47歳
6 「この作者は、いつも過去の世界になづんで、現在の舞台に出て来たがらない。」「直木賞候補作としては適当でない。」
池田みち子
女43歳
5 「肉屋の店先きのように、生々しい材料が羅列されている。これを、どう扱うかが、小説の問題になるのであろう。」
原田種夫
男52歳
0  
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他の選考委員
川口松太郎
井伏鱒二
吉川英治
小島政二郎
木々高太郎
大佛次郎
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選考委員
大佛次郎男56歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
読後 総行数43 (1行=15字)
候補 評価 行数 評言
木山捷平
男49歳
0  
田宮虎彦
男42歳
11 「どうしてこれが候補作品として廻って来たのかと疑った。」「同君のものとして、優れているとは考えられない。田宮君の迷惑となることだと思った。」
白藤茂
男39歳
12 「甘さが附きまとう。」「もっときびしく、ひき緊めて描いたら、光が表面のものでなく、別の趣きを加えたろうと思う。」「しかし今度、直木賞の候補で一番適当だったのは、これではなかろうか?」
井手雅人
男34歳
0  
和田芳恵
男47歳
3 「筆の確かなのに心を惹かれた。だが「老猿」は直木賞のものでない。」
池田みち子
女43歳
0  
原田種夫
男52歳
0  
  「私は直木賞の作品に、嘘は求めていないが、何かの意味で飛躍が欲しいと思っている。明るく抽象された画であってもよい。」
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他の選考委員
川口松太郎
井伏鱒二
吉川英治
小島政二郎
木々高太郎
永井龍男
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候補者・作品
木山捷平男49歳×各選考委員 
「脳下垂体」
短篇 29
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男54歳
0  
井伏鱒二
男55歳
10 「落ちつきのある作風で素朴なユーモア掬すべきものがあると思った。」
吉川英治
男61歳
0  
小島政二郎
男59歳
7 「私はちっとも心に触れて来ず生ぬるいお湯に漬っているような木山捷平君の「脳下垂体」」
木々高太郎
男56歳
5 「委員会へ出る時は、木山捷平「脳下垂体」と和田芳恵「老猿」と考えて出た」
永井龍男
男49歳
3 「面白い。しかし、これで「一本」とは思われない。」
大佛次郎
男56歳
0  
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他の候補作
田宮虎彦
「都会の樹蔭」
白藤茂
「亡命記」
井手雅人
「地の塩」
和田芳恵
「老猿」
池田みち子
「汚された思春期」
原田種夫
「南蛮絵師」
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候補者・作品
田宮虎彦男42歳×各選考委員 
「都会の樹蔭」
短篇 43
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男54歳
0  
井伏鱒二
男55歳
8 「巧妙に書けていると思った。」「もし(引用者注:木山授賞に)異論が出るとすれば、その場合は田宮君の作品を推すつもりで私は会に出席した。」
吉川英治
男61歳
18 「「都会の樹蔭」は氏を代表する作品ではない。」「(引用者注:当選者二作にしてそのうちの一作を田宮にとの声に)自分は反対した。田宮氏はもう一家の風をもっている人であり、二分の一作家としたのでは、表彰にならない。」
小島政二郎
男59歳
9 「田宮君のものなら、歴史小説の方にもっと優れた作品がある。」
木々高太郎
男56歳
8 「この作者の他の小説をもう二三篇よんでいたら僕にも意見があったろうが、この作品だけだったら、何か作りものだけの感じだった。或いはつぎ合わせものゝ感じだった。」
永井龍男
男49歳
14 「結局私は一票入れた。理由は、他に直木賞にふさわしい作品がなかったからという、消極的なものであった。」「作中の「私」夫婦に対して、作者の眼が甘く思われた」
大佛次郎
男56歳
11 「どうしてこれが候補作品として廻って来たのかと疑った。」「同君のものとして、優れているとは考えられない。田宮君の迷惑となることだと思った。」
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他の候補作
木山捷平
「脳下垂体」
白藤茂
「亡命記」
井手雅人
「地の塩」
和田芳恵
「老猿」
池田みち子
「汚された思春期」
原田種夫
「南蛮絵師」
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候補者・作品
白藤茂男39歳×各選考委員 
「亡命記」
短篇 80
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男54歳
13 「構成力の巧みな作家に、描写の勉強をさせるのが早く成功しそうな気がして白藤君を押した」
井伏鱒二
男55歳
9 「次回に期待しようという説が出て私もそれに賛成した。」
吉川英治
男61歳
7 「「亡命記」「都会の樹蔭」「地の塩」ほか数篇にも、多少の愛惜がないではない。」「過去の或る時期の賞だったらこの程度でも当選作となったかもしれないだろう。」
小島政二郎
男59歳
13 「若し誰かを押すとすれば、この人あたりだろうと思った。白藤君は登場人物に個性を与えて描き生かす力に欠けているが、その代りコンストラクションに対する手腕を持っている。」
木々高太郎
男56歳
4 「白藤茂「亡命記」を小島政二郎と吉川英治が推すと、永井龍男と僕とが、むしろマイナスを投ずるといったあんばい」
永井龍男
男49歳
4 「人間が描けていないという理由で、最初から私は反対した。」
大佛次郎
男56歳
12 「甘さが附きまとう。」「もっときびしく、ひき緊めて描いたら、光が表面のものでなく、別の趣きを加えたろうと思う。」「しかし今度、直木賞の候補で一番適当だったのは、これではなかろうか?」
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他の候補作
木山捷平
「脳下垂体」
田宮虎彦
「都会の樹蔭」
井手雅人
「地の塩」
和田芳恵
「老猿」
池田みち子
「汚された思春期」
原田種夫
「南蛮絵師」
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候補者・作品
井手雅人男34歳×各選考委員 
「地の塩」
短篇 144
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男54歳
0  
井伏鱒二
男55歳
0  
吉川英治
男61歳
18 「将来の倦まない精進を期待する。といって作品に沈潜してゆくにあたってそう歯ぎしりなさらない方がよいのではないか。」
小島政二郎
男59歳
6 「相当ボンバスチックな荒さが私の舌に残った。作品をもっと沢山見せて下さい。」
木々高太郎
男56歳
9 「スパイがたやすく白状したりする変に大衆小説的のところがあるが、この筆者には、もっと書かせ度いと思う。」
永井龍男
男49歳
3 「力作だが、従来の「大衆文芸」調に無抵抗なのは残念である。」
大佛次郎
男56歳
0  
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他の候補作
木山捷平
「脳下垂体」
田宮虎彦
「都会の樹蔭」
白藤茂
「亡命記」
和田芳恵
「老猿」
池田みち子
「汚された思春期」
原田種夫
「南蛮絵師」
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候補者・作品
和田芳恵男47歳×各選考委員 
「老猿」
短篇 50
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男54歳
3 「今回も又相当の支持を得ながら全委員の一致に至らなかったのは残念だ。」
井伏鱒二
男55歳
0  
吉川英治
男61歳
11 「「純」「中間」「大衆」と小説の種別呼称が入りみだれて来た誌上戦線では、その傑出も選択も何かむずかしくなって来た感じもする。「老猿」の筆者などその境界地帯を毎回うろうろしているようで甚だじれッたい気もちがする。」
小島政二郎
男59歳
15 「文学になっているのは、和田芳恵君の「老猿」だろう。」「しかし、いずれも、直木賞の作品ではないように思う。」
木々高太郎
男56歳
7 「委員会へ出る時は、木山捷平「脳下垂体」と和田芳恵「老猿」と考えて出た」
永井龍男
男49歳
6 「この作者は、いつも過去の世界になづんで、現在の舞台に出て来たがらない。」「直木賞候補作としては適当でない。」
大佛次郎
男56歳
3 「筆の確かなのに心を惹かれた。だが「老猿」は直木賞のものでない。」
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他の候補作
木山捷平
「脳下垂体」
田宮虎彦
「都会の樹蔭」
白藤茂
「亡命記」
井手雅人
「地の塩」
池田みち子
「汚された思春期」
原田種夫
「南蛮絵師」
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候補者・作品
池田みち子女43歳×各選考委員 
「汚された思春期」
短篇 96
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男54歳
0  
井伏鱒二
男55歳
0  
吉川英治
男61歳
0  
小島政二郎
男59歳
4 「相当感心したが、みんなは極端に点を入れなかった。」
木々高太郎
男56歳
20 「僕がおとした理由は相当重大である。」「それが大衆文学たるためには(いや純文学としても)その汚らしさが理想的にまで行ってるとか、汚らしさのうちに何か別のキラリとしたものがあるとかしないではよい文学とは思えない。」
永井龍男
男49歳
5 「肉屋の店先きのように、生々しい材料が羅列されている。これを、どう扱うかが、小説の問題になるのであろう。」
大佛次郎
男56歳
0  
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他の候補作
木山捷平
「脳下垂体」
田宮虎彦
「都会の樹蔭」
白藤茂
「亡命記」
井手雅人
「地の塩」
和田芳恵
「老猿」
原田種夫
「南蛮絵師」
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候補者・作品
原田種夫男52歳×各選考委員 
「南蛮絵師」
中篇 215
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男54歳
0  
井伏鱒二
男55歳
0  
吉川英治
男61歳
12 「意図は壮なりといいたいが、もすこし目の細かい絹で文学的濾過を経なければ小説として読む味が訴えられて来ないではないか。」
小島政二郎
男59歳
2 「一番詰まらなかったのは、原田種夫君の「南蛮絵師」だった。」
木々高太郎
男56歳
5 「力作だが焦点がむすばれていない。」「僕は最初からおとした。」
永井龍男
男49歳
0  
大佛次郎
男56歳
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他の候補作
木山捷平
「脳下垂体」
田宮虎彦
「都会の樹蔭」
白藤茂
「亡命記」
井手雅人
「地の塩」
和田芳恵
「老猿」
池田みち子
「汚された思春期」
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