直木賞のすべて
第58回
直木賞-選評の概要 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
小研究
大衆選考会
リンク集
マップ

ページの最後へ
Last Update[H26]2014/6/20

58   一覧へ 57前の回へ 後の回へ59
昭和42年/1967年下半期
(昭和43年/1968年1月22日決定発表/『オール讀物』昭和43年/1968年4月号選評掲載)
選考委員  石坂洋次郎
男67歳
源氏鶏太
男55歳
海音寺潮五郎
男66歳
川口松太郎
男68歳
水上勉
男48歳
松本清張
男58歳
大佛次郎
男70歳
柴田錬三郎
男50歳
今日出海
男64歳
中山義秀
男67歳
村上元三
男57歳
選評総行数  40 76 83 37 41 46 45 49 45 34 73
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
野坂昭如 「アメリカひじき」等
136
男37歳
24 11 16 19 19 16 24 15 16 7 10
三好徹 「聖少女」
136
男37歳
18 17 19 18 13 10 13 7 16 5 9
筒井康隆 「ベトナム観光公社」
54
男33歳
0 3 0 0 0 0 8 8 0 0 5
姫野梅子 「首謀者」
152
女(不明)
0 5 0 0 0 0 0 0 0 0 3
原田八束 「風塵」
127
男46歳
4 3 16 0 4 0 0 9 14 6 11
豊田穣 「あるスパルタの敗北」
102
男47歳
0 6 0 0 0 0 0 8 0 0 6
渡辺淳一 「訪れ」
130
男34歳
0 4 3 0 7 0 0 7 0 16 8
加藤葵 「残り火」
48
男(40歳)
6 4 0 0 0 0 0 7 0 0 5
早乙女貢 「叛臣伝」
135
男42歳
4 15 28 0 4 10 0 9 0 6 10
      欠席
書面回答
             
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』昭和43年/1968年4月号
1行当たりの文字数:14字


選考委員
石坂洋次郎男67歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
“手ごたえ”を感じさせる作家 総行数40 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
24 「二作のうち、私は「火垂るの墓」がいいと思った。」「こう短くきれぎれに書かないで、この題材で長篇を書かれたら――と残念に思った。ともかく多才の人であり、底に手ごたえのあるものを感じさせる作家だ。」
三好徹
男37歳
18 「題名が象徴的でいいと思うし、内容も感覚的に新鮮だが、デッサンが少し弱いような気がした。」
筒井康隆
男33歳
0  
姫野梅子
女(不明)
0  
原田八束
男46歳
4 「原田八束氏の「風塵」(引用者中略)などが最終審査の対象になった。」
豊田穣
男47歳
0  
渡辺淳一
男34歳
0  
加藤葵
男(40歳)
6 「私自身は(引用者中略)一番好きだったが、直木賞――つまり大衆向きではないせいか支持者があんがい少かった。」
早乙女貢
男42歳
4 「早乙女貢氏の「叛臣伝」などが最終審査の対象になった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
源氏鶏太
海音寺潮五郎
川口松太郎
水上勉
松本清張
大佛次郎
柴田錬三郎
今日出海
中山義秀
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
源氏鶏太男55歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
二人に賛成 総行数76 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
11 「今回の二作については文句のつけようがなかった。」「私の感じからいうと今回の授賞は、はじめから野坂氏に決っていたような雰囲気であった。」
三好徹
男37歳
17 「今がちょうど授賞の潮どきであり、」「一種の風格がそなわって来て、従来の推理小説から抜け出る意欲が見えているし、現代風俗を巧みにとらえている。」
筒井康隆
男33歳
3 「着想の妙に感心したが、それだけに終っているような気がした。」
姫野梅子
女(不明)
5 「胸を打つが、やや冗長でなかったろうか。また、最後にK君を自動車事故にあわせているが、却って作品を軽くしているようだ。」
原田八束
男46歳
3 「面白かった。なかなか雄大な物語で、しめくくりもよく利いていた。」
豊田穣
男47歳
6 「過度な感傷を排して描いてあるのもいい。が、この作品に限っていえば、もうすこしいい意味での面白さがほしかった。」
渡辺淳一
男34歳
4 「うまかったのだが、どうして芥川賞でなく、直木賞候補になったのだろうかと思った。」
加藤葵
男(40歳)
4 「うまかったのだが、どうして芥川賞でなく、直木賞候補になったのだろうかと思った。」
早乙女貢
男42歳
15 「前々回の候補作より非常な進歩である。」「登場人物も生きているし、一種の推理小説めいた興味も感じられた。」「が、この作家の今後に希望したいことは、もっと読みやすく、ということでなかろうか。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
海音寺潮五郎
川口松太郎
水上勉
松本清張
大佛次郎
柴田錬三郎
今日出海
中山義秀
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
海音寺潮五郎男66歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
描写に卑しさがない 総行数83 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
16 「大坂ことばの長所を利用しての冗舌は、縦横無尽のようでいながら、無駄なおしゃべりは少しもない。十分な計算がある。見事というほかはない。」「描写に少しもいやしさがなく、突飛な効果が笑いをさそう。感心した。」
三好徹
男37歳
19 「社会に生きて行く人間の約束を教えられなかった、無道徳な、一種な明るさと空しさを持つ少年と少女が生き生きと書かれている。驚嘆した。」「望蜀を言えば、伏線のおき方が少々弱い。」「しかし、十分に授賞に値する作である。」
筒井康隆
男33歳
0  
姫野梅子
女(不明)
0  
原田八束
男46歳
16 「物語を作る力は十分である。」「設定は、図式的ではあるが見事である。他の場合だったら受賞作に選ばれたろう。」
豊田穣
男47歳
0  
渡辺淳一
男34歳
3 「よいものだが、直木賞のものではない。」
加藤葵
男(40歳)
0  
早乙女貢
男42歳
28 「十分におもしろくもあった。しかし、稲田騒動にはもっと根本がある。(引用者中略)少くとも、この小説は稲田家の歴史を知るものには食い足りない。」
  「授賞を二人にする時は、いつも気おくれを感ずるのだが、こんどはそれがない。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
川口松太郎
水上勉
松本清張
大佛次郎
柴田錬三郎
今日出海
中山義秀
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
川口松太郎男68歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
力量を信頼 総行数37 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
19 「直木賞作家の本命とはいい難く、君の技量は逆手だ。文章のアヤの面白さに興味があって事件人物の描写説得は二の次になっている。」「野坂君が独特の文躰の上に、豊かな内容をもり込む作家になってくれたらそれこそ鬼に金棒だ。」
三好徹
男37歳
18 「基礎がしっかり固まっているくせに取材が不馴れで面白みが足りず、苦心して書く割合に読後の感銘が薄い。」「自分は三好君の力量を信頼して推したが、反対の委員もあった。(引用者中略)受賞後は委員諸氏を首肯せしむるに足る作品を書いてくれることを望む。」
筒井康隆
男33歳
0  
姫野梅子
女(不明)
0  
原田八束
男46歳
0  
豊田穣
男47歳
0  
渡辺淳一
男34歳
0  
加藤葵
男(40歳)
0  
早乙女貢
男42歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
海音寺潮五郎
水上勉
松本清張
大佛次郎
柴田錬三郎
今日出海
中山義秀
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
水上勉男48歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
野坂氏に感服 総行数41 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
19 「出来がよく、野坂氏の怨念も夢もふんだんに詰めこまれて、しかも好短篇の結構を踏み、完全である。感動させられた。」
三好徹
男37歳
13 「とくに氏の推理的手法が生きて、今日の新しい若者の内部を追跡している。二人の受賞はいずれも強力作家なので、大した反対もなかった。」
筒井康隆
男33歳
0  
姫野梅子
女(不明)
0  
原田八束
男46歳
4 「私には、もう一作見せてほしい気持がした。」
豊田穣
男47歳
0  
渡辺淳一
男34歳
7 「医者らしい冷徹な眼がよく人間を瞶め、文章もたくみでわかりやすい。だが直木賞にはどうか。この意見に私もうなずいた。芥川賞の方だろう。」
加藤葵
男(40歳)
0  
早乙女貢
男42歳
4 「私には、もう一作見せてほしい気持がした。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
海音寺潮五郎
川口松太郎
松本清張
大佛次郎
柴田錬三郎
今日出海
中山義秀
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
松本清張男58歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
清新な筆致 総行数46 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
16 「前回からの推薦者としては同慶に堪えない。私の好みとしては「アメリカひじき」よりも「火垂るの墓」をとりたい。だが、野坂氏独特の粘こい、しかも無駄のない饒舌体の文章は現在を捉えるときに最も特徴を発揮するように思う。」
三好徹
男37歳
10 「今回の「聖少女」が推理小説でなかったことは私としてはいささか残念だが、しかし、氏はこれによって異なった分野にも才能のあることを示した。」
筒井康隆
男33歳
0  
姫野梅子
女(不明)
0  
原田八束
男46歳
0  
豊田穣
男47歳
0  
渡辺淳一
男34歳
0  
加藤葵
男(40歳)
0  
早乙女貢
男42歳
10 「もう少し変った視点がほしかった。」「文体は硬筆のようだが、所々に通俗的な表現が目立ち、雑多な感じをうける。」
  「従来の二人受賞というのは、弱い作品を抱き合せて一本にしたという感のものがないでもなかったが、今度のは両方とも強かったので一方を捨てがたくなったのである。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
海音寺潮五郎
川口松太郎
水上勉
大佛次郎
柴田錬三郎
今日出海
中山義秀
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
大佛次郎男70歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
読んだ後に 総行数45 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
24 「この装飾の多い文体で、裸の現実を襞深くつつんで、むごたらしさや、いやらしいものから決して目を背向けていない。」「作りごとでない力が、底に横たわって手強い。この作家の将来が楽しみである。」
三好徹
男37歳
13 「不道徳なことも、こう純粋に透明に書くと美しく見えるのだ。」「やはり私には書けないものだと気づき、新鮮な風に吹かれる思いであった。」
筒井康隆
男33歳
8 「面白いと思い推したが、味方してくれる者がなかった。これも垢のつかない透明な気品を持った小篇で成功している。」
姫野梅子
女(不明)
0  
原田八束
男46歳
0  
豊田穣
男47歳
0  
渡辺淳一
男34歳
0  
加藤葵
男(40歳)
0  
早乙女貢
男42歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
海音寺潮五郎
川口松太郎
水上勉
松本清張
柴田錬三郎
今日出海
中山義秀
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
柴田錬三郎男50歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
鮮やかな手腕 総行数49 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
15 「さまざまの話題をマスコミにまきちらし乍ら、とにもかくにも、文壇へふみ込んで来たその雑草的な強さは、敬服にあたいする。私は、「火垂るの墓」に感動した。」
三好徹
男37歳
7 「現代を描いて、これほど鮮やかである手腕のなみなみならぬ冴えは、選者たちを感服させた。」「この作者の新しい方向を示すものとして、記念すべき作品である、といえる。」
筒井康隆
男33歳
8 「私には、面白かった。ただSF小説の欠点は、諷刺になりそこねて、安っぽい笑いを呼んでしまうところにある。」「才能のある作家であることは、充分みとめられる。」
姫野梅子
女(不明)
0  
原田八束
男46歳
9 「直木賞を受けても、すこしもはずかしからぬ作品だと、思う。」「格調高い構成(引用者中略)は、高く評価されてよい。」
豊田穣
男47歳
8 「水準を抜いている。ただ、直木賞ともなると、水準を抜いた出来ばえの上に、もうひとつ、作者の意気込みを示している必要があろうか、と思う。」
渡辺淳一
男34歳
7 「水準を抜いている。ただ、直木賞ともなると、水準を抜いた出来ばえの上に、もうひとつ、作者の意気込みを示している必要があろうか、と思う。」
加藤葵
男(40歳)
7 「水準を抜いている。ただ、直木賞ともなると、水準を抜いた出来ばえの上に、もうひとつ、作者の意気込みを示している必要があろうか、と思う。」
早乙女貢
男42歳
9 「直木賞を受けても、すこしもはずかしからぬ作品だと、思う。」「きめこまかな配慮ぶりは、高く評価されてよい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
海音寺潮五郎
川口松太郎
水上勉
松本清張
大佛次郎
今日出海
中山義秀
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
今日出海男64歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
次作を期待する 総行数45 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
16 「何も野坂、三好両氏の名前に授賞したのではなく、やはり作品の出来栄えを主体に銓考したのだから、新人は新人らしい精進を期待するのみである。」
三好徹
男37歳
16 「何も野坂、三好両氏の名前に授賞したのではなく、やはり作品の出来栄えを主体に銓考したのだから、新人は新人らしい精進を期待するのみである。」
筒井康隆
男33歳
0  
姫野梅子
女(不明)
0  
原田八束
男46歳
14 「「風塵」に興味を持った。」「原田氏は宦官の宿命的ともいえる性格をよく描いている。が、それだけにやや観念的にその性格をつくった嫌いもないではない。次作を期待する作家である。」
豊田穣
男47歳
0  
渡辺淳一
男34歳
0  
加藤葵
男(40歳)
0  
早乙女貢
男42歳
0  
  「入選しない作品の中でも、捨て難い思いをいまだに残しているものもある。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
海音寺潮五郎
川口松太郎
水上勉
松本清張
大佛次郎
柴田錬三郎
中山義秀
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
中山義秀男67歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
片言 総行数34 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
7 「文芸作品はつねに時代を、最も敏感に反映する、とされているとおり、(引用者中略)異色ある文体に、シニカルな老練さを味わった。」
三好徹
男37歳
5 「文芸作品はつねに時代を、最も敏感に反映する、とされているとおり、(引用者中略)時勢の流行を感じ、」
筒井康隆
男33歳
0  
姫野梅子
女(不明)
0  
原田八束
男46歳
6 「苦心の努力作のよう受けとられた。効果がそれに比例しなかったよう思われたのは、構成や表現手法に遺憾とされるところでも存するのであろうか。」
豊田穣
男47歳
0  
渡辺淳一
男34歳
16 「死と愛との格闘は、かなり見事に描きだされているようである。」「老校長の死とその妻との関係に、何かただならぬ、真剣さをおぼえたのは、この一篇だけであった。」
加藤葵
男(40歳)
0  
早乙女貢
男42歳
6 「苦心の努力作のよう受けとられた。効果がそれに比例しなかったよう思われたのは、構成や表現手法に遺憾とされるところでも存するのであろうか。」
  「此度の選考は、まことに適切だったようである。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
海音寺潮五郎
川口松太郎
水上勉
松本清張
大佛次郎
柴田錬三郎
今日出海
村上元三
  ページの先頭へ

選考委員
村上元三男57歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
読みやすい文章を 総行数73 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
野坂昭如
男37歳
10 「「火垂るの墓」よりも、「アメリカひじき」のほうがわたしには面白かった。はじめは取っつきにくく、気障なとまで思った文章も、こうなると芸のうちであろう。」
三好徹
男37歳
9 「推理作家の中ですぐれて文章がたしかだし、的確に書く対象をつかんでいる一人だろう。わたしの願いだが、三好氏がこれからこういう傾向の作品に手を染めて行くのも結構だが、推理小説を捨てるようなことはしないでほしい。」
筒井康隆
男33歳
5 「わたしは買わない。日本のSFの中には、フィクションがあって、サイエンスのない作品が多い、と思う。」
姫野梅子
女(不明)
3 「珍しい材料でもないし持って廻った文章がどうにも気になった。」
原田八束
男46歳
11 「面白かったし、素直に読めたが、次作を期待したい。」「この作品のように、読みやすい作品に出会うと、ほっとする。」
豊田穣
男47歳
6 「自分の体験の部分だけがいきいきしているように読めるのは、わたしだけだろうか。この一作だけで言えば、無駄が多い。」
渡辺淳一
男34歳
8 「引きずられて読んだが、読後感はいいものではない。医者でなくては書けない作品、というのが、かえってこの作者の将来を窮屈にしそうな気がする。」
加藤葵
男(40歳)
5 「うまい小品だが、この人も次作を期待したい。最後は、こういう事件で片づけずに、もっと押し切ったほうがいいと思う。」
早乙女貢
男42歳
10 「こういう題名をつけるところに、従来の時代小説から抜け切れないこの作者の固さと弱さがあるように思える。構成も、どんでん返しなどを使わず、真正面から書き切ったほうがいい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
海音寺潮五郎
川口松太郎
水上勉
松本清張
大佛次郎
柴田錬三郎
今日出海
中山義秀
  ページの先頭へ


受賞者・作品
野坂昭如男37歳×各選考委員 
「アメリカひじき」等
短篇2篇 136
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
24 「二作のうち、私は「火垂るの墓」がいいと思った。」「こう短くきれぎれに書かないで、この題材で長篇を書かれたら――と残念に思った。ともかく多才の人であり、底に手ごたえのあるものを感じさせる作家だ。」
源氏鶏太
男55歳
11 「今回の二作については文句のつけようがなかった。」「私の感じからいうと今回の授賞は、はじめから野坂氏に決っていたような雰囲気であった。」
海音寺潮五郎
男66歳
16 「大坂ことばの長所を利用しての冗舌は、縦横無尽のようでいながら、無駄なおしゃべりは少しもない。十分な計算がある。見事というほかはない。」「描写に少しもいやしさがなく、突飛な効果が笑いをさそう。感心した。」
川口松太郎
男68歳
19 「直木賞作家の本命とはいい難く、君の技量は逆手だ。文章のアヤの面白さに興味があって事件人物の描写説得は二の次になっている。」「野坂君が独特の文躰の上に、豊かな内容をもり込む作家になってくれたらそれこそ鬼に金棒だ。」
水上勉
男48歳
19 「出来がよく、野坂氏の怨念も夢もふんだんに詰めこまれて、しかも好短篇の結構を踏み、完全である。感動させられた。」
松本清張
男58歳
16 「前回からの推薦者としては同慶に堪えない。私の好みとしては「アメリカひじき」よりも「火垂るの墓」をとりたい。だが、野坂氏独特の粘こい、しかも無駄のない饒舌体の文章は現在を捉えるときに最も特徴を発揮するように思う。」
大佛次郎
男70歳
24 「この装飾の多い文体で、裸の現実を襞深くつつんで、むごたらしさや、いやらしいものから決して目を背向けていない。」「作りごとでない力が、底に横たわって手強い。この作家の将来が楽しみである。」
柴田錬三郎
男50歳
15 「さまざまの話題をマスコミにまきちらし乍ら、とにもかくにも、文壇へふみ込んで来たその雑草的な強さは、敬服にあたいする。私は、「火垂るの墓」に感動した。」
今日出海
男64歳
16 「何も野坂、三好両氏の名前に授賞したのではなく、やはり作品の出来栄えを主体に銓考したのだから、新人は新人らしい精進を期待するのみである。」
中山義秀
男67歳
7 「文芸作品はつねに時代を、最も敏感に反映する、とされているとおり、(引用者中略)異色ある文体に、シニカルな老練さを味わった。」
村上元三
男57歳
10 「「火垂るの墓」よりも、「アメリカひじき」のほうがわたしには面白かった。はじめは取っつきにくく、気障なとまで思った文章も、こうなると芸のうちであろう。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
三好徹
「聖少女」
筒井康隆
「ベトナム観光公社」
姫野梅子
「首謀者」
原田八束
「風塵」
豊田穣
「あるスパルタの敗北」
渡辺淳一
「訪れ」
加藤葵
「残り火」
早乙女貢
「叛臣伝」
  ページの先頭へ

受賞者・作品
三好徹男37歳×各選考委員 
「聖少女」
短篇 136
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
18 「題名が象徴的でいいと思うし、内容も感覚的に新鮮だが、デッサンが少し弱いような気がした。」
源氏鶏太
男55歳
17 「今がちょうど授賞の潮どきであり、」「一種の風格がそなわって来て、従来の推理小説から抜け出る意欲が見えているし、現代風俗を巧みにとらえている。」
海音寺潮五郎
男66歳
19 「社会に生きて行く人間の約束を教えられなかった、無道徳な、一種な明るさと空しさを持つ少年と少女が生き生きと書かれている。驚嘆した。」「望蜀を言えば、伏線のおき方が少々弱い。」「しかし、十分に授賞に値する作である。」
川口松太郎
男68歳
18 「基礎がしっかり固まっているくせに取材が不馴れで面白みが足りず、苦心して書く割合に読後の感銘が薄い。」「自分は三好君の力量を信頼して推したが、反対の委員もあった。(引用者中略)受賞後は委員諸氏を首肯せしむるに足る作品を書いてくれることを望む。」
水上勉
男48歳
13 「とくに氏の推理的手法が生きて、今日の新しい若者の内部を追跡している。二人の受賞はいずれも強力作家なので、大した反対もなかった。」
松本清張
男58歳
10 「今回の「聖少女」が推理小説でなかったことは私としてはいささか残念だが、しかし、氏はこれによって異なった分野にも才能のあることを示した。」
大佛次郎
男70歳
13 「不道徳なことも、こう純粋に透明に書くと美しく見えるのだ。」「やはり私には書けないものだと気づき、新鮮な風に吹かれる思いであった。」
柴田錬三郎
男50歳
7 「現代を描いて、これほど鮮やかである手腕のなみなみならぬ冴えは、選者たちを感服させた。」「この作者の新しい方向を示すものとして、記念すべき作品である、といえる。」
今日出海
男64歳
16 「何も野坂、三好両氏の名前に授賞したのではなく、やはり作品の出来栄えを主体に銓考したのだから、新人は新人らしい精進を期待するのみである。」
中山義秀
男67歳
5 「文芸作品はつねに時代を、最も敏感に反映する、とされているとおり、(引用者中略)時勢の流行を感じ、」
村上元三
男57歳
9 「推理作家の中ですぐれて文章がたしかだし、的確に書く対象をつかんでいる一人だろう。わたしの願いだが、三好氏がこれからこういう傾向の作品に手を染めて行くのも結構だが、推理小説を捨てるようなことはしないでほしい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
野坂昭如
「アメリカひじき」等
筒井康隆
「ベトナム観光公社」
姫野梅子
「首謀者」
原田八束
「風塵」
豊田穣
「あるスパルタの敗北」
渡辺淳一
「訪れ」
加藤葵
「残り火」
早乙女貢
「叛臣伝」
  ページの先頭へ

候補者・作品
筒井康隆男33歳×各選考委員 
「ベトナム観光公社」
短篇 54
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
0  
源氏鶏太
男55歳
3 「着想の妙に感心したが、それだけに終っているような気がした。」
海音寺潮五郎
男66歳
0  
川口松太郎
男68歳
0  
水上勉
男48歳
0  
松本清張
男58歳
0  
大佛次郎
男70歳
8 「面白いと思い推したが、味方してくれる者がなかった。これも垢のつかない透明な気品を持った小篇で成功している。」
柴田錬三郎
男50歳
8 「私には、面白かった。ただSF小説の欠点は、諷刺になりそこねて、安っぽい笑いを呼んでしまうところにある。」「才能のある作家であることは、充分みとめられる。」
今日出海
男64歳
0  
中山義秀
男67歳
0  
村上元三
男57歳
5 「わたしは買わない。日本のSFの中には、フィクションがあって、サイエンスのない作品が多い、と思う。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
野坂昭如
「アメリカひじき」等
三好徹
「聖少女」
姫野梅子
「首謀者」
原田八束
「風塵」
豊田穣
「あるスパルタの敗北」
渡辺淳一
「訪れ」
加藤葵
「残り火」
早乙女貢
「叛臣伝」
  ページの先頭へ

候補者・作品
姫野梅子女(不明)×各選考委員 
「首謀者」
中篇 152
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
0  
源氏鶏太
男55歳
5 「胸を打つが、やや冗長でなかったろうか。また、最後にK君を自動車事故にあわせているが、却って作品を軽くしているようだ。」
海音寺潮五郎
男66歳
0  
川口松太郎
男68歳
0  
水上勉
男48歳
0  
松本清張
男58歳
0  
大佛次郎
男70歳
0  
柴田錬三郎
男50歳
0  
今日出海
男64歳
0  
中山義秀
男67歳
0  
村上元三
男57歳
3 「珍しい材料でもないし持って廻った文章がどうにも気になった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
野坂昭如
「アメリカひじき」等
三好徹
「聖少女」
筒井康隆
「ベトナム観光公社」
原田八束
「風塵」
豊田穣
「あるスパルタの敗北」
渡辺淳一
「訪れ」
加藤葵
「残り火」
早乙女貢
「叛臣伝」
  ページの先頭へ

候補者・作品
原田八束男46歳×各選考委員 
「風塵」
短篇 127
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
4 「原田八束氏の「風塵」(引用者中略)などが最終審査の対象になった。」
源氏鶏太
男55歳
3 「面白かった。なかなか雄大な物語で、しめくくりもよく利いていた。」
海音寺潮五郎
男66歳
16 「物語を作る力は十分である。」「設定は、図式的ではあるが見事である。他の場合だったら受賞作に選ばれたろう。」
川口松太郎
男68歳
0  
水上勉
男48歳
4 「私には、もう一作見せてほしい気持がした。」
松本清張
男58歳
0  
大佛次郎
男70歳
0  
柴田錬三郎
男50歳
9 「直木賞を受けても、すこしもはずかしからぬ作品だと、思う。」「格調高い構成(引用者中略)は、高く評価されてよい。」
今日出海
男64歳
14 「「風塵」に興味を持った。」「原田氏は宦官の宿命的ともいえる性格をよく描いている。が、それだけにやや観念的にその性格をつくった嫌いもないではない。次作を期待する作家である。」
中山義秀
男67歳
6 「苦心の努力作のよう受けとられた。効果がそれに比例しなかったよう思われたのは、構成や表現手法に遺憾とされるところでも存するのであろうか。」
村上元三
男57歳
11 「面白かったし、素直に読めたが、次作を期待したい。」「この作品のように、読みやすい作品に出会うと、ほっとする。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
野坂昭如
「アメリカひじき」等
三好徹
「聖少女」
筒井康隆
「ベトナム観光公社」
姫野梅子
「首謀者」
豊田穣
「あるスパルタの敗北」
渡辺淳一
「訪れ」
加藤葵
「残り火」
早乙女貢
「叛臣伝」
  ページの先頭へ

候補者・作品
豊田穣男47歳×各選考委員 
「あるスパルタの敗北」
短篇 102
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
0  
源氏鶏太
男55歳
6 「過度な感傷を排して描いてあるのもいい。が、この作品に限っていえば、もうすこしいい意味での面白さがほしかった。」
海音寺潮五郎
男66歳
0  
川口松太郎
男68歳
0  
水上勉
男48歳
0  
松本清張
男58歳
0  
大佛次郎
男70歳
0  
柴田錬三郎
男50歳
8 「水準を抜いている。ただ、直木賞ともなると、水準を抜いた出来ばえの上に、もうひとつ、作者の意気込みを示している必要があろうか、と思う。」
今日出海
男64歳
0  
中山義秀
男67歳
0  
村上元三
男57歳
6 「自分の体験の部分だけがいきいきしているように読めるのは、わたしだけだろうか。この一作だけで言えば、無駄が多い。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
野坂昭如
「アメリカひじき」等
三好徹
「聖少女」
筒井康隆
「ベトナム観光公社」
姫野梅子
「首謀者」
原田八束
「風塵」
渡辺淳一
「訪れ」
加藤葵
「残り火」
早乙女貢
「叛臣伝」
  ページの先頭へ

候補者・作品
渡辺淳一男34歳×各選考委員 
「訪れ」
短篇 130
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
0  
源氏鶏太
男55歳
4 「うまかったのだが、どうして芥川賞でなく、直木賞候補になったのだろうかと思った。」
海音寺潮五郎
男66歳
3 「よいものだが、直木賞のものではない。」
川口松太郎
男68歳
0  
水上勉
男48歳
7 「医者らしい冷徹な眼がよく人間を瞶め、文章もたくみでわかりやすい。だが直木賞にはどうか。この意見に私もうなずいた。芥川賞の方だろう。」
松本清張
男58歳
0  
大佛次郎
男70歳
0  
柴田錬三郎
男50歳
7 「水準を抜いている。ただ、直木賞ともなると、水準を抜いた出来ばえの上に、もうひとつ、作者の意気込みを示している必要があろうか、と思う。」
今日出海
男64歳
0  
中山義秀
男67歳
16 「死と愛との格闘は、かなり見事に描きだされているようである。」「老校長の死とその妻との関係に、何かただならぬ、真剣さをおぼえたのは、この一篇だけであった。」
村上元三
男57歳
8 「引きずられて読んだが、読後感はいいものではない。医者でなくては書けない作品、というのが、かえってこの作者の将来を窮屈にしそうな気がする。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
野坂昭如
「アメリカひじき」等
三好徹
「聖少女」
筒井康隆
「ベトナム観光公社」
姫野梅子
「首謀者」
原田八束
「風塵」
豊田穣
「あるスパルタの敗北」
加藤葵
「残り火」
早乙女貢
「叛臣伝」
  ページの先頭へ

候補者・作品
加藤葵男(40歳)×各選考委員 
「残り火」
短篇 48
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
6 「私自身は(引用者中略)一番好きだったが、直木賞――つまり大衆向きではないせいか支持者があんがい少かった。」
源氏鶏太
男55歳
4 「うまかったのだが、どうして芥川賞でなく、直木賞候補になったのだろうかと思った。」
海音寺潮五郎
男66歳
0  
川口松太郎
男68歳
0  
水上勉
男48歳
0  
松本清張
男58歳
0  
大佛次郎
男70歳
0  
柴田錬三郎
男50歳
7 「水準を抜いている。ただ、直木賞ともなると、水準を抜いた出来ばえの上に、もうひとつ、作者の意気込みを示している必要があろうか、と思う。」
今日出海
男64歳
0  
中山義秀
男67歳
0  
村上元三
男57歳
5 「うまい小品だが、この人も次作を期待したい。最後は、こういう事件で片づけずに、もっと押し切ったほうがいいと思う。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
野坂昭如
「アメリカひじき」等
三好徹
「聖少女」
筒井康隆
「ベトナム観光公社」
姫野梅子
「首謀者」
原田八束
「風塵」
豊田穣
「あるスパルタの敗北」
渡辺淳一
「訪れ」
早乙女貢
「叛臣伝」
  ページの先頭へ

候補者・作品
早乙女貢男42歳×各選考委員 
「叛臣伝」
短篇 135
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
石坂洋次郎
男67歳
4 「早乙女貢氏の「叛臣伝」などが最終審査の対象になった。」
源氏鶏太
男55歳
15 「前々回の候補作より非常な進歩である。」「登場人物も生きているし、一種の推理小説めいた興味も感じられた。」「が、この作家の今後に希望したいことは、もっと読みやすく、ということでなかろうか。」
海音寺潮五郎
男66歳
28 「十分におもしろくもあった。しかし、稲田騒動にはもっと根本がある。(引用者中略)少くとも、この小説は稲田家の歴史を知るものには食い足りない。」
川口松太郎
男68歳
0  
水上勉
男48歳
4 「私には、もう一作見せてほしい気持がした。」
松本清張
男58歳
10 「もう少し変った視点がほしかった。」「文体は硬筆のようだが、所々に通俗的な表現が目立ち、雑多な感じをうける。」
大佛次郎
男70歳
0  
柴田錬三郎
男50歳
9 「直木賞を受けても、すこしもはずかしからぬ作品だと、思う。」「きめこまかな配慮ぶりは、高く評価されてよい。」
今日出海
男64歳
0  
中山義秀
男67歳
6 「苦心の努力作のよう受けとられた。効果がそれに比例しなかったよう思われたのは、構成や表現手法に遺憾とされるところでも存するのであろうか。」
村上元三
男57歳
10 「こういう題名をつけるところに、従来の時代小説から抜け切れないこの作者の固さと弱さがあるように思える。構成も、どんでん返しなどを使わず、真正面から書き切ったほうがいい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
野坂昭如
「アメリカひじき」等
三好徹
「聖少女」
筒井康隆
「ベトナム観光公社」
姫野梅子
「首謀者」
原田八束
「風塵」
豊田穣
「あるスパルタの敗北」
渡辺淳一
「訪れ」
加藤葵
「残り火」
  ページの先頭へ



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像候補作家の群像
選考委員の群像小研究大衆選考会リンク集マップ