直木賞のすべて
第60回
直木賞-選評の概要 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
小研究
大衆選考会
マップ

ページの最後へ
Last Update[H26]2014/6/20

60   一覧へ 59前の回へ 後の回へ61
昭和43年/1968年下半期
(昭和44年/1969年1月20日決定発表/『オール讀物』昭和44年/1969年4月号選評掲載)
選考委員  川口松太郎
男69歳
石坂洋次郎
男68歳
源氏鶏太
男56歳
今日出海
男65歳
中山義秀
男68歳
大佛次郎
男71歳
海音寺潮五郎
男67歳
村上元三
男58歳
柴田錬三郎
男51歳
松本清張
男59歳
水上勉
男49歳
選評総行数  45 51 51 51 34 49 70 58 47 49 50
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
陳舜臣 「青玉獅子香炉」
133
男44歳
36 20 8 21 7 12 15 13 23 14 14
早乙女貢 『僑人の檻』
433
男43歳
8 26 10 16 5 16 29 15 23 15 7
阪田寛夫 『わが町』
340
男43歳
6 0 8 0 7 19 5 5 4 0 27
原田八束 「玉妖記」
82
男47歳
0 0 5 14 7 0 9 4 11 10 4
豊田穣 「空港へ」
71
男48歳
0 0 4 0 1 0 0 3 0 0 0
沢田誠一 「斧と楡のひつぎ」
209
男48歳
0 0 4 0 3 0 3 4 0 0 0
利根川裕 「糸魚川心中」
86
男41歳
0 0 4 0 3 0 0 3 0 0 0
浅田晃彦 「乾坤独算民」
157
男53歳
0 13 6 0 2 3 3 3 6 10 0
                     
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』昭和44年/1969年4月号
1行当たりの文字数:14字


選考委員
川口松太郎男69歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
陳舜臣君を推す 総行数45 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
36 「私は陳舜臣の「青玉獅子香炉」に決めていた。」「力作が多く作家としては既に一家をなし、(引用者中略)直木賞を受けて当然の実力者である。」「(引用者注:受賞作は)作家の構成力が感じられて、読後感も強く力を持っている。恨むらくは前半の精細な描写に較べ、最後のうら返しがぞんざいで、もっと手をこませて書く必要はあった。」
早乙女貢
男43歳
8 「興味を持って読んだ。」「後半が記録的になりすぎて興味を半減したのは、これも残念だ。そんな欠点はあるにしても両君(引用者注:陳舜臣と早乙女貢)の受賞は正しかったと思う。」
阪田寛夫
男43歳
6 「文体も素直で、好意の持てる作品だが、小説的構成が薄弱で読後のあと味はよくとも強い感動は得られない。」
原田八束
男47歳
0  
豊田穣
男48歳
0  
沢田誠一
男48歳
0  
利根川裕
男41歳
0  
浅田晃彦
男53歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
石坂洋次郎
源氏鶏太
今日出海
中山義秀
大佛次郎
海音寺潮五郎
村上元三
柴田錬三郎
松本清張
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
石坂洋次郎男68歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
重厚な長篇 総行数51 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
20 「すぐれた作品だったが、同源の香炉に対する執着が神がかっていて、いま一つ必然性が不足していると思った。」「しかし正面から読者を押してくる佳作であることはたしかである。」
早乙女貢
男43歳
26 「重厚な長篇である。難を言えば、奴隷虐待の場面は小説的な構想で描かれ、それが横浜で政府の役人に調べられるくだりが記録風な書き方になって、調子が一変している点がもの足りなかった。」
阪田寛夫
男43歳
0  
原田八束
男47歳
0  
豊田穣
男48歳
0  
沢田誠一
男48歳
0  
利根川裕
男41歳
0  
浅田晃彦
男53歳
13 「ほかに候補作品の中では、浅田晃彦氏の「乾坤独算民」に牽かれた。」「人間関係がつっこんでよく描かれているが、かんじんのソロバン数学のことが私にはさっぱり分らないので、興味をそがれたことは残念だった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
源氏鶏太
今日出海
中山義秀
大佛次郎
海音寺潮五郎
村上元三
柴田錬三郎
松本清張
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
源氏鶏太男56歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
堂堂と二本 総行数51 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
8 「(引用者注:二作授賞に)堂堂と二本、という意味で積極的に賛成した。」「終始興味深く読んだ。すでにベテランの味である。が強いて難をいえば、読み終ってからこのテーマは、それほど目新しいものでないと思わせられたことであろうか。」
早乙女貢
男43歳
10 「(引用者注:二作授賞に)堂堂と二本、という意味で積極的に賛成した。」「長い間、懸命に茨の道を歩こうと努力して来て、それが見事に花を開いた感がある。以前に比較して、よほど読みやすくなったのも文章の苦心をしたせいのようだ。」
阪田寛夫
男43歳
8 「何れも気持のいい話である。が、この小説(?)の場合、誰からも反駁を受けぬということがひとつの欠点になっているようだ。」
原田八束
男47歳
5 「雄大で、詩情の豊かな作品である。私は、好感をいだいたが、西域物でない作品を見たいとの声が強かった。」
豊田穣
男48歳
4 「よく突っ込んで書いてあるが、作者は、このテーマに甘えているような気がした」
沢田誠一
男48歳
4 「なかなかの力作だが、もう一つ盛り上るものに欠けていたようである。」
利根川裕
男41歳
4 「話がうまく出来ている割には感動が残らなかった」
浅田晃彦
男53歳
6 「感心した作品の一つだが、ここから新しい物の芽生えが感じられないような気がしたのは、題材の扱い方に問題があったのだろうか。」
  「選考委員会では最終的に早乙女氏と陳氏にしぼられた。二人にするか一人にするかで論議されたが、殆んど全員一致で二人にということに決った。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
石坂洋次郎
今日出海
中山義秀
大佛次郎
海音寺潮五郎
村上元三
柴田錬三郎
松本清張
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
今日出海男65歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考感 総行数51 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
21 「筆力もあり、特異の構想、綿密な調べ方も、直木賞作家として充分な有資格者だ。」「今度の「青玉獅子香炉」は氏の傑作とはいえぬかも知れないが、直木賞作品として推して憚らぬものである。」
早乙女貢
男43歳
16 「なかなかの力作である。」「横浜港に着いてからと船内とがまるで異った作品の印象を与えるのは、どうかと思ったが、押し相撲のような気迫が兎も角この作品に一つの新鮮な迫力を賦与している。私がこの作品を推すのにやぶさかになれぬ所以である。」
阪田寛夫
男43歳
0  
原田八束
男47歳
14 「興味深く読んだ。」「最後の数行で締めくくるべきところを淡淡と筆を擱いてしまっている。もっと続けるべきだろう。」「こんな数行で賞を逸するとはまことに残念である。」
豊田穣
男48歳
0  
沢田誠一
男48歳
0  
利根川裕
男41歳
0  
浅田晃彦
男53歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
石坂洋次郎
源氏鶏太
中山義秀
大佛次郎
海音寺潮五郎
村上元三
柴田錬三郎
松本清張
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
中山義秀男68歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
文の経済学 総行数34 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
7 「一通り年功が感じられた」「執拗であり、焦点がしぼられているので、出来も一番よかった。」
早乙女貢
男43歳
5 「力作である事では随一だが、道具だてが多く表現も過剰で洗練をかきすっきりとしない。職業作家として考えなければならない事だと思う。」
阪田寛夫
男43歳
7 「一通り年功が感じられた」「痛快な筆触で面白く通読できたが、内容も軽快すぎて何やら物足りない。」
原田八束
男47歳
7 「一通り年功が感じられた」「叙述の苦心は察しられたが、そのため主題の追及に迫力を欠き、効果が減殺されてしまった憾みがある。」
豊田穣
男48歳
1 「文体が苛立たしく、」
沢田誠一
男48歳
3 「表現に新しさを狙っているようだが、稚拙である。」
利根川裕
男41歳
3 「好い気なものだと思ったが、最後の結びは面白かった。」
浅田晃彦
男53歳
2 「垢抜けしていない。」
  「全篇それぞれ内容があるので、読んで失望はしなかったが、未熟なものが多かった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
石坂洋次郎
源氏鶏太
今日出海
大佛次郎
海音寺潮五郎
村上元三
柴田錬三郎
松本清張
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
大佛次郎男71歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
わが町 総行数49 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
12 「政治的変動に揉まれながら流転する人間の姿が面白く、また変転を続ける時代そのものもよく生かしてあると思った。日本の作家が容易に持ち得ないのびのびと大まかな風格を、このひとは持っている。」
早乙女貢
男43歳
16 「力作として第一等であった。」「空想でない後半の部分との間に、急な断層があって、異質の物をつないだような欠点はある」「事件よりも人間を書くのに成功している」
阪田寛夫
男43歳
19 「私には面白かった。」「現代風で明るく微笑を誘うエスプリを持っている。」「淡々と描いてあるが、こうまとまったのを読むと小説の肉体を持ったものと考えてよかった。」「小説に書かなかったところに、逆しまに素直に小説の効果を出したのである。直木賞にしてよいと私は思った。」
原田八束
男47歳
0  
豊田穣
男48歳
0  
沢田誠一
男48歳
0  
利根川裕
男41歳
0  
浅田晃彦
男53歳
3 「こう言う世界もあるかと面白く、筆致も鋭いのに感心した。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
石坂洋次郎
源氏鶏太
今日出海
中山義秀
海音寺潮五郎
村上元三
柴田錬三郎
松本清張
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
海音寺潮五郎男67歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
結構でした 総行数70 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
15 「この作者のものとしては、これはそうよいものではない。」「力は十分にある人であり、この作品も水準は見事に切っている。それで、敢て(引用者注:早乙女氏との)二人の授賞を提言した。」
早乙女貢
男43歳
29 「この材料はそうめずらしいものではないが、これを文学化しようとしたものは、管見の及ぶところではない。」「新しい文体はまだ十分に手に入っているとは思えないが、方向は悪くない。この人は孜々として力めてやまない人がらのようだから、必ず大成するだろう。」
阪田寛夫
男43歳
5 「やわらかい詩情と、都会人的感覚と、詩情にみちた文章とに感心した。これもいつもの場合だったら当選したろう。」
原田八束
男47歳
9 「この作者にたいして、ぼくは不思議な愛着がある。この作品が雑誌に発表された時、こんどこそこの人だと思ったのだが、候補作品が出揃ったのを読みおわって、「運の悪いこと、すれすれだな」と思った。」
豊田穣
男48歳
0  
沢田誠一
男48歳
3 「おもしろかった。」
利根川裕
男41歳
0  
浅田晃彦
男53歳
3 「おもしろかった。」
  「こんどはよいものが多かった。」「(引用者注:銓衡は)ずいぶんもめた。しかし、皆楽しそうにもんでいた。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
石坂洋次郎
源氏鶏太
今日出海
中山義秀
大佛次郎
村上元三
柴田錬三郎
松本清張
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
村上元三男58歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
うれしい 総行数58 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
13 「材料に比べて、この作品の人物関係や、素英の獅子香炉に対する執念が稀薄のようにも思うが、同じ作者の「阿片戦争」をわたしも買っているし、当然ここらで直木賞を受けてもいい作家だと信じた。」
早乙女貢
男43歳
15 「こんどはずっと読みやすくなっている。」「神奈川裁判所での大江卓をはじめ外国領事たちの駈引を、もっと突っ込んで書いてほしかった、と思う。しかし、これで三回、候補になっているのだし、この作品は充分に直木賞に値する。」
阪田寛夫
男43歳
5 「小説としてよりも、エッセイとして捨てがたい味があった。だが、この作者が真向から小説に取り組んだ作品を期待する。」
原田八束
男47歳
4 「この前にも書いた通り、もうそろそろこの種の材料でない小説を読みたい。」
豊田穣
男48歳
3 「欠点のつけようのない作品だが、直木賞としては物足りない。」
沢田誠一
男48歳
4 「直木賞には向かないし、作者自身も職業作家になる気持はないと思う。」
利根川裕
男41歳
3 「豊田氏と同様のこと(引用者注:欠点のつけようのない作品だが、直木賞としては物足りない)が言える。」
浅田晃彦
男53歳
3 「ほかの材料を扱った作品を読みたい。」
  「もちろん予選を通過した作品そのものが銓衡の対象にはなるが、それまでに一度か二度、候補になった作家のほうが実力の程が知れて、選びやすい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
石坂洋次郎
源氏鶏太
今日出海
中山義秀
大佛次郎
海音寺潮五郎
柴田錬三郎
松本清張
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
柴田錬三郎男51歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
実力は充分 総行数47 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
23 「(陳、早乙女両氏の受賞は)すでに、選考委員会にのぞむ前に、私は、予想したところであった。」「すでに充分実力をそなえた作家であり、こん後の仕事を安心して見まもっていられるのである。」「(引用者注:受賞作二作は)生きる、ということに、異常な執念を持った中国人の生態が、一見対蹠的な立場から、描かれ、それが成功しているところに、今回両作が受賞した意義があるか、と思われる。」
早乙女貢
男43歳
23 「(陳、早乙女両氏の受賞は)すでに、選考委員会にのぞむ前に、私は、予想したところであった。」「すでに充分実力をそなえた作家であり、こん後の仕事を安心して見まもっていられるのである。」「(引用者注:受賞作二作は)生きる、ということに、異常な執念を持った中国人の生態が、一見対蹠的な立場から、描かれ、それが成功しているところに、今回両作が受賞した意義があるか、と思われる。」
阪田寛夫
男43歳
4 「面白かった。しかし、これは、小説の面白さではないところに、損があった。」
原田八束
男47歳
11 「前回この作者が候補になった時に、述べた選評を、もう一度くりかえすことになる。「玉妖記」そのものは、決して、当選作に比べて、見劣りするものではない。ただ、この作者は、西域の世界だけをえらばずに、日本を舞台にした時代小説なり現代小説なりを描いてみせる必要がある。」
豊田穣
男48歳
0  
沢田誠一
男48歳
0  
利根川裕
男41歳
0  
浅田晃彦
男53歳
6 「珍しい主題をえらんで、興味をひいたが、ほ乃と長平の夫婦生活の描写が、きわめてありきたりのものになってしまって、惜しい。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
石坂洋次郎
源氏鶏太
今日出海
中山義秀
大佛次郎
海音寺潮五郎
村上元三
松本清張
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
松本清張男59歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
安心できる作家 総行数49 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
14 「受賞作は陳氏のものとしてはとくにすぐれたものではない。」「題材からいっても氏の薬籠中のものだから氏としては平均作の上質の部類だろう。ということは受賞以後の活躍が間違いないことである。」
早乙女貢
男43歳
15 「感じるのは氏が努力型だということである。一作ごとの精進のあとにそれが現われている。」「受賞作の題材は有名な事件だけに、構成上に難点がある。文章もうまいとはいえない。その意味で私はあともう一作を待ちたかったが、多数決にしたがった。」
阪田寛夫
男43歳
0  
原田八束
男47歳
10 「中島敦の「李陵」の世界だが、手法は井上靖氏である。何回も候補作が出て銓衡委員の拒絶反応に遇うのはこのためである。」「これだけの表現力があるのだから、私としては氏に別な領域への指向を望みたい。」
豊田穣
男48歳
0  
沢田誠一
男48歳
0  
利根川裕
男41歳
0  
浅田晃彦
男53歳
10 「私には面白かった。」「もしこの「算術」が多少の典拠を手がかりとしての創作だったら珍重すべき才能である。白井喬二氏の初期の作品をよむような興味をおぼえた。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
石坂洋次郎
源氏鶏太
今日出海
中山義秀
大佛次郎
海音寺潮五郎
村上元三
柴田錬三郎
水上勉
  ページの先頭へ

選考委員
水上勉男49歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
「わが町」の佳さ 総行数50 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
陳舜臣
男44歳
14 「この人の全力量の出たものといえないが、これはこれで好短篇である。」「この人には「阿片戦争」という大作がある。」「それに何回も候補になっていて、ほんのわずかな差で授賞を逸してきた。今回の授賞には、まったく異存はない。」
早乙女貢
男43歳
7 「読むのに苦労した。長篇のせいではない。」「文章にひっかかるところがあった。よく調べて書かれる重厚な作風に好感をもったが、ちょっと首をひねった。」
阪田寛夫
男43歳
27 「もし二人授賞というようなことがあれば、私は(引用者注:陳舜臣と)阪田さんの「わが町」だと思った。」「いい小説だと思う。わかりやすい、清潔な文章だし、これは正しく作者の心田の処産である。」「私はとにかく感心した。」
原田八束
男47歳
4 「話題になったが、西域物でないものを見せてほしいというのが大方の意思だった。」
豊田穣
男48歳
0  
沢田誠一
男48歳
0  
利根川裕
男41歳
0  
浅田晃彦
男53歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
川口松太郎
石坂洋次郎
源氏鶏太
今日出海
中山義秀
大佛次郎
海音寺潮五郎
村上元三
柴田錬三郎
松本清張
  ページの先頭へ


受賞者・作品
陳舜臣男44歳×各選考委員 
「青玉獅子香炉」
短篇 133
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
36 「私は陳舜臣の「青玉獅子香炉」に決めていた。」「力作が多く作家としては既に一家をなし、(引用者中略)直木賞を受けて当然の実力者である。」「(引用者注:受賞作は)作家の構成力が感じられて、読後感も強く力を持っている。恨むらくは前半の精細な描写に較べ、最後のうら返しがぞんざいで、もっと手をこませて書く必要はあった。」
石坂洋次郎
男68歳
20 「すぐれた作品だったが、同源の香炉に対する執着が神がかっていて、いま一つ必然性が不足していると思った。」「しかし正面から読者を押してくる佳作であることはたしかである。」
源氏鶏太
男56歳
8 「(引用者注:二作授賞に)堂堂と二本、という意味で積極的に賛成した。」「終始興味深く読んだ。すでにベテランの味である。が強いて難をいえば、読み終ってからこのテーマは、それほど目新しいものでないと思わせられたことであろうか。」
今日出海
男65歳
21 「筆力もあり、特異の構想、綿密な調べ方も、直木賞作家として充分な有資格者だ。」「今度の「青玉獅子香炉」は氏の傑作とはいえぬかも知れないが、直木賞作品として推して憚らぬものである。」
中山義秀
男68歳
7 「一通り年功が感じられた」「執拗であり、焦点がしぼられているので、出来も一番よかった。」
大佛次郎
男71歳
12 「政治的変動に揉まれながら流転する人間の姿が面白く、また変転を続ける時代そのものもよく生かしてあると思った。日本の作家が容易に持ち得ないのびのびと大まかな風格を、このひとは持っている。」
海音寺潮五郎
男67歳
15 「この作者のものとしては、これはそうよいものではない。」「力は十分にある人であり、この作品も水準は見事に切っている。それで、敢て(引用者注:早乙女氏との)二人の授賞を提言した。」
村上元三
男58歳
13 「材料に比べて、この作品の人物関係や、素英の獅子香炉に対する執念が稀薄のようにも思うが、同じ作者の「阿片戦争」をわたしも買っているし、当然ここらで直木賞を受けてもいい作家だと信じた。」
柴田錬三郎
男51歳
23 「(陳、早乙女両氏の受賞は)すでに、選考委員会にのぞむ前に、私は、予想したところであった。」「すでに充分実力をそなえた作家であり、こん後の仕事を安心して見まもっていられるのである。」「(引用者注:受賞作二作は)生きる、ということに、異常な執念を持った中国人の生態が、一見対蹠的な立場から、描かれ、それが成功しているところに、今回両作が受賞した意義があるか、と思われる。」
松本清張
男59歳
14 「受賞作は陳氏のものとしてはとくにすぐれたものではない。」「題材からいっても氏の薬籠中のものだから氏としては平均作の上質の部類だろう。ということは受賞以後の活躍が間違いないことである。」
水上勉
男49歳
14 「この人の全力量の出たものといえないが、これはこれで好短篇である。」「この人には「阿片戦争」という大作がある。」「それに何回も候補になっていて、ほんのわずかな差で授賞を逸してきた。今回の授賞には、まったく異存はない。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
早乙女貢
『僑人の檻』
阪田寛夫
『わが町』
原田八束
「玉妖記」
豊田穣
「空港へ」
沢田誠一
「斧と楡のひつぎ」
利根川裕
「糸魚川心中」
浅田晃彦
「乾坤独算民」
  ページの先頭へ

受賞者・作品
早乙女貢男43歳×各選考委員 
『僑人の檻』
長篇 433
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
8 「興味を持って読んだ。」「後半が記録的になりすぎて興味を半減したのは、これも残念だ。そんな欠点はあるにしても両君(引用者注:陳舜臣と早乙女貢)の受賞は正しかったと思う。」
石坂洋次郎
男68歳
26 「重厚な長篇である。難を言えば、奴隷虐待の場面は小説的な構想で描かれ、それが横浜で政府の役人に調べられるくだりが記録風な書き方になって、調子が一変している点がもの足りなかった。」
源氏鶏太
男56歳
10 「(引用者注:二作授賞に)堂堂と二本、という意味で積極的に賛成した。」「長い間、懸命に茨の道を歩こうと努力して来て、それが見事に花を開いた感がある。以前に比較して、よほど読みやすくなったのも文章の苦心をしたせいのようだ。」
今日出海
男65歳
16 「なかなかの力作である。」「横浜港に着いてからと船内とがまるで異った作品の印象を与えるのは、どうかと思ったが、押し相撲のような気迫が兎も角この作品に一つの新鮮な迫力を賦与している。私がこの作品を推すのにやぶさかになれぬ所以である。」
中山義秀
男68歳
5 「力作である事では随一だが、道具だてが多く表現も過剰で洗練をかきすっきりとしない。職業作家として考えなければならない事だと思う。」
大佛次郎
男71歳
16 「力作として第一等であった。」「空想でない後半の部分との間に、急な断層があって、異質の物をつないだような欠点はある」「事件よりも人間を書くのに成功している」
海音寺潮五郎
男67歳
29 「この材料はそうめずらしいものではないが、これを文学化しようとしたものは、管見の及ぶところではない。」「新しい文体はまだ十分に手に入っているとは思えないが、方向は悪くない。この人は孜々として力めてやまない人がらのようだから、必ず大成するだろう。」
村上元三
男58歳
15 「こんどはずっと読みやすくなっている。」「神奈川裁判所での大江卓をはじめ外国領事たちの駈引を、もっと突っ込んで書いてほしかった、と思う。しかし、これで三回、候補になっているのだし、この作品は充分に直木賞に値する。」
柴田錬三郎
男51歳
23 「(陳、早乙女両氏の受賞は)すでに、選考委員会にのぞむ前に、私は、予想したところであった。」「すでに充分実力をそなえた作家であり、こん後の仕事を安心して見まもっていられるのである。」「(引用者注:受賞作二作は)生きる、ということに、異常な執念を持った中国人の生態が、一見対蹠的な立場から、描かれ、それが成功しているところに、今回両作が受賞した意義があるか、と思われる。」
松本清張
男59歳
15 「感じるのは氏が努力型だということである。一作ごとの精進のあとにそれが現われている。」「受賞作の題材は有名な事件だけに、構成上に難点がある。文章もうまいとはいえない。その意味で私はあともう一作を待ちたかったが、多数決にしたがった。」
水上勉
男49歳
7 「読むのに苦労した。長篇のせいではない。」「文章にひっかかるところがあった。よく調べて書かれる重厚な作風に好感をもったが、ちょっと首をひねった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
陳舜臣
「青玉獅子香炉」
阪田寛夫
『わが町』
原田八束
「玉妖記」
豊田穣
「空港へ」
沢田誠一
「斧と楡のひつぎ」
利根川裕
「糸魚川心中」
浅田晃彦
「乾坤独算民」
  ページの先頭へ

候補者・作品
阪田寛夫男43歳×各選考委員 
『わが町』
連作15篇 340
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
6 「文体も素直で、好意の持てる作品だが、小説的構成が薄弱で読後のあと味はよくとも強い感動は得られない。」
石坂洋次郎
男68歳
0  
源氏鶏太
男56歳
8 「何れも気持のいい話である。が、この小説(?)の場合、誰からも反駁を受けぬということがひとつの欠点になっているようだ。」
今日出海
男65歳
0  
中山義秀
男68歳
7 「一通り年功が感じられた」「痛快な筆触で面白く通読できたが、内容も軽快すぎて何やら物足りない。」
大佛次郎
男71歳
19 「私には面白かった。」「現代風で明るく微笑を誘うエスプリを持っている。」「淡々と描いてあるが、こうまとまったのを読むと小説の肉体を持ったものと考えてよかった。」「小説に書かなかったところに、逆しまに素直に小説の効果を出したのである。直木賞にしてよいと私は思った。」
海音寺潮五郎
男67歳
5 「やわらかい詩情と、都会人的感覚と、詩情にみちた文章とに感心した。これもいつもの場合だったら当選したろう。」
村上元三
男58歳
5 「小説としてよりも、エッセイとして捨てがたい味があった。だが、この作者が真向から小説に取り組んだ作品を期待する。」
柴田錬三郎
男51歳
4 「面白かった。しかし、これは、小説の面白さではないところに、損があった。」
松本清張
男59歳
0  
水上勉
男49歳
27 「もし二人授賞というようなことがあれば、私は(引用者注:陳舜臣と)阪田さんの「わが町」だと思った。」「いい小説だと思う。わかりやすい、清潔な文章だし、これは正しく作者の心田の処産である。」「私はとにかく感心した。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
陳舜臣
「青玉獅子香炉」
早乙女貢
『僑人の檻』
原田八束
「玉妖記」
豊田穣
「空港へ」
沢田誠一
「斧と楡のひつぎ」
利根川裕
「糸魚川心中」
浅田晃彦
「乾坤独算民」
  ページの先頭へ

候補者・作品
原田八束男47歳×各選考委員 
「玉妖記」
短篇 82
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
0  
石坂洋次郎
男68歳
0  
源氏鶏太
男56歳
5 「雄大で、詩情の豊かな作品である。私は、好感をいだいたが、西域物でない作品を見たいとの声が強かった。」
今日出海
男65歳
14 「興味深く読んだ。」「最後の数行で締めくくるべきところを淡淡と筆を擱いてしまっている。もっと続けるべきだろう。」「こんな数行で賞を逸するとはまことに残念である。」
中山義秀
男68歳
7 「一通り年功が感じられた」「叙述の苦心は察しられたが、そのため主題の追及に迫力を欠き、効果が減殺されてしまった憾みがある。」
大佛次郎
男71歳
0  
海音寺潮五郎
男67歳
9 「この作者にたいして、ぼくは不思議な愛着がある。この作品が雑誌に発表された時、こんどこそこの人だと思ったのだが、候補作品が出揃ったのを読みおわって、「運の悪いこと、すれすれだな」と思った。」
村上元三
男58歳
4 「この前にも書いた通り、もうそろそろこの種の材料でない小説を読みたい。」
柴田錬三郎
男51歳
11 「前回この作者が候補になった時に、述べた選評を、もう一度くりかえすことになる。「玉妖記」そのものは、決して、当選作に比べて、見劣りするものではない。ただ、この作者は、西域の世界だけをえらばずに、日本を舞台にした時代小説なり現代小説なりを描いてみせる必要がある。」
松本清張
男59歳
10 「中島敦の「李陵」の世界だが、手法は井上靖氏である。何回も候補作が出て銓衡委員の拒絶反応に遇うのはこのためである。」「これだけの表現力があるのだから、私としては氏に別な領域への指向を望みたい。」
水上勉
男49歳
4 「話題になったが、西域物でないものを見せてほしいというのが大方の意思だった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
陳舜臣
「青玉獅子香炉」
早乙女貢
『僑人の檻』
阪田寛夫
『わが町』
豊田穣
「空港へ」
沢田誠一
「斧と楡のひつぎ」
利根川裕
「糸魚川心中」
浅田晃彦
「乾坤独算民」
  ページの先頭へ

候補者・作品
豊田穣男48歳×各選考委員 
「空港へ」
短篇 71
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
0  
石坂洋次郎
男68歳
0  
源氏鶏太
男56歳
4 「よく突っ込んで書いてあるが、作者は、このテーマに甘えているような気がした」
今日出海
男65歳
0  
中山義秀
男68歳
1 「文体が苛立たしく、」
大佛次郎
男71歳
0  
海音寺潮五郎
男67歳
0  
村上元三
男58歳
3 「欠点のつけようのない作品だが、直木賞としては物足りない。」
柴田錬三郎
男51歳
0  
松本清張
男59歳
0  
水上勉
男49歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
陳舜臣
「青玉獅子香炉」
早乙女貢
『僑人の檻』
阪田寛夫
『わが町』
原田八束
「玉妖記」
沢田誠一
「斧と楡のひつぎ」
利根川裕
「糸魚川心中」
浅田晃彦
「乾坤独算民」
  ページの先頭へ

候補者・作品
沢田誠一男48歳×各選考委員 
「斧と楡のひつぎ」
中篇 209
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
0  
石坂洋次郎
男68歳
0  
源氏鶏太
男56歳
4 「なかなかの力作だが、もう一つ盛り上るものに欠けていたようである。」
今日出海
男65歳
0  
中山義秀
男68歳
3 「表現に新しさを狙っているようだが、稚拙である。」
大佛次郎
男71歳
0  
海音寺潮五郎
男67歳
3 「おもしろかった。」
村上元三
男58歳
4 「直木賞には向かないし、作者自身も職業作家になる気持はないと思う。」
柴田錬三郎
男51歳
0  
松本清張
男59歳
0  
水上勉
男49歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
陳舜臣
「青玉獅子香炉」
早乙女貢
『僑人の檻』
阪田寛夫
『わが町』
原田八束
「玉妖記」
豊田穣
「空港へ」
利根川裕
「糸魚川心中」
浅田晃彦
「乾坤独算民」
  ページの先頭へ

候補者・作品
利根川裕男41歳×各選考委員 
「糸魚川心中」
短篇 86
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
0  
石坂洋次郎
男68歳
0  
源氏鶏太
男56歳
4 「話がうまく出来ている割には感動が残らなかった」
今日出海
男65歳
0  
中山義秀
男68歳
3 「好い気なものだと思ったが、最後の結びは面白かった。」
大佛次郎
男71歳
0  
海音寺潮五郎
男67歳
0  
村上元三
男58歳
3 「豊田氏と同様のこと(引用者注:欠点のつけようのない作品だが、直木賞としては物足りない)が言える。」
柴田錬三郎
男51歳
0  
松本清張
男59歳
0  
水上勉
男49歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
陳舜臣
「青玉獅子香炉」
早乙女貢
『僑人の檻』
阪田寛夫
『わが町』
原田八束
「玉妖記」
豊田穣
「空港へ」
沢田誠一
「斧と楡のひつぎ」
浅田晃彦
「乾坤独算民」
  ページの先頭へ

候補者・作品
浅田晃彦男53歳×各選考委員 
「乾坤独算民」
中篇 157
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
川口松太郎
男69歳
0  
石坂洋次郎
男68歳
13 「ほかに候補作品の中では、浅田晃彦氏の「乾坤独算民」に牽かれた。」「人間関係がつっこんでよく描かれているが、かんじんのソロバン数学のことが私にはさっぱり分らないので、興味をそがれたことは残念だった。」
源氏鶏太
男56歳
6 「感心した作品の一つだが、ここから新しい物の芽生えが感じられないような気がしたのは、題材の扱い方に問題があったのだろうか。」
今日出海
男65歳
0  
中山義秀
男68歳
2 「垢抜けしていない。」
大佛次郎
男71歳
3 「こう言う世界もあるかと面白く、筆致も鋭いのに感心した。」
海音寺潮五郎
男67歳
3 「おもしろかった。」
村上元三
男58歳
3 「ほかの材料を扱った作品を読みたい。」
柴田錬三郎
男51歳
6 「珍しい主題をえらんで、興味をひいたが、ほ乃と長平の夫婦生活の描写が、きわめてありきたりのものになってしまって、惜しい。」
松本清張
男59歳
10 「私には面白かった。」「もしこの「算術」が多少の典拠を手がかりとしての創作だったら珍重すべき才能である。白井喬二氏の初期の作品をよむような興味をおぼえた。」
水上勉
男49歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
陳舜臣
「青玉獅子香炉」
早乙女貢
『僑人の檻』
阪田寛夫
『わが町』
原田八束
「玉妖記」
豊田穣
「空港へ」
沢田誠一
「斧と楡のひつぎ」
利根川裕
「糸魚川心中」
  ページの先頭へ



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像候補作家の群像
選考委員の群像小研究大衆選考会マップ