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第64回
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昭和45年/1970年下半期
(昭和46年/1971年1月18日決定発表/『オール讀物』昭和46年/1971年4月号選評掲載)
選考委員  源氏鶏太
男58歳
石坂洋次郎
男70歳
水上勉
男51歳
村上元三
男60歳
今日出海
男67歳
大佛次郎
男73歳
柴田錬三郎
男53歳
川口松太郎
男71歳
司馬遼太郎
男47歳
松本清張
男61歳
選評総行数  53 59 73 55 53 51 56 38 59 57
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
豊田穣 『長良川』
579
男50歳
12 17 36 6 25 13 10 12 7 8
三樹青生 「終曲」
387
男55歳
0 8 2 5 7 15 7 10 3 4
梅本育子 『時雨のあと』
478
女40歳
0 0 0 4 0 0 9 0 4 0
黒部亨 「すだまの裔たち」
157
男41歳
0 0 3 4 0 0 0 0 0 0
阿部牧郎 「アンモニア戦記」
53
男37歳
9 7 11 5 8 0 8 0 10 6
広瀬正 『マイナス・ゼロ』
734
男46歳
10 0 0 6 0 0 9 0 16 0
宮地佐一郎 『宮地家三代日記』
699
男46歳
9 23 18 9 7 23 5 10 13 8
武田八洲満 「紀伊国屋文左衛門」
595
男43歳
0 0 3 6 0 0 8 0 5 30
              欠席
書面回答
   
年齢/枚数の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『オール讀物』昭和46年/1971年4月号
1行当たりの文字数:14字


選考委員
源氏鶏太男58歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
「長良川」の感動 総行数53 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
12 「一作ならこの作品をと決めて選考委員会に出席した。」「私は、感動した。この感動は、日を経てもかわることがなかった。私小説的であるが、私小説ではない。文章も重厚である。」
三樹青生
男55歳
0  
梅本育子
女40歳
0  
黒部亨
男41歳
0  
阿部牧郎
男37歳
9 「荒荒しいが、微笑ましい青春が感じさせられる。私は、久し振りに愉しい青春小説を読んだ気がして、強く推した。しかし、強く推したが、(引用者注:「長良川」との)二作に授賞の場合は、という前提に立ってであった。」
広瀬正
男46歳
10 「席上あまり高く評価されなかったようだが、私にはひどく面白かった。」「空想力と構想力、更には昭和七年頃の東京風俗、人物などが巧みに描かれていて申し分がなかった。しかし、直木賞作品となると別のことのように思わせられた。」
宮地佐一郎
男46歳
9 「大変な労作である。」「しかし、私にはこれを読みながら小説を読む愉しみは全く感じられず、寧ろ苦痛であった。」
武田八洲満
男43歳
0  
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他の選考委員
石坂洋次郎
水上勉
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今日出海
大佛次郎
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司馬遼太郎
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選考委員
石坂洋次郎男70歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
いまひといき 総行数59 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
17 「危な気のない文章でよく書いてあるが、(引用者中略)短篇の連続のようなもので、一貫した盛り上りが乏しいのがもの足りなかった。」
三樹青生
男55歳
8 「題材がヨーロッパであるだけに浮わずっておってバタ臭い、三人の男女の人間関係もいま一つスッキリしない感じだった。」
梅本育子
女40歳
0  
黒部亨
男41歳
0  
阿部牧郎
男37歳
7 「才筆だが、この作者はもっとスッキリしたものが書ける筈、題材がアンモニアで少し臭いということで落ちてしまった。」
広瀬正
男46歳
0  
宮地佐一郎
男46歳
23 「私は時間がなくて静軒の分しか読めなかったが、三代分全部読んだのは源氏鶏太君一人だけだった。これは審査員の怠慢として自戒しているが、最初の支持者(小生もその一人)が多かったにも関わらず選に洩れたのは、創作なのか伝記なのか、その辺がハッキリせず、この長い日記を読み通す迫力に欠けていたという理由であろう。」
武田八洲満
男43歳
0  
  「別室の芥川賞がとっくに決定して審査員諸氏が帰った気配がするのに、直木賞の方はなかなか決まらず、(引用者中略・注:決定まで)だいぶ時間もかかり疲れもした。しかし決ってしまうと、みんなつとめてよかったという気がした。」
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司馬遼太郎
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選考委員
水上勉男51歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
感想 総行数73 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
36 「豊田穣氏の誠実さと、この人の力量が今回では光るのであった。」「豊田氏の体験のなまなかでなかったことが逆に迫り、「私小説」としても成功していないということにも、かえって、私は好感をもつものである。」「授賞作なしという意見にさからって、この作を推した理由は、「長良川」「伊吹山」「石塔」の三短篇に流れる作者の心根にふれたからで、これが直木賞となることは、運を?んで快事と断じたのである。」
三樹青生
男55歳
2 「きめがこまかくても「終曲」は私をゆさぶらず、」
梅本育子
女40歳
0  
黒部亨
男41歳
3 「もう一つ工夫の不足が感じられた。」
阿部牧郎
男37歳
11 「たしかにこの作者の世界を感じさせる。」「労作「われは潮(原文ママ)の子」より面白く、しっかりした文章で安心もできるのだが、どこか重量感がない。」
広瀬正
男46歳
0  
宮地佐一郎
男46歳
18 「この仕事の完成に頭はさがるものの、さて小説としてどうか。」「とにもかくにも三分の二までを丹念に読んだが、あとは、銓衡後にゆっくり読む楽しみにしたことであった。」
武田八洲満
男43歳
3 「文体の粗いのが気になり、」
  「松本さんも云われたことだが、「面白い小説」を待つ。だが私は、直木賞はやはり文芸だと思う。」
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選考委員
村上元三男60歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
大衆文学を 総行数55 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
6 「直木賞の作品ではないと思うが、この作者の実力はもうわかっている。直木賞作家としてふさわしい、という点で、授賞に同意した。」
三樹青生
男55歳
5 「推理小説としては物足りないし、人物が描けていないが、実力のある人だと思う」
梅本育子
女40歳
4 「実在した作家を裸に剥いて、ひなた(原文傍点)へ引きずり出した形だが、読後感もよくなかった。」
黒部亨
男41歳
4 「墨絵のタッチで描くべきなのを、油絵で描いた、という感じがする。」
阿部牧郎
男37歳
5 「この作者の器用さが、かえって新鮮さを失い、小さくまとまってしまったように思われる。」
広瀬正
男46歳
6 「着想は新しいとは思えない。昭和七年の東京の描写などは面白いが、終章の同一人物が二人あらわれるあたりがつまらなかった。」
宮地佐一郎
男46歳
9 「果してこれが文学作品かどうか、いまでも疑問に思っている。」「努力には、敬意を払いたい。」
武田八洲満
男43歳
6 「こんどの八篇の中で、ただ一つ直木賞候補らしい作品だと思った。いくつも破綻があるし、饒舌すぎるが、実力は買いたい。」
  「こんどは、ずば抜けた作品がなかったし、該当者なしにするか、あるいは作者の実績で選ぶほかないのではないか、という気持で銓衡会場へ行った。」
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源氏鶏太
石坂洋次郎
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大佛次郎
柴田錬三郎
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司馬遼太郎
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選考委員
今日出海男67歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
作品のそれぞれ 総行数53 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
25 「一頭地を抜きん出ていると思って、迷うことなく豊田氏を推した。」「あの凄絶な空中戦を自ら闘い、傷ついた経験は、やはり一人称で書かなければ書きようがなかったに違いない。あの生々しい体験を昇華して、文学にした作者の成熟した腕と精神を私は高く評価するものである。」
三樹青生
男55歳
7 「道具立てが大きすぎて、共感を呼び難いが、筆は素直で伸びやかだ。」
梅本育子
女40歳
0  
黒部亨
男41歳
0  
阿部牧郎
男37歳
8 「三度直木賞の候補にのぼりながら何か一つもの足りぬものがあるのか、賞を逸する結果になってしまったことを作者は考えて頂きたい。」
広瀬正
男46歳
0  
宮地佐一郎
男46歳
7 「この十年にわたる労作に努力賞を献ずべきかも知れない。しかし私は感動すべきものが少なかったことを遺憾に思った。」
武田八洲満
男43歳
0  
  「今年は珍しく粒ぞろいで、甲論乙駁を繰り返し、選考に長時間を要した。」
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他の選考委員
源氏鶏太
石坂洋次郎
水上勉
村上元三
大佛次郎
柴田錬三郎
川口松太郎
司馬遼太郎
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選考委員
大佛次郎男73歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
宮地家三代日記 総行数51 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
13 「私小説に近いものとして惹きつけられていると、飛行機の墜落や満洲の悲惨な事件が不意に出て来た。筆者の経験だったとしても最初の一篇とはひどく調子が違って、嘘が出て来たような感銘を受けた。」「しかし力作でもあり、筆力ゆたかで、推薦を憚らなかった。」
三樹青生
男55歳
15 「読んでストーリイとして最も面白かった」「如何にも上手に事が運ばれていて、反って何かが欠落しているような遺憾があった、作られ過ぎたと言うことかも知れぬ。」
梅本育子
女40歳
0  
黒部亨
男41歳
0  
阿部牧郎
男37歳
0  
広瀬正
男46歳
0  
宮地佐一郎
男46歳
23 「思いつきだけのものや書きなぐりの多い当世にこうした努力した作品こそ直木賞に値するものではないか、と思った。しかし、真面目過ぎて、ついて読むのに根気を要し、疲労を感じた。」「この作品は、直木賞には漏れても他のものよりも後まで残って、幸福なる少数の読者を見つけて行くだろう。作者はそれに安んずべきだし、もっと外の仕事、「小説」を書く気になっては、どうだろうか?」
武田八洲満
男43歳
0  
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川口松太郎
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選考委員
柴田錬三郎男53歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
歴史と戦争体験 総行数56 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
10 「長良川の歴史と、自分の戦争体験と、現在の状況を、巧妙にむすびつけた筆力は大したものである。敬服のほかはない。この作者の受賞は、むしろおそいぐらいである。」
三樹青生
男55歳
7 「このストーリイは、途中で、底が割れてしまっている。作者自身は、かなり気負っているが、それにも拘らず、終末になると、読む側は、興味索然となってしまった。」
梅本育子
女40歳
9 「もしこの作家(引用者注:登場人物の吉田絃二郎)を仮名にしたならば、ごく平凡な日記にしかならないだろうと思われた。文章にも、みるべきものがなかった。」
黒部亨
男41歳
0  
阿部牧郎
男37歳
8 「この作品は、必ずしも上出来ではない。しかし、私は、この作者の実力を買って、推したが、過半数の票をとることはできなかった。」
広瀬正
男46歳
9 「面白い点では、いちばん面白かったが、ただそれだけのことで、いったい、なんのためにこんなに努力して、多くの枚数をついやしたのか、作家の情熱は、ただ、読者をおどろかせたり、面白がらせたりするためにだけ、わきたつものではなかろう。」
宮地佐一郎
男46歳
5 「資料として価値があり、小説としては、あまりにも読みづらい。むしろ、直木賞候補作品からはずすべきであった。」
武田八洲満
男43歳
8 「やさしい文章をつかい乍ら、これほど読みにくい時代小説も、珍しいのではあるまいか。」「各処で大きなあやまりをおかしているのも、気になった。」
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選考委員
川口松太郎男71歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
大物出て来い 総行数38 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
12 「まとまっているという事も好きではないのだが、作者の素質を取る。筆力も正確だし内容も面白くしっかりと書けているが、小細工が多すぎる。」「然し候補作の中では光っていたようだ。」
三樹青生
男55歳
10 「狐につままれたような小説だが音楽好きには楽しいテーマなのだ。」「推理小説としては失敗作だろうが、私の個人趣味はなかなか棄て切れない。まとまりの悪いのが残念だった。」
梅本育子
女40歳
0  
黒部亨
男41歳
0  
阿部牧郎
男37歳
0  
広瀬正
男46歳
0  
宮地佐一郎
男46歳
10 「なかなかの努力作だが小説なのか研究なのか記録なのか、その点の判断がつきかねた。」「直木賞は飽くまで文学でなければならないのだ。」
武田八洲満
男43歳
0  
  「近年の直木賞は作品が小粒になる傾向が強い。よく書けていて強い感動がない。」
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大佛次郎
柴田錬三郎
司馬遼太郎
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選考委員
司馬遼太郎男47歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
ナシが本音だが 総行数59 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
7 「受賞作なしというのが本音だったが、石坂委員が、努力して掬いあげるべきです、といわれたのに発奮し、作品になじみのふかい豊田穣氏「長良川」に過不足無さを感じ、これを推した。」
三樹青生
男55歳
3 「おもしろかったが、推すほどの理由がみつからず、」
梅本育子
女40歳
4 「実名を外してもなお虚構の浮力があるかといえば疑わしい。」
黒部亨
男41歳
0  
阿部牧郎
男37歳
10 「ごく常識的にいえば、受賞作というのは、金屏風の前にすわるだけの目方が必要で(引用者中略)この才能ある作家としてはごく手の内のものでありすぎた。」
広瀬正
男46歳
16 「一読者として一番面白かった」「この人の空想能力と空想構築の堅牢さにおどろいた。」「七分目がた、これを推した。が、どうもぶ(原文傍点)がわるく、ぶ(原文傍点)の悪い理由もよくわかるから、途中で推しつづける根気をうしなった。」
宮地佐一郎
男46歳
13 「小説としての計量規準外の目方がありすぎる。」「その労については心の慄えるような敬意をおぼえる。が、多分に小説的であるにしても小説そのものでなく、むしろこの労作が小説としての評価の場におかれたことを気の毒に感じた。」
武田八洲満
男43歳
5 「戯曲風に書かれた独特のスタイルだが、小生には人物群が結像しにくかった。」
  「こんどはいわば不作で、どの作品を推していいのかわからないままに出席した。」
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今日出海
大佛次郎
柴田錬三郎
川口松太郎
松本清張
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選考委員
松本清張男61歳×各候補作  年齢/枚数の説明
見方・注意点
武田氏の構成力 総行数57 (1行=14字)
候補 評価 行数 評言
豊田穣
男50歳
8 「わたくしは消極的だった。文章もうまく、話にも好感がもてるが、直木賞には私小説的なもの(この作品が私小説というのではない)よりも、やはり大きな構成のあるものを望みたい。」
三樹青生
男55歳
4 「もっとも適当にまとまっているが、もっとも既成的のものである。新しい「破調」があるとよかった。」
梅本育子
女40歳
0  
黒部亨
男41歳
0  
阿部牧郎
男37歳
6 「氏のものとして出来が悪いのが提出されたのは不運である。結末が火野葦平の「糞尿譚」をすぐ思い出させるのも損である。」
広瀬正
男46歳
0  
宮地佐一郎
男46歳
8 「ほとんど家伝の資料(と思われる)無しには成立しない労作で、この点が独特でもありマイナスでもある。」
武田八洲満
男43歳
30 「推すなら武田八洲満氏の「紀伊国屋文左衛門」だと思った。ともかくこれには構成がある。史実も自分のものにしている。」「(引用者注:荻原重秀を)歩の悪い仕事を上から押しつけられる能吏として捉えていることに感心した。」「構想力のある新人と思う。」
  「今期は強い作品がなかった。」
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他の選考委員
源氏鶏太
石坂洋次郎
水上勉
村上元三
今日出海
大佛次郎
柴田錬三郎
川口松太郎
司馬遼太郎
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受賞者・作品
豊田穣男50歳×各選考委員 
『長良川』
連作6篇 579
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男58歳
12 「一作ならこの作品をと決めて選考委員会に出席した。」「私は、感動した。この感動は、日を経てもかわることがなかった。私小説的であるが、私小説ではない。文章も重厚である。」
石坂洋次郎
男70歳
17 「危な気のない文章でよく書いてあるが、(引用者中略)短篇の連続のようなもので、一貫した盛り上りが乏しいのがもの足りなかった。」
水上勉
男51歳
36 「豊田穣氏の誠実さと、この人の力量が今回では光るのであった。」「豊田氏の体験のなまなかでなかったことが逆に迫り、「私小説」としても成功していないということにも、かえって、私は好感をもつものである。」「授賞作なしという意見にさからって、この作を推した理由は、「長良川」「伊吹山」「石塔」の三短篇に流れる作者の心根にふれたからで、これが直木賞となることは、運を?んで快事と断じたのである。」
村上元三
男60歳
6 「直木賞の作品ではないと思うが、この作者の実力はもうわかっている。直木賞作家としてふさわしい、という点で、授賞に同意した。」
今日出海
男67歳
25 「一頭地を抜きん出ていると思って、迷うことなく豊田氏を推した。」「あの凄絶な空中戦を自ら闘い、傷ついた経験は、やはり一人称で書かなければ書きようがなかったに違いない。あの生々しい体験を昇華して、文学にした作者の成熟した腕と精神を私は高く評価するものである。」
大佛次郎
男73歳
13 「私小説に近いものとして惹きつけられていると、飛行機の墜落や満洲の悲惨な事件が不意に出て来た。筆者の経験だったとしても最初の一篇とはひどく調子が違って、嘘が出て来たような感銘を受けた。」「しかし力作でもあり、筆力ゆたかで、推薦を憚らなかった。」
柴田錬三郎
男53歳
10 「長良川の歴史と、自分の戦争体験と、現在の状況を、巧妙にむすびつけた筆力は大したものである。敬服のほかはない。この作者の受賞は、むしろおそいぐらいである。」
川口松太郎
男71歳
12 「まとまっているという事も好きではないのだが、作者の素質を取る。筆力も正確だし内容も面白くしっかりと書けているが、小細工が多すぎる。」「然し候補作の中では光っていたようだ。」
司馬遼太郎
男47歳
7 「受賞作なしというのが本音だったが、石坂委員が、努力して掬いあげるべきです、といわれたのに発奮し、作品になじみのふかい豊田穣氏「長良川」に過不足無さを感じ、これを推した。」
松本清張
男61歳
8 「わたくしは消極的だった。文章もうまく、話にも好感がもてるが、直木賞には私小説的なもの(この作品が私小説というのではない)よりも、やはり大きな構成のあるものを望みたい。」
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他の候補作
三樹青生
「終曲」
梅本育子
『時雨のあと』
黒部亨
「すだまの裔たち」
阿部牧郎
「アンモニア戦記」
広瀬正
『マイナス・ゼロ』
宮地佐一郎
『宮地家三代日記』
武田八洲満
「紀伊国屋文左衛門」
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候補者・作品
三樹青生男55歳×各選考委員 
「終曲」
長篇 387
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男58歳
0  
石坂洋次郎
男70歳
8 「題材がヨーロッパであるだけに浮わずっておってバタ臭い、三人の男女の人間関係もいま一つスッキリしない感じだった。」
水上勉
男51歳
2 「きめがこまかくても「終曲」は私をゆさぶらず、」
村上元三
男60歳
5 「推理小説としては物足りないし、人物が描けていないが、実力のある人だと思う」
今日出海
男67歳
7 「道具立てが大きすぎて、共感を呼び難いが、筆は素直で伸びやかだ。」
大佛次郎
男73歳
15 「読んでストーリイとして最も面白かった」「如何にも上手に事が運ばれていて、反って何かが欠落しているような遺憾があった、作られ過ぎたと言うことかも知れぬ。」
柴田錬三郎
男53歳
7 「このストーリイは、途中で、底が割れてしまっている。作者自身は、かなり気負っているが、それにも拘らず、終末になると、読む側は、興味索然となってしまった。」
川口松太郎
男71歳
10 「狐につままれたような小説だが音楽好きには楽しいテーマなのだ。」「推理小説としては失敗作だろうが、私の個人趣味はなかなか棄て切れない。まとまりの悪いのが残念だった。」
司馬遼太郎
男47歳
3 「おもしろかったが、推すほどの理由がみつからず、」
松本清張
男61歳
4 「もっとも適当にまとまっているが、もっとも既成的のものである。新しい「破調」があるとよかった。」
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他の候補作
豊田穣
『長良川』
梅本育子
『時雨のあと』
黒部亨
「すだまの裔たち」
阿部牧郎
「アンモニア戦記」
広瀬正
『マイナス・ゼロ』
宮地佐一郎
『宮地家三代日記』
武田八洲満
「紀伊国屋文左衛門」
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候補者・作品
梅本育子女40歳×各選考委員 
『時雨のあと』
長篇 478
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男58歳
0  
石坂洋次郎
男70歳
0  
水上勉
男51歳
0  
村上元三
男60歳
4 「実在した作家を裸に剥いて、ひなた(原文傍点)へ引きずり出した形だが、読後感もよくなかった。」
今日出海
男67歳
0  
大佛次郎
男73歳
0  
柴田錬三郎
男53歳
9 「もしこの作家(引用者注:登場人物の吉田絃二郎)を仮名にしたならば、ごく平凡な日記にしかならないだろうと思われた。文章にも、みるべきものがなかった。」
川口松太郎
男71歳
0  
司馬遼太郎
男47歳
4 「実名を外してもなお虚構の浮力があるかといえば疑わしい。」
松本清張
男61歳
0  
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他の候補作
豊田穣
『長良川』
三樹青生
「終曲」
黒部亨
「すだまの裔たち」
阿部牧郎
「アンモニア戦記」
広瀬正
『マイナス・ゼロ』
宮地佐一郎
『宮地家三代日記』
武田八洲満
「紀伊国屋文左衛門」
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候補者・作品
黒部亨男41歳×各選考委員 
「すだまの裔たち」
中篇 157
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男58歳
0  
石坂洋次郎
男70歳
0  
水上勉
男51歳
3 「もう一つ工夫の不足が感じられた。」
村上元三
男60歳
4 「墨絵のタッチで描くべきなのを、油絵で描いた、という感じがする。」
今日出海
男67歳
0  
大佛次郎
男73歳
0  
柴田錬三郎
男53歳
0  
川口松太郎
男71歳
0  
司馬遼太郎
男47歳
0  
松本清張
男61歳
0  
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他の候補作
豊田穣
『長良川』
三樹青生
「終曲」
梅本育子
『時雨のあと』
阿部牧郎
「アンモニア戦記」
広瀬正
『マイナス・ゼロ』
宮地佐一郎
『宮地家三代日記』
武田八洲満
「紀伊国屋文左衛門」
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候補者・作品
阿部牧郎男37歳×各選考委員 
「アンモニア戦記」
短篇 53
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男58歳
9 「荒荒しいが、微笑ましい青春が感じさせられる。私は、久し振りに愉しい青春小説を読んだ気がして、強く推した。しかし、強く推したが、(引用者注:「長良川」との)二作に授賞の場合は、という前提に立ってであった。」
石坂洋次郎
男70歳
7 「才筆だが、この作者はもっとスッキリしたものが書ける筈、題材がアンモニアで少し臭いということで落ちてしまった。」
水上勉
男51歳
11 「たしかにこの作者の世界を感じさせる。」「労作「われは潮(原文ママ)の子」より面白く、しっかりした文章で安心もできるのだが、どこか重量感がない。」
村上元三
男60歳
5 「この作者の器用さが、かえって新鮮さを失い、小さくまとまってしまったように思われる。」
今日出海
男67歳
8 「三度直木賞の候補にのぼりながら何か一つもの足りぬものがあるのか、賞を逸する結果になってしまったことを作者は考えて頂きたい。」
大佛次郎
男73歳
0  
柴田錬三郎
男53歳
8 「この作品は、必ずしも上出来ではない。しかし、私は、この作者の実力を買って、推したが、過半数の票をとることはできなかった。」
川口松太郎
男71歳
0  
司馬遼太郎
男47歳
10 「ごく常識的にいえば、受賞作というのは、金屏風の前にすわるだけの目方が必要で(引用者中略)この才能ある作家としてはごく手の内のものでありすぎた。」
松本清張
男61歳
6 「氏のものとして出来が悪いのが提出されたのは不運である。結末が火野葦平の「糞尿譚」をすぐ思い出させるのも損である。」
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他の候補作
豊田穣
『長良川』
三樹青生
「終曲」
梅本育子
『時雨のあと』
黒部亨
「すだまの裔たち」
広瀬正
『マイナス・ゼロ』
宮地佐一郎
『宮地家三代日記』
武田八洲満
「紀伊国屋文左衛門」
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候補者・作品
広瀬正男46歳×各選考委員 
『マイナス・ゼロ』
長篇 734
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男58歳
10 「席上あまり高く評価されなかったようだが、私にはひどく面白かった。」「空想力と構想力、更には昭和七年頃の東京風俗、人物などが巧みに描かれていて申し分がなかった。しかし、直木賞作品となると別のことのように思わせられた。」
石坂洋次郎
男70歳
0  
水上勉
男51歳
0  
村上元三
男60歳
6 「着想は新しいとは思えない。昭和七年の東京の描写などは面白いが、終章の同一人物が二人あらわれるあたりがつまらなかった。」
今日出海
男67歳
0  
大佛次郎
男73歳
0  
柴田錬三郎
男53歳
9 「面白い点では、いちばん面白かったが、ただそれだけのことで、いったい、なんのためにこんなに努力して、多くの枚数をついやしたのか、作家の情熱は、ただ、読者をおどろかせたり、面白がらせたりするためにだけ、わきたつものではなかろう。」
川口松太郎
男71歳
0  
司馬遼太郎
男47歳
16 「一読者として一番面白かった」「この人の空想能力と空想構築の堅牢さにおどろいた。」「七分目がた、これを推した。が、どうもぶ(原文傍点)がわるく、ぶ(原文傍点)の悪い理由もよくわかるから、途中で推しつづける根気をうしなった。」
松本清張
男61歳
0  
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他の候補作
豊田穣
『長良川』
三樹青生
「終曲」
梅本育子
『時雨のあと』
黒部亨
「すだまの裔たち」
阿部牧郎
「アンモニア戦記」
宮地佐一郎
『宮地家三代日記』
武田八洲満
「紀伊国屋文左衛門」
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候補者・作品
宮地佐一郎男46歳×各選考委員 
『宮地家三代日記』
長篇 699
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男58歳
9 「大変な労作である。」「しかし、私にはこれを読みながら小説を読む愉しみは全く感じられず、寧ろ苦痛であった。」
石坂洋次郎
男70歳
23 「私は時間がなくて静軒の分しか読めなかったが、三代分全部読んだのは源氏鶏太君一人だけだった。これは審査員の怠慢として自戒しているが、最初の支持者(小生もその一人)が多かったにも関わらず選に洩れたのは、創作なのか伝記なのか、その辺がハッキリせず、この長い日記を読み通す迫力に欠けていたという理由であろう。」
水上勉
男51歳
18 「この仕事の完成に頭はさがるものの、さて小説としてどうか。」「とにもかくにも三分の二までを丹念に読んだが、あとは、銓衡後にゆっくり読む楽しみにしたことであった。」
村上元三
男60歳
9 「果してこれが文学作品かどうか、いまでも疑問に思っている。」「努力には、敬意を払いたい。」
今日出海
男67歳
7 「この十年にわたる労作に努力賞を献ずべきかも知れない。しかし私は感動すべきものが少なかったことを遺憾に思った。」
大佛次郎
男73歳
23 「思いつきだけのものや書きなぐりの多い当世にこうした努力した作品こそ直木賞に値するものではないか、と思った。しかし、真面目過ぎて、ついて読むのに根気を要し、疲労を感じた。」「この作品は、直木賞には漏れても他のものよりも後まで残って、幸福なる少数の読者を見つけて行くだろう。作者はそれに安んずべきだし、もっと外の仕事、「小説」を書く気になっては、どうだろうか?」
柴田錬三郎
男53歳
5 「資料として価値があり、小説としては、あまりにも読みづらい。むしろ、直木賞候補作品からはずすべきであった。」
川口松太郎
男71歳
10 「なかなかの努力作だが小説なのか研究なのか記録なのか、その点の判断がつきかねた。」「直木賞は飽くまで文学でなければならないのだ。」
司馬遼太郎
男47歳
13 「小説としての計量規準外の目方がありすぎる。」「その労については心の慄えるような敬意をおぼえる。が、多分に小説的であるにしても小説そのものでなく、むしろこの労作が小説としての評価の場におかれたことを気の毒に感じた。」
松本清張
男61歳
8 「ほとんど家伝の資料(と思われる)無しには成立しない労作で、この点が独特でもありマイナスでもある。」
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他の候補作
豊田穣
『長良川』
三樹青生
「終曲」
梅本育子
『時雨のあと』
黒部亨
「すだまの裔たち」
阿部牧郎
「アンモニア戦記」
広瀬正
『マイナス・ゼロ』
武田八洲満
「紀伊国屋文左衛門」
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候補者・作品
武田八洲満男43歳×各選考委員 
「紀伊国屋文左衛門」
長篇 595
年齢/枚数の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
源氏鶏太
男58歳
0  
石坂洋次郎
男70歳
0  
水上勉
男51歳
3 「文体の粗いのが気になり、」
村上元三
男60歳
6 「こんどの八篇の中で、ただ一つ直木賞候補らしい作品だと思った。いくつも破綻があるし、饒舌すぎるが、実力は買いたい。」
今日出海
男67歳
0  
大佛次郎
男73歳
0  
柴田錬三郎
男53歳
8 「やさしい文章をつかい乍ら、これほど読みにくい時代小説も、珍しいのではあるまいか。」「各処で大きなあやまりをおかしているのも、気になった。」
川口松太郎
男71歳
0  
司馬遼太郎
男47歳
5 「戯曲風に書かれた独特のスタイルだが、小生には人物群が結像しにくかった。」
松本清張
男61歳
30 「推すなら武田八洲満氏の「紀伊国屋文左衛門」だと思った。ともかくこれには構成がある。史実も自分のものにしている。」「(引用者注:荻原重秀を)歩の悪い仕事を上から押しつけられる能吏として捉えていることに感心した。」「構想力のある新人と思う。」
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他の候補作
豊田穣
『長良川』
三樹青生
「終曲」
梅本育子
『時雨のあと』
黒部亨
「すだまの裔たち」
阿部牧郎
「アンモニア戦記」
広瀬正
『マイナス・ゼロ』
宮地佐一郎
『宮地家三代日記』
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