直木賞のすべて
第36回
吉川英治文学新人賞
吉川英治文学新人賞-選評の概要 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
小研究
大衆選考会
マップ

ページの最後へ
Last Update[H27]2015/5/18

36   一覧へ 35前の回へ 後の回へ37
平成26年/2014年度
(平成27年/2015年3月3日決定発表)
選考委員  伊集院静
男65歳
大沢在昌
男58歳
恩田陸
女50歳
京極夏彦
男51歳
高橋克彦
男67歳
選評総行数  67 63 55 86 45
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
西條奈加 『まるまるの毬』
女50歳
24 16 10 14 23
千早茜 『男ともだち』
女35歳
0 18 10 14 0
堂場瞬一 『警察回りの夏』
男51歳
9 7 10 13 0
葉真中顕 『絶叫』
男39歳
5 8 13 14 0
吉川永青 『誉れの赤』
男(47歳)
12 9 5 11 0
         
年齢の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『小説現代』平成27年/2015年5月号
1行当たりの文字数:19字


選考委員
伊集院静男65歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
美味しそうな小説 総行数67 (1行=19字)
候補 評価 行数 評言
西條奈加
女50歳
24 「作者が現代物から時代物、シリアスな物語からファンタジーあふれる物語まで、題材を含めて、惜しまず執筆をなさって来た、作者の創作の姿勢の結晶の作品ではないかと感じた。」「この作品には、気の利いた会話がいくつもさりげなく入っている。これは作者の才能である。」「最後の将軍の御落胤は、私は愛嬌だ、と目をつぶった。」
千早茜
女35歳
0  
堂場瞬一
男51歳
9 「調査委員会の立ち上げまでは引き込まれたが、政治家が登場し、その会話、描写を読んで、読むトーンが下がった。彼にはもっとふさわしい作品があったのではないか。」
葉真中顕
男39歳
5 「その才能と物語を押し進める力量に感心した。ただ主人公の他人称の語りと最終章で急ぎすぎたのが物語の重みを失なわせた気がする。」
吉川永青
男(47歳)
12 「前候補作より格段に腕が上がり、作品冒頭の“赤備え”の戦さ場での登場の迫力はたいしたものだ。これから、と期待を持って読み進めたが、冒頭以上の興奮は残念ながら最後まで得られなかった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
大沢在昌
恩田陸
京極夏彦
高橋克彦
  ページの先頭へ

選考委員
大沢在昌男58歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
軽やかさの先 総行数63 (1行=19字)
候補 評価 行数 評言
西條奈加
女50歳
16 「軽やかですいすいと読め、読後感は心地よい。私が気になったのは、菓子作りを愛する登場人物がこれほどいるのに、その菓子の味、舌ざわりが意外に伝わってこない点だ。」「「南星屋」の主人の出自も、確かに物語らしくはあるのだが、大胆すぎてこちらが不安を感じてしまった。」
千早茜
女35歳
18 「終盤まで実におもしろく読めた。」「それが真司に「爆弾」をぶちこんだ瞬間、私は物語から脱落した。これほど上手に遊ぶ男が、自ら責任を負う羽目になりかねない暴走をする筈がない。」「御都合主義ではないかという指摘もあり、それはそれで、いけないのか? という反論も胸中にある。次は千早さんに説き伏せられたい、と願っている。」
堂場瞬一
男51歳
7 「私が推したのは『警察回りの夏』だった。代議士の三池の行動など、ややあざとい面もあるが、この人でなければ書けない、という人物像が多く、その描き分けも含め、堂場さんの筆力を感じた。」
葉真中顕
男39歳
8 「この作者の二作目のミステリ作品であることを考えると、驚くべき完成度をもっている。が一方で、ヒロインも含め、登場人物に魅力が薄いせいか、物語に入りこめないもどかしさがあった。」
吉川永青
男(47歳)
9 「勘五郎も藤太も、どこか時代に対し「受け身」である。それでも物語が成立してしまう背景なだけに、もっと強い信念を主人公たちに抱かせてほしかった。」
  「拮抗する候補作の並んだ回だった。それぞれに力作なのだが、抜きんでるものがない。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
伊集院静
恩田陸
京極夏彦
高橋克彦
  ページの先頭へ

選考委員
恩田陸女50歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
総行数55 (1行=19字)
候補 評価 行数 評言
西條奈加
女50歳
10 「(引用者注:候補作のなかで)いちばん気持ちよく読者として楽しめた」「安心感、安定感、キャラクターへの共感、すべてバランスが取れていて、なみなみならぬうまさを感じた。」
千早茜
女35歳
10 「読者と作者の欲望が完全に一致しているのも気まずいものなのだ。これはこれで需要を満たしているのかもしれないが、一歩引いて客観性を持てば、作者も読者ももっと幸せになれるのにと考えずにはいられなかった。」
堂場瞬一
男51歳
10 「作者自身がマスコミ全般に感じている問題点をエンターテインメントに落とし込もうとした野心作である。(引用者中略)志は高けれど、読者へのサービスが追いついていない。多視点の効果が全く発揮されておらず、サスペンスに結びつかない。」
葉真中顕
男39歳
13 「私の勘であるが、たぶんこの人の武器であり、実際作者自身「キャッチーなものを書いている」と思っているところが両刃の剣となるような気がする。特に昨今、タイムリーなテーマはすぐに古くなる。うんと先回りするか、独自の視点を加えていかないと、三面記事的な興味でしか読まれなくなるので、このジャンルは今最も難しい。」
吉川永青
男(47歳)
5 「作品を重ねる度にうまくなっているので、まだまだ伸びそうだが、こちらはテーマが割れてしまって、読者をどこに連れていくのか、作者がどこに行きたいのか絞りきれていないように感じた。」
  「エンターテインメント小説が読者のためのものであるのならば、読者の読みたいものと作者の書きたいものが一致するのが最善のはずである。読者に最大限サービスしつつも、いかに自分のやりたいことをそこに盛り込み、自分の目的とすりあわせていくか。それがエンターテインメント作家の腕の見せ所だと思う。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
伊集院静
大沢在昌
京極夏彦
高橋克彦
  ページの先頭へ

選考委員
京極夏彦男51歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
総行数86 (1行=19字)
候補 評価 行数 評言
西條奈加
女50歳
14 「読む者に依っては地味な印象さえ持つことだろう。だが、設定を含め、実はかなり派手な要素ばかりで成り立っている。」「作品の佇まいに相応しくない過剰さや暗部は、悉く日常の些細な機微に仮託され、言外に語られるのである。巧みである。」「こうした在り方こそ小説の「作り物」としての醍醐味であると感じた。」
千早茜
女35歳
14 「主人公の持つ光と闇は、読者がシンクロすることでより明確になるだろう。」「如何ともしがたい暗部は最後まで残るのだが、温存されたそれは読後様相を一変させる。かなりテクニカルな計算ずくの構成ではあるのだが、それだけにハードルが上がってしまったかもしれない。」
堂場瞬一
男51歳
13 「暗部を直接的に描くのではなく、多視点によって輪郭をなぞり、多角的に照射していくという手法を取る。その手付きは周到であり、作品はある意味での批評性を獲得することに成功している。しかしそうした手法は同時に、情報をひとつの物語に「見せ掛け」にくくしてしまうという弱点も内包しているだろう。」
葉真中顕
男39歳
14 「様々な理由から採用されたと思しき二人称というスタイルは、ミステリ的な結構を保つためには必要な手続きではあるのだけれど、暗部を体現したような視点人物と読者との間に一定以上の距離を作ってしまうというリスクも持っている。」
吉川永青
男(47歳)
11 「浮かび上がる筈のテーマは、筋運びの巧みさに埋没してしまっている。優れた可読性も相俟って最終的に明確にならない。残念である。」
  「小説は、時にグロテスクなものやアンモラルなものも題材として選び取らなければならない。」「問題はそうした無視することのできない様々な暗部をどのように扱うか、どの程度取り込むか、どうやって見せるか、ということになるのだろう。」「(引用者注:候補作は)いずれの作品も優れている。個人的には僅差であった。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
伊集院静
大沢在昌
恩田陸
高橋克彦
  ページの先頭へ

選考委員
高橋克彦男67歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
豊かな才能 総行数45 (1行=19字)
候補 評価 行数 評言
西條奈加
女50歳
23 「蓋を開けてみたらほとんどの委員の最高点が西條さんの『まるまるの毬』に与えられていた。」「『まるまるの毬』が圧倒的と考えて選考会に臨んだ委員は恐らく少なかったはずだ。割れると覚悟していた上でのこの明らかな結果にだれもが驚いたのだ。」「確固たる世界と人間が描かれている。読んでいてとても心地よい。なにより揺るぎない人間の心の温かさに、生きることの嬉しさを教えられる。」
千早茜
女35歳
0  
堂場瞬一
男51歳
0  
葉真中顕
男39歳
0  
吉川永青
男(47歳)
0  
  「ある意味坦々としたレース展開で、あっさりと決着がついた。」「(引用者注:受賞の「まるまるの毬」以外について)ことごとく物語の意外性や面白さを優先しての、人間の心をないがしろにした無理な展開が目立つ」「加えて、せっかく大きな世界、あるいは器を設定しながら小さな問題に収斂していく寂しさ。物語は個から大に膨らんでいくべきと心得る私には勿体なく感じる。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の選考委員
伊集院静
大沢在昌
恩田陸
京極夏彦
  ページの先頭へ


受賞者・作品
西條奈加女50歳×各選考委員 
『まるまるの毬』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
伊集院静
男65歳
24 「作者が現代物から時代物、シリアスな物語からファンタジーあふれる物語まで、題材を含めて、惜しまず執筆をなさって来た、作者の創作の姿勢の結晶の作品ではないかと感じた。」「この作品には、気の利いた会話がいくつもさりげなく入っている。これは作者の才能である。」「最後の将軍の御落胤は、私は愛嬌だ、と目をつぶった。」
大沢在昌
男58歳
16 「軽やかですいすいと読め、読後感は心地よい。私が気になったのは、菓子作りを愛する登場人物がこれほどいるのに、その菓子の味、舌ざわりが意外に伝わってこない点だ。」「「南星屋」の主人の出自も、確かに物語らしくはあるのだが、大胆すぎてこちらが不安を感じてしまった。」
恩田陸
女50歳
10 「(引用者注:候補作のなかで)いちばん気持ちよく読者として楽しめた」「安心感、安定感、キャラクターへの共感、すべてバランスが取れていて、なみなみならぬうまさを感じた。」
京極夏彦
男51歳
14 「読む者に依っては地味な印象さえ持つことだろう。だが、設定を含め、実はかなり派手な要素ばかりで成り立っている。」「作品の佇まいに相応しくない過剰さや暗部は、悉く日常の些細な機微に仮託され、言外に語られるのである。巧みである。」「こうした在り方こそ小説の「作り物」としての醍醐味であると感じた。」
高橋克彦
男67歳
23 「蓋を開けてみたらほとんどの委員の最高点が西條さんの『まるまるの毬』に与えられていた。」「『まるまるの毬』が圧倒的と考えて選考会に臨んだ委員は恐らく少なかったはずだ。割れると覚悟していた上でのこの明らかな結果にだれもが驚いたのだ。」「確固たる世界と人間が描かれている。読んでいてとても心地よい。なにより揺るぎない人間の心の温かさに、生きることの嬉しさを教えられる。」
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
千早茜
『男ともだち』
堂場瞬一
『警察回りの夏』
葉真中顕
『絶叫』
吉川永青
『誉れの赤』
  ページの先頭へ

候補者・作品
千早茜女35歳×各選考委員 
『男ともだち』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
伊集院静
男65歳
0  
大沢在昌
男58歳
18 「終盤まで実におもしろく読めた。」「それが真司に「爆弾」をぶちこんだ瞬間、私は物語から脱落した。これほど上手に遊ぶ男が、自ら責任を負う羽目になりかねない暴走をする筈がない。」「御都合主義ではないかという指摘もあり、それはそれで、いけないのか? という反論も胸中にある。次は千早さんに説き伏せられたい、と願っている。」
恩田陸
女50歳
10 「読者と作者の欲望が完全に一致しているのも気まずいものなのだ。これはこれで需要を満たしているのかもしれないが、一歩引いて客観性を持てば、作者も読者ももっと幸せになれるのにと考えずにはいられなかった。」
京極夏彦
男51歳
14 「主人公の持つ光と闇は、読者がシンクロすることでより明確になるだろう。」「如何ともしがたい暗部は最後まで残るのだが、温存されたそれは読後様相を一変させる。かなりテクニカルな計算ずくの構成ではあるのだが、それだけにハードルが上がってしまったかもしれない。」
高橋克彦
男67歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
西條奈加
『まるまるの毬』
堂場瞬一
『警察回りの夏』
葉真中顕
『絶叫』
吉川永青
『誉れの赤』
  ページの先頭へ

候補者・作品
堂場瞬一男51歳×各選考委員 
『警察回りの夏』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
伊集院静
男65歳
9 「調査委員会の立ち上げまでは引き込まれたが、政治家が登場し、その会話、描写を読んで、読むトーンが下がった。彼にはもっとふさわしい作品があったのではないか。」
大沢在昌
男58歳
7 「私が推したのは『警察回りの夏』だった。代議士の三池の行動など、ややあざとい面もあるが、この人でなければ書けない、という人物像が多く、その描き分けも含め、堂場さんの筆力を感じた。」
恩田陸
女50歳
10 「作者自身がマスコミ全般に感じている問題点をエンターテインメントに落とし込もうとした野心作である。(引用者中略)志は高けれど、読者へのサービスが追いついていない。多視点の効果が全く発揮されておらず、サスペンスに結びつかない。」
京極夏彦
男51歳
13 「暗部を直接的に描くのではなく、多視点によって輪郭をなぞり、多角的に照射していくという手法を取る。その手付きは周到であり、作品はある意味での批評性を獲得することに成功している。しかしそうした手法は同時に、情報をひとつの物語に「見せ掛け」にくくしてしまうという弱点も内包しているだろう。」
高橋克彦
男67歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
西條奈加
『まるまるの毬』
千早茜
『男ともだち』
葉真中顕
『絶叫』
吉川永青
『誉れの赤』
  ページの先頭へ

候補者・作品
葉真中顕男39歳×各選考委員 
『絶叫』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
伊集院静
男65歳
5 「その才能と物語を押し進める力量に感心した。ただ主人公の他人称の語りと最終章で急ぎすぎたのが物語の重みを失なわせた気がする。」
大沢在昌
男58歳
8 「この作者の二作目のミステリ作品であることを考えると、驚くべき完成度をもっている。が一方で、ヒロインも含め、登場人物に魅力が薄いせいか、物語に入りこめないもどかしさがあった。」
恩田陸
女50歳
13 「私の勘であるが、たぶんこの人の武器であり、実際作者自身「キャッチーなものを書いている」と思っているところが両刃の剣となるような気がする。特に昨今、タイムリーなテーマはすぐに古くなる。うんと先回りするか、独自の視点を加えていかないと、三面記事的な興味でしか読まれなくなるので、このジャンルは今最も難しい。」
京極夏彦
男51歳
14 「様々な理由から採用されたと思しき二人称というスタイルは、ミステリ的な結構を保つためには必要な手続きではあるのだけれど、暗部を体現したような視点人物と読者との間に一定以上の距離を作ってしまうというリスクも持っている。」
高橋克彦
男67歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
西條奈加
『まるまるの毬』
千早茜
『男ともだち』
堂場瞬一
『警察回りの夏』
吉川永青
『誉れの赤』
  ページの先頭へ

候補者・作品
吉川永青男(47歳)×各選考委員 
『誉れの赤』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
伊集院静
男65歳
12 「前候補作より格段に腕が上がり、作品冒頭の“赤備え”の戦さ場での登場の迫力はたいしたものだ。これから、と期待を持って読み進めたが、冒頭以上の興奮は残念ながら最後まで得られなかった。」
大沢在昌
男58歳
9 「勘五郎も藤太も、どこか時代に対し「受け身」である。それでも物語が成立してしまう背景なだけに、もっと強い信念を主人公たちに抱かせてほしかった。」
恩田陸
女50歳
5 「作品を重ねる度にうまくなっているので、まだまだ伸びそうだが、こちらはテーマが割れてしまって、読者をどこに連れていくのか、作者がどこに行きたいのか絞りきれていないように感じた。」
京極夏彦
男51歳
11 「浮かび上がる筈のテーマは、筋運びの巧みさに埋没してしまっている。優れた可読性も相俟って最終的に明確にならない。残念である。」
高橋克彦
男67歳
0  
          - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
他の候補作
西條奈加
『まるまるの毬』
千早茜
『男ともだち』
堂場瞬一
『警察回りの夏』
葉真中顕
『絶叫』
  ページの先頭へ



ページの先頭へ

トップページ直木賞・芥川賞受賞作一覧受賞作・候補作一覧受賞作家の群像候補作家の群像
選考委員の群像小研究大衆選考会マップ