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第5回
吉川英治文学新人賞
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昭和58年/1983年度
(昭和59年/1984年3月15日決定発表)
選考委員  井上ひさし
男49歳
尾崎秀樹
男55歳
佐野洋
男55歳
野坂昭如
男53歳
半村良
男50歳
選評総行数  31 25 30 27 26
候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数
連城三紀彦 『宵待草夜情』
男36歳
14 11 13 7 10
山口洋子 『プライベート・ライブ』
女46歳
8 14 10 8 15
海老沢泰久 『スーパースター』
男34歳
4 0 0 0 0
岡嶋二人 『あした天気にしておくれ』
男男33歳(41歳)
2 0 0 0 0
志水辰夫 『裂けて海峡』
男47歳
5 0 0 0 0
         
年齢の説明   見方・注意点

このページの選評出典:『群像』昭和59年/1984年5月号
1行当たりの文字数:20字


選考委員
井上ひさし男49歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
選評 総行数31 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
連城三紀彦
男36歳
14 「作者は仕掛けに対する猛烈な愛情の持主らしい。」「これからもその仕掛けでわれわれ読者を思う存分に振り回していただきたい。この仕掛けの道は行けば行くほど先細りになるはずであるが、この作者には、目の詰んだ緻密な文章を紡ぎ出すことができるという武器もある。」
山口洋子
女46歳
8 「男女間の機微を探り、それを腑分けする絶妙の才の持主で、その巧みさはただ唖然とするよりほかにないようなものである。男女の関係をセックスという万能の鍵言葉で明快に割り切りすぎて人間というものを途中で落してしまわぬかぎり、われわれはこの作者の愛読者でありつづけるだろう。」
海老沢泰久
男34歳
4 「省略の利いた平明な文章には人生の微苦笑といったようなものが浮びあがっていた」
岡嶋二人
男男33歳(41歳)
2 「明朗闊達さにも大いに親しみを抱いた。」
志水辰夫
男47歳
5 「適量のユーモアをまじえた速度感のある文体、行動を分晰し、かつ統合するときの作家としての眼のたしかさなどに、最後の最後まで惹かれた。」
  「今回は粒ぞろいの作品が集まった。」
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他の選考委員
尾崎秀樹
佐野洋
野坂昭如
半村良
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選考委員
尾崎秀樹男55歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
選評 総行数25 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
連城三紀彦
男36歳
11 「時代は明治から昭和までいろいろあるが、作品の色づけは変らない。むりしてミステリアスな構成や結末の意外性をねらわなくても充分やってゆける作家だとは思うが、これまでの仕事をふくめて私は一票を入れた。」
山口洋子
女46歳
14 「男と女の心のひだや愛の毀裂を描いてなるほどと教えられるものがある。」「細かく描写したところより、簡潔に表現した箇所の方が、活き活きして読めるのは、作者の資質かもしれない。」「将来に期待する意味をこめて、新人賞にふさわしい書き手として推薦した。」
海老沢泰久
男34歳
0  
岡嶋二人
男男33歳(41歳)
0  
志水辰夫
男47歳
0  
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他の選考委員
井上ひさし
佐野洋
野坂昭如
半村良
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選考委員
佐野洋男55歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
選後所感 総行数30 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
連城三紀彦
男36歳
13 「実は、連城氏はこれまでにも二度候補になっている。二度とも短編集であり、そのことが損だったようだ。」「今回の「宵待草夜情」は、連作集で一本筋が通っており、五つの作品の粒も揃っていた。ただ、作者自身も認めていることだが、ミステリー仕立てにしたための無理が、いくつか目についた。」
山口洋子
女46歳
10 「最初に山口氏の作品を読んだとき、そのうまさに驚いた。しかも、そこには氏以外には絶対に書けないだろうと思わせるだけの、独自の世界があった。」「手際の鮮かさに、私は羨望をさえ感じた。」
海老沢泰久
男34歳
0  
岡嶋二人
男男33歳(41歳)
0  
志水辰夫
男47歳
0  
  「今回は候補作が七編あったが、どれも面白かった。」「ミステリー群から一編、非ミステリー群から一編という具合に、結局は二編に賞を贈ることになるか、と考えながら選考会場に臨んだところ、その通りになった。」
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他の選考委員
井上ひさし
尾崎秀樹
野坂昭如
半村良
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選考委員
野坂昭如男53歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
選評 総行数27 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
連城三紀彦
男36歳
7 「どんどん、世界をせまくしている、このジャンルにおける「内攻」は、考えものだと思うけれど、しかし、資質ならばいたしかたない。」
山口洋子
女46歳
8 「まぎれもない、現代の風俗が描き出され、几帳面に細部まで、眼が行き届いていて、少し、風変りな世界のことだが、人物の息づかいがよく伝わった。この上は、作者自家薬籠中の題材以外で、書いていただきたい、その方が、作者の眼が、よりいっそう生きるように思える。」
海老沢泰久
男34歳
0  
岡嶋二人
男男33歳(41歳)
0  
志水辰夫
男47歳
0  
  「近頃、長篇でまず勝負という傾向の中で、短篇集二作が受賞したことも、けっこうである。」
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他の選考委員
井上ひさし
尾崎秀樹
佐野洋
半村良
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選考委員
半村良男50歳×各候補作  年齢の説明
見方・注意点
選評 総行数26 (1行=20字)
候補 評価 行数 評言
連城三紀彦
男36歳
10 「この賞の候補にあがること三回。」「今回は文句なく連城氏に賞が行った。氏の作品群は、ひとつのジャンルであると考えている。いろいろな見方があろうが、その考えかたなら、受賞は当然であろう。」
山口洋子
女46歳
15 「まことに粒ぞろいで、女として峠をこえた主人公たちが、自分より若い男に尽すときの心理のせつなさが、さらりと、しかも見事に描かれていて、これを余技のようにさせておくのは文壇の損失であると思った。」「とにかく人間をよく見てきたのだし、それを書く力も充分すぎるほどあるのだから。」
海老沢泰久
男34歳
0  
岡嶋二人
男男33歳(41歳)
0  
志水辰夫
男47歳
0  
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他の選考委員
井上ひさし
尾崎秀樹
佐野洋
野坂昭如
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受賞者・作品
連城三紀彦男36歳×各選考委員 
『宵待草夜情』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男49歳
14 「作者は仕掛けに対する猛烈な愛情の持主らしい。」「これからもその仕掛けでわれわれ読者を思う存分に振り回していただきたい。この仕掛けの道は行けば行くほど先細りになるはずであるが、この作者には、目の詰んだ緻密な文章を紡ぎ出すことができるという武器もある。」
尾崎秀樹
男55歳
11 「時代は明治から昭和までいろいろあるが、作品の色づけは変らない。むりしてミステリアスな構成や結末の意外性をねらわなくても充分やってゆける作家だとは思うが、これまでの仕事をふくめて私は一票を入れた。」
佐野洋
男55歳
13 「実は、連城氏はこれまでにも二度候補になっている。二度とも短編集であり、そのことが損だったようだ。」「今回の「宵待草夜情」は、連作集で一本筋が通っており、五つの作品の粒も揃っていた。ただ、作者自身も認めていることだが、ミステリー仕立てにしたための無理が、いくつか目についた。」
野坂昭如
男53歳
7 「どんどん、世界をせまくしている、このジャンルにおける「内攻」は、考えものだと思うけれど、しかし、資質ならばいたしかたない。」
半村良
男50歳
10 「この賞の候補にあがること三回。」「今回は文句なく連城氏に賞が行った。氏の作品群は、ひとつのジャンルであると考えている。いろいろな見方があろうが、その考えかたなら、受賞は当然であろう。」
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他の候補作
山口洋子
『プライベート・ライブ』
海老沢泰久
『スーパースター』
岡嶋二人
『あした天気にしておくれ』
志水辰夫
『裂けて海峡』
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受賞者・作品
山口洋子女46歳×各選考委員 
『プライベート・ライブ』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男49歳
8 「男女間の機微を探り、それを腑分けする絶妙の才の持主で、その巧みさはただ唖然とするよりほかにないようなものである。男女の関係をセックスという万能の鍵言葉で明快に割り切りすぎて人間というものを途中で落してしまわぬかぎり、われわれはこの作者の愛読者でありつづけるだろう。」
尾崎秀樹
男55歳
14 「男と女の心のひだや愛の毀裂を描いてなるほどと教えられるものがある。」「細かく描写したところより、簡潔に表現した箇所の方が、活き活きして読めるのは、作者の資質かもしれない。」「将来に期待する意味をこめて、新人賞にふさわしい書き手として推薦した。」
佐野洋
男55歳
10 「最初に山口氏の作品を読んだとき、そのうまさに驚いた。しかも、そこには氏以外には絶対に書けないだろうと思わせるだけの、独自の世界があった。」「手際の鮮かさに、私は羨望をさえ感じた。」
野坂昭如
男53歳
8 「まぎれもない、現代の風俗が描き出され、几帳面に細部まで、眼が行き届いていて、少し、風変りな世界のことだが、人物の息づかいがよく伝わった。この上は、作者自家薬籠中の題材以外で、書いていただきたい、その方が、作者の眼が、よりいっそう生きるように思える。」
半村良
男50歳
15 「まことに粒ぞろいで、女として峠をこえた主人公たちが、自分より若い男に尽すときの心理のせつなさが、さらりと、しかも見事に描かれていて、これを余技のようにさせておくのは文壇の損失であると思った。」「とにかく人間をよく見てきたのだし、それを書く力も充分すぎるほどあるのだから。」
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他の候補作
連城三紀彦
『宵待草夜情』
海老沢泰久
『スーパースター』
岡嶋二人
『あした天気にしておくれ』
志水辰夫
『裂けて海峡』
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候補者・作品
海老沢泰久男34歳×各選考委員 
『スーパースター』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男49歳
4 「省略の利いた平明な文章には人生の微苦笑といったようなものが浮びあがっていた」
尾崎秀樹
男55歳
0  
佐野洋
男55歳
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野坂昭如
男53歳
0  
半村良
男50歳
0  
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他の候補作
連城三紀彦
『宵待草夜情』
山口洋子
『プライベート・ライブ』
岡嶋二人
『あした天気にしておくれ』
志水辰夫
『裂けて海峡』
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候補者・作品
岡嶋二人男男33歳(41歳)×各選考委員 
『あした天気にしておくれ』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男49歳
2 「明朗闊達さにも大いに親しみを抱いた。」
尾崎秀樹
男55歳
0  
佐野洋
男55歳
0  
野坂昭如
男53歳
0  
半村良
男50歳
0  
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他の候補作
連城三紀彦
『宵待草夜情』
山口洋子
『プライベート・ライブ』
海老沢泰久
『スーパースター』
志水辰夫
『裂けて海峡』
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候補者・作品
志水辰夫男47歳×各選考委員 
『裂けて海峡』
年齢の説明
見方・注意点
選考委員 評価 行数 評言
井上ひさし
男49歳
5 「適量のユーモアをまじえた速度感のある文体、行動を分晰し、かつ統合するときの作家としての眼のたしかさなどに、最後の最後まで惹かれた。」
尾崎秀樹
男55歳
0  
佐野洋
男55歳
0  
野坂昭如
男53歳
0  
半村良
男50歳
0  
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他の候補作
連城三紀彦
『宵待草夜情』
山口洋子
『プライベート・ライブ』
海老沢泰久
『スーパースター』
岡嶋二人
『あした天気にしておくれ』
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