誌名 | 「文學界」 |
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巻号 | 第31巻 第11号 |
巻号 | 11月号 |
発行 | 昭和52年/1977年11月1日 |
編集兼発行人 | 豊田健次 |
印刷人 | 北島義俊 |
印刷所 | 大日本印刷株式会社 |
発行所 | 株式会社文藝春秋(東京都) |
総頁 | 296 |
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表記上の枚数 | ― |
基本の文字組 | 26字×24行×2段 |
本文 | 116~147 (計32頁) |
測定枚数 | 94枚 |
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○ | 「そこで暮した人のつよみがあり、町工場の内部の人間模様がよくわかるように書かれてある。主人公の心理も、時々光る一行で確かに表現されているところがあって、全候補の中で、もっとも小説らしい、人間を描くことに集中している視線を感じた。」「やや小粒な感じもしないではない。」 |
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△ | 「市井の人間と人生を平淡な態度で描いている」「好意を持った」「(引用者注:「巷塵」にくらべると)世阿弥の用語での花があるように思われた。」 |
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● | 「私は、自分の好みからいえば、(引用者中略)ストーリイらしいストーリイのない風俗小説を、直木賞のために、採らない。いかに、達者に、人物たちが描かれていても、私には、こういう小説が、古くさく感じられる。」 |
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○ | 「題材はやや「巷塵」に似ているのだが、「巷塵」に欠けていたと思われる華やかさが漂うていて、登場人物もそれぞれ好感が持てた。」 |
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● | 「この程度の作品なら地方の同人雑誌に、いくらもある。」「わたしは買わない。」 |
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△ | 「面白く読んだ。」「何れも特色があって、その一つを選出するのに逡巡せざるを得なかった。」「世間に通用する水準を越えた作品と言えるだろう。」 |
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△ | 「わりあいに面白かったが、直木賞に選ぶほどの実力は感じられなかった。」 |
誌名 | 「別册文藝春秋」 |
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巻号 | 第144号 |
巻号 | 144特別号 |
発行 | 昭和53年/1978年6月5日 |
編集兼発行人 | 豊田健次 |
印刷人 | 澤村嘉一 |
印刷所 | 凸版印刷株式会社 |
発行所 | 株式会社文藝春秋(東京都) |
総頁 | 376 |
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表記上の枚数 | ― |
基本の文字組 | 29字×25行×2段 |
本文 | 168~197 (計30頁) |
測定枚数 | 101枚 |
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● | 「登場人物が多すぎ、話が少し拡散して、いまひとつ、きまるものがなかった。」 |
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◎ | 「無駄な表現がなく、次々と出て来る脇役的人物の声色まではっきりと聞き取れるように書かれていた。」「主人公の魚屋夫婦の個性の書き分けは特に見事だった。この人の前作「錆色の町」も力作だったが、それよりも一段と出来栄えがいいと思った。」 |
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● | 「前作の「錆色の町」よりも落ちる。」 |
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■ | 「個性あふれる世界ながら、もう一つの力が不足していた。」 |
誌名 | 「文學界」 |
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巻号 | 第33巻 第10号 |
巻号 | 10月号 |
発行 | 昭和54年/1979年10月1日 |
編集兼発行人 | 豊田健次 |
印刷人 | 北島義俊 |
印刷所 | 大日本印刷株式会社 |
発行所 | 株式会社文藝春秋(東京都) |
総頁 | 296 |
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表記上の枚数 | ― |
基本の文字組 | 26字×24行×2段 |
本文 | 140~173 (計34頁) |
測定枚数 | 101枚 |
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△ | 「(引用者注:「モッキングバードのいる町」と共に)小説に表現すべきメッセージを、入念に囲みこんだ風俗のうちに、よく制禦しえていることで、(引用者中略)文学の、より狭い読み手の範囲をこえて、読むにたえる作品となっていよう。しかし、(引用者中略)つづいてどのような表現をなしとげるエネルギーをそなえているか、それが明瞭には見えない。」 |
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■ | 「面白い題材だし、好感のもてる作品だが、読了してハテなにが書いてあったか、と分らなくなり、もう一度読んだ。あれもこれもと詰めこみ過ぎたのと、構成が悪いせいである。」 |
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△ | 「いいと思った。」「丁寧に、書くべきことはみんな書いてあるが、多少ごたごたして、読後の感銘というものは薄かった。」 |
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△ | 「印象に残った。」「いまひとつ工夫がされたなら、気の利いた、よい作品が生れたろうと残念に思ったほどであった。」 |
誌名 | 「文學界」 |
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巻号 | 第35巻 第6号 |
巻号 | 6月号 |
発行 | 昭和56年/1981年6月1日 |
編集兼発行人 | 松村善二郎 |
印刷人 | 北島義俊 |
印刷所 | 大日本印刷株式会社 |
発行所 | 株式会社文藝春秋(東京都) |
総頁 | 328 |
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表記上の枚数 | ― |
基本の文字組 | 26字×24行×2段 |
本文 | 72~122 (計51頁) |
測定枚数 | 152枚 |
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△ | 「皮膚の毛穴に鉄粉がしみこんだやうな文章は悪くないと思ふし、火焔ビン時代の共産党員が、いまどうやつて、何を考へて暮らしてゐるかも興味のあるところだが、作者は筋を追ふことに忙しく、主題を充分につかみ切つてゐないうらみがある。」 |
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◎ | 「積極的に授賞したかった作品」「土地と生活と時代に根ざした強さ。」「一冊の本として直木賞をえられることを望みもするが、それは僕として越権した言葉だろう。」 |
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△ | 「切実な題材をとりあげて一応の水準に達してゐます。」「注目すべき野心作と思はれますが、それだけ工夫の足りなさが目立ちます。」 |
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