当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
 一年間、「直木賞と親のこと」のテーマでやってきましたが、それももうじき終わります。  親だ親だ、と言いながら、何とか無理やり候補作家の親のことを直木賞に結びつけようとしてきました。しかし、当たり前ですけど、直木賞の受賞者・候補者にはいろんな人がいます。親との縁が太かった人ばかりではありません。  今週は、ほとんど直木賞と親につながりはないんですけど、その存在が確実に家族郎党と切り離せない昔の...
 今日は令和6年/2024年4月21日日曜日。東京・鬼子母神で一箱古本市の「みちくさ市」がありました。  とくに行く必要もないんですけど、春日部の奇人・盛厚三さんが元気に出店していると聞いていたので、久栖博季さんが三島由紀夫賞の候補になったことを伝えなきゃと思って、からだに鞭打ち、行ってきました。釧路関係のことなら何でも喜ぶ奇人中の奇人、盛さんですから、まだ受賞もしていない候補に選ばれたという段...
 直木賞、直木賞と、うちのブログではそればっかり言っています。ほんとは、直木賞に関わる作家のなかでも、有名じゃない部類の人をたくさん取り上げたいんです。だけど有名じゃない人は、つまり有名じゃないので、くわしく調べたくてもなかなか調べきれません。ということで、すみません、今週は超絶に有名な作家の、親のハナシを書くことにします。  有吉佐和子さんです。作家デビューが昭和30年/1955年(月号表記は...
 今週の「直木賞と親のこと」は「親が作家だった」シリーズです。  シリーズです、というか、勝手にこちらが名づけているだけですけど、直木賞の舞台に挙がった候補者のなかで、この人は絶対に取り上げなきゃいけない、と思う人がいます。井上荒野さんです。  初めて直木賞の候補になったのが第138回(平成19年/2007年・下半期)で、デビューしてから17~18年。その候補作の『ベーコン』は、選考会の場でも...
 直木賞は昔もいまも、いつだって通過点でしかありません。  ある作家が候補になったり受賞したりするまでに、どんなことをしてきたか。それも重要です。ただ、直木賞と交わったあとで何を書き、どんな人生を送るのか。そちらのほうがもっと大切です。  ……などと、昔のゴシップばっかりあさって毎日を過ごしているクソ・ブロガーが言ったところで、何の説得力もないですね。とりあえず説得力がないことだけ確認して、さ...