直木賞のすべて-第164回候補詳細

12月18日（金）、第164回（令和2年/2020年下半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。
最終選考会は1月20日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。

Last Update●[R2]2020/12/18

Ashizawa Yo

あしざわ	よう
芦沢	央

	よご	て
『	汚れた	手を

		ふ
	そこで	拭かない』

令和2年/2020年9月25日・文藝春秋刊

短篇集
240頁
四六判上製
本体価格1,500円
（税込1,650円）
電子版価格1,500円（税込）
ISBN 978-4-16-391260-8

装画●Q-TA
装丁●大久保明子
発行者●大川繁樹
印刷所●凸版印刷
製本所●加藤製本
DTP組版●萩原印刷

内容

「目次」(p1)
「ただ、運が悪かっただけ」(p5-46)《第71回日本推理作家協会賞［短編部門］候補》
「埋め合わせ」(p47-94)《第72回日本推理作家協会賞［短編部門］候補》
「忘却」(p95-128)
「お蔵入り」(p129-184)
「ミモザ」(p185-237)
「初出」([p239])

初出

『オール讀物』

「ただ、運が悪かっただけ」(平成29年/2017年11月号)
「埋め合わせ」(平成30年/2018年7月号)
「忘却」(書き下ろし)
「お蔵入り」(令和2年/2020年7月号)
「ミモザ」(令和2年/2020年8月号)

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文藝春秋BOOKS

ハミダシ情報

たしか、おととしの夏ごろでしたか、うちに一通の手紙が届きました。差出人は不明です。

書いてあったのは、たったの一行。「芦沢央は、近いうちに絶対に直木賞の候補になりますよ。」

いったい、あの手紙は何だったんでしょう。誰が何のために。いまだにナゾです。さすがは芦沢ファン。やることがナゾめいています。

年齢（令和3年/2021年1月現在）

36歳

経歴

昭和59年/1984年2月、東京都生まれ。千葉大学文学部卒。出版社勤務を経て平成24年/2012年に「罪の余白」で第3回野性時代フロンティア文学賞を受賞して、作家デビュー。

主な筆歴

『罪の余白』《第3回野性時代フロンティア文学賞受賞》: 平成24年/2012年8月・角川書店刊→平成27年/2015年4月・KADOKAWA／角川文庫
『悪いものが、来ませんように』: 平成25年/2013年8月・角川書店刊→平成28年/2016年8月・KADOKAWA／角川文庫
『今だけのあの子』: 平成26年/2014年7月・東京創元社／ミステリ・フロンティア→平成29年/2017年4月・東京創元社／創元推理文庫
収録作「届かない招待状」「帰らない理由」「答えない子ども」「願わない少女」「正しくない言葉」
『いつかの人質』: 平成27年/2015年12月・KADOKAWA刊→平成30年/2018年2月・KADOKAWA／角川文庫
『許されようとは思いません』《第38回吉川英治文学新人賞候補》: 平成28年/2016年6月・新潮社刊→令和1年/2019年6月・新潮社／新潮文庫
収録作「許されようとは思いません」《第68回日本推理作家協会賞［短編部門］候補》「目撃者はいなかった」「ありがとう、ばあば」「姉のように」「絵の中の男」
『雨利終活写真館』: 平成28年/2016年11月・小学館刊
収録作「一つ目の遺言状」「十二年目の家族写真」「三つ目の遺品」「二枚目の遺影」
『獏の耳たぶ』《第6回新井賞受賞》: 平成29年/2017年4月・幻冬舎刊→令和2年/2020年2月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『バック・ステージ』: 平成29年/2017年8月・KADOKAWA刊→令和1年/2019年9月・KADOKAWA／角川文庫
『火のないところに煙は』《第7回静岡書店大賞［小説部門］受賞》《本屋大賞2019第9位》《第32回山本周五郎賞候補》: 平成30年/2018年6月・新潮社刊
収録作「染み」「お祓いを頼む女」「妄言」「助けてって言ったのに」「誰かの怪異」「禁忌」
『カインは言わなかった』: 令和1年/2019年8月・文藝春秋刊
『僕の神さま』: 令和2年/2020年8月・KADOKAWA刊
収録作「春の作り方」「夏の「自由」研究」「作戦会議は秋の秘密」「冬に真実は伝えない」「春休みの答え合わせ」

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Iyohara Shin

いよはら	しん
伊与原	新

	はちがつ	ぎん	ゆき
『	八月の	銀の	雪』

令和2年/2020年10月15日・新潮社刊

短篇集
256頁
四六判並製
本体価格1,600円
（税込1,760円）
電子版価格1,672円（税込）
ISBN 978-4-10-336213-5

装画●草野碧
装幀●新潮社装幀室
発行者●佐藤隆信
印刷所●錦明印刷株式会社
製本所●大口製本印刷株式会社

内容

「目次」(p1)
「八月の銀の雪」（p5-60）
「海へ還る日」（p61-110）
「アルノーと檸檬」（p111-166）
「玻璃を拾う」（p167-208）
「十万年の西風」（p209-246）
「あとがき」（p248）
「参考文献」（p250-253）

初出

書き下ろし

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新潮社

ハミダシ情報

今回は全員が、初めての候補なので、すがすがしいです。「ガースーガースーしい」ではありません。すがすがしいです。

こうなってくると、候補回数の有利不利もありません。誰がとっても文句は言いっこなしですが、どうして『月まで三キロ』のときに候補にしなかったんだ！　直木賞めコノヤロー！　という文句は、一般にも許可されているそうです。

まったく直木賞めコノヤロー、なんですが、選考会ではきっと伊与原さんのすがすがしさが受け入れられることでしょう。期待しています。

年齢（令和3年/2021年1月現在）

48歳

経歴

昭和47年/1972年、大阪府生まれ。神戸大学理学部卒、東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士課程修了。大学勤務を経て、平成22年/2010年に「お台場アイランドベイビー」で第30回横溝正史ミステリ大賞を受賞して作家デビュー。

主な筆歴

『お台場アイランドベイビー』《第30回横溝正史ミステリ大賞大賞》: 平成22年/2010年9月・角川書店刊→平成25年/2013年9月・角川書店／角川文庫
『プチ・プロフェスール』: 平成23年/2011年9月・角川書店刊→『リケジョ！』平成26年/2014年2月・KADOKAWA／角川文庫
『ルカの方舟』: 平成25年/2013年6月・講談社刊→平成27年/2015年10月・講談社／講談社文庫
『博物館のファントム　箕作博士のミステリ標本室』: 平成26年/2014年1月・集英社刊→『博物館のファントム　箕作博士の事件簿』平成28年/2016年9月・集英社／集英社文庫
収録作「呪いのルビーと鉱物少年」「ベラドンナの沈黙」「送りオオカミと剥製師」「マラケシュから来た化石売り」「死神に愛された甲虫」「異人類たちの子守唄」
『磁極反転』: 平成26年/2014年8月・新潮社刊→『磁極反転の日』平成29年/2017年3月・新潮社／新潮文庫
『梟のシエスタ』: 平成27年/2015年7月・光文社刊
『蝶が舞ったら、謎のち晴れ　気象予報士・蝶子の推理』: 平成27年/2015年8月・新潮社／新潮文庫
収録作「新緑の頃」「ミモザの霞んだ日」「五十二年目の遠雷」「台風二過」「エオルスの竪琴」「標本木の恋人」「再び初夏」
『ブルーネス』: 平成28年/2016年8月・文藝春秋刊→令和2年/2020年4月・文藝春秋／文春文庫
『コンタミ　科学汚染』: 平成30年/2018年3月・講談社刊→令和2年/2020年11月・講談社／講談社文庫
『月まで三キロ』《第38回新田次郎文学賞受賞》《第8回静岡書店大賞［小説部門］受賞》《第3回未来屋書店大賞受賞》: 平成30年/2018年12月・新潮社刊
収録作「月まで三キロ」「星六花」「アンモナイトの探し方」「天王寺ハイエイタス」「エイリアンの食堂」「山を刻む」
『青ノ果テ　花巻農芸高校地学部の夏』: 令和2年/2020年2月・新潮社／新潮文庫nex

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Kato Shigeaki

かとう
加藤	シゲアキ

『

オルタネート』

令和2年/2020年11月20日・新潮社刊

長篇
380頁
四六判上製
本体価格1,650円
（税込1,815円）
ISBN 978-4-10-353731-1

装画●久野遥子
装幀●新潮社装幀室
発行者●佐藤隆信
印刷所●大日本印刷株式会社
製本所●加藤製本株式会社

内容

「目次」(p1-3)
「主要登場人物」(p4)
「オルタネート」(p5-380)
「参考文献」（[p382]）
「初出」（[p383]）

初出

『小説新潮』令和2年/2020年1月号～9月号

※単行本化にあたり加筆修正

関連リンク

新潮社

ハミダシ情報

2020年が始まるとき、「今年はNEWSの一年だ」と言われていました。

……言われていたんでしょうか。芸能界の話題にうとくて、すみません。

だけど一年、振り返ると、あんなニュースや、こんなニュース。そして年の瀬にきて、こらまたビッグニュース。ありがとう直木賞（の予選をやっている人たち）。

加藤さんが候補に選ばれてくれて、正直うれしいんですけど、今日からさんざん「最近の出版社は話題性ばっかり狙うようになって、直木賞も終わったな」という、ネガティブな意見を見なきゃいけないのか…と思うと、それだけで気が滅入ります。お願いです。あんまり言わないでください。

年齢（令和3年/2021年1月現在）

33歳

経歴

昭和62年/1987年7月、大阪府生まれ。青山学院大学法学部卒。平成11年/1999年にジャニーズ事務所に入所、平成15年/2003年に〈NEWS〉の一員としてCDデビュー。平成24年/2012年『ピンクとグレー』で作家デビュー。

主な筆歴

『ピンクとグレー』: 平成24年/2012年1月・角川書店刊→平成26年/2014年2月・KADOKAWA／角川文庫
『閃光スクランブル』: 平成25年/2013年2月・角川書店刊→平成27年/2015年11月・KADOKAWA／角川文庫
『Burn.　―バーン―』: 平成26年/2014年3月・KADOKAWA刊→平成29年/2017年7月・KADOKAWA／角川文庫
『傘をもたない蟻たちは』: 平成27年/2015年6月・KADOKAWA刊→平成30年/2018年6月・KADOKAWA／角川文庫
収録作「染色」「Undress」「恋愛小説〈仮〉」「イガヌの雨」「インターセプト」「にべもなく、よるべもなく」、文庫版のみ「おれさまのいうとおり」
『チュベローズで待ってる』《第8回Twitter文学賞受賞》: (AGE22)(AGE32)=平成29年/2017年12月・扶桑社刊
エッセイ集『できることならスティードで』: 令和2年/2020年3月・朝日新聞出版刊

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Saijo Naka

さいじょう	なか
西條	奈加

	うらさび	がわ
『	心淋し	川』

令和2年/2020年9月10日・集英社刊

連作短篇集
242頁
四六判並製
本体価格1,600円
（税込1,760円）
電子版価格1,584円（税込）
ISBN 978-4-08-771727-3

装画●木内達朗
装丁●鈴木久美
発行者●徳永真
印刷所●凸版印刷株式会社
製本所●加藤製本株式会社

内容

「目次」(p1)
「心淋し川」(p5-42)
「閨仏」(p43-80)
「はじめましょ」(p81-122)
「冬虫夏草」(p123-156)
「明けぬ里」(p157-190)
「灰の男」(p191-242)
「初出」([p244])

初出

『小説すばる』

「心淋し川」(平成30年/2018年7月号)
「閨仏」(平成30年/2018年10月号)
「はじめましょ」(平成31年/2019年1月号)
「冬虫夏草」(平成31年/2019年4月号)
「明けぬ里」(令和1年/2019年7月号)
「灰の男」(令和1年/2019年10月号、11月号)

※単行本化にあたり加筆修正

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集英社

ハミダシ情報

えっ。えーっ！　油断してました。まだ直木賞の候補になっていなかった作家に、こんな人が残っていたのか！

あらゆるジャンルを横断して、軒並み高水準の作品を連発して、すでに並の直木賞受賞者の実績を超えていて、ほんとに西條さんって、いままで候補になったことなかったっけ、と何度も目をこすりました。データベースを見返しました。間違いありません。まじで初めての候補らしいです。

西條奈加、ここにきて初めての直木賞候補。世のなか、不思議なことばかり。呆然としています。

年齢（令和3年/2021年1月現在）

56歳

経歴

昭和39年/1964年、北海道生まれ。都内英語専門学校卒。平成17年/2005年に「金春屋ゴメス」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し作家デビュー。

主な筆歴

『金春屋ゴメス』《第17回日本ファンタジーノベル大賞大賞》: 平成17年/2005年11月・新潮社刊→平成20年/2008年10月・新潮社／新潮文庫
『芥子の花　金春屋ゴメス』: 平成18年/2006年9月・新潮社刊→『金春屋ゴメス　異人村阿片奇譚』平成21年/2009年5月・新潮社／新潮文庫
『烏金』: 平成19年/2007年7月・光文社刊→平成21年/2009年12月・光文社／光文社文庫
収録作「烏金」、文庫版のみ「勘左のひとり言」
『恋細工』: 平成21年/2009年4月・新潮社刊→平成23年/2011年10月・新潮社／新潮文庫→『千両かざり　女細工師お凜』令和2年/2020年10月・新潮社／新潮文庫
『はむ・はたる』: 平成21年/2009年8月・光文社刊→平成24年/2012年3月・光文社／光文社文庫
収録作「あやめ長屋の長治」「猫神さま」「百両の壺」「子持稲荷」「花童」「はむ・はたる」、文庫版のみ「登美の花婿」
『善人長屋』: 平成22年/2010年6月・新潮社刊→平成24年/2012年10月・新潮社／新潮文庫
収録作「善人長屋」「泥棒簪」「抜けずの刀」「嘘つき紅」「源平蛍」「犀の子守歌」「冬の蝉」「夜叉坊主の代之吉」「野州屋の蔵」
『御師弥五郎　お伊勢参り道中記』: 平成22年/2010年11月・祥伝社刊→平成26年/2014年2月・祥伝社／祥伝社文庫
収録作「旅立ち」「小田原」「浜松」「桑名」「松坂」「伊勢」「大和」
『無花果の実のなるころに』: 平成23年/2011年2月・東京創元社刊→『無花果の実のなるころに　お蔦さんの神楽坂日記』平成25年/2013年9月・東京創元社／創元推理文庫
収録作「罪かぶりの夜」「蝉の赤」「無花果の実のなるころに」「酸っぱい遺産」「果てしのない嘘」「シナガワ戦争」
『四色(よしき)の藍』: 平成23年/2011年5月・PHP研究所刊→平成26年/2014年11月・PHP研究所／PHP文芸文庫
『涅槃の雪』《第18回中山義秀文学賞受賞》: 平成23年/2011年9月・光文社刊→平成26年/2014年8月・光文社／光文社文庫
収録作「茶番白洲」「雛の風」「茂弥・勢登菊」「山葵景気」「涅槃の雪」「落梅」「風花」
『朱龍哭く　弁天観音よろず始末記』: 平成24年/2012年2月・講談社刊→『世直し小町りんりん』平成27年/2015年5月・講談社／講談社文庫
収録作「はなれ相生」「水伯の井戸」「手折れ若紫」「一斤染」「龍の世直し」「朱龍の絆」「暁の鐘」
『千年鬼』: 平成24年/2012年6月・徳間書店刊→平成27年/2015年8月・徳間書店／徳間文庫
収録作「三粒の豆」「鬼姫さま」「忘れの呪文」「隻腕の鬼」「小鬼と民」「千年の罪」「最後の鬼の芽」
『閻魔の世直し　善人長屋』: 平成25年/2013年3月・新潮社刊→平成27年/2015年10月・新潮社／新潮文庫
『三途の川で落しもの』: 平成25年/2013年6月・幻冬舎刊→平成28年/2016年12月・幻冬舎／幻冬舎文庫
『いつもが消えた日　お蔦さんの神楽坂日記』: 平成25年/2013年11月・東京創元社刊→平成28年/2016年8月・東京創元社／創元推理文庫
『上野池之端　鱗や繁盛記』: 平成26年/2014年3月・新潮社刊→平成28年/2016年10月・新潮社／新潮文庫
収録作「蛤鍋の客」「桜楼の女将」「千両役者」「師走の雑煮」「春の幽霊」「八年桜」
『まるまるの毬』《第36回吉川英治文学新人賞受賞》: 平成26年/2014年6月・講談社刊→平成29年/2017年6月・講談社／講談社文庫
収録作「カスドース」「若みどり」「まるまるの毬」「大鶉」「梅枝」「松の風」「南天月」
『六花落々』《本屋が選ぶ時代小説大賞2015候補》: 平成26年/2014年12月・祥伝社刊→平成29年/2017年10月・祥伝社／祥伝社文庫
『睦月童』: 平成27年/2015年3月・PHP研究所刊→平成31年/2019年1月・PHP研究所／PHP文芸文庫
収録作「睦月童」「狐火」「さきよみ」「魔物」「富士野庄」「赤い月」「睦月神」
『ごんたくれ』《第5回歴史時代作家クラブ賞［作品賞］候補》: 平成27年/2015年4月・光文社刊→平成30年/2018年1月・光文社／光文社時代小説文庫
『秋葉原先留交番ゆうれい付き』: 平成27年/2015年9月・KADOKAWA刊→平成30年/2018年4月・KADOKAWA／角川文庫
収録作「オタクの仁義」「メイドたちのララバイ」「ラッキーゴースト」「金曜日のグリービー」「泣けない白雪姫」
『大川契り　善人長屋』: 平成27年/2015年11月・新潮社刊→平成30年/2018年7月・新潮社／新潮文庫
収録作「泥つき大根」「弥生鳶」「兎にも角にも」「子供質」「雁金貸し」「侘梅」「鴛鴦の櫛」「大川契り」
『九十九藤』: 平成28年/2016年2月・集英社刊→平成30年/2018年9月・集英社／集英社文庫
『刑罰０号』: 平成28年/2016年8月・徳間書店刊→令和2年/2020年2月・徳間書店／徳間文庫
『みやこさわぎ　お蔦さんの神楽坂日記』: 平成28年/2016年10月・東京創元社刊→令和1年/2019年7月・東京創元社／創元推理文庫
収録作「四月のサンタクロース」「みやこさわぎ」「三つ子花火」「アリのままで」「百合の真贋」「鬼怒川便り」「ポワリン騒動」
『猫の傀儡』: 平成29年/2017年5月・光文社刊→令和2年/2020年5月・光文社／光文社時代小説文庫
収録作「猫の傀儡」「白黒仔猫」「十市と赤」「三日月の仇」「ふたり順松」「三年宵待ち」「猫町大捕物」
『銀杏手ならい』: 平成29年/2017年11月・祥伝社刊→令和2年/2020年9月・祥伝社／祥伝社文庫
収録作「銀杏手ならい」「捨てる神拾う神」「呑んべ師匠」「春の声」「五十の手習い」「目白坂の難」「親ふたり」
『無暁の鈴』《第1回細谷正充賞受賞》《第8回本屋が選ぶ時代小説大賞候補》: 平成30年/2018年5月・光文社刊
『雨上がり月霞む夜』: 平成30年/2018年11月・中央公論新社刊
収録作「紅蓮白峯」「菊女の約」「浅時が宿」「夢応の金鯉」「修羅の時」「磯良の来訪」「邪性の隠」「紺頭巾」「幸福論」
『永田町小町バトル』: 平成31年/2019年2月・実業之日本社刊
『隠居すごろく』: 平成31年/2019年3月・KADOKAWA刊
『亥子ころころ』: 令和1年/2019年6月・講談社刊
収録作「夏ひすい」「吹き寄せる雲」「つやぶくさ」「みめより」「関の戸」「竹の春」「亥子ころころ」
『せき越えぬ』: 令和1年/2019年11月・新潮社刊
収録作「せき越えぬ」「氷目付」「涼暮れ撫子」「相撲始末」「瓦の州」「関を越える者」
『わかれ縁』: 令和2年/2020年2月・文藝春秋刊
収録作「わかれ縁」「二三四の諍い」「双方離縁」「錦蔦」「思案橋」「ふたたびの縁」

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Sakagami Izumi

さかがみ	いずみ
坂上	泉

『

インビジブル』

令和2年/2020年8月30日・文藝春秋刊

長篇
352頁
四六判上製
本体価格1,800円
（税込1,980円）
電子版価格1,800円（税込）
ISBN 978-4-16-391245-5

アートワーク●矢部弘幸（SPACE SPARROWS）
装丁●関口聖司
発行者●大川繁樹
印刷所●大日本印刷
DTP制作●言語社
製本所●大口製本

内容

「目次」(p1)
「インビジブル」(p3-347)
「主要参考文献」(p348-349)

初出

書き下ろし

関連リンク

文藝春秋BOOKS

ハミダシ情報

「ハミダシ情報」はいつも、無責任にテキトーなことを書いています。お読みいただいておわかりのとおりです。

それで『インビジブル』。少しまえのワタクシなら、清張賞の受賞第一作で、直木賞候補だって？　そんなの文春のゴリ推しでしょ。受賞なんて遠い遠い……とせせら笑っていたかもしれません。

だけど、川越宗一さんのおかげで、そんなワタクシも心を入れ替えました。清張賞のこと、笑ってすみませんでした。って、笑ってたのかよ。テキトーにやっていると、いつかしっぺ返しが来るものですね。

年齢（令和3年/2021年1月現在）

30歳

経歴

平成2年/1990年、兵庫県生まれ。東京大学文学部日本史学研究室で近代史を専攻し卒業。平成31年/2019年に「明治大阪へぼ侍　西南戦役遊撃壮兵実記」（刊行時タイトル『へぼ侍』）で松本清張賞を受賞し作家デビュー。

主な筆歴

『へぼ侍』《第26回松本清張賞受賞》《第9回日本歴史時代作家協会賞［新人賞］受賞》: 令和1年/2019年7月・文藝春秋刊

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

Nagaura Kyo

ながうら	きょう
長浦	京

『

アンダードッグス』

令和2年/2020年8月19日・KADOKAWA刊

長篇
397頁
四六判上製
本体価格1,850円
（税込2,035円）
電子版価格1,832円（税込）
ISBN 978-4-04-109139-5

装丁●國枝達也
地図デザイン●BELL'S GRAPHICS
Cover Photo●(c)MR.Cole_Photographer / Moment / Getty Images
発行者●青柳昌行
印刷所●大日本印刷株式会社
製本所●本間製本株式会社

内容

「主な登場人物」(p3)
「アンダードッグス」(p5-397)
「初出」([p398])

初出

『小説野性時代』平成31年/2019年2月号～令和2年/2020年1月号「ルーザーズ1997」

※単行本化にあたり加筆修正・改題

関連リンク

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ハミダシ情報

デビュー9年。4作目。決して多作とはいえない。でも迫力はハンパない。ゆっくりと、ひたひたと、近づいてきたと思ったら、バッサと首をかっ斬られる。後悔しても、もう遅い。その男の名は。長浦京。

……何か、絵になります。ふるえます。こうなると、斬ってくださいと言わんばかりに、つい首を差し出したくなります。ほんとに斬らないでください。死んじゃいますので。

2021年1月。刈り取った直木賞の首をもって、のっしのっしと立ち去る男の後ろ姿。やっぱ、カッコいいです。

年齢（令和3年/2021年1月現在）

53歳

経歴

昭和42年/1967年、埼玉県生まれ。法政大学経営学部卒。出版社勤務、音楽ライターなどを経て放送作家。その後、闘病生活を送り、平成23年/2011年に第6回小説現代長編新人賞を受賞して作家デビュー。

主な筆歴

『赤刃(せきじん)』《第6回小説現代長編新人賞受賞》: 平成24年/2012年1月・講談社刊→平成27年/2015年11月・講談社／講談社文庫
『リボルバー・リリー』《第19回大藪春彦賞受賞》: 平成28年/2016年4月・講談社刊→平成31年/2019年3月・講談社／講談社文庫
『マーダーズ』《第2回細谷正充賞受賞》《第73回日本推理作家協会賞［長編および連作短編集部門］候補》: 平成31年/2019年1月・講談社刊

過去の直木賞候補歴

なし

初候補

12月18日（金）、第164回（令和2年/2020年下半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。 最終選考会は1月20日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。

12月18日（金）、第164回（令和2年/2020年下半期）の候補作が発表されました。候補に関するデータは以下のとおりです。
最終選考会は1月20日（水）に開かれ、結果は即日発表されます。