当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
 こないだ第171回(令和6年/2024年・上半期)直木賞の選考会がありました。青崎有吾さんの『地雷グリコ』が候補の一つに挙がっていました。そして落ちました。  候補になったものが落ちることは、別に珍しいことじゃありません。無駄に長い直木賞の歴史上、候補になった作品はたくさんありますけど、その8割、9割は落選作です。そして、その落ちたものがキラキラ、ギラギラと光を放ち、多くの読者の心を動かして、...
 今日の東京も蒸し暑い日でした。  蒸し暑い夏といえば直木賞。奇数回のときは毎年こんな感じです。今日7月17日(水)、第171回(令和6年/2024年・上半期)の受賞が発表されました。ニュースで報じられているとおりです。  ウワサによると、こんな面白い行事が定期的にあるのに、候補作をいっさい読まず、ニュースで知るだけ、っていう人が世の中にはたくさんいるんだとか。  マジでもったいない。と...
 今週水曜日、令和6年/2024年7月17日に第171回(令和6年/2024年上半期)の直木賞が決まります。  半年に一度、これだけを楽しみに生きています。直木賞は万全の態勢でのぞみたい。ということで、候補作5つもきっちり読んだ。仕事の休みもとった。もうあとは待つだけです。  決まってしまえば、受賞作(受賞作家)だけが突出して取り上げられて、ほかの候補作にはあまり光が当たりません。なので、どれ...
 ペンネームにもいろいろあります。他人によって付けられるパターンもあるでしょうけど、基本的には自分自身でおのれの名前を付けるわけです。当然そこには、本人の性格や個性がにじみ出てきます。  親族や友人、世話になった恩師などの名前が由来で付けられる例があります。古今東西の有名人の名前をもじって付ける人もいます。人の名前と関係なく、ゆかりある場所の地名とか、一般的な単語から連想して付けるような人もいま...
 この週末、仙台に行ってきました。  おお、仙台といえば直木賞にとっての第二の故郷! ……と言うほど直木賞と縁があるわけじゃなく、まあ別に普通の観光みたいなものですが、やっぱり旅行に行ったら古本屋に寄らないと気持ちよく帰路につけません。なので仙台でも何軒か回ってみたところ、ふと目にとまったのが『宮城文学夜話』(昭和54年/1979年8月・河北新報社刊)です。  まえがきの記述によると、『河北新...