当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
 どうして人は、自分に別の名前をつけたがるのか。  ……つけたがる、というと語弊がありますけど、名前なんて一つあればいいところ、二つも三つも別の名前をもつ人がいます。直木賞の界隈にもたくさんいます。  昭和63年/1988年上半期、第99回のときに直木賞を受賞したこの人も、受賞したときの作家名は本名で、一般的にもその名前でよく知られている人ですが、他にいくつかの名前を使ったと言われています。 ...
 別の名前をもつ直木賞関係者エピソード。ということで去年の5月ごろからやっていますが、だんだんネタに詰まってきました。  困ったときはどうするか。有名作家のハナシで逃げる。これしかありません。  いつもいつもこの人に頼ってばかりで、うちのブログも相変わらず芸がないなと思います。昭和7年/1932年9月生まれ、昭和41年/1966年に小説現代新人賞に投じた「さらば、モスクワ愚連隊」が受賞して文壇...
 作家のなかには輝かしいデビューを飾った人が何人もいます。  何人どころか、何十人、何百人かもしれません。この際、人数はどうでもいいんですけど、何をもって「輝かしい」とするか、見る人によって感覚は違います。結局はどのようにデビューしたところで「これは輝かしかった!」と言っちゃえば、言ったもん勝ちでしょう。  無駄に長い歴史をもつ直木賞には、候補に挙げられた作家は数々います。もちろん、輝かしいと...
 直木賞界きっての「別の名前」の使い手といえば、先週取り上げた阿佐田哲也さんは外せませんが、いやいや、〈田村章〉さんも相当なもんだと思います。  直木賞の候補になる前から出版業界のなかで堅実な仕事を残していた。ということもさることながら、とにかく自身が〈田村章〉としてのライター業に誇りをもち、並行して本名で小説を書いたら文芸方面で評価されて直木賞もとっちゃったんですけど、それでもなお、自分はライ...
 直木賞の歴史のなかで最も有名な「別の名前」は何か。  ……というような設問は、どう考えても何の意味もありません。だけど、うちのブログはたいがいが無意味の羅列です。そう考えれば、もってこいのテーマと言えないことはありません。  最も有名なのが何なのか。有名無名を定数的にとらえるのは難しく、人によって感覚はそれぞれでしょう。ただ、そのなかでも〈阿佐田哲也〉さんの名前は相当上位にランクインするかと...