当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
 氷川瓏。ひかわ・ろう。いい名前です。ロマンチックで蠱惑的で、強烈なインパクトがあります。  作家として有名か有名じゃないかでいったら、おそらく有名じゃないほうの部類です。だけど、ミステリー(というか推理小説)のアンソロジーとかでたまに氷川さんの作品を見かけることがあって、そういうものを読んだときから、いやあ、いい名前だよなあ、とかすかに意識させられた覚えがあります。直木賞ばっかり追っていないで...
 先週は三谷晴美さんのことを取り上げました。もとはその名前で少女小説を書きながら、もっと「文学」チックなものを書こうと挑戦したとき、筆名を変えたという昔の例です。  昔は昔なんですけど、そんな例は現在も含めて、たぶん古今東西くさるほどあります。だけど「たぶん」で済ませられないのが、直木賞オタクの面倒くささで、それぞれがどういう背景をもった例なのか、一つひとつの事案を見ていかないと胸にマグマがたま...
 何週か前に取り上げた北原節子さんは、はじめに直木賞の候補に挙がってから、結局は、もうひとつの文学賞のほうに選ばれました。  直木賞にしろ、もうひとつの賞にしろ、そこら辺の線引きはだいたいテキトーにやっています。なので、そういうことが起きるのも別に不思議じゃないんですけど、純文学の同人雑誌や純文学誌で注目された人が、向こうの賞の候補には挙がらずに、直木賞のほうでしか選考されなかったケースなんての...
 直木賞が決まって一か月が経ちました。早く次の回が来ないかなあと毎日祈ってるんですが、こればっかりはいくら祈っても駄目みたいです。あと4~5か月、冴えない日々を送りながらそのときを待ちたいと思います。  そういえば、第171回(令和6年/2024年・上半期)が決まった7月半ば、直木賞に関連して、うわっ、まじか、と仰天するような出来事がありました。それは一穂ミチさんが受賞したことです……と続けたい...
 毎日暑いですね。暑い夏といえばいったい何か。日本では戦争モノと相場が決まっています。  いや、決まっちゃいない気もします。とにかくあまりに毎日暑すぎて頭がボーッとしているもので、いつも以上に(いつも通りに)テキトーなことを書き流すだけになりそうです。  いい年こいて、相変わらずテキトーに生きていて恥じ入るばかりなんですが、第40回(昭和33年/1958年・下半期)の直木賞を受賞したこの方の書...