当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
 人の人生はさまざまです。「直木賞研究家」などと珍妙な肩書をかかげながら、別に体系だった調査をするわけでもなく、ただ自分の気になった事象や人物の表面だけをすくっているような野郎には、あまたいる直木賞候補者の人生の、何ほどもわかるはずがありません。  いま同じ時代を生きている作家はもちろんですし、昔の人となればなおさらです。いったいどこで生まれ、何を考え、どういう生活信条で小説を書き、そして死んで...
 今年一年、令和6年/2024年もいろんなことがありました。  ……と、気分はすっかり年末ですけど、今年が終わるまでまだ1か月もあります。その間には、第172回(令和6年/2024年・下半期)の直木賞候補作発表があるはずです。年に二回の大イベントがまだこの先に残っている。それだけを楽しみに令和6年/2024年を生き抜きたいところですが、ふと振り返ると今年の直木賞の世界にも大きな出来事がたくさん(...
 直木賞の候補に一回なるだけでも大変だ、と言われます。作家の世界のことはよくわかりませんが、広く言われているぐらいなので、おそらく大変なんだと思います。  それが二度も候補に挙げられた。しかも、一度目と二度目、それぞれ違うペンネームを使っていた。……ということになると、これは相当に特殊な例です。大変どころか、よっぽどめぐり合わせがよくないと、まずそんな事態にはなりません。  さらにいうと「二つ...
 人を表わす名前にはいろんな種類があります。  本名、別号、ペンネーム、芸名、あだな、通り名に、幼名、旧姓、ハンドルネーム、それから僧名とか戒名みたいな、宗教的に使われる名前なんてのもあります。  そのなかのひとつが、洗礼名です。  小説家のなかにもクリスチャンはたくさんいます。自ら望んで信仰の道に進んだ人とか、周囲の意向で勝手に仲間に入れられたとか、事情は人それぞれでしょうが、きっと直木賞...
 本名では大ベストセラー作家。筆名では直木賞を受賞。しかしその実態は、単なるゴリゴリの権威主義者……でおなじみの林髞(はやし・たかし)さんです。  以前、氷川瓏さんのエントリーにも登場しました。権威が好きな人は、おのれをたのむプライドと、他人に対する嫉妬心が異常に盛んに燃えたぎっている……というのがお約束の世界です。林さんが実際にそういう人だったのか、これはまわりの人たちの証言を一つひとつ集めて...