当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
 直木賞の候補に一回なるだけでも大変だ、と言われます。作家の世界のことはよくわかりませんが、広く言われているぐらいなので、おそらく大変なんだと思います。  それが二度も候補に挙げられた。しかも、一度目と二度目、それぞれ違うペンネームを使っていた。……ということになると、これは相当に特殊な例です。大変どころか、よっぽどめぐり合わせがよくないと、まずそんな事態にはなりません。  さらにいうと「二つ...
 人を表わす名前にはいろんな種類があります。  本名、別号、ペンネーム、芸名、あだな、通り名に、幼名、旧姓、ハンドルネーム、それから僧名とか戒名みたいな、宗教的に使われる名前なんてのもあります。  そのなかのひとつが、洗礼名です。  小説家のなかにもクリスチャンはたくさんいます。自ら望んで信仰の道に進んだ人とか、周囲の意向で勝手に仲間に入れられたとか、事情は人それぞれでしょうが、きっと直木賞...
 本名では大ベストセラー作家。筆名では直木賞を受賞。しかしその実態は、単なるゴリゴリの権威主義者……でおなじみの林髞(はやし・たかし)さんです。  以前、氷川瓏さんのエントリーにも登場しました。権威が好きな人は、おのれをたのむプライドと、他人に対する嫉妬心が異常に盛んに燃えたぎっている……というのがお約束の世界です。林さんが実際にそういう人だったのか、これはまわりの人たちの証言を一つひとつ集めて...
 こないだ岩手県の北上・花巻・盛岡を旅行してきました。  同行者は、春日部の奇人こと盛厚三さんと、自意識まるだし文学ジジイこと、荒川佳洋さんです。ワタクシも含めて、三者三様、興味も関心も全然ちがうので、それぞれに交わす会話がほんとに成り立っているのか、はたから見ると奇妙な旅行客だったでしょうが、いつものように楽しい旅でした。  荒川さんは自分のブログを持っているので、当人の目から見た旅のハナシ...
 今年の夏は暑かったですね。  いやいや、日本の夏は暑苦しくて当たり前、いまさら振り返って暑い暑いといって何の意味があるんでしょう。ともかく、あまりに東京で過ごすのに耐えきれず、8月の半ば、少し気温の低いところを求めて北海道に旅行に行ってきた……ということが言いたかったんです。  ただ、旅行ったって、何をするわけでもありません。だいたいワタクシの興味は直木賞に関することに限られていて、よその土...