当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
 最近はなかなか図書館にも行けません。ブログに書きたいことも別になく、最近は惰性でやっています。まあ、直木賞を調べたって、何ひとつ得することなんかありませんからね。惰性でだらだらやるのが一番です。  直木賞とおカネのことも、ほんとうはもっと最近の、2000年以降のハナシを調べたかったんですが、ひまが取れずにまったく目的を果たせませんでした。人生、うまくいかないことばっかりです。  と、それはそ...
 阿部牧郎さんが、勤めていた〈タキロン化学〉を辞めたのは、昭和42年/1967年暮のことです。年齢でいうと34歳。  ちょうどその年、阿部さんは文學界新人賞に送った「空のなかのプール」が最終候補になりながらも落選。しかし、そこから同誌の編集者、豊田健次さんと縁ができ、何か書けたら見せてください、と言われて送った「蛸と精鋭」が『別冊文藝春秋』に載ることが決まります。その話を聞きつけたのが『小説現代...
 青木春三さんの『文壇登竜 作家になる道』(池田書店/実用新書)が出たのが、昭和35年/1960年1月のことです。  ブログを始めて16年、歴史的にも重要なこの面白本を、まだ一度も取り上げたことがない、というのはどうしたことでしょう。まったく不徳の致すところです。すみません。  昔の文士といえばビンボーが定番だった。だけど戦後10年ほどがすぎて、出版界も文芸界も金回りがよくなり、作家の生活も激...
 ここ最近、文芸同人誌『北斗』を毎号送ってもらっています。岡戸武平についての連載小説が載っているからです。  作者は寺田繁さん。題名は「幻の直木賞作家 小説 岡戸武平」。先日送られてきた5月号で第六回を数えました。  岡戸武平って何者か。ワタクシはよく知りません。作者の寺田さんも「覚悟していたことではあるけれど、岡戸武平についての資料の少なさには唖然とする外ない。」(『北斗』令和5年/2023...
 今日は東京・池之端(地下鉄・根津駅付近)で「不忍ブックストリート一箱古本市」があったので、ちょっと覗きに行ってきました。  行ったところで、そこに直木賞の風は吹いていません。たいていはどの箱も見るだけに終わって、そっとため息をつきながら、スゴスゴと帰路につくことになります。  たぶん今日もそうだろう。あきらめ気分でウロウロしていたところ、「HOTEL GRAPHY NEZU」に出店していた古...