当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
 直木賞にまつわる本は、いろいろあります。  最もわかりやすいのが「受賞本」です。受賞対象そのもの、もしくは受賞作が雑誌発表だった場合にそれが最初に収録された書籍のことを指します。  「受賞第一作」というカテゴリーもあります。これはこれで、価値があるように見せかけて特別な意味は何もありません。他にオビに書くような宣伝文句がないので、とりあえず「直木賞」という言葉を使って派手ハデしく見せようとし...
 小説業界にも景気がいい時代、なんてものがありました。しかし、そんなに長く続いたわけじゃありません。  いや、小説業界にかぎったことじゃないですよね。日本の経済社会が上向いた時代には、そのぶんだけ商業出版も儲かった。それだけのハナシです。  いずれにしても、稼げる作家は全体のひと握りしかいない、という状況も昔からそう変わりません。明治の頃に文筆をなりわいにする人が出てきてから(ひょっとして江戸...
 出版業界は、だいたいカネまみれです。  最近、大きな出版社のトップの人がワイロを贈ったとかどうだとかで、汚いおカネのハナシが出てきていますが、ジャーナリストのみなさん、どうか頑張って出版業界とカネの闇を暴いてやってください。  とまあ、それはともかく、直木賞も商業出版の一部ですから、当然おカネとは無縁じゃありません。そのうち、どこかの候補者が選考委員のだれかにワイロを渡していた……みたいなハ...
 どうして直木賞は、阿佐田哲也じゃなく、色川武大に贈られたのか。……などと、よく言われます。  まあ、よくは言われていないかもしれません。だけど、色川さんの純文学性みたいなものが語られるときに、直木賞が特異な位置にあることはたしかでしょう。  色川さんはずっと文学がやりたかった。「阿佐田哲也」という名前にしみついたド娯楽小説のイメージをかなぐり捨てて、色川武大の名で再出発をはかった……。と、こ...
 直木賞は、それをとりまくすべてのことが面白いです。言うまでもありません。  そして、とくに面白いのは、直木賞がメディアでどのように取り上げられてきたか、その変遷や詳細をたどっていくこと。これもまた言うまでもない……とはさすがに言い切れませんが、ワタクシの体感的には、自然の摂理です。  たとえば、直木賞をやっている文藝春秋には、いくつか定期刊行物があります。『オール讀物』『文藝春秋』『別冊文藝...