当サイトで扱うまでにはまとまっていない直木賞関連情報を、だいたい週イチでアップする「直木賞のすべて 余聞と余分」を平成19年/2007年5月から始めました。こっちの本サイトの更新を怠らないように、心してやっていきたいものです。
 第161回(平成31年・令和1年/2019年上半期)の直木賞を覚えているでしょうか。ほんの2年まえのことです。  この回は候補者の全員が女性になったぞ、といって微妙なバズリが起きたときです。あまりに微妙すぎたので、大半の日本人は早くも忘れちゃったかもしれませんが、このとき「女がどう、男がどう、とそんなことを取り立てて話題にするのがおかしい」と意見している人がいました。たしかにそうなんでしょ...
 ワタクシは直木賞のファンです。直木賞のことだけ見つめていたいのです。ところが世間は、そう単純じゃありません。  「直木賞を知りたければ、直木賞以外のものを見ろ」という格言があります。ありましたっけ。よくわかりませんが、たしかに直木賞は、「じゃないほう」の存在として長命を保ってきた、という側面があります。「芥川賞(純文学)じゃないほう」「エロ・グロじゃないほう」「通俗読み物じゃないほう」「売...
 こないだ、『没後15年 文芸評論家・小松伸六の仕事』(令和3年/2021年7月・北方文学研究会刊)をつくった盛厚三さんに会ったんですけど、その席でこんなことを言われました。「冊子のこと、Twitterで紹介してくれたみたいだね。だけど、川口さんのツイートって反響まったくないんだね」。ずいぶん、あきれた様子でした。  そもそも何で、ワタクシのやることに反響がある、と盛さんが勘違いしていたのか...
 昔のハナシって面白いですよね。  過去に起きたことは、もう誰にも体験できないのに、一部を切り取っただけの資料や回想を頼りにして、ああでもないこうでもないと、未来の人間が勝手に感想を抱く。いまを生きるこちらには何の責任も伴いません。何十年も前のことを、安全地帯から眺めてエラそうなことを言う。これほど楽しい時間の使い方があるでしょうか!  ということで、うちのブログもだいたい昔のことや、昔の...
 あらためて告白します。ワタクシは直木賞が大好きです。何かを調べるときは「直木賞に関係するかどうか」から入ります。小説の愛好者からは邪道だと馬鹿にされ、作家志望の層からは単なるゴシップ漁りだと軽蔑されて、けっきょくどこに行っても仲間のいない孤独な日々ですけど、自分の好みは変えられません。仕方のないことです。  で、今週の主役の門馬義久さんも、直木賞と深い関連はなさそうです。だけど、直木賞を調...