Last Update●[H26]2014/11/1
主催 |
二科会 |
各種授賞制度の概要 |
▽二科賞:二科展入選者のうち、優秀と認められるものに賞金を贈る。
▽樗牛賞:有為の美術家を保護する目的で賞金を贈る。新人賞としての性格をもつ。二科展だけでなく日本美術院の院展にも、同じ提供元(樗牛会)による「樗牛賞」がある。
▽昭和洋画奨励賞:当初の賞名は「Y氏賞」。米山梅吉の寄贈による。帝展、春陽会、二科のそれぞれを順次回って与えられるため、二科展での受賞は3年ごと。
▽岡田賞:岡田三郎助の遺族が、遺志を受けて賞金を寄託。文展、二科、独立美術、新制作派、一水会、春台美術、光風会の出品作のなかから選ぶ。
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●以下、戦前(昭和18年/1943年)までのもののみ掲載した。
大正3年/1914年度
二科賞 |
十亀広太郎 |
「屋根」「街路」「顔」「午後」「河岸」「窓」 |
二科賞 |
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「女の習作」 |
入選 |
107点 |
搬入:約500点 |
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展覧会●大正3年/1914年10月10日~30日 [会場]上野公園竹之台陳列館 |
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大正4年/1915年度
二科賞 |
海老名文雄 |
「藪」 |
二科賞 |
三井文二 |
「百日草の静物」 |
二科賞 |
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「秋の連山」 |
樗牛賞 |
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入選 |
79点(43人) |
搬入:493点(173人) |
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展覧会●大正4年/1915年10月13日~26日 [会場]日本橋・三越 |
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大正5年/1916年度
二科賞 |
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「パラソルさせる女」 |
二科賞 |
石井鶴三 |
「行路病者」 |
二科賞 |
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二科賞 |
松岡正雄 |
「村の小供等」 |
樗牛賞 |
浜田葆光 |
「志摩海岸」 |
入選 |
63点(39人) |
搬入:742点(約255人) |
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展覧会●大正5年/1916年10月13日~26日 [会場]日本橋・三越 |
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大正6年/1917年度
二科賞 |
岸田劉生 |
「初夏の小路」 |
樗牛賞 |
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「小笠原島風景」 |
入選 |
92点(58人) |
搬入:634点(227人) |
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展覧会●大正6年/1917年9月10日~30日 [会場]上野公園竹之台陳列館 |
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大正7年/1918年度
二科賞 |
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二科賞 |
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「冬の海」その他 |
二科賞 |
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「池畔早春」 |
樗牛賞 |
関根正二 |
「信仰の悲しみ」 |
入選 |
106点(うち日本画1点・彫刻1点) |
搬入:832点(うち彫刻1点) |
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展覧会●大正7年/1918年9月10日~30日 [会場]上野公園竹之台陳列館 |
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大正8年/1919年度
二科賞 |
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「ケルグロエの夏」「枯草運ぶ女」 |
二科賞 |
横井礼市 |
「つゆ晴れの風景」 |
樗牛賞 |
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「Nの家族」 |
入選 |
86点 |
搬入:1,155点(うち彫刻10点) |
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展覧会●大正8年/1919年9月2日~29日 [会場]上野公園竹之台陳列館 |
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大正9年/1920年度
二科賞 |
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「少女於梅像」 |
二科賞 |
ジェレニエフスキー |
「カプリ島」 |
樗牛賞 |
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「ロダンの家」 |
入選 |
103点 |
搬入:1,200点 |
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展覧会●大正9年/1920年9月2日~29日 [会場]上野公園竹之台陳列館 |
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大正10年/1921年度
二科賞 |
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「猫と女」 |
二科賞 |
中川一政 |
「静物」 |
樗牛賞 |
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「婦人像」 |
入選 |
136点(69人) |
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展覧会●大正10年/1921年9月9日~29日 [会場]上野公園竹之台陳列館 |
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大正11年/1922年度
二科賞 |
古賀春江 |
「埋葬」 |
二科賞 |
児島善三郎 |
「裸女」 |
二科賞 |
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「本を持てる婦人像」 |
樗牛賞 |
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「煙草を燻らす人」 |
樗牛賞 |
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「少女」 |
入選 |
126点(78人) |
搬入:2,103点(772人) |
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展覧会●大正11年/1922年9月9日~29日 [会場]上野公園竹之台陳列館 |
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大正12年/1923年度
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受賞作なし |
入選 |
絵画54点(33人)・彫刻2点 |
初入選 |
上記のうち絵画21人 |
搬入:3,039点 |
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展覧会●大正12年/1923年9月1日(関東大震災で中止) |
大阪展●10月9日~27日 [会場]大阪府立商品陳列所 |
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大正13年/1924年度
二科賞 |
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「ギターもつ男」 |
樗牛賞 |
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「庭にてかきたる肖像」 |
入選 |
63点(30人) |
初入選 |
上記のうち13人 |
搬入:2,381点 |
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展覧会●大正13年/1924年9月2日~29日 [会場]上野公園竹之台陳列館 |
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大正14年/1925年度
二科賞 |
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「後向きの裸女習作」 |
樗牛賞 |
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「冬日」「荒園」「晩秋風景」 |
樗牛賞 |
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「マリーヌの記念」その他 |
入選 |
96点(44人)・うち彫刻3点(3人) |
搬入:1,980点(565人)・うち彫刻9点(5人) |
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展覧会●大正14年/1925年9月3日~29日 [会場]上野公園竹之台陳列館 |
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大正15年/1926年度
二科賞 |
林 義重 |
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二科賞 |
木下義謙 |
「N氏の肖像」 |
二科賞 |
佐伯祐三 |
「LES JEUX DE NOEL」 |
二科賞 |
吉田 卓 |
「羽扇を持てる裸女」 |
樗牛賞 |
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「窓辺静物」 |
樗牛賞 |
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入選 |
276点(107人)・うち彫刻7点(4人) |
搬入:2,923点・うち彫刻31点 |
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展覧会●大正15年/1926年9月5日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和2年/1927年度
二科賞 |
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「静物」「裸の女」 |
二科賞 |
小島善太郎 |
「林中小春日」 |
樗牛賞 |
長谷川利行 |
「麦酒室」「酒売場」「鉄管のある工場」 |
樗牛賞 |
彫刻 三浦舜太郎 |
「H嬢の像」 |
入選 |
絵画216点(119人)・彫刻19点(13人) |
搬入:絵画3,338点・彫刻40点 |
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展覧会●昭和2年/1927年9月4日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和3年/1928年度
二科賞 |
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「家婦」 |
二科賞 |
鈴木保徳 |
「接木と花」「青嵐」その他 |
二科賞 |
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「泉の一部」その他 |
樗牛賞 |
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「夜の床」 |
樗牛賞 |
彫刻 早川巍一郎 |
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昭和洋画 奨励賞 |
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入選 |
絵画218点(153人)・彫刻27点(17人) |
初入選 |
上記のうち絵画63人・彫刻6人 |
搬入:絵画2,492点(781人)・彫刻44点(24人) |
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展覧会●昭和3年/1928年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和4年/1929年度
二科賞 |
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「ぜ・ふうるむうん」 |
二科賞 |
川口軌外 |
「車のある風景」「キャフェにて」 |
二科賞 |
高野三三男 |
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樗牛賞 |
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「松江の茶館」「父の庭」 |
樗牛賞 |
彫刻 |
「裸女立像」 |
入選 |
絵画358点・彫刻29点 |
初入選 |
上記のうち絵画103人・彫刻6人 |
搬入:絵画4,142点・彫刻60点 |
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展覧会●昭和4年/1929年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和5年/1930年度
二科賞 |
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「地に憩ふ」 |
二科賞 |
伊藤 廉 |
「窓による女」 |
樗牛賞 |
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「司厨夫」 |
樗牛賞 |
彫刻 太田三郎 |
「ポーズせる女」 |
入選 |
絵画367点(285人)・彫刻42点(33人) |
初入選 |
上記のうち絵画106点(97人)・彫刻21点(15人) |
搬入:絵画4,772点(1,039人)・彫刻111点(58人) |
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展覧会●昭和5年/1930年9月4日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和6年/1931年度
二科賞 |
高岡徳太郎 |
「花」 |
二科賞 |
清水刀根 |
「黒服の女」 |
二科賞 |
伊谷賢蔵 |
「大原女」 |
二科賞 |
彫刻 |
「腰かけた裸婦」 |
樗牛賞 |
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「休日」 |
樗牛賞 |
彫刻 飯島三四二 |
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昭和洋画 奨励賞 |
栗原 信 |
「小川」 |
入選 |
絵画413点・彫刻42点 |
搬入:絵画4,124点・彫刻122点 |
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展覧会●昭和6年/1931年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和7年/1932年度
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受賞作なし |
入選 |
絵画433点・彫刻55点 |
初入選 |
上記のうち絵画102点(88人)・彫刻17点(15人) |
搬入:絵画4,336点・彫刻132点 |
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展覧会●昭和7年/1932年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
※この年より授賞制度を廃止 |
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昭和8年/1933年度
特待 |
絵画5人・彫刻2人 |
入選 |
絵画359点(262人)・彫刻45点(38人) |
初入選 |
上記のうち絵画62点・彫刻13点 |
搬入:絵画3,472点(1,336人)・彫刻147点(82人) |
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展覧会●昭和8年/1933年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
※この年より一般出品に「特待」制度、会友出品に「推奨」制度を設定 |
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昭和9年/1934年度
特待 |
絵画3人・彫刻2人 |
推奨 |
絵画2人・彫刻2人 |
昭和洋画 奨励賞 |
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入選 |
絵画376点・彫刻39点 |
初入選 |
上記のうち絵画86点・彫刻12点 |
搬入:絵画3,868点・彫刻165点 |
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展覧会●昭和9年/1934年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和10年/1935年度
特待 |
絵画8人・彫刻1人 |
推奨 |
絵画3人・彫刻1人 |
入選 |
絵画369点・彫刻49点 |
搬入:絵画3,927点・彫刻178点 |
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展覧会●昭和10年/1935年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和11年/1936年度
特待 |
絵画8人・彫刻3人 |
推奨 |
絵画3人 |
入選 |
絵画358点(329人)・彫刻59点(48人) |
搬入:絵画4,224点(1,495人)・彫刻235点(95人) |
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展覧会●昭和11年/1936年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和12年/1937年度
特待 |
絵画6人・彫刻2人 |
推奨 |
彫刻1人 |
入選 |
絵画345点・彫刻40点 |
搬入:絵画4,112点・彫刻215点 |
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展覧会●昭和12年/1937年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和13年/1938年度
特待 |
絵画9人・彫刻1人 |
推奨 |
絵画2人・彫刻1人 |
入選 |
絵画384点(324人)・彫刻16点(16人) |
搬入:絵画3,714点(1,094人)・彫刻183点(93人) |
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展覧会●昭和13年/1938年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和14年/1939年度
特待 |
絵画6人・彫刻3人 |
推奨 |
絵画5人・彫刻3人 |
入選 |
絵画439点・彫刻29点 |
搬入:絵画3,709点・彫刻142点 |
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展覧会●昭和14年/1939年9月3日~10月4日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和15年/1940年度
特待 |
14人 |
推奨 |
7人 |
岡田賞 |
原 勝四郎 |
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入選 |
絵画340点(314人)・彫刻35点(34人) |
搬入:絵画3,085点(1,150人)・彫刻153点(98人) |
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展覧会●昭和15年/1940年8月28日~9月20日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和16年/1941年度
会友賞 |
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会友賞 |
柏原覚太郎 |
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会友賞 |
榎倉省吾 |
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二科賞 |
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「傷ましき腕」 |
二科賞 |
彫刻 長野隆業 |
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二科賞 |
彫刻 乗松 巌 |
「女」 |
入選 |
絵画348点(340人)・彫刻41点(38人) |
搬入:絵画2,586点(963人)・彫刻162点(85人) |
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展覧会●昭和16年/1941年9月1日~21日 [会場]上野公園東京府美術館 |
※この年より「特待」制度を廃止し、一般出品に「二科賞」を、会友出品に「会友賞」を設定 |
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昭和17年/1942年度
二科賞 |
大沢昌助 |
「波」「運河」 |
二科賞 |
早川国彦 |
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二科賞 |
田辺三重松 |
「晩春の耕地風景」「岬の午後」 |
二科賞 |
飯田清毅 |
「河畔」「影絵」 |
二科賞 |
井上覚造 |
「立華」 |
二科賞 |
彫刻 八柳恭二 |
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岡田賞 |
葛西 康 |
「採果」 |
入選 |
絵画320点・彫刻32点 |
搬入:絵画2,428点・彫刻168点 |
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展覧会●昭和17年/1942年9月1日~20日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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昭和18年/1943年度
三十年賞 |
伊庭伝治郎 |
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三十年賞 |
彫刻 大橋浩吉 |
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二科賞 |
劉 啓祥 |
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評議員推挙 |
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入選 |
絵画185点・彫刻20点 |
搬入:絵画2,011点・彫刻152点 |
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展覧会●昭和18年/1943年9月1日~20日 [会場]上野公園東京府美術館 |
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