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[R6]2024/1/27
三秋縋
Miaki Sugaru
生没年月日
平成2年/1990年~
経歴
岩手県出身。〈げんふうけい〉名義でウェブ上で小説を発表、
平成25年/2013年、『スターティング・オーヴァー』で作家デビューする。
受賞歴・候補歴
|候補|
第40回
吉川英治文学新人賞
(平成30年/2018年度)『君の話』
サブサイトリンク
文学賞の世界
▼
全
4
件
『
君
(
きみ
)
の
話
(
はなし
)
』
(平成30年/2018年7月・早川書房刊)
書誌
令和3年/2021年11月・早川書房/ハヤカワ文庫JA『君の話』
吉川英治文学新人賞
第
40
回候補
選評の概要
この回の全概要
見方・注意点
候補者
三秋縋
(29歳)
選考委員
評価
行数
評言
伊集院静
69歳
●
7
「小説の最初に完璧なオリジナリティーはない。模倣とまでは言わぬが、新人作家が傾倒する世界から出発するこは実は大切なことだ。しかしやがてオリジナリティーは否応なしにあらわれざるを得ない。本作にはこの作家にしか描けないものが私には見えなかった。」
大沢在昌
62歳
●
8
「実に達者、ご都合主義といえばこれ以上のご都合主義はなく、作り物としては完成されている。」「結果、胸に残るものが、あるようで、ない。ああ、やはりこうなるのね、で終わる。」
恩田陸
54歳
■
8
「話自体は古典的なストーリーで特に目新しいところはないけれど、精緻で端正な文章には好感が持てる。」「「よくできた話」のそれ以上でも以下でもないところが残念。やっぱり時代を超えてみんなこういう話が好きなんだなあ、と再確認した。」
京極夏彦
55歳
△
14
「構造自体は複雑なものではないが、複層的にエピソード/時間を折り重ねるという手法が取られており、単純な視点のスイッチに止まらぬ奥行きが巧みに醸成されている。」「ただ、狙いであるところのはかなさ/軽さが、扱われているものごとの重さまでもを剥奪してしまっていることは確かであり、その点での評価は分れるところだと思う。」
重松清
55歳
○
11
「村上春樹のある初期作品の本歌取りのような、しかし決して模倣ではない展開、原詩が旧友の再会の話である『蛍の光』を重要な小道具にしたセンス、なにより、人はなぜ「自分の物語」を求めるかという問い……いずれも評者はすこぶる好ましく思った」「むろん選考会で指摘されたとおり、甘さはある。作品の世界も、狭くて小さくて淡い。けれど、決して弱くはなかった。」
選評出典:『小説現代特別編集2019年5月号 吉川賞特集』
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