直木賞のすべて
当サイトから
生まれた本を
ご案内します。
当サイトから生まれた本 ワタクシ、直木賞のオタクです。 トップページ
直木賞・芥川賞受賞作一覧
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
大衆選考会
リンク集
マップ

小研究のメニューへ

ページの最後へ
Last Update[H28]2016/2/13

何かいつもパッとしない存在(……)
そんな直木賞のことを楽しむエッセイ集
ワタクシ、直木賞のオタクです。
平成28年/2016年2月19日
発売
川口則弘・著
バジリコ刊
1,600円+税
288ページ
ISBN 978-4-86238-227-6
1 評判
直木賞は、ほんとにすごいのか。
すごくないのか。
直木賞はもう落ち目
と言われてから三十年以上たったんですけど
―― 一九八三年の直木賞批判について
もちろん直木賞といえば文学の話題
いえいえ、映像作品ぬきじゃ語れません
――映像化された受賞作について
受賞すれば親戚連中を見返せる
そんなギャグ小説を書いてた人が、ほんとに受賞
――東野圭吾「もうひとつの助走」について
地元に帰れば名士扱い
本人、かなり困っています
――奥田英朗の受賞エッセイについて
で、けっきょくどういう賞なの?
最初からよくわからない賞だったらしいです
――瀬沼茂樹について
4 現実
とらなかった作品のほうこそ、
直木賞って面白い。
対象になるのは当然、小説
随筆っぽくて何が悪い
――石川桂郎『妻の温泉』について
落選理由は選評で公表される
オトナな事情で、歯切れの悪い選評も
――葉山修平「日本いそっぷ噺」について
同人誌の小説は、一段劣る
面白さを貫くこの名候補作家を見よ
――北川荘平について
どんでん返しは、受けがよくない
選考会でその評価、真っ二つ
――服部まゆみ『この闇と光』について
「盗作」で失墜した人気時代小説作家
ああ、年をとるって、つらいですよね
――池宮彰一郎について
2 歴史
八十ン年、よくめげずに
続けてきました。
反響が薄くて菊池寛が嘆いた
えっ、ほとんどの新聞が記事にしたじゃん
―― 一九三五年の発表報道について
直木賞の選考はおかしい!
と、関係ない人たちがなぜか話題にしたがる
――『大波小波 匿名批評にみる昭和文学史』について
昔は直木賞をとっても注文ひとつ来なかった
その回想って、どこまでほんと?
――有馬頼義について
推理小説は不利
と言われるなかで生まれた愉快な推理小説
――鮎川哲也『死者を笞打て』について
大衆向けのおもしろい小説が選ばれる
直木賞がおもしろい小説と訣別したあのころ
――山田正紀『火神を盗め』について
5 選考
文学性+エンタメ性、という難問に
みんな大わらわ。
直木賞との境界がなくなった、と言われるアレ
つまり、みんな「境界」がだーい好き
――直木賞と芥川賞の交差史について
受賞作は日本を代表する秀作
とは口が裂けても言わない反骨の受賞者
――藤井重夫について
人間が描かれていなきゃつまらない
ミステリーをめぐる、火花散る攻防
――水上勉と連城三紀彦について
第一に評価されるのは「文学性」
いや、何つっても「ストーリー性」でしょ
――柴田錬三郎と三浦浩について
候補者は直木賞ねらいの小説を書きがち
選考委員のほうが折れることもあります
――浅田次郎と池井戸潤について
3 実績
受賞がもたらす、
ささやかな出来事。
受賞しても消えていく作家は多い
それは直木賞のせいじゃないです
――河内仙介について
受賞作は話題になって売れる
だけど、出版社の苦境は救えない
――豊島澂について
名作・名作家が選ばれる
そんなわけがありません
――海音寺潮五郎について
受賞すれば売れっ子作家の仲間入り
マイナー感を失わない受賞者、登場!
――熊谷達也について
決めるのは偉い先生がた
世間からツッコまれる愛すべき選考委員
――林真理子について
6 執念
直木賞はなくてもいい。
けど、あったっていい、ですよね?
直木賞をつくったのは菊池寛
いえ、佐佐木茂索です
――佐佐木茂索について
みんな直木賞をとりたがる
とりたがりすぎるのも、また個性
――胡桃沢耕史について
どうしてそんなに直木賞が欲しいのか
理屈じゃないんだ、執念なんだ
――車谷長吉について
直木賞騒ぎなんて馬鹿バカしい
その騒ぎを体験した受賞者は語る
――山田詠美について
賞をとらなきゃ作家じゃない
何か、そういうことになっているらしいです
――なかにし礼について
おまけとあとがき
直木賞受賞作一覧
 なぜですか。なぜ直木賞の世界ってのは、こんなに面白いんですか。……と聞いたって、だれも答えちゃくれないんですが、サイト始めて16年。面白さの果てが見つかりません。

 あまりに楽しいので、サイトづくりに飽き足らず、余暇のほとんどを費やして、直木賞についてのブログも書いてきました。こちらはもうじき9年になります。書いた投稿数は、今年の2月14日分で493本目。あと少しで500本です。

 けれど、これでもまだ全然、直木賞のうわべにすら触れていないんすよ。まったくもう。永遠にハナシが尽きませんね直木賞は。ほとんどコメントも付かないなか、ひとりで、ひそひそ続けています。

 そしたら昨年(平成27年/2015年)秋、編集者の山口さんから一通のメールが届きました。平成26年/2014年に『直木賞物語』をつくってくれた方です。なんだろう、あの本を読んだ、精神的にヤバイ文学亡者あたりからクレームでも来たのかな、と思っておそるおそるメールを見てみたら、

「また、直木賞の本つくりましょう!」

 ……えっ、まじ? ワタクシの感じるところ、どうも世間は(1年のうち2日間を除いて)それほど直木賞の話題を求めていないっぽいのに、バジリコ、だいじょうぶか!?

 と心配したのは一瞬で、直木賞のことならと、喜んでおハナシに乗っかりました。そりゃそうです。楽しいですから。

 ということで「直木賞のすべて」発5冊目の本が出来上がりました。直木賞ネタ・オンリーのエッセイ集です。

 これまでブログに投稿したなかから何本か選びまして、さらに、『オール讀物』平成26年/2014年3月臨時増刊号のために書いた「映画・テレビが愛した直木賞」も追加。全30本、大幅に書き直したすえに、左のような目次になりました。

 プラス、山口さんからは「巻末に、芥川賞についての文章を書き下ろすと、いいかもしれませんね」とアドバイスが。それはたしかにいいなあと思って、とりあえず書こうとしたんですよワタクシも。

 だけど、恐ろしいもんです。いざ芥川賞のことを思い浮かべると、指先から血の気が引き、動悸と悪寒に見舞われるという、身体的な異変が発生。たぶん、直木賞漬けの生活を送りすぎたせいでしょう。何日も、この苦しみと戦いながら、「あとがき」にまぎれ込ませるかたちで何とかゴマかしました。

 まあ、芥川賞は、この本のなかではノケ者の脇役なので(ぬひひひ)、その程度の扱いでいいんじゃないでしょうか。

 ちなみに、本のタイトル、オビ文、装幀などなどは、今回もすべて編集サイドが考えてくれました。どうですか、ごらんください!(上の画像がよく見えない方は、お店で確認してください)

 北海道の誇る気鋭の漫画家・田島ハルさんが描いてくれた、にぎにぎしくてめでたい、ポップな(?)イラストカバー! ……著者および本文の内容が、あまりに地味で、くすみ切っていることも、これでずいぶん緩和された、のだと思います(←田島さん、ありがとう……)。

[H28]2016/2/13


ページの先頭へ