第18回

第17回第19回

昭和18年/1943年下半期 昭和19年/1944年2月5日決定、2月7日発表／『文藝春秋』昭和19年/1944年3月号選評掲載

選考委員　 川端康成 44歳 横光利一 45歳 瀧井孝作 49歳 岸田國士 53歳 河上徹太郎 42歳 片岡鐵兵 50歳 火野葦平 37歳 佐藤春夫 51歳 選評総行数　 18 11 13 19 12 14 18   評 評 評 評 評 評 評 選評なし 候補作 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 評価 行数 東野邊薫　「和紙」 97枚 41歳 評 ○ 4 ○ 5 ○ 8 ◎ 5 ◎ 10 ○ 7 □ 8     若杉慧　「淡墨」 54枚 40歳 評 ○ 3 △ 3 ○ 5 ■ 5 △ 2 △ 1 △ 2     柳町健郎　「伝染病院」 93枚 32歳 評 △ 2 ■ 3 ― 0 ● 5 △ 2 △ 2 △ 3     黒木清次　「棉花記」 90枚 28歳 評 △ 9 ■ 2 ― 0 △ 4 △ 2 △ 5 ○ 2     豊田三郎　「行軍」 127枚 36歳 評 △ 3 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0     直井潔　「母親」 47枚 28歳 評 △ 3 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0     大山芳夫　「軍隊」 94枚 （不明） 評 ・ 2 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0     島村利正　「暁雲」 65枚 31歳 評 ・ 1 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0 ― 0     織田作之助　「道」 21枚 30歳 評 ― 0 ― 0 ― 0 ■ 4 ― 0 ― 0 ― 0           欠席 書面回答       欠席 年齢/枚数の説明   見方・注意点

川端康成44歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数18　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 東野邊薫 41歳 全 ○ 4 「（引用者注：「和紙」か「淡墨」かを）選びたかった。」「「和紙」一篇に異存はない。満場一致殆ど一瞬に決定を見た。嘗てない簡明な決定だった。」 若杉慧 40歳 全 ○ 3 「（引用者注：「和紙」か「淡墨」かを）選びたかった。しかし「淡墨」を片方に置きたいのは瀧井氏と私だけ」 柳町健郎 32歳 全 △ 2 「熱誠な問題作だった。」 黒木清次 28歳 全 △ 9 「熱誠な問題作だった。」「近年同系の作品も満洲や支那から現れ、今日あるべき文学として注目される。」「在満支の新人からこの種の文学が勃興し、南方にも及ぶことを私は予て期待している。」 豊田三郎 36歳 全 △ 3 「芥川賞によって推挙するまでもなかろうと尊敬して、」 直井潔 28歳 全 △ 3 「芥川賞によって推挙するまでもなかろうと尊敬して、」 大山芳夫 （不明） 全 ・ 2   島村利正 31歳 全 ・ 1   織田作之助 30歳 全 ― 0

他の選考委員 横光利一 瀧井孝作 岸田國士 河上徹太郎 片岡鐵兵 火野葦平

横光利一45歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数11　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 東野邊薫 41歳 全 ○ 5 「整理に苦心を払った美しい作品である。手に余った滴りのないのが難点かと思われるが、上手の腕から水は洩れていない教養がうかがわれ、読後の感は刺戟を残さず無事な纏まりに好意を集めた。」 若杉慧 40歳 全 △ 3 「鋭い歯の痕があって良く、その歯痕は自分のものかどうかが疑問を残して、ふと落ちる運を持った作である。」 柳町健郎 32歳 全 ■ 3 「自分のものであり過ぎて、暗さの始末に憂鬱な情懐が影を曳き、憂愁には到らず次作を待たしめた。」 黒木清次 28歳 全 ■ 2 「新しい作品だが、中心がまだ先方に見え、」 豊田三郎 36歳 全 ― 0   直井潔 28歳 全 ― 0   大山芳夫 （不明） 全 ― 0   島村利正 31歳 全 ― 0   織田作之助 30歳 全 ― 0	他の選考委員 川端康成 瀧井孝作 岸田國士 河上徹太郎 片岡鐵兵 火野葦平

瀧井孝作49歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数13　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 東野邊薫 41歳 全 ○ 8 「素直な明るい筆致で、分り易く描いてあった。読後の気持もよかった。」「紙漉業の事をわりに精細に写して、家庭の入組んだ普通の小説風の場面はわりにあっさり写してあった。このようなやり方も一つの新しい手法だろうと思った。」 若杉慧 40歳 全 ○ 5 「主題は現在の国際時局に暗示する所もあって、なかなかうまい小説だと思った。描写も慥かで武士の切腹のありさまなど、鮮かな筆で、読みながら打たれた。」 柳町健郎 32歳 全 ― 0   黒木清次 28歳 全 ― 0   豊田三郎 36歳 全 ― 0   直井潔 28歳 全 ― 0   大山芳夫 （不明） 全 ― 0   島村利正 31歳 全 ― 0   織田作之助 30歳 全 ― 0	他の選考委員 川端康成 横光利一 岸田國士 河上徹太郎 片岡鐵兵 火野葦平

岸田國士53歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数19　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 東野邊薫 41歳 全 ◎ 5 「私は「和紙」を推すことにした。」「健康な美しさとでも云うべきものがあり、「和紙」という標題の象徴が、作品の感触のなかに見事に生かされている点を小説として最も高く評価したいからである。」 若杉慧 40歳 全 ■ 5 「なかなか鋭いところのある才筆には感服したが、劇的な事件を記録風に書き流した技巧に却って見得を切ったようなところがあり、感動が少し浮いていると思った。」 柳町健郎 32歳 全 ● 5 「こういう材料を自己中心の生活記録にしたところがどうも新鮮でなく、黙し難いであろう一種の公憤が愚痴っぽく響くのをなんとかしてほしいと思わせるような小説である。」 黒木清次 28歳 全 △ 4 「正面から時局的問題を取扱った野心作で、十分読みごたえはあったが、未完結のため、全体としての点数はまだ入れられない。」 豊田三郎 36歳 全 ― 0   直井潔 28歳 全 ― 0   大山芳夫 （不明） 全 ― 0   島村利正 31歳 全 ― 0   織田作之助 30歳 全 ■ 4 「ちかごろ注目すべき作品には違いないけれども、率直に云って、私は、今、こういうものはそっとしておきたいのである。」

他の選考委員 川端康成 横光利一 瀧井孝作 河上徹太郎 片岡鐵兵 火野葦平

河上徹太郎42歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数12　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 東野邊薫 41歳 全 ◎ 10 「皆が一番ひかれたのは、結局此の作品の中に何ともいえぬ心和やかなものがあったからであろう。此の和やかさは（引用者中略）主人公の周囲の人々に対する美しい心に現れている許りではなく、例えば紙漉きの場面なんかにもよく出ている。そういうものこそ作者の作家としての素質のよさというものだと思う。他に若干未熟さや粗雑さがあっても進んで推薦する所以である。」 若杉慧 40歳 全 △ 2 「若杉氏の完成、（引用者中略）夫々皆、より低く評価した訳ではない。」 柳町健郎 32歳 全 △ 2 「柳町氏の抒情、（引用者中略）夫々皆、より低く評価した訳ではない。」 黒木清次 28歳 全 △ 2 「黒木氏の野心、（引用者中略）夫々皆、より低く評価した訳ではない。」 豊田三郎 36歳 全 ― 0   直井潔 28歳 全 ― 0   大山芳夫 （不明） 全 ― 0   島村利正 31歳 全 ― 0   織田作之助 30歳 全 ― 0

他の選考委員 川端康成 横光利一 瀧井孝作 岸田國士 片岡鐵兵 火野葦平

片岡鐵兵50歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数14　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 東野邊薫 41歳 全 ○ 7 「おっとりとした心構えで、よい人間を描いている。」「「和紙」は日本人的性格の象徴でもあろうが、その生産過程と、その生産への執着と、もう少し物語の進行に生かせ切れていたら文句のないところであろう。「きれいごと」ばかりが採り上げられてあるなどという非難は俗っぽい批評だと思う。」 若杉慧 40歳 全 △ 1 「立派に入賞の資格があった」 柳町健郎 32歳 全 △ 2 「読者の心を打つものがあった」 黒木清次 28歳 全 △ 5 「面白かった。完結を俟つことになったが、中国農民と土とのつながりについて、これほど深く入りこんだ作品は、珍しい。」 豊田三郎 36歳 全 ― 0   直井潔 28歳 全 ― 0   大山芳夫 （不明） 全 ― 0   島村利正 31歳 全 ― 0   織田作之助 30歳 全 ― 0     「すべて誠実のこもる力作で何れをも捨てかねた。」

他の選考委員 川端康成 横光利一 瀧井孝作 岸田國士 河上徹太郎 火野葦平

火野葦平37歳×各候補作

年齢/枚数の説明 見方・注意点

総行数18　（1行=26字） 候補 評価 行数 評言 東野邊薫 41歳 全 □ 8 「まことにうまい作品で、今度の芥川賞とすれば、もとより、申し分はないが、私には小説作法というものに気をつかいすぎているようで、そこに首を傾げるものがあった。」「しかし、出征した兵隊の妻となるべき女を、家の者がいたわり、また、いたわられながら、いろいろ気をつかっている女の気持などがよくあらわれていて、私はときどき涙をもよおした。」 若杉慧 40歳 全 △ 2 「才筆である。この作者に期待するものがある。」 柳町健郎 32歳 全 △ 3 「まわりの人々があれこれと騒いでいるのに、肝腎の病児の姿のまったく見えない不思議な小説である。」 黒木清次 28歳 全 ○ 2 「未完なので、あとまわしになったが、完結していたら、私はこれを推すつもりであった。」 豊田三郎 36歳 全 ― 0   直井潔 28歳 全 ― 0   大山芳夫 （不明） 全 ― 0   島村利正 31歳 全 ― 0   織田作之助 30歳 全 ― 0     「私はいつもそう思うのであるが、このごろの同人雑誌を読むと、どの作品もなかなかうまい。私はそれに感心したり、また不満だったりする。」「もっと、形はととのわなくてもよいから、胸の底に触れて来る作品が欲しいと思うのである。」

他の選考委員 川端康成 横光利一 瀧井孝作 岸田國士 河上徹太郎 片岡鐵兵

東野邊薫41歳×各選考委員　 「和紙」 短篇 97枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 川端康成 44歳 全 ○ 4 「（引用者注：「和紙」か「淡墨」かを）選びたかった。」「「和紙」一篇に異存はない。満場一致殆ど一瞬に決定を見た。嘗てない簡明な決定だった。」 横光利一 45歳 全 ○ 5 「整理に苦心を払った美しい作品である。手に余った滴りのないのが難点かと思われるが、上手の腕から水は洩れていない教養がうかがわれ、読後の感は刺戟を残さず無事な纏まりに好意を集めた。」 瀧井孝作 49歳 全 ○ 8 「素直な明るい筆致で、分り易く描いてあった。読後の気持もよかった。」「紙漉業の事をわりに精細に写して、家庭の入組んだ普通の小説風の場面はわりにあっさり写してあった。このようなやり方も一つの新しい手法だろうと思った。」 岸田國士 53歳 全 ◎ 5 「私は「和紙」を推すことにした。」「健康な美しさとでも云うべきものがあり、「和紙」という標題の象徴が、作品の感触のなかに見事に生かされている点を小説として最も高く評価したいからである。」 河上徹太郎 42歳 全 ◎ 10 「皆が一番ひかれたのは、結局此の作品の中に何ともいえぬ心和やかなものがあったからであろう。此の和やかさは（引用者中略）主人公の周囲の人々に対する美しい心に現れている許りではなく、例えば紙漉きの場面なんかにもよく出ている。そういうものこそ作者の作家としての素質のよさというものだと思う。他に若干未熟さや粗雑さがあっても進んで推薦する所以である。」 片岡鐵兵 50歳 全 ○ 7 「おっとりとした心構えで、よい人間を描いている。」「「和紙」は日本人的性格の象徴でもあろうが、その生産過程と、その生産への執着と、もう少し物語の進行に生かせ切れていたら文句のないところであろう。「きれいごと」ばかりが採り上げられてあるなどという非難は俗っぽい批評だと思う。」 火野葦平 37歳 全 □ 8 「まことにうまい作品で、今度の芥川賞とすれば、もとより、申し分はないが、私には小説作法というものに気をつかいすぎているようで、そこに首を傾げるものがあった。」「しかし、出征した兵隊の妻となるべき女を、家の者がいたわり、また、いたわられながら、いろいろ気をつかっている女の気持などがよくあらわれていて、私はときどき涙をもよおした。」

他の候補作 若杉慧 「淡墨」 柳町健郎 「伝染病院」 黒木清次 「棉花記」 豊田三郎 「行軍」 直井潔 「母親」 大山芳夫 「軍隊」 島村利正 「暁雲」 織田作之助 「道」

若杉慧40歳×各選考委員　 「淡墨」 短篇 54枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 川端康成 44歳 全 ○ 3 「（引用者注：「和紙」か「淡墨」かを）選びたかった。しかし「淡墨」を片方に置きたいのは瀧井氏と私だけ」 横光利一 45歳 全 △ 3 「鋭い歯の痕があって良く、その歯痕は自分のものかどうかが疑問を残して、ふと落ちる運を持った作である。」 瀧井孝作 49歳 全 ○ 5 「主題は現在の国際時局に暗示する所もあって、なかなかうまい小説だと思った。描写も慥かで武士の切腹のありさまなど、鮮かな筆で、読みながら打たれた。」 岸田國士 53歳 全 ■ 5 「なかなか鋭いところのある才筆には感服したが、劇的な事件を記録風に書き流した技巧に却って見得を切ったようなところがあり、感動が少し浮いていると思った。」 河上徹太郎 42歳 全 △ 2 「若杉氏の完成、（引用者中略）夫々皆、より低く評価した訳ではない。」 片岡鐵兵 50歳 全 △ 1 「立派に入賞の資格があった」 火野葦平 37歳 全 △ 2 「才筆である。この作者に期待するものがある。」

他の候補作 東野邊薫 「和紙」 柳町健郎 「伝染病院」 黒木清次 「棉花記」 豊田三郎 「行軍」 直井潔 「母親」 大山芳夫 「軍隊」 島村利正 「暁雲」 織田作之助 「道」

柳町健郎32歳×各選考委員　 「伝染病院」 短篇 93枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 川端康成 44歳 全 △ 2 「熱誠な問題作だった。」 横光利一 45歳 全 ■ 3 「自分のものであり過ぎて、暗さの始末に憂鬱な情懐が影を曳き、憂愁には到らず次作を待たしめた。」 瀧井孝作 49歳 全 ― 0   岸田國士 53歳 全 ● 5 「こういう材料を自己中心の生活記録にしたところがどうも新鮮でなく、黙し難いであろう一種の公憤が愚痴っぽく響くのをなんとかしてほしいと思わせるような小説である。」 河上徹太郎 42歳 全 △ 2 「柳町氏の抒情、（引用者中略）夫々皆、より低く評価した訳ではない。」 片岡鐵兵 50歳 全 △ 2 「読者の心を打つものがあった」 火野葦平 37歳 全 △ 3 「まわりの人々があれこれと騒いでいるのに、肝腎の病児の姿のまったく見えない不思議な小説である。」	他の候補作 東野邊薫 「和紙」 若杉慧 「淡墨」 黒木清次 「棉花記」 豊田三郎 「行軍」 直井潔 「母親」 大山芳夫 「軍隊」 島村利正 「暁雲」 織田作之助 「道」

黒木清次28歳×各選考委員　 「棉花記」 中篇（一部） 90枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 川端康成 44歳 全 △ 9 「熱誠な問題作だった。」「近年同系の作品も満洲や支那から現れ、今日あるべき文学として注目される。」「在満支の新人からこの種の文学が勃興し、南方にも及ぶことを私は予て期待している。」 横光利一 45歳 全 ■ 2 「新しい作品だが、中心がまだ先方に見え、」 瀧井孝作 49歳 全 ― 0   岸田國士 53歳 全 △ 4 「正面から時局的問題を取扱った野心作で、十分読みごたえはあったが、未完結のため、全体としての点数はまだ入れられない。」 河上徹太郎 42歳 全 △ 2 「黒木氏の野心、（引用者中略）夫々皆、より低く評価した訳ではない。」 片岡鐵兵 50歳 全 △ 5 「面白かった。完結を俟つことになったが、中国農民と土とのつながりについて、これほど深く入りこんだ作品は、珍しい。」 火野葦平 37歳 全 ○ 2 「未完なので、あとまわしになったが、完結していたら、私はこれを推すつもりであった。」

他の候補作 東野邊薫 「和紙」 若杉慧 「淡墨」 柳町健郎 「伝染病院」 豊田三郎 「行軍」 直井潔 「母親」 大山芳夫 「軍隊」 島村利正 「暁雲」 織田作之助 「道」

豊田三郎36歳×各選考委員　 「行軍」 短篇 127枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 川端康成 44歳 全 △ 3 「芥川賞によって推挙するまでもなかろうと尊敬して、」 横光利一 45歳 全 ― 0   瀧井孝作 49歳 全 ― 0   岸田國士 53歳 全 ― 0   河上徹太郎 42歳 全 ― 0   片岡鐵兵 50歳 全 ― 0   火野葦平 37歳 全 ― 0	他の候補作 東野邊薫 「和紙」 若杉慧 「淡墨」 柳町健郎 「伝染病院」 黒木清次 「棉花記」 直井潔 「母親」 大山芳夫 「軍隊」 島村利正 「暁雲」 織田作之助 「道」

直井潔28歳×各選考委員　 「母親」 短篇 47枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 川端康成 44歳 全 △ 3 「芥川賞によって推挙するまでもなかろうと尊敬して、」 横光利一 45歳 全 ― 0   瀧井孝作 49歳 全 ― 0   岸田國士 53歳 全 ― 0   河上徹太郎 42歳 全 ― 0   片岡鐵兵 50歳 全 ― 0   火野葦平 37歳 全 ― 0	他の候補作 東野邊薫 「和紙」 若杉慧 「淡墨」 柳町健郎 「伝染病院」 黒木清次 「棉花記」 豊田三郎 「行軍」 大山芳夫 「軍隊」 島村利正 「暁雲」 織田作之助 「道」

大山芳夫（不明）×各選考委員　 「軍隊」 短篇 94枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 川端康成 44歳 全 ・ 2   横光利一 45歳 全 ― 0   瀧井孝作 49歳 全 ― 0   岸田國士 53歳 全 ― 0   河上徹太郎 42歳 全 ― 0   片岡鐵兵 50歳 全 ― 0   火野葦平 37歳 全 ― 0	他の候補作 東野邊薫 「和紙」 若杉慧 「淡墨」 柳町健郎 「伝染病院」 黒木清次 「棉花記」 豊田三郎 「行軍」 直井潔 「母親」 島村利正 「暁雲」 織田作之助 「道」

島村利正31歳×各選考委員　 「暁雲」 短篇 65枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 川端康成 44歳 全 ・ 1   横光利一 45歳 全 ― 0   瀧井孝作 49歳 全 ― 0   岸田國士 53歳 全 ― 0   河上徹太郎 42歳 全 ― 0   片岡鐵兵 50歳 全 ― 0   火野葦平 37歳 全 ― 0	他の候補作 東野邊薫 「和紙」 若杉慧 「淡墨」 柳町健郎 「伝染病院」 黒木清次 「棉花記」 豊田三郎 「行軍」 直井潔 「母親」 大山芳夫 「軍隊」 織田作之助 「道」

織田作之助30歳×各選考委員　 「道」 短篇 21枚

年齢/枚数の説明 見方・注意点

選考委員 評価 行数 評言 川端康成 44歳 全 ― 0   横光利一 45歳 全 ― 0   瀧井孝作 49歳 全 ― 0   岸田國士 53歳 全 ■ 4 「ちかごろ注目すべき作品には違いないけれども、率直に云って、私は、今、こういうものはそっとしておきたいのである。」 河上徹太郎 42歳 全 ― 0   片岡鐵兵 50歳 全 ― 0   火野葦平 37歳 全 ― 0	他の候補作 東野邊薫 「和紙」 若杉慧 「淡墨」 柳町健郎 「伝染病院」 黒木清次 「棉花記」 豊田三郎 「行軍」 直井潔 「母親」 大山芳夫 「軍隊」 島村利正 「暁雲」