亡き直木三十五を偲んで行われる……直木賞とは兄弟のような行事、
「南国忌」についてその歴史を一覧にしてみました。
「南国忌」についてその歴史を一覧にしてみました。
直木三十五のお墓は、神奈川県横浜市金沢区富岡の「長昌寺」にあります。
地元の有志たちの発案で、墓前祭が企画されるようになったのが昭和51年/1976年から。
ただ、直木の墓地はお寺の裏手にある崖の中腹にあり、崖くずれ等の危険もあったため、
新しい墓地を境内に移す計画が進められた結果、昭和57年/1982年に新墓所が完成。
翌年から「南国忌」として、直木の没日2月24日近くの日に毎年、墓前で催しが行われるようになりました。
その日は、直木賞の受賞者をはじめ、同賞や直木三十五とゆかりのある演者が講演をするのも目玉のひとつとなっています。
地元の有志たちの発案で、墓前祭が企画されるようになったのが昭和51年/1976年から。
ただ、直木の墓地はお寺の裏手にある崖の中腹にあり、崖くずれ等の危険もあったため、
新しい墓地を境内に移す計画が進められた結果、昭和57年/1982年に新墓所が完成。
翌年から「南国忌」として、直木の没日2月24日近くの日に毎年、墓前で催しが行われるようになりました。
その日は、直木賞の受賞者をはじめ、同賞や直木三十五とゆかりのある演者が講演をするのも目玉のひとつとなっています。
直木三十五墓前祭と文芸講演会
回 | 年 | 開催日 | 講演者 | 演題 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1976 昭和51 | 07/25(日) | 宮林太郎 | ||
石光葆 | |||||
2 | 1977 昭和52 | 07/10(日) | 植村清二 | 直木三十五を語る | |
藤井重夫 | 直木三十五と直木賞 | ||||
3 | 1978 昭和53 | 07/02(日) | 佃実夫 | 横浜生まれの作家 | 会場は横浜教育文化センター |
尾崎秀樹 | 直木三十五の遺産 | ||||
4 | 1979 昭和54 | 06/10(日) | 門馬義光 | 山本周五郎の思い出 | |
近藤信行 | 山と文学 | ||||
5 | 1980 昭和55 | 07/06(日) | 白神義夫 | 直木文学碑建立と横浜ペンクラブ | |
山田克郎 | 菊池寛と直木三十五 | ||||
6 | 1981 昭和56 | 07/05(日) | 福寿仲次 | 私の直木三十五 | |
小田淳 | 榊山潤・人と作品 |
新墓所完成記念行事
年 | 開催日 | 講演者 | 演題 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1982 昭和57 | 09/19(日) | 植村清二 | 兄直木三十五の思い出 | ||
尾崎秀樹 | 直木三十五の功績 |
南国忌
回 | 年 | 開催日 | 講演者 | 演題 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1983 昭和58 | 02/20(日) | 村松定孝 | 直木三十五の文学観 | |
2 | 1984 昭和59 | 02/19(日) | 豊田穣 | 私の出会った作家たち | |
胡桃沢耕史 | 直木賞について | ||||
3 | 1985 昭和60 | 02/24(日) | 香取幸枝 | 直木さんの思い出 | |
市川久夫 | 直木三十五と映画 | ||||
4 | 1986 昭和61 | 02/23(日) | 早乙女貢 | 時代小説と歴史小説 | |
5 | 1987 昭和62 | 02/22(日) | 永井龍男 | その折々の直木さん(直木三十五と直木賞の思い出) | |
葉山三千子、谷崎終平(聞き手:近藤信行) | 思い出の作家たち | ||||
6 | 1988 昭和63 | 02/21(日) | 村上元三 | 直木賞いまむかし | |
7 | 1989 平成1 | 02/19(日) | 中一弥 | 私の修業時代と直木さん(挿絵六十年の思い出) | |
8 | 1990 平成2 | 02/18(日) | 籔景三 | ある日の直木三十五 | |
9 | 1991 平成3 | 02/24(日) | 綱淵謙錠 | 直木三十五と植村清二先生 | |
尾崎秀樹 | 直木三十五の文学 | ||||
10 | 1992 平成4 | 02/23(日) | 宮城谷昌光 | 暗黒の中に光明を見つける | |
岡松和夫 | 縁(えにし)の寺 | ||||
11 | 1993 平成5 | 02/21(日) | 胡桃沢耕史 | 直木賞の取り方 | 予定していた大草実「直木三十五の思い出」は、演者風邪のため急遽中止 |
植村鞆音 | 伯父・直木三十五のこと | ||||
12 | 1994 平成6 | 02/20(日) | 嵯峨信之(大草実)、佐藤碧子 | 直木三十五と菊池寛(直木三十五と昭和初期の文芸春秋) | |
13 | 1995 平成7 | 02/19(日) | 式場俊三 | 文学界のころ(直木賞創設のころ) | |
14 | 1996 平成8 | 02/18(日) | 中村彰彦 | 「芥川・直木賞」の舞台裏(直木賞と私) | |
15 | 1997 平成9 | 02/23(日) | 三木章 | 川口松太郎の思い出 | |
16 | 1998 平成10 | 02/22(日) | 塩浦林也 | 鷲尾雨工と直木三十五 | |
17 | 1999 平成11 | 02/21(日) | 伊藤桂一 | 直木賞受賞のころ | |
18 | 2000 平成12 | 02/20(日) | 早乙女貢 | 海音寺潮五郎―人と作品 | |
19 | 2001 平成13 | 02/24(土) | 出久根達郎 | 直木三十五と古書 | |
20 | 2002 平成14 | 02/24(日) | 小山生子 | 木々高太郎の思い出 | |
21 | 2003 平成15 | 02/23(日) | 西木正明 | 主人公たちとの出会い | |
22 | 2004 平成16 | 02/22(日) | 川島勝 | 井伏鱒二先生の風貌と姿勢 | |
23 | 2005 平成17 | 02/20(日) | 井上ひさし | 直木三十五と落語 | |
24 | 2006 平成18 | 02/19(日) | 安藤満 | 橘外男について | |
25 | 2007 平成19 | 02/18(日) | 阿刀田高 | 小説ってなんだろう | |
26 | 2008 平成20 | 02/24(日) | 阿部達児 | 藤沢周平という人 | |
27 | 2009 平成21 | 02/22(日) | 安西篤子 | 中山義秀先生の想い出 | |
28 | 2010 平成22 | 02/21(日) | 平岩弓枝 | 時代小説について | |
29 | 2011 平成23 | 02/20(日) | 浅田次郎 | 新選組とその時代 | |
30 | 2012 平成24 | 02/19(日) | 三好徹 | 小説の発想 | |
31 | 2013 平成25 | 02/24(日) | 豊田健次 | 山口瞳と向田邦子の優雅な直木賞 | |
32 | 2014 平成26 | 02/23(日) | 志茂田景樹 | 黄色い牙の原風景〜耳に残る母の読み聞かせの声 | |
33 | 2015 平成27 | 02/22(日) | 竹内修司 | 井伏鱒二「ジョン万次郎漂流記」について | |
34 | 2016 平成28 | 02/21(日) | 増田恒男 | 『近代説話』から『梟の城』へ~司馬遼太郎の軌跡を中心に~ | |
35 | 2017 平成29 | 02/19(日) | 岡崎正隆 | 直木賞ミニ物語 | |
36 | 2018 平成30 | 02/18(日) | 菊池夏樹 | 祖父・菊池寛の生涯と仲間たち | |
37 | 2019 平成31 | 02/24(日) | 植村鞆音 | 伯父・直木三十五のこと | |
38 | 2020 令和2 | 02/23(日) | 村松友視 | 人間の不思議 | |
2021 令和3 | 中止 | 新型コロナウイルス感染拡大防止のため開催中止 | |||
2022 令和4 | 中止 | ||||
2023 令和5 | 中止 | ||||
39 | 2024 令和6 | 02/23(金・祝) | 高橋一清 | 私の会った作家たち |