同人雑誌賞受賞作・候補作一覧1-14回

同人雑誌賞

第1回～第14回

昭和29年/1954年～
昭和42年/1967年

1. 2. 3. 4. 5.
6. 7. 8. 9. 10.
11. 12. 13. 14.

Last Update●[H26]2014/11/20

主催	新潮社
対象	公募原稿：小説応募は同人誌単位とし、所属同人による作品を募集
創設経緯	新潮社文学賞、小説新潮賞、岸田演劇賞とともに「新潮社四大文学賞」のひとつとして創設第8回（昭和36年/1961年）からは岸田演劇賞が中止となり「新潮社三大文学賞」となる

第1回

昭和29年/1954年度

＝[ 発表 ] 昭和29年/1954年10月25日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和30年/1955年1月号選評掲載

受賞	石崎晴央	「焼絵玻璃」	（『文脈』愛媛県）
候補	野分仲太郎	「異境」	（『オムニス』）
	中村光至	「乾燥地」	（『地標』）
	曾田文子	「金賞」	（『作家』）
	三上善三郎	「佞武多」	（『無名群』）昭和51年/1976年12月・北の街社刊『緑青色の眼』所収
	地引喜太郎	「化粧」	（『文学精神』）
	原田康子	「サビタの記憶」	（『北海文学』）昭和32年/1957年5月・新潮社刊『サビタの記憶』所収昭和49年/1974年10月・角川書店／角川文庫『サビタの記憶』所収 ...
	森瀬一昌	「坂」	（『南北』）
	村上兵衛	「医師と参謀」	（『新思潮』）昭和52年/1977年1月・光人社刊『新・連隊旗手――馬のある風景』所収
	黒木淳吉	「二世の碑」	（『龍舌蘭』）平成14年/2002年6月・鉱脈社刊『黒木淳吉作品集』所収
	阿比留照久	「白い葉」	（『相模文学』）
	沢田誠一	「准尉」	（『札幌文学』）
	見島正憲	「赤い信号」	（『文学者』）
	藤沼逸志	「バルボア覚え書」	（『プシケ』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」14篇『新潮』昭和29年/1954年12月号掲載
応募総数147篇

記念品＋副賞5万円（＋所属同人誌賞金5万円）

選考委員

（外遊中棄権）

（旅行中欠席／電報回答）

第2回

昭和30年/1955年度

＝[ 決定 ] 昭和30年/1955年11月25日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和31年/1956年1月号選評掲載

受賞	三浦哲郎	「十五歳の周囲」	（『非情』東京）昭和36年/1961年3月・新潮社刊『忍ぶ川』所収昭和40年/1965年5月・新潮社／新潮文庫『忍ぶ川』所収 ...
候補	藤田美佐子	「桔梗軒」	（『文脈』愛媛）
	山田　香	「崖」	（『序章』神奈川）
	谷口　栄	「鞦韆」	（『文学者』東京）平成10年/1998年9月・講談社出版サービスセンター製作『雪の爪』所収
	別所晨三	「落ちた男」	（『集団55』大阪）
	吉田千江子	「朝顔」	（『作家』愛知）
	津国　裕	「歪んだ顔」	（『裸線』東京）
	三木一雄	「農婢」	（『連文』福岡）
	大西雄三	「千歳の女」	（『表情』北海道）昭和34年/1959年5月・知性社刊『湖の裁き』所収 ...
	桑山　裕	「わかい指」	（『文藝首都』東京）
「全国同人雑誌推薦小説特集」10篇『新潮』昭和30年/1955年12月号掲載
応募総数126篇

記念品＋副賞5万円（＋所属同人誌賞金5万円）

選考委員

（欠席／書面回答）

選考委員会●昭和30年/1955年11月25日

第3回

昭和31年/1956年度

＝[ 決定 ] 昭和31年/1956年11月21日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和32年/1957年1月号選評掲載

受賞	瀬戸内晴美【瀬戸内寂聴】	「女子大生・曲愛玲」	（『Ｚ』）昭和42年/1967年-月・雪華社刊『瀬戸内晴美自選作品2』所収昭和59年/1984年12月・中央公論社／中公文庫『白い手袋の記憶』所収 ...
候補	津田　信	「流茫」	（『貌』）
	梶山季之	「合わぬ貝」	（『新思潮』）昭和60年/1985年2月・河出書房新社／河出文庫『合わぬ貝』所収
	榊原慶明	「水」	（『下界』）
	清水邦行	「小さいひとり」	（『現実』）
	夏堀正元	「呪文脱出」	（『握手』）昭和50年/1975年-月・東邦出版刊『変らぬ街』所収平成2年/1990年8月・福武書店／福武文庫『変らぬ街』所収
	北海　青	「土手」	（『文艸』）
	松村　肇	「バクダン師たち」	（『文学草紙』）
	伊達弘邦	「苦い乾杯」	（『行動文学』）
	佐藤安彦	「淡彩画」	（『明大文芸』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」10篇『新潮』昭和31年/1956年12月号掲載
第二次選考通過作21篇
第一次選考通過作42篇
応募総数152篇

記念品＋副賞5万円（＋所属同人誌賞金5万円）

選考委員

第4回

昭和32年/1957年度

＝[ 決定 ] 昭和32年/1957年11月20日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和33年/1958年1月号選評掲載

受賞	副田義也	「闘牛」	（『クライテリオン』）昭和33年/1958年-月・大日本雄弁会講談社刊『創作代表選集　第21巻　昭和三十二年後期』所収
候補	大塚　滋	「もう一つの死」	（『文学雑誌』）平成6年/1994年9月・編集工房ノア刊『野の牝鶏』所収
	鈴木誠司	「分銅が揺れる」	（『文藝首都』）
	鈴木妙枝子	「乾いた土地」	（『主体』）
	田中小実昌	「上陸」	（『シグマ』）平成17年/2005年9月・河出書房新社／河出文庫『上陸』所収 ...
	藤川朝子	「女教師」	（『行動文学』）
	萩原一学	「子どもの火」	（『トナカイ村』）
	三崎次郎	「飛行雲」	（『河』）
	山田道保	「器官」	（『隊商』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」9篇『新潮』昭和32年/1957年12月号掲載

記念品＋副賞5万円（＋所属同人誌賞金5万円）

選考委員

（病気欠席）

（渡米中欠席）

第5回

昭和33年/1958年度

＝[ 決定 ] 昭和33年/1958年11月22日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和34年/1959年1月号選評掲載

受賞	神崎信一	「大宮踊り」	（『文学山河』）
候補	浅石明子	「今日ありて」	（『隊商』）
	浅野哲子	「短日」	（『パピルス』）
	大城立裕	「棒兵隊」	（『沖縄文学』）昭和57年/1982年11月・理論社刊『カクテル・パーティー』所収平成23年/2011年9月・岩波書店／岩波現代文庫『カクテル・パーティー』所収 ...
	岡田　睦	「悪魔」	（『作品・批評』）昭和45年/1970年-月・雲井書店刊『薔薇の椅子』所収 ...
	山田道保	「器官」	（『隊商』）
	桜井義夫	「蝮の巣」	（『Ｌ』）
	嶋村純子	「川かぜ」	（『現代文芸』）
	童門冬二	「神さまの畜生」	（『さ・え・ら』）
	福井　馨	「人間剥離」	（『文学者』）
	前田昌宏	「冠婚葬祭」	（『大阪文芸』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」11篇『新潮』昭和33年/1958年12月号掲載

記念品＋副賞5万円（＋所属同人誌賞金5万円）

選考委員

（外遊中欠席）

第6回

昭和34年/1959年度

＝[ 決定 ] 昭和34年/1959年11月18日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和35年/1960年1月号選評掲載

受賞	田木敏智	「残された夫」	（無名誌）
候補	王塚　跣	「海の疑惑」	（『製鉄文化』）
	児玉勅顕	「白い喪章」	（『火龍』）
	北田玲一郎	「屠殺の街で」	（『TAM・TAM』）
	館　蓉子	「丘」	（『安芸文学』）
	千葉石児	「座頭の声」	（『文艸』）
	平光善久	「鉛の壁」	（『文学・ぎふ』）
	鼓　真砂子	「腐蝕」	（『下界』）
	末津きみ	「骸の夏」	（『北狄』）
	武藤　功	「剃刀の下」	（『文学革命』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」10篇『新潮』昭和34年/1959年12月号掲載
応募総数120篇

記念品＋副賞5万円（＋所属同人誌賞金5万円）

選考委員

（欠席）

第7回

昭和35年/1960年度

＝[ 決定 ] 昭和35年/1960年12月13日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和36年/1961年1月号選評掲載

受賞	佐江衆一	「背」	（『文藝首都』）昭和44年/1969年7月・新潮社刊『すばらしい空』所収昭和54年/1979年2月・角川書店／角川文庫『すばらしい空』所収 ...
候補	石山滋夫	「黒い渦の下で」	（『九州作家』）
	片桐久登	「踏切と煤煙の町で」	（『呉文学』）
	神津拓夫	「敗北の焔」	（『半世界』）
	川村　晃	「まぼろしの足」	（『文学街』）
	小泉　貴	「夏の終り」	（『彩日』）
	神野洋三	「老人」	（『文学者』）
	島　比呂志	「熊」	（『火山地帯』）
	水原康夫	「紅いあざ」	（『点』）
	八代千鶴	「喪失」	（『四人』）
	山田敦心	「事故」	（『城』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」11篇『新潮』昭和35年/1960年12月号掲載
応募総数110篇

記念品＋副賞5万円（＋所属同人誌賞金5万円）

選考委員

（書面回答）

（欠席）

第8回

昭和36年/1961年度

＝[ 決定 ] 昭和36年/1961年11月2日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和37年/1962年1月号選評掲載

受賞	河野多恵子	「幼児狩り」	（『文学者』）昭和37年/1962年8月・新潮社刊『幼児狩り』所収昭和48年/1973年4月・新潮社／新潮文庫『幼児狩り・蟹』所収 ...
候補	上田武夫	「短い時」	（『文学・ぎふ』）
	吉良敏雄	「負け犬」	（『詩と真実』）
	小佐井伸二	「沈める寺」	（『雙面神』）
	小坂部元秀	「あの日たち」	（『蒼』）
	清水完重	「島」	（『文藝首都』）
	佃　実夫	「黒い灰色の雨」	（『四国文学』）昭和47年/1972年8月・文和書房刊『赤と黒の喪章』所収
	南海良治	「ある終焉」	（『火山地帯』）
	福本多豆子	「不毛地」	（『作家』）
	望月敦子	「風の吹くさき」	（『円卓』）
	森田定治	「西の京にて」	（『文芸広場』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」11篇『新潮』昭和36年/1961年12月号掲載
応募総数160篇

記念品＋副賞10万円（＋所属同人誌賞金10万円）

選考委員

（棄権）

（書面回答）

第9回

昭和37年/1962年度

＝[ 決定 ] 昭和37年/1962年11月20日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和38年/1963年1月号選評掲載

受賞	多岐一雄	「光芒」	（『新現実』）
候補	青砥一二郎【光石介太郎】	「石の柱」	（『短編小説』）
	近藤幹哉	「望景」	（『肖像』）
	岡田みゆき	「実験観察記録」	（『徳島作家』）昭和46年/1971年3月・出版刊『タヒラの人々』所収
	首藤敏朗	「木の実」	（『郵政』）
	杉田瑞子	「死期待ち」	（『文芸秋田』）
	灰谷健次郎	「笑いの影」	（『輪』）
	人見勝彦	「紙傘姉妹」	（『下界』）
	丸茂正治	「七夕」	（『文藝首都』）
	三木一雄	「ロバと黄昏」	（『文学季節』）
	村松哲也	「金魚の城」	（『郵政』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」11篇『新潮』昭和37年/1962年12月号掲載
応募総数130篇

記念品＋副賞10万円（＋所属同人誌賞金10万円）

選考委員

第10回

昭和38年/1963年度

＝[ 決定 ] 昭和38年/1963年11月20日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和39年/1964年1月号選評掲載

受賞	鴻みのる	「奇妙な雪」	（『シジフォス』）
候補	小坂部元秀	「驟雨」	（『蒼』）
	金子英二	「直に逢いて」	（『芸文』）
	菅原　康	「焼き子の唄」	（『火山』）
	杉浦里子	「あざの悪魔」	（『立像』）
	谷田達弥	「白い前掛」	（『風船』）
	野淵　敏	「禿山と月光とカスバ」	（『秋田文学』）
	長谷川　修	「キリストの足」	（『不活性族』）昭和44年/1969年7月・新潮社刊『ふうてん学生の孤独』所収
	森田寛亮	「傾いた部屋」	（『文藝首都』）
	油谷緋〈糸左〉子	「桂冠」	（『花』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」10篇『新潮』昭和38年/1963年12月号掲載
応募総数150篇

記念品＋副賞10万円（＋所属同人誌賞金10万円）

選考委員

（病気棄権）

第11回

昭和39年/1964年度

＝[ 決定 ] 昭和39年/1964年11月18日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和40年/1965年1月号選評掲載

受賞	津村節子	「さい果て」	（『文学者』）昭和47年/1972年3月・筑摩書房刊『さい果て』所収昭和54年/1979年4月・講談社／講談社文庫『さい果て』所収 ...
候補	青砥一二郎【光石介太郎】	「ある終戦日記」	（『芸文』）
	河村健太郎	「赤い頬といけない女」	（『城』）昭和45年/1970年11月・五月書房刊『おたまじゃくしは蛙の子』所収
	近藤精一郎	「郷愁の海」	（『祭日』）
	沙和宋一	「真夜中の死」	（『文芸復興』）
	志賀口雄之介	「鬼」	（『ももんが』）
	瀧　由之介	「アメリカ点点」	（『日本きゃらばん』）
	西山安雄	「初めての訪問」	（『文藝首都』）
	氷川　順	「信者」	（『郊外文学』）
	花井俊子	「炎の跡」	（『作家』）
	三田陽子	「花のない枝」	（『風船』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」11篇『新潮』昭和39年/1964年12月号掲載
応募総数180篇

記念品＋副賞10万円（＋所属同人誌賞金10万円）

選考委員

（棄権）

（棄権）

第12回

昭和40年/1965年度

＝[ 決定 ] 昭和40年/1965年11月19日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和41年/1966年1月号選評掲載

受賞	渡辺淳一	「死化粧」	（『くりま』）昭和46年/1971年-月・角川書店／角川文庫『死化粧』所収 ...
候補	太田迪夫	「開発村の子」	（『シジフォス』）
	菊野淑子	「沙漠」	（『新未来』）
	金子英二	「家元」	（『芸文』）
	中石　孝	「夏の終りの旅」	（『現代文学序説』）
	福富奈津子	「あらし」	（『東海文学』）
	福永令三	「墓参」	（『飛翔』）
	古瀬美和子	「花の宴」	（『文藝首都』）
	藪崎正寿	「恋文」	（『路上』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」9篇『新潮』昭和40年/1965年12月号掲載
応募総数230篇

記念品＋副賞10万円（＋所属同人誌賞金10万円）

選考委員

第13回

昭和41年/1966年度

＝[ 決定 ] 昭和41年/1966年11月14日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和42年/1967年1月号選評掲載

受賞	斎藤せつ子	「健やかな日常」	（『土偶』）
候補	柏原兵三	「クラクフまで」	（『形成』）昭和47年/1972年5月・潮出版社刊『カールスバートにて』所収 ...
	勝目　梓	「玩具の花」	（『文藝首都』）昭和58年/1983年10月・講談社刊『寝台の方舟』所収
	小松　茂	「賤墨」	（『札幌文学』）
	小山牧子	「灰の降る村」	（『関西文学』）
	津川葦穂	「石の壁」	（『全電通作家』）
	長谷川　佳	「電話」	（『白描』）
	原　英作	「待っている時刻」	（『部屋』）
	松原真理子	「トルコ石の女たち」	（『新文学』）
	吉田知子	「寓話」	（『ゴム』）昭和45年/1970年9月・新潮社刊『無明長夜』所収昭和50年/1975年3月・新潮社／新潮文庫『無明長夜』所収
「全国同人雑誌推薦小説特集」10篇『新潮』昭和41年/1966年12月号掲載
応募総数210篇

記念品＋副賞10万円（＋所属同人誌賞金10万円）

選考委員

第14回

昭和42年/1967年度

＝[ 決定 ] 昭和42年/1967年11月15日

＝[ 媒体 ] 『新潮』昭和43年/1968年1月号選評掲載

受賞	山下郁夫	「南溟」	（『塔』）
候補	石黒　重	「ミュンヘンの女」	（『ゴム』）
	稲葉宗生	「Ｓ島熱知見補遺」	（『文藝首都』）
	落合　茂	「縦と横」	（『文学現代』）
	加藤　葵	「残り火」	（『三人』）
	ジャック天野	「装飾音符」	（『中央文学』）
	濱野千穂子	「風化の底」	（『呉文学』）
	堀坂伊勢子	「酒神」	（『文宴』）
	村上利雄	「脚を待つ男」	（『刻塔』）
	吉村嵯世	「涙壺」	（『天理文芸』）
「全国同人雑誌推薦小説特集」10篇『新潮』昭和42年/1967年12月号掲載
応募総数210篇

記念品＋副賞10万円（＋所属同人誌賞金10万円）

選考委員