鈴木弘樹（すずきひろき）-芥川賞候補作家｜芥川賞のすべて・のようなもの

芥川賞のすべて・のようなもの

第126回

＝受賞者＝
長嶋　有

＝候補者＝
石黒達昌
岡崎祥久
鈴木弘樹
大道珠貴
法月ゆり

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Last Update●[H27]2015/8/2

	Suzuki Hiroki
	生没年月日【注】	昭和39年/1964年☆月☆日～
	経歴	静岡県生まれ。中学卒。風俗雑誌編集など様々な職を経験したのち、新潮新人賞を受賞。
	受賞歴・候補歴	第33回新潮新人賞［小説部門］（平成13年/2001年）「グラウンド」 \|候補\| 第126回芥川賞（平成13年/2001年下期）「グラウンド」
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第126回候補

「グラウンド」（『新潮』平成13年/2001年11月号）

媒体・作品情報

誌名	「新潮」別表記表紙「The Shincho Monthly」併記
巻号	第98巻第11号別表記11月特大号/1162号
印刷/発行年月日	発行平成13年/2001年11月1日
発行者等	編集兼発行者前田速夫　印刷者北島義俊　印刷所大日本印刷株式会社（東京都）
発行所	株式会社新潮社（東京都）
総ページ数	356	表記上の枚数	目次 200枚	基本の文字組（1ページ当り）	28字 ×24行 ×2段
本文ページ	148～207 （計60頁）	測定枚数	191枚

書誌

平成14年/2002年4月・新潮社刊『よしわら』所収「よしわら」に改題

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　鈴木弘樹　(38歳)
選考委員		評価	行数	評言
村上龍	49歳	―	0
黒井千次	69歳	△	6	「湿気を帯びた重い読後感が残ったが、肩肘張った文章への抵抗が拭えない。この原石はもう少し磨く必要がありそうだ。」
高樹のぶ子	55歳	―	0
宮本輝	54歳	◎	25	「私は（引用者中略）推した。」「文学が本来持っている重い錘を作品の底に垂らしていると思った。」「だが、この作品を推したのは私以外には古井委員だけ」「確かに読みづらい小説である。」「けれども、読み終えると、切なく湿った何物かが心に残った。」
古井由吉	64歳	○	49	「苦労して読むうちに、苦労はすこしも減らなかったが、やがて関心を惹かれた。」「推敲を見事に拒んでいる。」「「色街」を描いているが、永井荷風のそれとも吉行淳之介のそれともまるで違う。」「この世界も雑多な必要と装飾を詰めに詰めた、それ自体、真空であるらしい。文章はそれに成ろうとする。一文ごとに危機である。進むごとに、無惨なような形が後に残る。しかし寒空に、冷いような虹を瞬時架けた箇所はある。」
池澤夏樹	56歳	―	0
日野啓三	72歳	―	0
石原慎太郎	69歳	●	14	「主人公の性格が、今ひとつ鮮明でない。題名からしても、主人公にとってかつて手掛けた野球というスポーツが一種のメタファとしてどんな意味を持つのかがわからない。」
河野多恵子	75歳	―	0
三浦哲郎	70歳	●	8	「読み通すのに苦労した。」「いまになにか出てくるはずだ。そう思いながら読み進めていったが、結局なにも出てこなかった。」
選評出典：『文藝春秋』平成14年/2002年3月号

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