Last Update●[H20]2008/1/3

五條瑛 Gojo Akira

経歴	大学で安全保障問題を専攻。卒業後に、防衛庁に入り、情報・調査専門職に就く。退職後フリーライターとして活躍。平成11年/1999年に『プラチナ・ビーズ』で作家デビュー。
受賞歴・候補歴	第3回大藪春彦賞（平成12年/2000年度）『スリー・アゲーツ』 \|候補\| 第22回吉川英治文学新人賞（平成12年/2000年度）『夢の中の魚』
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『夢(ゆめ)の中(なか)の魚(さかな)』（平成12年/2000年12月・集英社刊）

書誌

平成17年/2005年10月・双葉社／双葉文庫『夢の中の魚』

収録作品

「少年1」「GAILA」「For the girl」「ナミエ」「ここに、眠る」「ロメオ」「腐りかけた林檎の木」「夢の中」「少年2」「東京楽園生活」

吉川英治文学新人賞 第22回候補

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　五條瑛　（不明）
選考委員		評価	行数	評言
浅田次郎	49歳	△	6	「（引用者注：「奴の小万と呼ばれた女」「深紅」より）すぐれている点は、作品に充満した熱量である。」「視点がやや不安定な上に、ヒステリックに筆が滑る箇所が多く、情熱を担保するだけの技術に欠ける。」
阿刀田高	66歳	■	9	「人物の描写力に優れているが、ストーリィの発展性においておもしろみを欠くように感じられ、エンタテインメントとして高くは評価できなかった。」
伊集院静	51歳	■	7	「女性の描き方が上手い。女性を絡めた時の男性も活き活きしているが、男性だけを歩かせると、平坦になる気がした。」
北方謙三	53歳	△	6	「スパイの日常が、切迫感がなく淡々と描き出されているところに、新しさがあった。」「洪に強い線がなく最終的に祖国愛を表出させなければならなかったところ、パクの過去がやや類型に落ちたところが惜しかった。」
高橋克彦	53歳	―	0
林真理子	46歳	◎	16	「非常に計算された面白い小説であった。」「本当に東京に根を生やした、一地方出身者として淡々と（引用者注：スパイが）描かれている。この淡々という塩梅は、この小説を洗練された味わい深いものにしている。」
選評出典：『群像』平成13年/2001年5月号

『ヨリックの饗宴(きょうえん)』（平成15年/2003年9月・文藝春秋刊）

書誌

平成18年/2006年11月・文藝春秋／文春文庫『ヨリックの饗宴』

第130回推薦候補

大衆選考会での推薦

推薦者	推薦日	推薦文
ひさ	平成16年/2004年1月2日	読んで本当に面白かったんです！カッコ良くて緊張感があって、大好きです。受賞は難しいかもしれないけど最終候補作品になっても良いのではないかと思います。