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[R6]2024/1/27
辻堂ゆめ
Tsujid
o
Yume
生没年月日
平成4年/1992年~
経歴
神奈川県藤沢市出身。東京大学法学部卒。
平成26年/2014年「夢のトビラは泉の中に」で『このミステリーがすごい!』大賞優秀賞を受賞、
翌年同作が『いなくなった私へ』と改題のうえ刊行され、作家デビューする。
受賞歴・候補歴
第13回
『このミステリーがすごい!』大賞
[優秀賞](平成26年/2014年)「夢のトビラは泉の中に」(刊行時『いなくなった私へ』)
|候補|
第42回
吉川英治文学新人賞
(令和2年/2020年度)『十の輪をくぐる』
第24回
大藪春彦賞
(令和3年/2021年度)『トリカゴ』
|候補|
第75回
日本推理作家協会賞
[長編及び連作短編集部門](令和3年/2021年)『トリカゴ』
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文学賞の世界
▼
全
8
件
『
十
(
とお
)
の
輪
(
わ
)
をくぐる』
(令和2年/2020年12月・小学館刊)
書誌
令和5年/2023年12月・小学館/小学館文庫『十の輪をくぐる』
吉川英治文学新人賞
第
42
回候補
選評の概要
この回の全概要
見方・注意点
候補者
辻堂ゆめ
28歳
選考委員
評価
行数
評言
伊集院静
71歳
―
0
大沢在昌
64歳
■
13
「(引用者注:「水を縫う」と共に)ここまでの長さが必要だったろうかと感じた。」「家族が絆をとり戻す話は読後感がよい。ただ気になったのは、この物語のひとつのテーマである泰介のADHDが、投薬であまりにも早く好転する点だ。」
恩田陸
56歳
■
15
「昭和パートはひじょうに読み応えがあり、著者の力量を感じたものの、現代のパートがいかにも弱い。主人公がおとなの発達障害であったと気付き、診断を受けて気をつけたとたんに、仕事も家庭もたちまち円満に回りだすというのがあまりにも都合がよすぎる。」「やはり企画ありきで、オリンピック開催記念ドラマのノベライズを読んでいるような心地になった。」
京極夏彦
57歳
■
18
「気になるのは過去パートが極めて誠実にレイヤーを重ねているのに対し、現代パートでは都合の悪いレイヤーが消されているという点だろう。大団円に向かう過程はいささか早急に過ぎる感がある。」「極めて残念である。」
重松清
57歳
■
8
「昭和パートと現在パートの読みごたえに差がつきすぎた。昭和パートの素晴らしい密度や熱度に、現在パートが追いついていない。」「また、主人公がADHDの治療を受けはじめてから状況がどんどん好転していくのだが、その流れがやや性急すぎるようにも感じた。」
選評出典:『小説現代』令和3年/2021年5・6月合併号
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