直木賞のすべて

シェアする

Last Update●[R6]2024/5/26

川端裕人 Kawabata Hiroto

生没年月日	昭和39年/1964年～
経歴	兵庫県明石市生まれ。東京大学教養学部卒。日本テレビ入社。科学技術庁や気象庁の担当記者を経て、総務局に勤務。平成9年/1997年に退社し、自然と人間との関わりをテーマに執筆活動に入る。
受賞歴・候補歴	\|候補\| 第12回コバルト・ノベル大賞（昭和63年/1988年下期）「八月の最後の風」第15回サントリーミステリー大賞［優秀作品賞］（平成10年/1998年）「夏のロケット」 \|候補\| 第31回大宅壮一ノンフィクション賞（平成12年/2000年）『動物園にできること』 \|候補\| 第25回吉川英治文学新人賞（平成15年/2003年度）『せちやん』第34回講談社科学出版賞（平成30年/2018年度）『我々はなぜ我々だけなのか　アジアから消えた多様な「人類」たち』第43回新田次郎文学賞（令和6年/2024年）『ドードー鳥と孤独鳥』
サブサイトリンク	文学賞の世界▼全14件

『The S.O.U.P.』（平成13年/2001年8月・角川書店刊）

書誌

平成16年/2004年5月・角川書店／角川文庫『The S.O.U.P.』

第126回推薦候補

大衆選考会での推薦

推薦者	推薦日	推薦文
ぴゅんた	平成13年/2001年10月1日	（なし）
せろちん	平成13年/2001年10月1日	（なし）
吉田　浩二	平成13年/2001年10月30日	（なし）
美枝子	平成13年/2001年11月3日	この本を読んで、ネット初心者だった私は、用語にはとてもくわしくなったと思います。そして、ネット上でのマナーも学ばせていただきました。でも、そんなことよりなにより、ゲド戦記や指輪物語から引用された、「The S.O.U.P.オンライン」の世界観、あまりにも魅力的な世界でした。リアルワールド以外にも自分が在れる場所ができる、それを、このゲーム内に感じました。リアルワールドと、パソコンの中の世界とをつなぐ・・・実際には存在しない世界が、そこに在る。難しいな、と感じつつでもそれは現実のものとしてあるわけですから、無視することができない、むしろ、これから、特にサイバーテロなど本当にある出来事なのでしっかり向き合っていかなければならない問題でもあるのだな、と思いました。今の世の中で身近になっているからこそ、たくさんの人に読んでもらいたい物語です。
竹橋大吾	平成13年/2001年11月8日	川端裕人がそろそろ候補になってもおかしくないかも。「ニコチアナ」も「SOUP」もともに力作です。選考委員の年齢を考えれば、ネットバリバリの「SOUP」よりも「ニチコアナ」の方が、受けがいいかもしれませんが、個人的には「SOUP」の方がよいです。
タカノコウジ	平成13年/2001年12月28日	驚くべきヴィジョンの嵐。目眩を感じつつ、最後まで持っていかれます。

『せちやん――星(ほし)を聴(き)く人(ひと)』（平成15年/2003年9月・講談社刊）

書誌

平成18年/2006年6月・講談社／講談社文庫『せちやん　星を聴く人』

吉川英治文学新人賞 第25回候補

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　川端裕人　39歳
選考委員		評価	行数	評言
浅田次郎	52歳	●	3	「理科系ロマンという感じで、私とはベクトルが一致しなかった。」
阿刀田高	69歳	●	4	「私には情報が充分に小説化されていない憾みが感じられてならなかった。」
伊集院静	54歳	―	0
北方謙三	56歳	△	5	「面白い視点だったが、主人公の経済的な成功と落魄のあたりに無理があった。この作家には、もっとさりげない、だからこそ深い、人を見つめる視線があったと思う。」
高橋克彦	56歳	―	0
林真理子	49歳	●	3	「まだ小説として昇華されきっていない」
選評出典：『群像』平成16年/2004年5月号

シェアする

トップページ｜直木賞・芥川賞受賞作一覧｜受賞作・候補作一覧｜受賞作家の群像｜候補作家の群像
選考委員の群像｜選評の概要｜小研究｜大衆選考会｜サイトマップ