直木賞のすべて

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Last Update●[H28]2016/3/15

三羽省吾 Mitsuba Shogo

生没年月日	昭和43年/1968年～
経歴	岡山県生まれ。広告代理店でコピーライターをするかたわら、平成14年/2002年に小説新潮長編新人賞を受賞し、作家デビュー。
受賞歴・候補歴	第8回小説新潮長編新人賞（平成14年/2002年）「太陽がイッパイいっぱい」 \|候補\| 第27回吉川英治文学新人賞（平成17年/2005年度）『厭世フレーバー』第5回酒飲み書店員大賞（平成21年/2009年）『太陽がイッパイいっぱい』 \|候補\| 第33回吉川英治文学新人賞（平成23年/2011年度）『Junk』第7回京都水無月大賞（平成24年/2012年）『公園で逢いましょう。』
サブサイトリンク	文学賞の世界▼全13件

『厭世(えんせい)フレーバー』（平成17年/2005年8月・文藝春秋刊）

書誌

平成20年/2008年8月・文藝春秋／文春文庫『厭世フレーバー』

吉川英治文学新人賞 第27回候補

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　三羽省吾　(38歳)
選考委員		評価	行数	評言
浅田次郎	54歳	◎	8	「私が一番に推した作品」「すばらしくシャープな感覚を秘め、巧まざる才能が随所に溢れ出ており、寛容の精神と徹底的な性善説に拠ったこのコメディーこそ、新人賞にふさわしいと思った。」
伊集院静	56歳	―	0
大沢在昌	49歳	■	9	「才気溢れる作品である。スピード感が心地よい。しかし多視点を用いたぶん、崩壊直前の「家族」をつなぎとめているのが何であるのかが見えにくくなった。結果、「ただのいい人たち」の物語を読まされた印象となった。」
高橋克彦	58歳	―	0
宮部みゆき	45歳	―	0
選評出典：『群像』平成18年/2006年5月号

『Junk(ジャンク)』（平成23年/2011年11月・双葉社刊）

書誌

平成26年/2014年9月・双葉社／双葉文庫『Junk』〔増補〕

吉川英治文学新人賞 第33回候補

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　三羽省吾　(44歳)
選考委員		評価	行数	評言
浅田次郎	60歳	■	7	「ストーリーテラーの才能を窺わせた。しかし、収録された二作品のうちの「指」は未完に思える。「飯」は完成しているものの、いささか近視眼的でダイナミズムに欠ける。」
伊集院静	62歳	―	0
大沢在昌	55歳	■	13	「なんともったいない小説だったろう。」「腰砕け、「え、そこで終わるの」といいたくなる物語の決着が待っている。なぜ作者は、ふたつの収録作を伝聞で終わらせてしまったのだ。なぜ主人公を、その場（原文傍点）に立ちあわせなかったのだ。」
高橋克彦	64歳	―	0
宮部みゆき	51歳	●	7	「せっかくの素材が充分に活かされていないという恨みを覚えました。「指」はもっと煮詰めるか、筋書きをいくつかに分割して複数の短編にできるし、「飯」は書き込んで長編にできる。もったいないの一語に尽きます。」
選評出典：『小説現代』平成24年/2012年5月号

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