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[R6]2024/1/27
野﨑まど
Nozaki Mado
生没年月日
昭和54年/1979年~
経歴
東京都墨田区生まれ。麻布大学獣医学部卒。
平成21年/2009年「[映]アムリタ」で電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞、
作家デビューする。
受賞歴・候補歴
第16回
電撃小説大賞
[メディアワークス文庫賞](平成21年/2009年)「[映]アムリタ」
|候補|
第34回
日本SF大賞
(平成25年/2013年度)『know』
|候補|
第41回
日本SF大賞
(令和3年/2021年度)『タイタン』
|候補|
第42回
吉川英治文学新人賞
(令和2年/2020年度)『タイタン』
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文学賞の世界
▼
全
18
件
『タイタン』
(令和2年/2020年4月・講談社刊)
書誌
令和5年/2023年1月・講談社/講談社タイガ『タイタン』
吉川英治文学新人賞
第
42
回候補
選評の概要
この回の全概要
見方・注意点
候補者
野﨑まど
41歳
選考委員
評価
行数
評言
伊集院静
71歳
△
9
「候補作中、もっとも大きな飛躍の可能性を持った作家に思えた。そのスケールは小説がむいているのかどうか、私は少し心配になるほどだった。」
大沢在昌
64歳
◎
12
「受賞作二作(引用者注:「オルタネート」と「愛されなくても別に」)と最後まで争い、私は強く推した」「どこかに物語が連れていってくれるのかを予測させないおもしろさがあり、候補作中、最もわくわくさせられた。」
恩田陸
56歳
◎
18
「(引用者注:「オルタネート」と共に)推すつもりで選考会に臨んだ。」「『タイタン』を推したのは、『愛されなくても別に』は他の小説の賞でもいくらでも候補になりそうだが、『タイタン』を推せる賞は限られるだろうと思ったからだ。」「世界設定のアイデア、イメージ喚起力、AIのカウンセリングという過程がすこぶる面白く、この大風呂敷の広げ方が素晴らしい。むろん、「ありえない」と言われればありえないし「このオチはどうなの?」と言われれば確かに「どうなのよ?」なのだが、確信犯的な「騙り」こそエンターテインメント、と思っているのでこれを推した。」
京極夏彦
57歳
■
18
「破天荒な展開を支えるガジェットは主にSFに用いられるそれであり、故に広義のSFとして理解されることが多いだろう。しかし、実のところ本作をSFとして成立させるレイヤーは、必要最小限に抑えられている。」「一方でその隠された“相”こそを作品の核とする読み方を退ける書き方がなされているわけではないから、読み手次第でそこは大きな弱点となり兼ねない。」
重松清
57歳
△
12
「コイオスが立ち上がるまでの物語に強く惹かれたぶん、体長一千メートルの巨人が旅をする気宇壮大な後半のビジョンに乗り切れなかったのが正直なところである。選考会の席上では他の委員諸氏から後半の面白さを諄々と説いていただき、前半を堪能しつつもなお△までしか差し上げられなかったオノレの読みの狭量さを痛感した。」
選評出典:『小説現代』令和3年/2021年5・6月合併号
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