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[R6]2024/6/23
五十嵐律人
Igarashi Ritsuto
生没年月日
平成2年/1990年~
経歴
岩手県生まれ。東北大学法学部卒。
弁護士として法律事務所に勤務するかたわら、
令和2年/2020年「法廷遊戯」で第62回メフィスト賞を受賞、作家デビューする。
受賞歴・候補歴
第62回
メフィスト賞
(令和2年/2020年)『法廷遊戯』
|候補|
第43回
吉川英治文学新人賞
(令和3年/2021年度)『原因において自由な物語』
サブサイトリンク
文学賞の世界
▼
全
7
件
『
原因
(
げんいん
)
において
自由
(
じゆう
)
な
物語
(
ものがたり
)
』
(令和3年/2021年7月・講談社刊)
書誌
令和6年/2024年6月・講談社/講談社文庫『原因において自由な物語』
吉川英治文学新人賞
第
43
回候補
選評の概要
この回の全概要
見方・注意点
候補者
五十嵐律人
(32歳)
選考委員
評価
行数
評言
伊集院静
72歳
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5
「タイトルでつまずいてしまった。新しいことと解り難いことは違う気がした。」
大沢在昌
65歳
●
10
「作者の意図が強くですぎていたように思う。」「登場人物すべてが理屈っぽく、会話であっても互いにいいたいことを述べているだけで、コミュニケーションになっていない。そのため物語を読み進めることに困難を覚えた。」
恩田陸
57歳
●
13
「(引用者注:他の候補作と読み比べると)エンターテインメントとしてはその小粒さが露呈されてしまった。しかも、「物語ることの効能」をテーマとすることは、作家としてやりたいテーマであるのは分かるけれど、エンターテインメントの受賞作としては、いわば内輪ネタにあたるため抵抗があった。」
京極夏彦
58歳
■
19
「一部が作中作(としても読める)というミステリー的構成は、必ずしも本作の魅力に貢献してはいないように思える。」「現実に向き合う作者の真摯な姿勢と、作中で齎される茫漠とした解決の間に乖離が生じているように読めてしまう。巧いだけに残念である。」
辻村深月
42歳
●
13
「展開や設定が、あまりにも誰かが頭の中で考えた通りに進みすぎていると感じた。物語が自由であることを謳う作品だが、人は決して想像通りには動かない存在である、という点を著者が信じられなければ、物語はどうしても小さく、不自由になる。しかし、この著者の場合には、私たちの思う常識的な「自由」を飛び越えてほしいとも感じてしまう。」
選評出典:『小説現代』令和4年/2022年5・6月合併号
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