直木賞のすべて
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[R7]2025/6/27
夕木春央
Y
u
ki Haruo
生没年月日
平成5年/1993年☆月☆日~
経歴
令和1年/2019年「絞首商会の後継人」(単行本化に際して『絞首商會』に改題)でメフィスト賞を受賞、作家デビューする。
受賞歴・候補歴
第60回
メフィスト賞
(令和1年/2019年)『絞首商會』
|候補|
第44回
吉川英治文学新人賞
(令和4年/2022年度)『方舟』
|第7位|
第20回2023年
本屋大賞
(令和5年/2023年)『方舟』
|候補|
第23回
本格ミステリ大賞
[小説部門](令和5年/2023年)『方舟』
第18回
啓文堂大賞
[文庫大賞](令和6年/2024年)『方舟』
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文学賞の世界
▼
全
12
件
『
方舟
(
はこぶね
)
』
(令和4年/2022年9月・講談社刊)
書誌
令和6年/2024年8月・講談社/講談社文庫『方舟』
吉川英治文学新人賞
第
44
回候補
選評の概要
この回の全概要
見方・注意点
候補者
夕木春央
(30歳)
選考委員
評価
行数
評言
朝井まかて
63歳
■
17
「古典的な密室ミステリーを、現代を舞台に展開する。この発想に虚を衝かれ、新鮮でもあった。瞠目したのは「殺人の動機」。」「最も気になったのは、終盤までが筋運びのみでシンプル過ぎること。」「めくらましのためにもあともう一層の語りを入れて文章の愉楽があればもっと充実したように思う。」
大沢在昌
66歳
●
18
「私には評価できなかった。」「物語の中で何人、何十人殺そうと、問題ではない。が、動機にはいくらかの説得力が必要である。この作品にはそれがなかった。生き残りたいと考えるなら、犯人には殺人の前にできることがあった。脱出よりも犯人捜しに狂奔する登場人物すべてに、作者の都合が見えてしまい、物語に入りこめなかった。」
京極夏彦
59歳
■
18
「ミステリとしての骨格を残し、多くを切り捨てている。」「ミステリという枠組みは、そうと看破された段階でミステリ的結構を強く求められるものでもある。周到な書き振りはそれを裏切るものではないが、周到であるが故に結末が読めてしまうという弊害もある。」
辻村深月
43歳
◎
22
「(引用者注:「ラプカは静かに弓を持つ」と共に)特に推した。」「私が最も感動したのは、この小説が動機を軽んじた者が負けるミステリであった点だ。生身の人間ドラマや人間関係と切り離した先に冷徹なまでに真相を求める本格ミステリの世界に、人の心を見誤る危うさを示すラストが新しく、読んでいて嬉しくなってしまった。」
村山由佳
58歳
●
17
「語り手となる〈僕〉と最後に明かされる犯人との関係性が、もう少し深く切なく描かれていたならと思わずにいられない。殺す側、殺される側、探偵役、誰にも心を添わせることができないまま〈意外な結末〉だけが一人歩きしてしまった感があった。」
選評出典:『小説現代』令和5年/2023年5月号
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