生没年月日【注】 | 大正12年/1923年9月11日~平成3年/1991年6月15日 | |
経歴 | 東京・湯島生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒。同大学文学部副手を経て、フリーライター。文芸批評、映画・スポーツ評論、エッセイなどを書く。 | |
受賞歴・候補歴 |
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個人全集 | 『虫明亜呂無の本』全3巻(平成3年/1991年5月~平成3年/1991年7月・筑摩書房刊) |
「シャガールの馬」「アイヴィーの城」「海の中道」
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印刷/発行年月日 | 発行 昭和53年/1978年10月20日(第1刷) | ||||
発行者等 | 発行者 野間省一 印刷所 豊国印刷株式会社 製本所 藤沢製本株式会社 | ||||
発行所 | 株式会社講談社(東京都) | 形態 | 四六判 上製 | ||
装幀/装画等 | 装幀 辻(二点しんにょう)村益朗 | ||||
総ページ数 | 233 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
43字 ×19行 ×1段 |
本文ページ |
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測定枚数 | 139枚 |
書誌
昭和60年/1985年11月・旺文社/旺文社文庫『シャガールの馬』所収
収録作品の書誌
シャガールの馬
初出『小説新潮』昭和46年/1971年7月号
昭和47年/1972年3月・三一書房刊『現代の小説 1971年度後期代表作』所収
昭和52年/1977年☆月・青樹社刊『サラブレット』所収
平成2年/1990年5月・福武書店/福武文庫『競馬を読もう』所収
平成6年/1994年12月・馬事文化財団刊『馬の文化叢書9文学 馬と近代文学』所収
アイヴィーの城
初出『小説新潮』昭和47年/1972年4月号
昭和47年/1972年8月・三一書房刊『現代の小説 1972年度前期代表作』所収
昭和52年/1977年6月・角川書店/角川文庫『夜の回転木馬 現代小説ベスト10 1972年版』所収
海の中道
初出『小説現代』昭和53年/1978年7月号
他の収録作品
「連翹の街」(『小説現代』昭和52年/1977年12月号)
昭和53年/1978年6月・角川書店刊『現代小説'77』所収
「黄色いシャツを着た男」(『別冊小説新潮』昭和52年/1977年夏季号[☆月])
「タンギーの蝶」(『小説宝石』昭和51年/1976年4月号)
「ふりむけば砂漠」(『小説新潮』昭和48年/1973年4月号)
昭和48年/1973年11月・三一書房刊『現代の小説 1973年度前期代表作』所収
昭和52年/1977年9月・角川書店/角川文庫『独白の翳り 現代小説ベスト10 1973年版』所収
「ペケレットの夏」(『別冊小説新潮』昭和48年/1973年夏季号[☆月])
昭和54年/1979年5月・集英社/集英社文庫『日本名作シリーズ5 スポーツ小説名作選』所収
候補者 虫明亜呂無 55歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
城山三郎 | 51歳 |
■ | 5 | 「新しい題材に挑んだ意欲的な小品群で、仕上りもわるくないのだが、やや説明に過ぎ、うならせるものが欲しいと思った。」 |
松本清張 | 69歳 |
■ | 5 | 「描写的にすぐれている部分はあるが、従来のパターンを超えていないのが残念である。」 |
源氏鶏太 | 66歳 |
― | 0 | |
今日出海 | 75歳 |
― | 0 | |
新田次郎 | 66歳 |
― | 0 | |
五木寛之 | 46歳 |
○ | 12 | 「興味を持った。この短篇集の中では、候補になった作品よりも、巻末に収録されている〈ペケレットの夏〉のほうが、私は好きだ。虫明さんは若い作家ではないが、小説には新しいところがある。単なるモダニズムの作風と誤解されかねないところがあって、その辺がむずかしいのかもしれない。」 |
村上元三 | 68歳 |
● | 5 | 「きれいな文章だが、そこに脆さがある。筆力のある人だから、こんどは手ごたえのある作品を期待する。」 |
川口松太郎 | 79歳 |
― | 0 | |
水上勉 | 59歳 |
■ | 4 | 「個性あふれる世界ながら、もう一つの力が不足していた。」 |
選評出典:『オール讀物』昭和54年/1979年4月号 |
文量 |
短篇〔3篇〕 |
シャガールの馬 | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | 東京~フランス・シャンティなど |
登場人物 | |
●伊能(競走馬の輸入斡旋業) ●彰子(伊能の元恋人) ●ミュジカルドライブ(有馬記念の一番人気の馬) |
アイヴィーの城 | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | イギリス(ウィンブルドン) |
登場人物 | |
●石黒圭子(テニス選手) ●リンゼイ・マグドナルド(手づくりラケットの職人) |
海の中道 | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | 福岡~神戸~北海道~島根県頓原 |
登場人物 | |
●私(語り手、マラソン・コーチ、紡績会社勤務) ●氏家茂(私のコーチするランナー、ミュンヘン・オリンピック代表選手) |