川上未映子（かわかみみえこ）-芥川賞選考委員｜芥川賞のすべて・のようなもの

芥川賞のすべて・のようなもの

選評の概要

171.

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Last Update●[R6]2024/9/21

	Kawakami Mieko
	生没年月日【注】	昭和51年/1976年8月29日～
	在任期間	第171回～（通算0.5年・1回）
	在任年齢	47歳10ヶ月～
	経歴	大阪府大阪市生まれ。大阪市立工芸高校卒。平成14年/2002年に歌手デビュー。
	受賞歴・候補歴	\|候補\| 第137回芥川賞（平成19年/2007年上期）「わたくし率イン歯ー、または世界」第1回早稲田大学坪内逍遙大賞［奨励賞］（平成19年/2007年）『そら頭はでかいです、世界がすこんと入ります』「わたくし率　イン　歯ー、または世界」 \|候補\| 第29回野間文芸新人賞（平成19年/2007年）『わたくし率イン歯ー、または世界』 \|候補\| 第24回織田作之助賞［大賞］（平成19年/2007年）『わたくし率イン歯ー、または世界』第138回芥川賞（平成19年/2007年下期）「乳と卵」第1回（池田晶子記念）わたくし、つまりNobody賞（平成20年/2008年） \|候補\| 第39回高見順賞（平成21年/2009年）『先端で、さすわ　さされるわ　そらええわ』《詩集》第14回中原中也賞（平成21年/2009年）『先端で、さすわ　さされるわ　そらええわ』《詩集》第60回芸術選奨文部科学大臣新人賞［文学部門］（平成21年/2009年度）『ヘヴン』 \|第6位\| 第7回2010年本屋大賞（平成22年/2010年）『ヘヴン』 \|候補\| 第36回川端康成文学賞（平成22年/2010年）「すばらしい骨格の持ち主は」第20回紫式部文学賞（平成22年/2010年度）『ヘヴン』 \|候補\| 第28回織田作之助賞（平成23年/2011年）『すべて真夜中の恋人たち』第43回高見順賞（平成25年/2013年）『水瓶』《詩集》第49回谷崎潤一郎賞（平成25年/2013年）『愛の夢とか』第1回渡辺淳一文学賞（平成27年/2015年度）『あこがれ』第73回毎日出版文化賞［文学・芸術部門］（令和1年/2019年）『夏物語』 \|第7位\| 第17回2020年本屋大賞（令和2年/2020年）『夏物語』第75回読売文学賞［小説賞］（令和5年/2023年）『黄色い家』 \|第6位\| 第21回2024年本屋大賞（令和6年/2024年）『黄色い家』
	サブサイトリンク	文学賞の世界▼全35件
	芥川賞候補歴	第137回候補「わたくし率イン歯ー、または世界」（『早稲田文学０』平成19年/2007年5月）第138回受賞「乳と卵」（『文學界』平成19年/2007年12月号）

下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの（見方・注意点を参照）、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

第171回令和6年/2024年上半期

選評の概要　題知見と想像　総行数94　（1行=13字）

この回の全概要　見方・注意点

選考委員　川上未映子　47歳
候補		評価	行数	評言
朝比奈秋	43歳	□	38	「虚構の位相の構築が徹底されておらず、小説内ルールに自信がないせいか、説明がくりかえされるために身体と意識を巡る一人称小説としての語りの強度が低い。」「候補作のなかで頭ひとつぶん抜けた挑戦のあとがあるのは確かで、誰も経験したことのない身体と精神の在り方や来し方行く末が、焼かれてしまって骨壺に入ってしまえばそうでないものもみなおなじという入れ子のささやかな着地は、この小説が書かれることではじめて結ばれる像であるように思えた。」
松永Ｋ三蔵	44歳	■	17	「山と日常の対比、異質さを感じさせる人物との関わりを契機にゆらぐ意識など、構成も展開も順接に過ぎる。人生も登山も感情も、ついぞ一般ルートの常識から離れることなく／離れられず、バリエーションルートへの嫌悪と憧れを含んだ距離を常に推し測ろうとする試みとして読めば、この作品固有の批評性も見こめるか。」
選評出典：『文藝春秋』令和6年/2024年9月号

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