芥川賞のすべて・のようなもの
第52回
=候補者=
南 勝雄
なだいなだ
伊藤 沆
飯尾憲士
立川洋三
向坂唯雄
長谷川 修
高橋 実
津村節子
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Last Update
●
[H26]2014/6/20
Minami Katsuo
生没年月日
【注】
☆年☆月☆日~
経歴
☆☆生まれ。☆☆卒。
受賞歴・候補歴
|候補|
第52回
芥川賞
(昭和39年/1964年下期)「行方不明」
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同人雑誌評の記録
▼
全
5
件
第
52
回候補
「
行方不明
(
ゆくえふめい
)
」
(『反世紀』1号[昭和39年/1964年9月])
媒体・作品情報
誌名
「反世紀」
巻号
第1号
別表記
表紙
「1964 夏」
印刷/発行年月日
発行
昭和39年/1964年9月1日
発行者等
発行人
前島敦子
印刷人
土屋忠雄
印刷
銀嶺印刷
発行所
反世紀同人会
総ページ数
64
表記上の枚数
―
基本の文字組
(1ページ当り)
30字
×26行
×2段
本文ページ
22~64
(計
43
頁)
測定枚数
158
枚
選評の概要
この回の全概要
見方・注意点
候補者
南勝雄
(不明)
選考委員
評価
行数
評言
石川淳
65歳
■
6
「せっかく第一部で地下鉄を消してみせたのに、第二部で現実と帳尻を合わせるような理窟をならべることはないだろう。」「最後に「心のやすらぎ」なんぞということばが出て来ては、こういうはなしは丸つぶれである。」
瀧井孝作
70歳
△
4
「これは諷刺小説のようだが、地下世界の所はちょっと面白いが、後半は安っぽい描写で、採れなかった。」
石川達三
59歳
■
5
「力のある作家だと思うが、虚構の上に立って事件を展開している。展開されて行く世界は現実社会である。この喰い違いが構成上の失敗であったと思う。」
井上靖
57歳
―
0
丹羽文雄
60歳
■
5
「筆力には期待がもてる。が、この小説は、地下鉄の電車の行方不明を立証しようとすればするほどおかしくなってしまう。小説は読者をねじ伏せるものではなく、自由に参加出来るように書かなければならない。」
高見順
57歳
□
9
「(引用者注:「雪残る村」「トンネル」「行方不明」の三篇のうち)一つを推したいのだが、それが困難なのだ。」「三作品のうち私には一番興味があった。」「だが、第一部の写実的(おまけに諷刺的というより低俗なところもある)と、第二部の抽象的との間に、不調和と不安定があり、新しい小説と言うには、ためらいがある。」「強いて推すとすれば一応これと「トンネル」」
中村光夫
53歳
■
3
「着想は面白いが、途中から変に常識が這入ってきて腰くだけになっています。」
川端康成
65歳
■
6
「作者が今日的な意図を構想、手法に試みているだけに、その難点も露出しているようだ。」
永井龍男
60歳
―
0
舟橋聖一
60歳
―
0
選評出典:『芥川賞全集 第七巻』昭和57年/1982年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』昭和40年/1965年3月号)
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