| 生没年月日【注】 | 昭和19年/1944年3月31日~ | |
| 受賞年齢 | 48歳9ヵ月 | |
| 経歴 | 茨城県行方郡北浦町(現:行方市)生まれ。北浦中学校卒。東京・月島の古書店に勤務。昭和48年/1973年独立、杉並区で古書店「芳雅堂」を開く。 | |
| 受賞歴・候補歴 |
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| サイト内リンク | ▼直木賞受賞作全作読破への道Part2 | |
「無明の蝶」「猫じゃ猫じゃ」「四人め」「とろろ」
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| 作品名 別表記 | 表紙・背 「むみょうのちょう」併記 | ||||
| 印刷/発行年月日 | 発行 平成2年/1990年10月15日(第1刷) | ||||
| 発行者等 | 発行者 野間佐和子 印刷所 信毎書籍印刷株式会社 製本所 大進堂株式会社 | ||||
| 発行所 | 株式会社講談社(東京都) | 形態 | 四六判 上製 | ||
| 装幀/装画等 | 装画 村上 豊 装幀 熊谷博人 | ||||
| 総ページ数 | 230 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
42字 ×17行 ×1段 |
| 本文ページ |
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測定枚数 | 191枚 | ||
書誌
書下ろし
平成5年/1993年8月・講談社/講談社文庫『無明の蝶』所収
平成7年/1995年10月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『無明の蝶』所収
他の収録作品
「靴」「雲烟万里」「赤い鳩」
| 候補者 出久根達郎 |
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| 選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
| 渡辺淳一 | △ | 15 | 「なかなかの小説巧者で、小太刀の名手という感じを受けた。表題作(引用者注:「無明の蝶」)と「四人め」がとくに印象に残ったが、少し人物やストーリーを動かしすぎる嫌いがある。読者へのサービスのつもりかもしれないが、あまり話をつくりすぎるとリアリティを失い、興醒めする。」 | |
| 平岩弓枝 | ○ | 8 | 「好感を持ちました。たしかに文章には少々、無造作なところがあるのですが、独特の小世界が巧みに書かれていて、気持のよい作品だと思います。」 | |
| 陳舜臣 | ■ | 5 | 「達者な作品である。劇画化がオーバーで、そのため登場人物の存在感がかえって薄れてしまった。」 | |
| 井上ひさし | △ | 5 | 「細部の豊かさおもしろさと自在な文章。」「一読して三嘆すべき立派な作品だった。」 | |
| 田辺聖子 | ○ | 16 | 「面白い素材を、上手な話術で、しかも人生の蓄積深い(ということは、人生に一家言ある、ということだ)オトナが書いているのだから、大人が読んで面白からぬはずはない、……というような小説。しかしこの作品のよさも危うさも、一にかかって、そこのところに在る。」「しかしまあ、私は大いに楽しまされた。」 | |
| 五木寛之 | △ | 8 | 「独特の小世界をつむぎ出した佳作である。味のある文章と肩肘張らない語り口で気楽に読みすすむことができるが、その実、なかなかしたたかな小説づくりの仕掛けが隠されていると見た。」 | |
| 黒岩重吾 | ■ | 10 | 「古本屋という商売が醸し出す黴臭い雰囲気、また裏に隠されている商魂などがよく描かれている。ただ小説を作り過ぎているために、作品が浅く感じられたのは残念である。作者がそのことに気付いたなら凄い小説が生まれそうな気がする。」 | |
| 山口瞳 | ― | 0 | ||
| 藤沢周平 | △ | 16 | 「手の内の古本商売にかかわる話はいきいきと描かれているのに対し、話を作ったと思われる部分、あるいははっきりと虚構とわかるものになると、作意が目立つ弱点があった。」「候補作四篇の中では、(引用者中略)「猫じゃ猫じゃ」がいいと思った。猫の生態の描写も巧みで、佳作である。」 | |
| 選評出典:『オール讀物』平成3年/1991年3月号 | ||||
| 文量 |
| 短篇〔4篇〕 |
| 無明の蝶 | |
| 章立て | |
| なし | |
| 時代設定 | 場所設定 |
| [時代不定] | ある町~鎌倉 |
| 登場人物 | |
| ●私(語り手、古本屋) ●花田章一(私の店の常連客、夭折) |
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| 猫じゃ猫じゃ | |
| 章立て | |
| なし | |
| 時代設定 | 場所設定 |
| [時代不定] | ある町 |
| 登場人物 | |
| ●私(語り手、古本屋) ●福郎(私の店に迷い込んだ猫) ●小金井(高校の数学教師) |
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| 四人め | |
| 章立て | |
| なし | |
| 時代設定 | 場所設定 |
| [時代不定] | ある町 |
| 登場人物 | |
| ●私(語り手、古本屋) ●粟田(建設会社社長) ●吉村(世話好きの未亡人) |
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| とろろ | |
| 章立て | |
| なし | |
| 時代設定 | 場所設定 |
| [時代不定] | ある町 |
| 登場人物 | |
| ●私(語り手、古本屋) ●倉田檀思(老国文学者、蔵書家) |
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『佃島ふたり書房』(平成4年/1992年10月・講談社刊)媒体・作品情報
書誌 書下ろし
平成5年/1993年5月・日本点字図書館刊『佃島ふたり書房』4冊
平成7年/1995年7月・講談社/講談社文庫『佃島ふたり書房』
平成11年/1999年10月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『佃島ふたり書房』(上)(下)
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