生没年月日【注】 | 昭和50年/1975年5月19日~ | |
受賞年齢 | 35歳7ヵ月 | |
経歴 | 東京都生まれ。玉川大学農学部卒。営業職として働きながら、平成16年/2004年「背の眼」でホラーサスペンス大賞特別賞を受賞してデビュー。敬愛する作家・都筑道夫にちなんで筆名を「道尾」とする。 | |
受賞歴・候補歴 |
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『片眼の猿―One-eyed monkeys―』
(平成19年/2007年2月・新潮社刊) 書誌 平成21年/2009年7月・新潮社/新潮文庫『片眼の猿―One-eyed monkeys―』 |
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『ラットマン』(平成20年/2008年1月・光文社刊)
書誌 平成22年/2010年7月・光文社/光文社文庫『ラットマン』
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『カラスの親指――by rule of CROW's thumb』
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作品名 別表記 | 表紙・背・扉・奥付 「by rule of CROW's thumb」併記 奥付 ルビ有り「おやゆび」 | ||||
印刷/発行年月日 | 発行 平成20年/2008年7月22日(第1刷) | ||||
発行者等 | 発行者 野間佐和子 本文データ制作 講談社文芸局DTPルーム 印刷所 凸版印刷株式会社 製本所 株式会社若林製本工場 | ||||
発行所 | 株式会社講談社(東京都) | 形態 | 四六判 上製 | ||
装幀/装画等 | 装幀 鈴木正道(Suzuki Design) 写真 加藤アラタ | ||||
総ページ数 | 424 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
43字 ×19行 ×1段 |
本文ページ | 7~424 (計418頁) |
測定枚数 | 776枚 |
書誌
初出『小説現代特別増刊号メフィスト』平成19年/2007年9月号~平成20年/2008年5月号
平成23年/2011年7月・講談社/講談社文庫『カラスの親指』
候補者 道尾秀介 33歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
阿刀田高 | 74歳 |
■ | 4 | 「ちりばめられた趣向が、もう一つ鋭く創られ、垢抜けてくれれば、と願った。」 |
五木寛之 | 76歳 |
■ | 10 | 「軽やかなタッチは、ほっと一息つけるところがあって好ましかったが、残念ながら読む側の意表をつく意外性に欠けるような読後感をおぼえた。この作品をつよく推す選者もいたことだし、次作を期待したいと思う。」 |
平岩弓枝 | 76歳 |
― | 0 | |
宮部みゆき | 48歳 |
△ | 24 | 「読者が作者と共に手を打って笑い、踊って(いるつもりで踊らされて)大いに楽しむという点では、(引用者中略)ピカ一でした。本来、これこそ直木賞にふさわしい作品ではないかという意見も出ました。今回は受賞に届きませんでしたが、道尾さん、カッコいい初登場でした。」 |
北方謙三 | 61歳 |
■ | 15 | 「伏線の解決もほとんどがなされ、その実力に疑問の余地はないと思う。ただ、意表を衝く面白さの創出に作者の視線がむき、そこに力が注がれた作品だという気がした。その仕掛けゆえに、私にとっては再読に耐えないものになったのは、小説観の相違と言うほかはないのだろうか。」 |
林真理子 | 54歳 |
○ | 14 | 「読み返すとつじつまの合わぬところはいくらでも出てくるが、最後にどんでん返しがあり、読者をほろりとさせる。こんな世の中だからこそ、こんな風にエンターテイメントに徹した一作は貴重だ。」 |
井上ひさし | 74歳 |
◎ | 19 | 「一に人物造型のたしかさ面白さ、二に伏線の仕込み方の誠実さ、三に物語の運びの精密さと意外さ、四に社会の機能を抉りだすときの鋭さ、五に質のいい笑いを創り出すときの冴えにおいて、出色の小説だった。評者も、すっかり騙された口の一人である。」 |
浅田次郎 | 57歳 |
■ | 14 | 「複雑な結構のわりに作者の余裕を感じなかった。氏の作品をいくつも読んでいると、こちらにも愕く準備ができてしまっているという本質的欠嵌はいかんともしがたい。」「(引用者注:恩田陸とともに)稀有の想像力を持っているのだが、その天才に構築力と表現力がどこまでついて行けるか、という点に作品の出来映えがかかっている。」 |
宮城谷昌光 | 63歳 |
○ | 38 | 「最初から読んでも、最後から読んでも、意味はかわらないという仕掛けは、小説内の瑣末な描写にだけあったわけではなく、全体の構成にかくされていたのである。こういう知的な作業がなされた小説はめったにあらわれるものではない。非凡である、とあえていっておく。」 |
渡辺淳一 | 75歳 |
■ | 19 | 「馴染みのない詐欺師の世界を描いて面白いといえば面白い。だが面白さを追い求めてドラマチックにすればするほど、リアリティーが薄れてつまらなくなる。」「むろんこうした作品を好む人も多いかもしれないが、文学賞の対象になる作品とは言い難い。」 |
選評出典:『オール讀物』平成21年/2009年3月号 |
候補者 道尾秀介 33歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
浅田次郎 | 57歳 |
■ | 7 | 「その鮮かな手法には毎度仰天させられるのだが、本作に限れば主人公の抱える苦悩がやや表層的で、ために人情話としての帰結に感動が求めきれなかった。」 |
伊集院静 | 59歳 |
■ | 12 | 「冒頭から物語に引き込まれた。」「ところが中盤から仕掛けの方に物語の主軸が置かれ、前半部に漂っていた、こんなことをしてしか生きて行けない人間たちの表情が見えなくなった。そのあたりが惜しまれた。」 |
大沢在昌 | 52歳 |
● | 11 | 「一読後、私はうーんと考えこんでしまった。テツさん――即ち作者――が仕掛けたこの一大詐欺を是ととるか非ととるかで、読後の印象はまるで異なるだろう。是ととる人は、心を癒される物語と読む。残念ながら私はその側ではなく、むしろ脱力感を誘われてしまった。」 |
高橋克彦 | 61歳 |
― | 0 | |
宮部みゆき | 48歳 |
■ | 11 | 「第一四〇回の直木賞に続き、この企みに満ちた面白い小説を二度落選させるのは、忍びないことでした。」「道尾さんは、〈読者を驚かせて楽しませる〉ことと、物語の整合性にこだわりつつも、ご自分の作風の幅を拡げてゆくという、難しくてやりがいのあるステージに来ているのだと思います。」 |
選評出典:『小説現代』平成21年/2009年5月号 |
文量 | |
長篇 | |
章立て | |
「HERON」「BULLFINCH」「CUCKOO」「STARLING」「ALBATROSS」「CROW」 | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | 東京 |
登場人物 | |
●武沢竹夫(詐欺師、元・ヤミ金のわた抜き) ●入川鉄巳(武沢の相棒) ●河合まひろ(少女スリ) ●河合やひろ(まひろの姉、無職) ●石屋貫太郎(やひろの恋人、売れないマジシャン) ●ヒグチ(ヤミ金組織の男) |
『鬼の跫音』
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作品名 別表記 | 奥付 ルビ有り「おに」「あしおと」 | ||||
印刷/発行年月日 | 発行 平成21年/2009年1月31日(初版) | ||||
発行者等 | 発行者 井上伸一郎 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 本間製本株式会社 | ||||
発行所 | 株式会社角川書店(東京都) 発売元 株式会社角川グループパブリッシング(東京都) | 形態 | 四六判 上製 | ||
装幀/装画等 | 装画 下田ひかり「聞こえますか」 装丁・ブックデザイン 高柳雅人 | ||||
総ページ数 | 228 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
38字 ×16行 ×1段 |
本文ページ | 5~228 (計224頁) |
測定枚数 | 294枚 |
書誌
平成23年/2011年11月・角川書店/角川文庫『鬼の跫音』
収録作品の書誌
鈴虫
初出『野性時代』平成19年/2007年9月号
犭(ケモノ)
初出『野性時代』平成20年/2008年5月号
よいぎつね
初出『野性時代』平成19年/2007年5月号
箱詰めの文字
初出『野性時代』平成18年/2006年12月号
冬の鬼
初出『野性時代』平成20年/2008年4月号
悪意の顔
初出『野性時代』平成19年/2007年11月号
候補者 道尾秀介 34歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
浅田次郎 | 57歳 |
■ | 7 | 「(引用者注:「秋月記」と共に」)別の文学賞においてすでに評させていただいた。」「進境著しいが、未だ推輓には至らなかった。」 |
井上ひさし | 74歳 |
■ | 35 | 「語りの工夫で巧みに時間を繋ぎ合わせる離れ業もみごとだが、しかし長所は短所と隣り合っていて、その語りによって明らかにされて行く物語の中身が、血糊一色で、いささか月並みである。」「「悪意の顔」は、疑いもなく一個の佳品だが、この一篇では語りが読者を騙ろうとしていない。それで愛の哀しさがよく出たのかもしれない」 |
北方謙三 | 61歳 |
◎ | 15 | 「この作家独得のひねりが、生きていたと思う。長篇では、私はどうしてもあざといと感じてきたが、短篇ではそれが切れ味となっていて、読んでいて快感さえ感じた。短篇の要諦をしっかり掴んでいて、同時に継続力のある資質も感じさせる。」「私は、丸をつけて選考に臨んだ。」 |
平岩弓枝 | 77歳 |
― | 0 | |
阿刀田高 | 74歳 |
■ | 7 | 「恐ろしさ、妖しさを描く筆致に舌を巻きながらも、それが結末にうまく収斂されてないように私には感じられた。」 |
渡辺淳一 | 75歳 |
― | 0 | |
宮部みゆき | 48歳 |
△ | 28 | 「悩みました。六作収録の短編集で、前半の三作には不満があり、後半の三作は傑作だと思ったからです。打率五割はプロ野球選手なら文句なしのナンバー・ワンですが、直木賞の場合はどうなのか? 選考委員としてやっと二度目の登板の私には、判断がつきませんでした。」「多彩な不条理のなかに、それを成り立たせている作者の理の筋が一本通っている場合には傑作になり、筋が通り切らないと消化不良になる。そう感じました。」 |
林真理子 | 55歳 |
● | 6 | 「前作を強く推しただけに、今回はややがっかりしてしまった。このシリアスさは、道尾さんに向いているとは思えない。」 |
五木寛之 | 76歳 |
△ | 9 | 「異色の書き手の登場を感じさせるところが随所にあって、興味ぶかく読んだ。コアな愛読者にとらわれないで、もっと自由な世界に飛びだしてみてはどうだろうか。」 |
宮城谷昌光 | 64歳 |
― | 0 | |
選評出典:『オール讀物』平成21年/2009年9月号 |
候補者 道尾秀介 34歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
浅田次郎 | 57歳 |
■ | 38 | 「恒川光太郎氏との共通点を感じた。天賦の才は疑うべくもない。しかしその才能と技術との間に、いかんともしがたい懸隔がある。本来の個性であるところの明晳さが顕現しない。」「もうひとつ、両者の共通点と思えるものは、哲学の欠如であろうか。」「やはり哲学不在の相対的現象は、作者も読者も思惟することをやめて、文学を映像やゲームの代理行為とみなした結果なのではあるまいか。」 |
北村薫 | 59歳 |
△ | 18 | 「統一感があり、仕上がり具合を含めてぶれが少ない。」「ただ、作者の巧みさを認めつつも、型通りのサプライズエンディングにならず、直線的に押してくれた方が感銘が深かったかと思う作もあった。無論、『犭(ケモノ)』のように、そこを越えたものもあった。」 |
小池真理子 | 56歳 |
■ | 27 | 「耽美と幻想を主題にし、持ち前の文章力を活かして、前作よりも格段に優れたものになっていると感じられた。」「ただ、幻想の宇宙を自在に飛び回ろうとしながら、作者自身が現実世界の約束ごとにしばられるあまり、現実を意識し過ぎてしまったように見受けられた。」「現実と幻想とは分かちがたく一つのものである、という視点に立って書くことができれば、この分野でいっそう花開く人かもしれない。」 |
重松清 | 46歳 |
□ | 45 | 「最初の投票で、僕は受賞作となった白石一文さんの作品とともに、(引用者中略)○をつけた。とても心地よく読み進めることのできる短編集だった。」「ただ、賞の選考者の端くれとして、やはり新鋭の作家には背伸びをしてほしいのだ。いまの自分の手には余りそうな大きな作品世界に挑んでほしいし、挑まずにはいられないのが作家のサガではないだろうか、とも(ややロマンチックに)思うのだ。」「最終投票では○を引っ込めることになった。」 |
篠田節子 | 53歳 |
△ | 17 | 「一本一本に独特の感性の光る短編集だ。」「あらすじだけ見れば凄惨な話が多いが、なまじの現実感を排し、様式化されているために嫌悪感は抱かせない。ただしそうしたミステリーともホラーともつかない世界を極め、著者独自の美学を表現するには、文体も含めて、もうひと工夫が必要ではないか、という気がする。」 |
選評出典:『小説新潮』平成21年/2009年7月号 |
文量 |
短篇集〔6篇〕 |
鈴虫 | |
章立て | |
「(一)」~「(四)」 | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代]~11年前 | ある県 |
登場人物 | |
●私(語り手、一児の父) ●S(私の大学時代の同級生、アパートの隣人) ●杏子(私の妻、Sの元恋人) |
犭(ケモノ) | |
章立て | |
「(一)」~「(五)」 | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | 東京~福島 |
登場人物 | |
●僕(語り手、浪人生、裁判所事務官の息子) ●S(昭和40年の猟奇殺人の犯人) ●Y子(Sの義母、地元の名家の一人娘) ●Sの妹(Y子の娘) |
よいぎつね | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代]~20年前 | ある街 |
登場人物 | |
●私(語り手、取材記者) ●S(私の高校時代の友人) ●髪の長い女(私が犯した強姦の被害者) |
箱詰めの文字 | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | ある街 |
登場人物 | |
●僕(語り手、小説家) ●S(僕の高校時代の同級生、妻と一人娘を事故で亡くす) ●青年(空き巣) |
冬の鬼 | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[太平洋戦争後] | 九州のある街 |
登場人物 | |
●私(語り手、工場主の娘) ●S(私の同居人、幼馴染み) |
悪意の顔 | |
章立て | |
「(一)」~「(六)」 | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | ある街 |
登場人物 | |
●僕(語り手、小学校四年生) ●S(僕の同級生) ●女の人(画家の妻、僕の近所の住人) |
『球体の蛇』
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作品名 別表記 | 奥付 ルビ有り「きゅうたい」「へび」 | ||||
印刷/発行年月日 | 発行 平成21年/2009年11月20日(初版) | ||||
測定媒体発行年月日 | 発行 平成21年/2009年12月15日(再版) | ||||
発行者等 | 発行者 井上伸一郎 印刷所 大日本印刷株式会社 製本所 本間製本株式会社 | ||||
発行所 | 株式会社角川書店(東京都) 発売元 株式会社角川グループパブリッシング(東京都) | 形態 | 四六判 上製 | ||
装幀/装画等 | 装丁 高柳雅人 PHOTO (c)arc image gallery / amanaimages | ||||
総ページ数 | 278 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
42字 ×18行 ×1段 |
本文ページ | 5~278 (計274頁) |
測定枚数 | 473枚 |
書誌
初出『野性時代』平成21年/2009年3月号~8月号
平成24年/2012年12月・角川書店/角川文庫『球体の蛇』
候補者 道尾秀介 34歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
五木寛之 | 77歳 |
― | 0 | |
渡辺淳一 | 76歳 |
― | 0 | |
阿刀田高 | 75歳 |
△ | 23 | 「ストーリーは、わざわざ厄介な情況を創り出し、そこで“苦しい、悩ましい”と、もがいているような気配が感じられ、「小説って、みんなそういうところ、あるでしょう」と言われれば否定はしにくいのだが、これが目立ってしまうと、根源的なリアリティを欠くことになる。力量を感じながらも推しきれなかった。」 |
林真理子 | 55歳 |
■ | 11 | 「大変な才気を感じるが、登場人物たちがあまりにも都合よく動き、都合よく偶然が起きる。エンターテイメントとして、自由に空想の世界をつくるのと、絵空ごとになってしまうのとは紙一重だ。」 |
平岩弓枝 | 77歳 |
― | 0 | |
宮城谷昌光 | 64歳 |
△ | 12 | 「きれいにつじつまあわせがおこなわれている。しかし小世界である。ひろがりがない。氏はめずらしく知的な作家である、と私は感心したことがあるので、情念に深入りすると作品の明度が低下すると警告したい。」 |
宮部みゆき | 49歳 |
△ | 39 | 「ある水準以上の衣食住と平穏を得た人間が次に欲するのは、〈人生の物語化〉なのだと言ってもいいかもしれません。道尾さんの『球体の蛇』は、そこを鋭く突く作品でした。」「まことに現代的であり、道尾さんが今という時代から星を託された作家であることを証明する作品です。」 |
浅田次郎 | 58歳 |
□ | 29 | 「(引用者注:候補作の中で)相対的に上位と見た」「紙数のわりにこぢんまりとした印象があるのは、物語の全容を常に俯瞰する巨視感に欠けているせいだろうか。しかし、小説に明確なテーマを据えたのは大きな飛躍である。また反面、その新たなる飛躍が、作者を呪縛しているミステリーの手法との間に軋轢を生じた。」「一般読者のみならずとりわけミステリーファンには納得できなかったのではあるまいか。」 |
北方謙三 | 62歳 |
○ | 29 | 「力量は充分であるが、描写が稠密で、読みながら私は、息苦しさを感じ、簡潔を求めた。」「この作家はこの作品で、テーマ性をしっかりと持った、というところを私は評価した。」「二度目の投票に残すことを主張したが、孤立無援で果せなかった。」 |
選評出典:『オール讀物』平成22年/2010年3月号 |
文量 | |
長篇 | |
章立て | |
「第一章」~「第三章」 | |
時代設定 | 場所設定 |
1992年~同時代 | ある港町~東京など |
登場人物 | |
●私(語り手、友彦、高校生、卒業後に東京の大学に進学) ●橋塚乙太郎(白蟻駆除屋、私の家族) ●サヨ(乙太郎の長女、故人) ●ナオ(乙太郎の次女) ●智子(手芸品店パート店員) ●田西オサム(上京後の私の隣人、作家志望) |
『龍神の雨』(平成21年/2009年5月・新潮社刊)
書誌 平成24年/2012年2月・新潮社/新潮文庫『龍神の雨』
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『光媒の花』(平成22年/2010年3月・集英社刊)媒体・作品情報
書誌 平成24年/2012年10月・集英社/集英社文庫『光媒の花』 収録作品の書誌 第一章 隠れ鬼
初出『小説すばる』平成19年/2007年4月号
第二章 虫送り
初出『小説すばる』平成19年/2007年10月号
第三章 冬の蝶
初出『小説すばる』平成20年/2008年9月号
第四章 春の蝶
初出『小説すばる』平成20年/2008年10月号
平成27年/2015年6月・新潮社/新潮文庫『日本文学100年の名作 第10巻』所収
第五章 風媒花
初出『小説すばる』平成21年/2009年1月号
第六章 遠い光
初出『小説すばる』平成21年/2009年3月号
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『月と蟹』(平成22年/2010年9月・文藝春秋刊)媒体・作品情報
書誌 初出『別冊文藝春秋』平成21年/2009年11月号~平成22年/2010年7月号
平成25年/2013年7月・文藝春秋/文春文庫『月と蟹』
大衆選考会での推薦
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