直木賞のすべて

みなさんの
「読みたい」望みを
かなえられるように、
アンケートをとった結果が、
ついに書籍となります。

大衆アンケート 入手困難それでも読みたい受賞作は?
トップページ
受賞作・候補作一覧
受賞作家の群像
候補作家の群像
選考委員の群像
選評の概要
大衆選考会
リンク集
マップ

小研究のメニューへ

ページの最後へ


Last Update[H16]2004/7/2

 平成16年/2004年7月2日、発売!

詳細&購入へ
平成16年/2004年7月2日発売
ダ・ヴィンチ特別編集7
消えた受賞作 直木賞編
海音寺潮五郎・木村荘十・岡田誠三・小山いと子ほか著
メディアファクトリー刊
四六判 1,575円(税込)
ISBN 4-8401-1110-3
>> メディアファクトリーのサイト
収録作
・第3回受賞 海音寺潮五郎「天正女合戦」
・第13回受賞 木村荘十「雲南守備兵」
・第18回受賞 森荘已池「山畠」「蛾と笹舟」
・第19回受賞 岡田誠三「ニューギニア山岳戦」
・第21回受賞 富田常雄「面」「刺青」
・第23回受賞 小山いと子「執行猶予」
・第53回受賞 藤井重夫「虹」
・コラム「直木賞意外史」7本
・全受賞作「絶版・品切れ」データつき

 直木賞ファンにとってありがたいことに、いよいよ入手困難な受賞作ばかり9つを集めたアンソロジーが発売されます。
 不肖ワタクシ、アンケートを実施した責任をとって、各作家と受賞作についての解説(めいたもの)と、コラム原稿を何本か書かせてもらいました。さらに深く責任をとって、P.L.B.なんちゅうハンドルネームじゃなく本名で書かせてもらっています。
 えらいことに、この本の価格が税込1,575円。おお、これだけマニアが喜ぶ本なのに普通の本の値段じゃないですか。あきらかに、版元のメディアファクトリーの努力のたまものです。
 せっかくアンケートに投票してくれたのに「自分が読みたい受賞作が入ってないぞ!」という方、ほんとにごめんなさい。そういった作品の復刊はまた今後も出版界に訴えていきたいところです。
 自分の仕事をやりつつも、本の制作という普段やり慣れないことに携わった苦労話なんかは、またいずれ、当サイト内でぼちぼち書かせてもらいます。
[H16]2004/6/23



創設以来70年弱の歴史をもつ直木賞。数多くの受賞作を出してきましたが、
そのうち、現在でも手軽に入手できる作品となると、
実は、それほど多くありません。
私たちの前から姿を消してしまった、多くの受賞作たち……。
現在入手困難と思われる受賞作を、以下にリストアップしてみました。
あなたは、どれを読んでみたいですか?

投票結果をふまえて(絶対に実現できると確約はできませんが)
なんとか復刊・復刻してもらえるよう、
関係各所に働きかけていきたいと思っています。
どうぞ、ご投票ください。
――ということで、平成15年/2003年4月より約10か月にわたってアンケートをとってきましたが、一部の作品について、新刊の書籍としての発売が実現できそうになってきました。
 まずは、投票期間中にご投票くださった数多くの方々に、御礼申し上げます。
 今回、進行中の新刊本では、収録作品は、版元の都合により、残念ながら短篇と中篇だけになる公算です。具体的な収録作品や発売時期、価格等については、また決まり次第、当サイトでご報告したいと思います。
 いずれにしても、収録される作品はどれも、現在入手困難なものばかり。たとえば、古本屋でも見かけることが稀で、たまにあっても驚くほど高価だったりする。全集に収められていたとしても、街の図書館で所蔵しているような全集ではないので、探そうと思うだけで苦労する。そんな作品が一冊にまとまって、しかも手ごろな価格で読めるというのは、はっきり言って革命的です。次はいつ読めるかわからない、という意味でも、革命的な出来事になりそうです。
 で、そこには、直木賞的な観点から見たその作品の背景などを、不肖ながらワタクシ(当サイト管理人P.L.B.)が書かせていただく予定になっています(たかが趣味の範囲で直木賞に興味を持っている奴に、いったい何が書けるというんだ、チョコザイな、とツッコミたい方もいるでしょう。図星です)。

 下記に、アンケートの結果(上位分のみ)を、記録として残しておきたいと思います。今後も、さまざまなかたちで、直木賞各受賞作が復刊され続けることを願いつつ。
[H16]2004/1/29
 発売時期、決定!
 上記の続報です。入手困難な直木賞受賞作を集めて本を出す企画が、いよいよ具体化してまいりました。
 刊行予定は今年(平成16年/2004年)7月、タイトルは『消えた受賞作 直木賞編(仮題)』、版元はメディアファクトリー、ということになっています。この版元は雑誌『ダ・ヴィンチ』を出版していて、本好きの方にはおなじみかと思いますが、今回の本は「ダ・ヴィンチ特別編集」というかたちの単行本になります。
 収録作は9篇を予定、どいつもこいつも端から端まで「入手不可能」に近い作品ばかりです。それが版元の精緻な市場分析、はたまた努力、はたまた英断により、かなりのお手ごろ価格で発売されそうです。
 そんな本にかかずらわってないで、もうちっとサイトを更新せいよ、との声に深くコウベを垂れつつも、本の制作は佳境段階。さらなる詳細は、また当サイトでご報告させてもらいます。
[H16]2004/4/21

順位 得票数 作者名・作品名 作者・作品について
1 120
第60回

早乙女 貢
『僑人の檻』
『會津士魂』などの歴史小説でおなじみの作家の、長い修業時代を経て、受賞の栄冠を勝ち取った重厚な筆致の長篇。明治初期、横浜で起きた移民船「マリア・ルイズ」号裁判を題材にした、中国人・西洋人・日本人たちの物語。
2 117
第53回

藤井重夫
「虹」
直木賞受賞でも傲ることなく、生涯、市井の作家として同人誌等で活躍した知る人ぞ知る受賞作家です。戦後の大阪で、たくましく生きる浮浪児と巡査との交流。
↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録
2 117
第3回

海音寺潮五郎
「天正女合戦」
歴史小説の大家の、若かりし頃の出世作。のちに『茶道太閤記』と改題・長篇化され、この受賞作はほとんど忘れ去られています。太閤秀吉のまわりで起きる、茶道を軸とした女たちの争い。
↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録
4 102
第34回

邱 永漢
『香港』
すっかり経済評論家、“お金の神様”として有名になった作者の、初期の創作。反政府運動のかどで台湾を追放された主人公が、香港でしたたかに生きる人々に触れるお話。
5 94
第23回

小山いと子
「執行猶予」
戦後初、直木賞史上でも2人目となった女性の受賞。戦後まもなくが舞台なのに、今読んでもほとんど違和感なく読めてしまう、検事出身の弁護士の出世と家庭のお話。
↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録
6 86
第21回

富田常雄
「面」
すでに『姿三四郎』の作者として大家の座にあった作者の、ぴりりと締まった短篇。元・貴族の老人が直面した、戦後変容してしまった社会と自身とのズレ。
↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録
7 85
第21回

富田常雄
「刺青」
「面」とともに、作者が短いなかで社会風俗と人間生態を切り取った小品です。極道の世界に望んで身をなげうった若い女性と、彼女の刺青を愛する銭湯の番頭との、物語。
↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録
7 85
第19回

岡田誠三
「ニューギニア山岳戦」
現代の日本ではとうてい想像もできない(一般受けしない)戦場での、いくつかのエピソードが語られます。ニューギニア戦線で戦うさまざまな立場の軍人を描いています。
↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録
9 83
第39回

榛葉英治
『赤い雪』
のちに作家としてより“釣り愛好家”としていくつかの著作を遺した著者の、シブい長篇です。戦後まもなくの元・満州に生きる男と、彼の前に現れるさまざまな人間の運命。
10 82
第13回

木村荘十
「雲南守備兵」
作者は、画家の木村荘八、映画監督の木村荘十二の兄弟。……って言っても知らないか。ほとんど目にする機会のない貴重な受賞作。中国を舞台にした、貧民窟出身の軍人の冒険談。
↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録
11 79
第18回

森 荘已池
「山畠」
宮沢賢治研究で名を馳せた作者の、貴重な創作のひとつです。岩手の田舎で駅長を務める男と、家を離れた兄弟の心情を描いた作品。
↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録
11 79
第18回

森 荘已池
「蛾と笹舟」
戦争中に書かれた作品なだけに、軍人万歳、米英畜生、みたいな記述があるのは仕方ありませんが、作品の主眼はそんなところにはないので、今読んでも違和感なく、心にしみじみ感を残します。大往生を遂げた老人の、死に際の不思議な体験。
↑『消えた受賞作 直木賞編』に収録
13 68
第95回

皆川博子
『恋紅』
なぜか数年前、この作者の文庫が書店から一気に消えた時期がありましたが、この受賞作もその消えた作品のうちの一つ。幕末・明治期、吉原で育った娘と、芝居役者との恋と行く末。
14 40
第111回

海老沢泰久
『帰郷』
『監督』や『F1地上の夢』などで、実際のスポーツの世界を小説として描いて注目を浴びた作者の、遅すぎた感もある受賞作。6篇が収められた短篇集です。
15 39
第85回

青島幸男
『人間万事塞翁が丙午』
作者は有名すぎるほど有名な、放送作家であり前・東京都知事であり、今は……何だろう。受賞作はギャグ小説でも政治小説でもなく、戦前・戦中・戦後と東京下町で仕出し弁当屋→旅館を切り盛りした女将の一代記。
16 31
第108回

出久根達郎
『佃島ふたり書房』
古書業を営み、古書にまつわる名エッセイを多数書いてきた作者の本領発揮ともいえる、古本屋が主人公の物語。明治から昭和戦後、東京佃島でがむしゃらに古本屋業に励んだ二人の男の友情が、流麗な文体で鮮やかに描かれています。
17 29
第103回

泡坂妻夫
『蔭桔梗』
トリック性に富んだ推理小説で登場し、何度も候補に挙げられた作者の、11篇を収めた短篇集。紋章上絵師や仕立屋などを主人公とした短篇が多く、純粋な推理小説ではありませんが、どれも作者のストーリーテイラーぶりが発揮されています。
17 29
第11回

堤千代
「小指」
選考委員の間で評価が真っ二つに分かれ、2回連続で候補に挙げられて、ようやく受賞したという、珍しい経緯を持つ作品。ちなみに作者はいまだに「直木賞の最年少受賞」タイトルホルダーです。若い軍人に恋した芸妓の物語。
19 28
第104回

古川 薫
『漂泊者のアリア』
直木賞の最多候補回数を誇る作者が、初候補から約25年で受賞した記念碑的作品です。イギリスの商人と芸者の間に生まれたオペラ歌手・藤原義江の一生を追った伝記。
19 28
第87回

村松友視
「時代屋の女房」
作者はテレビ等でもおなじみの顔、受賞作はドラマ化・映画化もされて有名、なのに今は手に入りにくい、というのは悲しい現実です。骨董品屋の主人と、突然あらわれて突然姿を消した妻の、物語。


ページの先頭へ