渋川驍（しぶかわぎょう）-芥川賞候補作家｜芥川賞のすべて・のようなもの

第7回

Last Update●[H29]2017/12/15

	Shibukawa Gyo
	生没年月日【注】	明治38年/1905年3月1日～平成5年/1993年1月24日
	経歴	本名＝山崎武雄、別名＝町田純一。福岡県嘉穂郡穂波町生まれ。東京帝大文学部倫理科卒。在学中から文学活動に関わり、昭和9年/1934年「龍源寺」を発表。近代文学の作家・作品論も著す。
	受賞歴・候補歴	\|候補\| 第7回芥川賞（昭和13年/1938年上期）『龍源寺』 \|候補\| 第4回新潮社文芸賞〔第一部〕（昭和16年/1941年）『樽切湖』第25回芸術選奨文部大臣賞［評論その他部門］（昭和49年/1974年度）『宇野浩二論』第11回平林たい子文学賞［小説部門］（昭和58年/1983年）『出港』 \|同人雑誌評\| 『文學界』同人雑誌評［ベスト5］（昭和61年/1986年7月号）「猫と栗の花」
	サブサイトリンク	文学賞の世界▼全6件同人雑誌評の記録▼全17件

第7回候補

媒体・作品情報

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収録作品の書誌

龍源寺

初出『日暦』4号、5号［昭和9年/1934年4月、6月］

昭和21年/1946年5月・文明社／文芸叢書『龍源寺』所収

雨雲

昭和17年/1942年1月・春陽堂書店刊『外套』所収

昭和22年/1947年9月・世界社刊『慈悲』所収

昭和27年/1952年11月・河出書房刊『現代日本小説大系　第56巻　昭和十年代11』所収

昭和32年/1957年1月・河出書房刊『現代日本小説大系　第58巻　昭和十年代11』所収

鳶

初出『日暦』6号［昭和9年/1934年10月］

臍繰物語

初出『人民文庫』昭和13年/1938年1月号

昭和17年/1942年1月・春陽堂書店刊『外套』所収

昭和33年/1958年3月・筑摩書房刊『現代日本文学全集87　昭和小説集（二）』所収

選評の概要

候補者　渋川驍　33歳
選考委員		評価	行数	評言
久米正雄	46歳	△	5	「面白くはあった。」「（引用者注：田畑修一郎、秋山正香と共に）いずれも候補作品たるに相応しく、充分一人前の作家として、登録に値するから、各雑誌編輯者には、右の作家たちにも、喜んで舞台を与えられたいと願いたい。」
佐藤春夫	46歳	―	0
横光利一	40歳	―	0
室生犀星	49歳	―	0
小島政二郎	44歳	・	1
佐佐木茂索	43歳	―	0
瀧井孝作	44歳	■	5	「詳細に描かれて分りやすくよめる点で佳作だと思った。が、高い感じの作品ではないようで、これはこの作家の筆にもっと昂奮があればよいのだと思った。」
宇野浩二	47歳	■	22	「渋川の小説にはそつ（原文傍点）がないと云う事がいえるであろう。恐らく、こういうそつ（原文傍点）のない小説を書く渋川は見たところは律義者のような人かも知れない。」「私は、渋川が、律儀の正反対のものを、若しあるなら、表面に現し、もっとそつ（原文傍点）のある小説を書くようになることを待望するものである。」
菊池寛	49歳	―
選評出典：『芥川賞全集　第二巻』昭和57年/1982年3月・文藝春秋刊　再録（初出：『文藝春秋』昭和13年/1938年9月号）

文量

短篇集〔5篇〕

龍源寺

柵

雨雲

鳶

臍繰物語