直木賞のすべて
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[R6]2024/4/20
小田雅久仁
Oda Masakuni
生没年月日
昭和49年/1974年~
経歴
宮城県仙台市生まれ。関西大学法学部政治学科卒。
平成21年/2009年「増大派に告ぐ」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞、作家デビューする。
受賞歴・候補歴
第21回
日本ファンタジーノベル大賞
(平成21年/2009年)「増大派に告ぐ」
第3回
Twitter文学賞
[国内部門](平成24年/2012年度)『本にだって雄と雌があります』
第25回
SFマガジン読者賞
[国内部門](平成25年/2013年度)「11階」
第43回
吉川英治文学新人賞
(令和3年/2021年度)『残月記』
|第7位|
第19回2022年
本屋大賞
(令和4年/2022年)『残月記』
第43回
日本SF大賞
(令和4年/2022年度)『残月記』
|候補|
第37回
山本周五郎賞
(令和5年/2023年度)『禍』
サブサイトリンク
文学賞の世界
▼
全
13
件
『
残月記
(
ざんげつき
)
』
(令和3年/2021年11月・双葉社刊)
吉川英治文学新人賞
第
43
回
受賞
選評の概要
この回の全概要
見方・注意点
候補者
小田雅久仁
47歳
選考委員
評価
行数
評言
伊集院静
72歳
◎
18
「文章にまず好印象を抱いた。“企み”が微塵も感じられなかった。文章、文節の中に企みを感じないことはなかなかあるものではない。素のままで成立している。」「佳い作品は、その読後感に読み手が覚醒したままなかなか現実に戻れない点があるが、この作家と作品は、そういうあやういものを内含している。」「新人賞にかなう作品だと確信し、(引用者注:「スモールワールズ」と共に)これも推すことにした。」
大沢在昌
65歳
△
11
「(引用者注:収録の三編の)どれもが一本の長篇になりうる濃さをもっていた。作者の筆力に疑いはない。が、それゆえに作者の体力に、一抹の不安を覚えている。」「受賞を機に、長いものをどんどん書いていただきたい。」
恩田陸
57歳
◎
16
「(引用者注:「六人の嘘つきな大学生」と共に)推すつもりで選考会に臨んだ。」「同じ「月」をテーマにしていても、テイストがそれぞれ異なるので、今ひとつ統一感に欠けるところがあって、一冊の本としてはもったいなかった気がする。特に、「残月記」は長編でもよかっただろうし、これが長編であったらもっと完成度の高い傑作になっていたのではないか。」
京極夏彦
58歳
○
18
「作者の言葉選びのセンス、比喩の巧みさは群を抜いている。リアルを描くだにフィクショナルな感興を呼び込むその筆致は、奇抜な設定を採用せずとも十分に幻想小説として成立するものだろう。表題作に関しては寧ろ異世界描写は不要であったかもしれないとさえ思う。」
辻村深月
42歳
□
12
「なんといっても比喩表現が素晴らしい。「月」を共通のモチーフとして、ひんやりとした日常の隙間に迷い込む物語は、皆、誰しも一度は覚えがあるような不安や恐怖から始まっている。しかし、この著者が書くことで、既存の物語にあるような既視感がどんどん消失していき、「新しい物語」として生まれ直していると感じた。」
選評出典:『小説現代』令和4年/2022年5・6月合併号
『
禍
(
わざわい
)
』
(令和5年/2023年7月・新潮社刊)
山本周五郎賞
第
37
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