赤江行夫（あかえゆきお）-直木賞候補作家｜直木賞のすべて

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第35回

＝受賞者＝
今　官一
南條範夫

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Last Update●[H30]2018/5/16

	Akae Yukio
	生没年月日【注】	大正7年/1918年10月19日～平成2年/1990年12月22日
	経歴	本名＝福島郁穂。島根県能義郡赤江村生まれ。神戸高等工業学校建築科卒。工場建設技師、数学教師を経て、戦後に特別調達庁、また東京防衛施設局に勤務。昭和28年/1953年『大衆文藝』懸賞小説に入選、新鷹会同人となる。
	受賞歴・候補歴	第1回講談倶楽部賞［佳作］（昭和26年/1951年）「建設者」福島郁男名義 \|候補\| 第35回直木賞（昭和31年/1956年上期）「長官」第一部 \|候補\| 第36回直木賞（昭和31年/1956年下期）『長官』週刊小説創刊記念賞金一千万円懸賞小説［佳作］（昭和48年/1973年）「通訳の勲章」 \|候補\| 集英社一〇〇〇万円懸賞小説（昭和53年/1978年）「珊瑚礁の上の雲」第9回池内祥三文学奨励賞（昭和54年/1979年）「亀とり作一」「虹を見たか」放送文学賞［佳作］（昭和60年/1985年度）「虎が来る」
	サブサイトリンク	文学賞の世界▼全6件

第35回候補

「長官(ちょうかん)」第一部（『大衆文藝』昭和31年/1956年4月号～6月号）

媒体・作品情報

分載回数	第一部全3回
誌名	「大衆文芸」別表記表紙・目次「大衆文藝」　奥付「大衆文芸」
巻号	(1)第16巻第4号　(2)第16巻第5号　(3)第16巻第6号別表記(1)4月号　(2)5月号　(3)6月号
作品名別表記	(1)表紙・目次「長官」　本文「長官（第一部）」　(2)表紙・目次「長官」　本文「長官（第一部）」　(3)表紙「長官」　目次「長官（第一部第三章）」　本文「長官（第一部）」
印刷/発行年月日	(1)印刷昭和31年/1956年3月25日　発行昭和31年/1956年4月1日　(2)印刷昭和31年/1956年4月25日　発行昭和31年/1956年5月1日　(3)印刷昭和31年/1956年5月25日　発行昭和31年/1956年6月1日
発行者等	編集印刷兼発行人島源四郎　印刷所新倉東文堂（東京都）
発行所	合資会社新小説社（東京都）
総ページ数	(1)82　(2)102　(3)86	表記上の枚数	編集者の手帳 285枚	基本の文字組（1ページ当り）	30字 ×25行 ×2段
本文ページ	(1)58～81　(2)79～101　(3)53～85 （計80頁）	測定枚数	284枚

書誌

『大衆文藝』昭和31年/1956年4月号～6月号、8月号～10月号「長官」の一部

昭和31年/1956年10月・近代生活社刊『長官』所収

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　赤江行夫　37歳
選考委員		評価	行数	評言
木々高太郎	59歳	■	6	「もっとよくなると思う。」
吉川英治	63歳	△	6	「「長官」はなお未完成であるから、この作家の打込んでいる今は、そっとしておきたい。」
小島政二郎	62歳	△	7	「ヘタな小説だが、最後まで好意と愛著とを持ち続けずにいられなかったのはなんだろうか。」「この作品の完成する日を楽しみに待つ。」
井伏鱒二	58歳	―	0
川口松太郎	56歳	―	0
永井龍男	52歳	△	13	「かたよった見方をさけて、社会機構と人間の動きに取り組んだ努力には敬意を表するが、小説としては、「始まったばかり」であり過ぎた。」
村上元三	46歳	△	2	「長篇「長官」の完結を、大いに期待している。」
大佛次郎	58歳	―	0
選評出典：『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録（初出：『オール讀物』昭和31年/1956年10月号）

文量
長篇の一部
章立て
「第一章　善意」「第二章　信念と不遜」「第三章　妙義山」
時代設定	場所設定
昭和28年/1953年～29年	東京～群馬・妙義山など
登場人物
●浮島健太郎（用達庁長官） ●矢田喜代二（東京用達局長） ●ハンスン（少将、米極東軍参謀次長） ●米久保（社会党群馬県連委員長）

第36回候補

『長官(ちょうかん)』（昭和31年/1956年10月・近代生活社刊）

媒体・作品情報

印刷/発行年月日	印刷昭和31年/1956年10月20日　発行昭和31年/1956年10月25日
発行者等	発行者松尾金治　印刷者鈴木才治　株式会社鈴屋印刷所
発行所	近代生活社（東京都）			形態	四六判　並製
総ページ数	358	表記上の枚数	―	基本の文字組（1ページ当り）	43字 ×17行 ×1段
本文ページ	5～358 （計354頁）	測定枚数	584枚	基本の文字組（1ページ当り）	43字 ×17行 ×1段

書誌

初出『大衆文藝』昭和31年/1956年4月号～6月号、8月号～10月号

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　赤江行夫　38歳
選考委員		評価	行数	評言
井伏鱒二	58歳	―	0
木々高太郎	59歳	●	10	「著者の意図がどこにあるかあいまいで、それはやはり近い事象なので著者が態度をはっきりさせるのを嫌ったものと考え、それである者はこの種のものではよくならないと思う。」
永井龍男	52歳	―	0
村上元三	46歳	△	4	「後篇が前篇よりも劣るが、実力のある人なので、次回を期待したい。」
川口松太郎	57歳	―	0
吉川英治	64歳	●	6	「私も入れて委員の間には後半に失望したという声が多かった。」
大佛次郎	59歳	△	7	「現実に進行している事件を書くのは難しいことだし、不安定で抑えがきかないものである。」「努力には敬意を感じた。」
小島政二郎	62歳	―	0
選評出典：『オール讀物』昭和32年/1957年4月号

文量
長篇
章立て
「第一部」【「第一章　善意」「第二章　信念と不遜」「第三章　妙義山」】「第二部」【「第一章　四等祖国」「第二章　砂川の土」「第三章　明日への疑問」】
時代設定	場所設定
昭和28年/1953年～30年	東京～群馬・妙義山など
登場人物
●浮島健太郎（用達庁長官） ●矢田喜代二（東京用達局長、のち用達庁次長） ●ハンスン（少将、米極東軍参謀次長） ●米久保（社会党群馬県連委員長） ●高崎新兵衛（砂川町長） ●田代典正（砂川町議会副議長）

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