このページの情報は「芥川賞のすべて・のようなもの」内の「選考委員の群像 永井龍男」と同じものです。 | ||
生没年月日【注】 | 明治37年/1904年5月20日~平成2年/1990年10月12日 | |
在任期間 | 第27回~第38回(通算6年・12回) | |
在任年齢 | 48歳1ヶ月~53歳7ヶ月 | |
経歴 | 東京生まれ。一ツ橋高小卒。 米殻取引所仲買店を経て、大正9年/1920年文芸誌「サンエス」に「活版屋の話」が当選。その後、作品が菊池寛に認められて交流を結び、 昭和2年/1927年、文藝春秋社入社。戦前には「文藝春秋」編集長、専務を務める。その間、芥川賞・直木賞の事務方として運営に従事。 戦後、創作が盛んになり「朝霧」「石版東京地図」「青梅雨」「一個その他」「コチャバンバ行き」など多くの小説を発表。 |
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受賞歴・候補歴 |
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サブサイトリンク | ||
個人全集 | 『永井龍男全集』全12巻(講談社) |
下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。
選考委員 永井龍男 51歳 | ||||
候補 | 評価 | 行数 | 評言 | |
43歳 |
◎ | 15 | 「文章はゴツく、読みづらい個所はあったが、作品の印象は鮮明だった。」「「凍傷」が一番感銘が深かった。」 | |
31歳 |
○ | 22 | 「前回の候補作「濁水渓」に比較すると、作者ははるかに腕を上げたのである。」「飛ばして読んでもよいような数個所が、すぐれた全篇を通じて後まで気になった。」 | |
今官一 | 46歳 |
○ | 12 | 「凝りに凝った作品で、殆んど完璧に近い出来栄えである。」「構成の上にも、綿密な用意と改稿が、数度にわたって重ねられたことは確実であろう。」 |
選評出典:『オール讀物』平成15年/2003年3月号再録(初出:『オール讀物』昭和31年/1956年4月号) |