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選評なし

候補作

評価

行数

評価

行数

評価

行数

評価

行数

評価

行数

評価

行数

評価

行数

評価

行数

川口松太郎　「鶴八鶴次郎」等

208枚

35歳

○

□

○

□

◎

△

□

陸直次郎　業績全般

―

37歳

―

・

―

木村哲二　業績全般

―

41歳

―

・

―

濱本浩　業績全般

―

44歳

○

・

―

・

―

湊邦三　業績全般

―

37歳

―

・

―

海音寺潮五郎　業績全般

―

33歳

―

・

―

岡戸武平　業績全般

―

37歳

―

・

―

中野実　業績全般

―

33歳

―

角田喜久雄　業績全般

―

29歳

―

年齢/枚数の説明

見方・注意点

このページの選評出典：『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録（初出：『文藝春秋』昭和10年/1935年9月号）
1行当たりの文字数：15字

このページの「話の屑籠」出典：昭和35年/1960年4月・文藝春秋新社刊『菊池寛文學全集　第七巻』（初出：『文藝春秋』昭和10年/1935年9月号）

選考委員

大佛次郎

37歳×各候補作　

総行数21　（1行=15字）

候補			評価	行数	評言
川口松太郎	35歳	全	○	10	「川口君が明治初期を舞台にして大衆文芸に新しい局面を展いた手柄を買うことに成ったわけである。」
陸直次郎	37歳	全	―	0
木村哲二	41歳	全	―	0
濱本浩	44歳	全	○	5	「僕は、誰れも努力しない大衆文芸の畑で多少なり文芸的な努力を示した濱本浩と、川口君とどちらかを迷ったくらいである。」
湊邦三	37歳	全	―	0
海音寺潮五郎	33歳	全	―	0
岡戸武平	37歳	全	―	0
中野実	33歳	全	―	0
角田喜久雄	29歳	全	―	0
					「純文芸の人と変って野心のある新人がいないのは淋しい。皆、最初から「くろうと」過ぎ、型にはまることで満足し過ぎるのだ。」

他の選考委員

選考委員

吉川英治

42歳×各候補作　

総行数45　（1行=15字）

候補			評価	行数	評言
川口松太郎	35歳	全	□	33	「川口君の近作の巧緻な所は充分に感心しているが、早く、小成させたくない気もする。」「人間的修養に多分な薄ッぺらさえも僕は君に正直に感じる、」
陸直次郎	37歳	全	・	1	「陸君、木村君、濱本君、湊君、他数氏の名ものぼせられたが、」
木村哲二	41歳	全	・	1	「陸君、木村君、濱本君、湊君、他数氏の名ものぼせられたが、」
濱本浩	44歳	全	・	1	「陸君、木村君、濱本君、湊君、他数氏の名ものぼせられたが、」
湊邦三	37歳	全	・	1	「陸君、木村君、濱本君、湊君、他数氏の名ものぼせられたが、」
海音寺潮五郎	33歳	全	―	0
岡戸武平	37歳	全	―	0
中野実	33歳	全	―	0
角田喜久雄	29歳	全	―	0
					「大衆文学の持つ本質が複雑である、一作を挙げて推賞に足るものを見出すことは甚だ困難であることを知った。」

他の選考委員

選考委員

久米正雄

43歳×各候補作　

総行数15　（1行=15字）

候補			評価	行数	評言
川口松太郎	35歳	全	○	15	「翻案が多いという説には僕も同感ではあるが、然しそれを換骨脱胎する才気は充分推奨に値すると思う。」
陸直次郎	37歳	全	―	0
木村哲二	41歳	全	―	0
濱本浩	44歳	全	―	0
湊邦三	37歳	全	―	0
海音寺潮五郎	33歳	全	―	0
岡戸武平	37歳	全	―	0
中野実	33歳	全	―	0
角田喜久雄	29歳	全	―	0

他の選考委員

選考委員

小島政二郎

41歳×各候補作　

総行数9　（1行=15字）

候補			評価	行数	評言
川口松太郎	35歳	全	□	9	「僕は川口の如き有名な作家には反対だった。が、大衆作家と云うものの性質上、無名作家と云うものはあり得ないと云う説明を聞いて、僕も遂に有名作家に賞を贈ることに降参した。」
陸直次郎	37歳	全	―	0
木村哲二	41歳	全	―	0
濱本浩	44歳	全	―	0
湊邦三	37歳	全	―	0
海音寺潮五郎	33歳	全	―	0
岡戸武平	37歳	全	―	0
中野実	33歳	全	―	0
角田喜久雄	29歳	全	―	0

他の選考委員

選考委員

三上於菟吉

44歳×各候補作　

総行数8　（1行=15字）

候補			評価	行数	評言
川口松太郎	35歳	全	◎	8	「作品数に於ても、大衆文芸の分野に何か新しい境地を切開こうとする努力に於ても川口君の近作が尤も適当と認めたので、同君を推薦する事にした。」
陸直次郎	37歳	全	―	0
木村哲二	41歳	全	―	0
濱本浩	44歳	全	・	3	「濱本浩、岡戸武平、海音寺潮五郎、川口松太郎の諸君を候補として種々考慮の結果、」
湊邦三	37歳	全	―	0
海音寺潮五郎	33歳	全	・	3	「濱本浩、岡戸武平、海音寺潮五郎、川口松太郎の諸君を候補として種々考慮の結果、」
岡戸武平	37歳	全	・	3	「濱本浩、岡戸武平、海音寺潮五郎、川口松太郎の諸君を候補として種々考慮の結果、」
中野実	33歳	全	―	0
角田喜久雄	29歳	全	―	0

他の選考委員

選考委員

佐佐木茂索

40歳×各候補作　

総行数22　（1行=15字）

候補			評価	行数	評言
川口松太郎	35歳	全	△	13	「川口君に気の毒でもあったのは、（引用者中略）その生活態度まで論ぜられた点である。」「とは云え同君も三省すべき点あるは首肯しよう。」
陸直次郎	37歳	全	―	0
木村哲二	41歳	全	―	0
濱本浩	44歳	全	―	0
湊邦三	37歳	全	―	0
海音寺潮五郎	33歳	全	―	0
岡戸武平	37歳	全	―	0
中野実	33歳	全	―	0
角田喜久雄	29歳	全	―	0
					「大衆文芸は、「習うよりは慣れ」のアアチザン的何物かが可なり必須のものとして存在するようである。」

他の選考委員

選考委員

菊池寛

46歳×各候補作　

題（話の屑籠より）　

候補			評価	行数	評言
川口松太郎	35歳	全	□		「外に人がないので止むを得なかったのである。川口君は少し有名になり過ぎている。去年なれば、丁度よかったので、一年位期を失している。しかし、川口君にやらないとすれば、授賞を取り止める外はなかったのだ。（川口君にやるか、でなかったらよすか）と、なると、第一回だけに、やった方がよいと思ったので、川口君に定めたのである。審査員と懇意すぎることも、一寸難点であったが、これは我々の良心を信じて貰いたい。」
陸直次郎	37歳	全	―
木村哲二	41歳	全	―
濱本浩	44歳	全	―
湊邦三	37歳	全	―
海音寺潮五郎	33歳	全	―
岡戸武平	37歳	全	―
中野実	33歳	全	―
角田喜久雄	29歳	全	―

他の選考委員

受賞者・作品

川口松太郎

35歳×各選考委員　

「鶴八鶴次郎」等

短篇2篇 208枚