生没年月日【注】 | 明治22年/1889年9月1日~昭和55年/1980年11月9日 | |
在任期間 | 第1回~第16回(通算8年・16回) | |
在任年齢 | 45歳9ヶ月~53歳3ヶ月 | |
経歴 | 本名=井上義道。 神奈川県生まれ。日本大学政経科卒。 雑誌編集や、堀越嘉太郎商店勤務などを経て、 大正9年/1920年「怪建築十二段返し」で〈白井喬二〉の筆名を使ってデビュー。 代表作に「新撰組」「祖国は何処へ」「盤嶽の一生」など、 また大正13年/1924年~昭和2年/1927年の「富士に立つ影」はその中でも大衆文芸創成期の一大傑作と言われる。 |
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受賞歴・候補歴 |
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。
選考委員 白井喬二 50歳 | ||||
候補 | 評価 | 行数 | 評言 | |
大庭さち子 | 35歳 |
◎ | 20 | 「主材は時局物だが、人間心理の普遍性に透徹している所に、此作のはっきりとした存立価値があると思った。」 |
岩下俊作 | 33歳 |
◎ | 12 | 「鈍重な筆致であり、文学形式としては一種の旧套派であろう。然し強く読む者の魂をゆらいで行く所がある。」 |
松坂忠則 | 38歳 |
○ | 13 | 「昨日までの戦争文学を無視し、灰汁を抜いて、何の遅滞もなくタイプして行く。」「戦争小説を文学賞とするに当って点が甘過ぎることは、警戒すべきだと思った。」 |
選評出典:『オール讀物』平成14年/2002年10月号再録(初出:『文藝春秋』昭和15年/1940年4月号) |