加藤浩子（かとうひろこ）-芥川賞候補作家｜芥川賞のすべて・のようなもの

芥川賞のすべて・のようなもの

第48回

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Last Update●[H29]2017/9/28

	Kato Hiroko
	生没年月日【注】	☆年☆月☆日～
	経歴	東京・神保町生まれ。立教大学日本文学科卒（昭和38年/1963年）。まもなく結婚、以後創作を断つ。息子に作家の平山瑞穂がいる。
	受賞歴・候補歴	\|転載\| 『文學界』同人雑誌優秀作（昭和37年/1962年9月号）「白猫」 \|候補\| 第48回芥川賞（昭和37年/1962年下期）「白猫」
	サブサイトリンク	同人雑誌評の記録▼全2件

第48回候補

「白猫(はくびょう)」（『立教文学』1号［昭和37年/1962年7月］）

媒体・作品情報

測定媒体	『文學界』昭和37年/1962年9月号
誌名	「文學界」別表記表紙「文藝春秋編集」併記
巻号	第16巻第9号別表記9月号
印刷/発行年月日	印刷昭和37年/1962年8月20日　発行昭和37年/1962年9月1日
発行者等	編集兼発行人小林米紀　印刷人高橋武夫　印刷所大日本印刷株式会社
発行所	文藝春秋新社（東京都）
総ページ数	246	表記上の枚数	―	基本の文字組（1ページ当り）	31字 ×25行 ×2段
本文ページ	214～238 （計25頁）	測定枚数	91枚

書誌

『文學界』昭和37年/1962年9月号再録

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　加藤浩子　(22歳)
選考委員		評価	行数	評言
瀧井孝作	68歳	■	3	「体の関係に至る所でお互に何もしなかったのは宜いが。特にほめる程の出来栄でもなかろう。」
石川達三	57歳	△	2	「この若さでこれだけのものが書ける力倆にも感心する。」
高見順	55歳	△	3	「「群像」合評会のとき、北原武夫氏の否定論に対して私は擁護論にまわった。しかしこの席では擁護できなかった。」
中村光夫	51歳	△	5	「小説の態をなしていないような未熟さのなかに、ある素質を感じさせます。苦心したらしい書きだしの部分より無造作な後半がむしろすぐれているのは、作者が人物を扱いなれたせいでしょう。」
石川淳	63歳	△	2	「作品のできばえはともかく、作者の年齢が若いということに見どころがある。」
舟橋聖一	58歳	△	7	「二十歳そこそこの若い人なのに、えらく達者で、最後まで心惹かれて読んだが、この若さで芥川賞に推されては、将来が永いだけに、途中でバテる懼れもあろう。そんなことは、銓衡委員の取越苦労だと思いながら、やはり強くは推せないものがあった。」「年若い女子学生の色気が、素直にたっぷり出ているところは、好感がもてる。」
川端康成	63歳	―	0
丹羽文雄	58歳	△	3	「北原武夫君が非難するほどのものではなかった。二十歳の作者ときく。将来が多いに期待される。」
井上靖	55歳	■	4	「独特のタッチで、よく書き込んだ作品であり、充分に作者の才能を感じさせるが、併し、文章に背のびしているところがあり、言葉の使い方も粗雑である。」
永井龍男	58歳	■	2	「若々しいという点で、諸家の愛惜をうけた。私もその通りだと思う」
選評出典：『芥川賞全集　第六巻』昭和57年/1982年7月・文藝春秋刊　再録（初出：『文藝春秋』昭和38年/1963年3月号）

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