渡辺啓助（わたなべけいすけ）-直木賞候補作家

第16回

＝受賞者＝
田岡典夫
神崎武雄

＝候補者＝
渡辺啓助
久生十蘭

Last Update●[H26]2014/6/20

	Watanabe Keisuke
	生没年月日【注】	明治34年/1901年1月10日～平成14年/2002年1月19日
	経歴	本名＝渡辺圭介。秋田県秋田市生まれ。九州帝国大学法文学部卒。
	受賞歴・候補歴	\|候補\| 第1回新潮社文芸賞〔第二部〕（昭和13年/1938年）『地獄横丁』 \|予選候補\| 第15回直木賞（昭和17年/1942年上期）「密林の医師」 \|候補\| 第16回直木賞（昭和17年/1942年下期）「オルドスの鷹」 \|候補\| 第17回直木賞（昭和18年/1943年上期）「西北撮影隊」 \|候補\| 第1回探偵作家クラブ賞［短編部門］（昭和23年/1948年）「盲目人魚」 \|候補\| 第4回探偵作家クラブ賞［短編部門］（昭和26年/1951年）「モンゴル怪猫伝」 \|候補\| 第6回探偵作家クラブ賞（昭和28年/1953年）「聖ジョン学院の悪魔」 \|候補\| 第8回日本探偵作家クラブ賞（昭和30年/1955年）「キュラソオの首」 \|候補\| 第9回日本探偵作家クラブ賞（昭和31年/1956年）「クレオパトラとサロメ」 \|候補\| 第10回日本探偵作家クラブ賞（昭和32年/1957年）「血笑島にて」 \|候補\| 第11回日本探偵作家クラブ賞（昭和33年/1958年）「吸血鬼考」 \|候補\| 第12回日本探偵作家クラブ賞（昭和34年/1959年）「寝衣（ネグリジェ）」
	サブサイトリンク	文学賞の世界▼全13件同人雑誌評の記録▼全1件
	処女作	「偽眼のマドンナ」（『新青年』昭和4年/1929年6月号）岡田時彦名義
	サイト内リンク	▼小研究-ミステリーと直木賞

第15回推薦候補

「密林(ジャングル)の医師(いし)」（『新青年』昭和17年/1942年6月号）

媒体・作品情報

誌名	「新青年」
巻号	第23巻第6号別表記6月号
作品名別表記	「密林の醫師」　本文ルビ有り「ジャングル」
印刷/発行年月日	印刷納本昭和17年/1942年5月8日　発行昭和17年/1942年6月1日
発行者等	編輯兼発行人大橋進一　印刷人大橋光吉　印刷所共同印刷株式会社（東京市）　配給元日本出版配給株式会社（東京市）
発行所	株式会社博文館（東京市）
装幀/装画等	ゑ吉田貫三郎
総ページ数	236	表記上の枚数	―	基本の文字組（1ページ当り）	31字 ×23行 ×2段
本文ページ	16～38 （計23頁）	測定枚数	57枚

上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字（主に正字など）

書誌

昭和17年/1942年9月・金鈴社刊『陸鰐島の虜囚』所収

昭和19年/1944年7月・春陽堂書店／春陽堂文庫『密林の医師』所収

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　渡辺啓助　41歳
選考委員		評価	行数	評言
小島政二郎	48歳	●	13	「「千万に一番の兼ね合」と云うその兼ね合に対する勘が、自己独特の勘で行かずに、楽な「小説作法」に則っているところに何割かの当然の損をしていると思う。」
佐佐木茂索	47歳	・	1
大佛次郎	44歳	―	0
選評出典：『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録（初出：『文藝春秋』昭和17年/1942年9月号）

文量
短篇
章立て
「一、行方知れず」「二、ＡＭＯＫ」「三、歩く医者」
時代設定	場所設定
［同時代］	北ボルネオ
登場人物
●大友烈子（植民地で働く看護婦） ●風間（医師） ●アンドルー（ボルネオ特許会社の英人官吏）

第16回候補

「オルドスの鷹(たか)」（『新青年』昭和17年/1942年11月号）

媒体・作品情報

誌名	「新青年」
巻号	第23巻第11号別表記11月号
作品名別表記	本文ルビ有り「たか」
印刷/発行年月日	印刷納本昭和17年/1942年10月8日　発行昭和17年/1942年11月1日
発行者等	編輯兼発行人大橋進一　印刷人大橋光吉　印刷所共同印刷株式会社（東京市）　配給元日本出版配給株式会社（東京市）
発行所	株式会社博文館（東京市）
装幀/装画等	畫三芳悌吉
総ページ数	236	表記上の枚数	―	基本の文字組（1ページ当り）	31字 ×23行 ×2段
本文ページ	20～63 （計44頁）	測定枚数	122枚

上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字（主に正字など）

書誌

昭和18年/1943年3月・読切講談社刊『オルドスの鷹』所収

平成13年/2001年1月・東京創元社刊『ネメクモア』所収

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　渡辺啓助　42歳
選考委員		評価	行数	評言
小島政二郎	49歳	・	6	「「強情いちご」「寛容」「遣米日記」「オルドスの鷹」の四篇を、予選委員会で銓衡、各委員に廻した。」
吉川英治	50歳	―	0
佐佐木茂索	48歳	―	0
久米正雄	51歳	―	0
大佛次郎	45歳	―	0
菊池寛	54歳	―
選評出典：『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録（初出：『文藝春秋』昭和18年/1943年3月号）

文量
短篇
章立て
「一、夜汽車の女」「二、急停車」「三、オルドスの百姓」「四、喇嘛僧の指」「五、狼群」「六、移懇地風景」「七、愛情のトマト」
時代設定	場所設定
［同時代］	中国・蒙疆
登場人物
●瀬川（従軍中の作家） ●チムスル（烏蘭祭布〈ウランチャップ〉盟内の旗長の娘） ●ウルジン（チムスルの弟、抗日分子） ●熊以秀春（蒙人移懇村の日系指導者） ●宗谷達人（緬羊の種畜場を経営する畜産技師）

第17回候補

「西北撮影隊(せいほくさつえいたい)」（『新青年』昭和18年/1943年5月号）

媒体・作品情報

誌名	「新青年」
巻号	第24巻第5号別表記5月号
作品名別表記	本文ルビ有り「せいほくさつえいたい」
印刷/発行年月日	印刷納本昭和18年/1943年4月8日　発行昭和18年/1943年5月1日
発行者等	編輯兼発行人大橋進一　印刷人大橋光吉　印刷所共同印刷株式会社（東京市）　配給元日本出版配給株式会社（東京市）
発行所	株式会社博文館（東京市）
装幀/装画等	畫三芳悌吉
総ページ数	148	表記上の枚数	目次 100枚	基本の文字組（1ページ当り）	31字 ×24行 ×2段
本文ページ	16～52 （計37頁）	測定枚数	109枚

上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字（主に正字など）

書誌

昭和18年/1943年8月・大白書房刊『沙漠の白鳥』所収「洞窟の女学生」に改題

平成13年/2001年1月・東京創元社刊『ネメクモア』所収

選評の概要

この回の全概要　見方・注意点

候補者　渡辺啓助　42歳
選考委員		評価	行数	評言
井伏鱒二	45歳	―	0
濱本浩	52歳	○	8	「山本周五郎氏の「名婦伝」と、渡辺啓助氏の「西北撮影隊」と何れを選ぶべきか思い惑った」
岩田豊雄	50歳	―	0
吉川英治	50歳	・	3	「掲載誌が締切までに届いて来ないので読めなかった。」
選評出典：『オール讀物』平成14年/2002年12月号再録（初出：『文藝春秋』昭和18年/1943年9月号）

文量
短篇
章立て
「樹上の女学生」「唱う幽霊」「劉英女史」「還れる劉英」「黒い都の男」
時代設定	場所設定
［同時代］	中国・陝西省
登場人物
●劉英（魯迅芸術学院と延安女子大学の教授） ●淑貞（女学生） ●毛沢東（共産党最高幹部）