(直木賞におけるミステリー作家一覧表付き)
文学賞は、
時代とともに
変容して
当然である。
そもそも、「ミステリー」という小説ジャンルの定義は、極めて難しい。私も、右の「ミステリーと直木賞」の表をつくるにあたって、かなり頭を悩ました。言い訳がましくなるが、まず、私自身、直木賞の受賞作・候補作をすべて読み尽くしているわけではないので、右の表は絶対的なものではなく、あくまで目安であることを断っておきたい。「え、これがミステリー?」とか、「あの作品はミステリーなのに表に入っていない」など異論もあると思うが、乞御寛容。
かつて「探偵小説」と呼ばれ、戦後「推理小説」と変わり、現在「ミステリー」とくくられている小説ジャンルがある。この苦肉の策とも思える名称の変化からわかるように、「ミステリー」の定義は、さまざまに揺れ動いてきた。(というか、揺れ動いてきたからこそ、「推理小説」という呼称が、「ミステリー」という、訳のわからない言葉に置き換えられてきたわけだ)。
ジャンル定義の揺れ動きと同様、ミステリー関連の文学賞もまた、栄枯盛衰、発生消滅が繰り返されている。そのなかで、歴史もあり、権威ある賞と認められているのは、現在のところ、一つは「日本推理作家協会賞」であり、もう一つは「江戸川乱歩賞」だろう。
一般に、「乱歩賞」は新人作家を、「協会賞」はミステリー作品全般を対象にしている。しかし「協会賞」は、一度受賞した作家が、再び受賞することはない。その点で、「協会賞」もまた、新人(中堅作家を含む)賞という性格が濃くなっている。
こういった賞の性格から言うと、現在の直木賞は、「協会賞」に近い。つまり新人賞でありながら、そこで指す新人とは、ある程度小説界で活躍し出した作家のことなのだ。かつての直木賞は、「乱歩賞」的な性格を担っていたこともあった。まったく無名の新人に贈られることも結構あったのである(同人誌に載った作品に与えられた時代があったのだから)。しかし、現在の直木賞が、無名の新人を対象にしているとは、とうてい思えない。それが、直木賞の性格が「乱歩賞」的なものから「協会賞」的なものへ変容してきたと受け取ることができる根拠である。
賞の性格が変わってきているのだから、賞の構造を変えることも検討されてよいのではないか。
賞の構造、の話をするとき、過去の「協会賞」の歴史を振り返ってみたい。この賞は戦後の創設当時、第4回まで、長篇部門、短篇部門と2つ(第1回のみ新人部門を加えて3つ)の部門に分かれていたものが、第5回から部門を廃し統一された。しかし、推理小説(あえてこう呼ぶ)が市民権を得て、雑誌『宝石』の発達や、ノベルス(新書判)の流行などで、長篇・短篇ともに続々と作品が書かれるようになると、「長篇と短篇を同じ土俵の上で選考するのは無理がある」といった意見が噴出する。そこで、第29回からふたたび、長篇部門、短篇部門、評論その他部門の3部門に分割したのだ。
直木賞が守備範囲とする「大衆文芸」も、さまざまなテーマ、設定の小説が書かれるようになって久しい。これだけ裾野が広がると、現在の直木賞のように、どうしても候補作選びのさいに長篇偏重になるのは致し方あるまい。となれば、いずれ「協会賞」と同じように、直木賞も、長篇部門と短篇部門の2つの部門をつくってもよいのではないか、と私は思う。そうなっても、少しもおかしくはないし、直木賞の持つ権威性やブランドが薄れるものではないだろう。
P.L.B.
「ミステリーと直木賞」表の凡例
●協会賞=日本推理作家協会賞
●クラブ賞=日本探偵作家クラブ賞(協会賞の前身)
●乱歩賞=江戸川乱歩賞
●オール讀物推小新人賞=オール讀物推理小説新人賞
●横溝賞=横溝正史賞
●作家がどの年代に区分されるかは、ミステリー系の直木賞候補(受賞)作品をはじめて上梓した年代で決めた。
●作家名が太字の場合は、ミステリー系の作品で直木賞を受賞したことをあらわす。
●【】でくくった受賞作は、ミステリー系とは考えにくいが直木賞を受賞した作品。
時代とともに
変容して
当然である。
そもそも、「ミステリー」という小説ジャンルの定義は、極めて難しい。私も、右の「ミステリーと直木賞」の表をつくるにあたって、かなり頭を悩ました。言い訳がましくなるが、まず、私自身、直木賞の受賞作・候補作をすべて読み尽くしているわけではないので、右の表は絶対的なものではなく、あくまで目安であることを断っておきたい。「え、これがミステリー?」とか、「あの作品はミステリーなのに表に入っていない」など異論もあると思うが、乞御寛容。
かつて「探偵小説」と呼ばれ、戦後「推理小説」と変わり、現在「ミステリー」とくくられている小説ジャンルがある。この苦肉の策とも思える名称の変化からわかるように、「ミステリー」の定義は、さまざまに揺れ動いてきた。(というか、揺れ動いてきたからこそ、「推理小説」という呼称が、「ミステリー」という、訳のわからない言葉に置き換えられてきたわけだ)。
ジャンル定義の揺れ動きと同様、ミステリー関連の文学賞もまた、栄枯盛衰、発生消滅が繰り返されている。そのなかで、歴史もあり、権威ある賞と認められているのは、現在のところ、一つは「日本推理作家協会賞」であり、もう一つは「江戸川乱歩賞」だろう。
一般に、「乱歩賞」は新人作家を、「協会賞」はミステリー作品全般を対象にしている。しかし「協会賞」は、一度受賞した作家が、再び受賞することはない。その点で、「協会賞」もまた、新人(中堅作家を含む)賞という性格が濃くなっている。
こういった賞の性格から言うと、現在の直木賞は、「協会賞」に近い。つまり新人賞でありながら、そこで指す新人とは、ある程度小説界で活躍し出した作家のことなのだ。かつての直木賞は、「乱歩賞」的な性格を担っていたこともあった。まったく無名の新人に贈られることも結構あったのである(同人誌に載った作品に与えられた時代があったのだから)。しかし、現在の直木賞が、無名の新人を対象にしているとは、とうてい思えない。それが、直木賞の性格が「乱歩賞」的なものから「協会賞」的なものへ変容してきたと受け取ることができる根拠である。
賞の性格が変わってきているのだから、賞の構造を変えることも検討されてよいのではないか。
賞の構造、の話をするとき、過去の「協会賞」の歴史を振り返ってみたい。この賞は戦後の創設当時、第4回まで、長篇部門、短篇部門と2つ(第1回のみ新人部門を加えて3つ)の部門に分かれていたものが、第5回から部門を廃し統一された。しかし、推理小説(あえてこう呼ぶ)が市民権を得て、雑誌『宝石』の発達や、ノベルス(新書判)の流行などで、長篇・短篇ともに続々と作品が書かれるようになると、「長篇と短篇を同じ土俵の上で選考するのは無理がある」といった意見が噴出する。そこで、第29回からふたたび、長篇部門、短篇部門、評論その他部門の3部門に分割したのだ。
直木賞が守備範囲とする「大衆文芸」も、さまざまなテーマ、設定の小説が書かれるようになって久しい。これだけ裾野が広がると、現在の直木賞のように、どうしても候補作選びのさいに長篇偏重になるのは致し方あるまい。となれば、いずれ「協会賞」と同じように、直木賞も、長篇部門と短篇部門の2つの部門をつくってもよいのではないか、と私は思う。そうなっても、少しもおかしくはないし、直木賞の持つ権威性やブランドが薄れるものではないだろう。
P.L.B.
「ミステリーと直木賞」表の凡例
●協会賞=日本推理作家協会賞
●クラブ賞=日本探偵作家クラブ賞(協会賞の前身)
●乱歩賞=江戸川乱歩賞
●オール讀物推小新人賞=オール讀物推理小説新人賞
●横溝賞=横溝正史賞
●作家がどの年代に区分されるかは、ミステリー系の直木賞候補(受賞)作品をはじめて上梓した年代で決めた。
●作家名が太字の場合は、ミステリー系の作品で直木賞を受賞したことをあらわす。
●【】でくくった受賞作は、ミステリー系とは考えにくいが直木賞を受賞した作品。
作家名 | 直木賞候補・受賞作 | ミステリー関連賞の受賞歴 |
---|---|---|
戦前 | ||
木々高太郎 | 昭和11年「」 昭和11年『人生の阿呆』その他(受賞) |
昭和23年 クラブ賞短篇「新月」 |
角田喜久雄 | 昭和11年『妖棋伝』 | 昭和33年 クラブ賞「笛吹けば人が死ぬ」 |
小栗虫太郎 | 昭和11年「」 | |
久生十蘭 | 昭和15年「平賀源内捕物帳」(谷川早名義) 【昭和26年「鈴木主水」】 |
|
渡辺啓助 | 昭和17年「密林の医師」 昭和17年「オルドスの鷹」 昭和18年「西北撮影隊」 |
|
昭和20年代 | ||
三橋一夫 | 昭和27年『天国は盃の中に』 | |
永瀬三吾 | 昭和29年「売国奴」 | 昭和30年 クラブ賞「売国奴」 |
昭和30年代 | ||
島田一男 | 昭和31年「七色の地図」 | 昭和26年 クラブ賞短篇「社会部記者」その他 |
碧川浩一 | 昭和32年「借金鬼」 昭和35年『美の盗賊』 |
|
多岐川 恭 | 昭和33年『氷柱』 昭和33年『落ちる』(受賞) |
昭和33年 乱歩賞『濡れた心』 |
福本和也 | 昭和33年「K7高地」 昭和33年「泥炭地層」 |
|
土屋隆夫 | 昭和34年『天国は遠すぎる』 | 昭和38年 協会賞『影の告発』 |
戸板康二 | 昭和34年「團十郎切腹事件」その他(受賞) | 昭和51年 協会賞短篇「グリーン車の子供」 |
新章文子 | 昭和34年『危険な関係』 | 昭和34年 乱歩賞『危険な関係』 |
水上 勉 | 昭和34年『霧と影』 昭和35年『海の牙』『耳』 昭和36年「雁の寺」(受賞) |
昭和36年 クラブ賞『海の牙』 |
黒岩重吾 | 昭和35年『休日の断崖』 昭和35年『背徳のメス』(受賞) |
|
佐野 洋 | 昭和35年『透明な暗殺』 | 昭和40年 協会賞『華麗なる醜聞』 |
笹沢左保 | 昭和35年『人喰い』 昭和36年『空白の起点』 昭和37年「六本木心中」 |
昭和36年 クラブ賞『人喰い』 |
樹下太郎 | 昭和36年『銀と青銅の差』 | |
陳 舜臣 | 昭和36年『枯草の根』 昭和41年『炎に絵を』 【昭和43年「青玉獅子香炉」(受賞)】 |
昭和36年 乱歩賞『枯草の根』 昭和45年 協会賞『玉嶺よふたたび』『孔雀の道』 |
結城昌治 | 昭和37年『ゴメスの名はゴメス』 昭和41年『白昼堂々』 【昭和45年「軍旗はためく下に」(受賞)】 |
昭和39年 協会賞『夜の終る時』 |
高原弘吉 | 昭和37年「あるスカウトの死」 | 昭和37年 オール讀物推小新人賞「あるスカウトの死」 |
邦光史郎 | 昭和37年『社外極秘』 | |
戸川昌子 | 昭和38年『猟人日記』 | 昭和37年 乱歩賞『大いなる幻影』 |
昭和40年代 | ||
生島治郎 | 昭和40年『黄土の奔流』 昭和42年『追いつめる』(受賞) |
|
三好 徹 | 昭和41年『風塵地帯』 昭和42年『閃光の遺産』 昭和42年「聖少女」(受賞) |
昭和42年 協会賞『風塵地帯』 |
河野典生 | 昭和44年『他人の城』 昭和49年『ペインティング・ナイフの群像』 |
昭和39年 協会賞『殺意という名の家畜』 |
赤江 瀑 | 昭和48年「罪喰い」 昭和50年「金環食の影飾り」 |
|
康 伸吉 | 昭和48年「闇の重さ」 | 昭和48年 オール讀物推小新人賞「いつも夜」 |
小林久三 | 昭和49年『暗黒告知』 昭和59年「傾いた橋」 |
昭和49年 乱歩賞『暗黒告知』 |
昭和50年代 | ||
醍醐麻沙夫 | 昭和50年「夜の標的」 | |
西村寿行 | 昭和51年「咆哮は消えた」 昭和51年『滅びの笛』 昭和52年「魔笛が聴こえる」 |
|
藤本 泉 | 昭和51年『呪いの聖域』 | 昭和52年 乱歩賞『時をきざむ潮』 |
三浦 浩 | 昭和51年『さらば静かなる時』 昭和52年『優しい滞在』 昭和62年『津和野物語』 昭和62年『海外特派員――消されたスクープ』 |
|
泡坂妻夫 | 昭和53年『乱れからくり』 昭和55年「椛山訪雪図」「狐の面」 【平成2年『蔭桔梗』(受賞)】 |
昭和53年 協会賞長篇『乱れからくり』 |
阿刀田 高 | 昭和53年『冷蔵庫より愛をこめて』 昭和54年『ナポレオン狂』(受賞) |
昭和54年 協会賞短篇「来訪者」 |
有明夏夫 | 昭和53年『大浪花諸人往来』(受賞) | |
帚木蓬生 | 昭和54年『白い夏の墓標』 | |
高柳芳夫 | 昭和54年『プラハからの道化たち』 | 昭和46年 オール讀物推小新人賞「『黒い森』の宿」 昭和54年 乱歩賞『プラハからの道化たち』 |
赤川次郎 | 昭和55年「上役のいない月曜日」「禁酒の日」「徒歩十五分」 | 昭和51年 オール讀物推小新人賞「幽霊列車」 |
連城三紀彦 | 昭和55年「戻り川心中」 昭和57年「白い花」「ベイ・シティに死す」「黒髪」 昭和58年「紅き唇」 昭和58年『宵待草夜情』 昭和59年『恋文』(受賞) |
昭和56年 協会賞短篇「戻り川心中」 |
もりたなるお | 昭和55年「真贋の構図」 | 昭和55年 オール讀物推小新人賞「真贋の構図」 |
中村正軌 | 昭和55年『元首の謀叛』(受賞) | |
胡桃沢耕史 | 昭和56年「ロン・コン」「ロン・コンPARTⅡ」 昭和57年『ぼくの小さな祖国』 昭和57年『天山を越えて』 【昭和58年『黒パン俘虜記』(受賞)】 |
昭和58年 協会賞長篇『天山を越えて』 |
北方謙三 | 昭和58年『檻』 昭和58年『友よ、静かに瞑れ』 昭和59年『やがて冬が終れば』 |
昭和60年 協会賞長篇『渇いた街』 |
島田荘司 | 昭和59年『漱石と倫敦ミイラ殺人事件』 昭和60年『夏、19歳の肖像』 |
|
昭和60年代 | ||
宮脇俊三 | 昭和60年『殺意の風景』 | |
森 詠 | 昭和60年『雨はいつまで降り続く』 | |
志水辰夫 | 昭和60年『背いて故郷』 平成2年『帰りなん、いざ』 平成6年『いまひとたびの』 |
昭和61年 協会賞長篇『背いて故郷』 |
逢坂 剛 | 昭和61年『百舌の叫ぶ夜』 昭和61年『カディスの赤い星』(受賞) |
昭和55年 オール讀物推小新人賞「暗殺者グラナダに死す」 昭和62年 協会賞長篇『カディスの赤い星』 |
赤羽 尭 | 昭和61年『脱出のパスポート』 | |
小杉健治 | 昭和62年『絆』 | 昭和58年 オール讀物推小新人賞「原島弁護士の処置」 昭和63年 協会賞長篇『絆』 |
佐々木 譲 | 昭和63年『ベルリン飛行指令』 | 平成2年 協会賞長篇『エトロフ発緊急電』 |
笹倉 明 | 昭和63年『漂流裁判』 平成1年『遠い国からの殺人者』(受賞) |
昭和63年 サントリーミステリー大賞『漂流裁判』 |
平成ヒトケタ代 | ||
多島斗志之 | 平成1年『密約幻書』 平成3年『不思議島』 |
|
原 尞 | 平成1年『私が殺した少女』(受賞) | |
高橋義夫 | 平成2年『北緯50度に消ゆ』 【平成3年「狼奉行」(受賞)】 |
|
樋口有介 | 平成2年『風少女』 | |
宮部みゆき | 平成3年『龍は眠る』 平成3年『返事はいらない』 平成4年『火車』 平成8年『人質カノン』 平成8年『蒲生邸事件』 平成10年『理由』(受賞) |
昭和62年 オール讀物推小新人賞「我らが隣人の犯罪」 平成1年 日本推理サスペンス大賞『魔術はささやく』 平成4年 協会賞長篇『龍は眠る』 |
高橋克彦 | 平成3年『緋い記憶』(受賞) | 昭和58年 乱歩賞『写楽殺人事件』 昭和62年 協会賞長篇『北斎殺人事件』 |
中島らも | 平成3年『人体模型の夜』 平成5年『ガダラの豚』 平成6年『永遠も半ばを過ぎて』 |
平成6年 協会賞長篇『ガダラの豚』 |
高村 薫 | 平成5年『マークスの山』(受賞) | 平成2年 日本推理サスペンス大賞『黄金を抱いて翔べ』 平成5年 協会賞長篇『リヴィエラを撃て』 |
本岡 類 | 平成5年『真冬の誘拐者』 | 昭和56年 オール讀物推小新人賞「歪んだ駒跡」 |
熊谷 独 | 平成5年『最後の逃亡者』 | 平成5年 サントリーミステリー大賞『最後の逃亡者』 |
大沢在昌 | 平成5年『新宿鮫 無間人形』(受賞) | 平成3年 協会賞長篇『新宿鮫』 |
篠田節子 | 平成7年『夏の災厄』 平成8年『ゴサインタン』 【平成9年『女たちのジハード』(受賞)】 |
|
小池真理子 | 平成7年『恋』(受賞) | 平成1年 協会賞短篇「妻の女友達」 |
藤原伊織 | 平成7年『テロリストのパラソル』(受賞) | 平成7年 乱歩賞『テロリストのパラソル』 |
藤田宜永 | 平成7年『巴里からの遺言』 平成9年『樹下の想い』 |
平成7年 協会賞長篇『鋼鉄の騎士』 |
服部真澄 | 平成7年『龍の契り』 | |
北村 薫 | 平成7年『スキップ』 平成9年『ターン』 |
平成3年 協会賞短篇『夜の蝉』 |
乃南アサ | 平成8年『凍える牙』(受賞) | |
黒川博行 | 平成8年『カウント・プラン』 平成9年『疫病神』 平成11年『文福茶釜』 |
昭和61年 サントリーミステリー大賞『キャッツアイころがった』 平成8年 協会賞短篇「カウント・プラン」 |
馳 星周 | 平成8年『不夜城』 平成10年『夜光虫』 平成11年『M』 |
平成10年 協会賞長篇『鎮魂歌』 |
京極夏彦 | 平成9年『嗤う伊右衛門』 | 平成8年 協会賞長篇『魍魎の匣』 |
桐野夏生 | 平成9年『OUT』 平成11年『柔らかな頬』(受賞) |
平成5年 乱歩賞『顔に降りかかる雨』 平成10年 協会賞長篇『OUT』 |
折原 一 | 平成9年『冤罪者』 | 平成7年 協会賞長篇『沈黙の教室』 |
平成10年代 | ||
久世光彦 | 平成10年『逃げ水半次無用帖』 | |
東野圭吾 | 平成10年『秘密』 平成11年『白夜行』 |
昭和60年 乱歩賞『放課後』 平成11年 協会賞長篇『秘密』 |
服部まゆみ | 平成10年『この闇と光』 | 昭和62年 横溝賞『時のアラベスク』 |
横山秀夫 | 平成10年『陰の季節』 | 平成12年 協会賞短篇「動機」 |
天童荒太 | 平成11年『永遠の仔』 | 平成12年 協会賞長篇『永遠の仔』 |
福井晴敏 | 平成11年『亡国のイージス』 | 平成10年 乱歩賞『Twelve Y.O.』 平成12年 協会賞長篇『亡国のイージス』 |
真保裕一 | 平成11年『ボーダーライン』 | 平成3年 乱歩賞『連鎖』 平成9年 協会賞長篇『奪取』 |