生没年月日【注】 | 昭和23年/1948年1月11日~平成25年/2013年10月19日 | |
受賞年齢 | 36歳6ヵ月 | |
経歴 | 本名=加藤甚吾(カトウ・ジンゴ)。愛知県生まれ。早稲田大学政経学部卒。 | |
受賞歴・候補歴 |
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処女作 | 「変調二人羽織」(『幻影城』昭和53年/1978年) | |
サイト内リンク | ▼小研究-ミステリーと直木賞 ▼直木賞受賞作全作読破への道Part2 |
「戻り川心中」(『小説現代』昭和55年/1980年4月号)媒体・作品情報
書誌 昭和55年/1980年9月・講談社刊『戻り川心中』所収
昭和56年/1981年6月・講談社刊『推理小説代表作選集1981』所収
昭和58年/1983年5月・講談社/講談社文庫『戻り川心中』所収
昭和61年/1986年4月・講談社/講談社文庫『ミステリー傑作選16 故意・悪意・殺意』所収
平成8年/1996年5月・双葉社/双葉文庫『日本推理作家協会賞受賞作全集31短篇集3』所収
平成10年/1998年5月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『戻り川心中』所収
平成12年/2000年4月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『ほっとミステリーワールド 第15巻 連城三紀彦集』所収
平成15年/2003年4月・光文社/光文社文庫『短歌殺人事件 31音律のラビリンス』所収
平成17年/2005年1月・廣済堂出版/廣済堂文庫『ときめき 恋愛ミステリー館1』所収
平成18年/2006年1月・光文社/光文社文庫『戻り川心中』所収
平成27年/2015年4月・宝島社/宝島社文庫『『このミス』が選ぶ!オールタイム・ベスト短編ミステリー 赤』所収 |
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『変調二人羽織』(昭和56年/1981年9月・講談社刊)
書誌 昭和59年/1984年7月・講談社/講談社文庫『変調二人羽織』
平成10年/1998年9月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『変調二人羽織 連城三紀彦傑作推理コレクション』所収
平成22年/2010年1月・光文社/光文社文庫『変調二人羽織』 収録作品 「変調二人羽織」
平成4年/1992年6月・立風書房刊『ミステリーの愉しみ 第4巻 都市の迷宮』所収
平成9年/1997年8月・角川書店/カドカワ・エンタテインメント『甦る「幻影城」1 新人賞傑作選』所収
平成12年/2000年4月・リブリオ出版/大きな活字で読みやすい本『ほっとミステリーワールド 第15巻 連城三紀彦集』所収
「ある東京の扉」
平成6年/1994年12月・角川書店/角川文庫『密室殺人事件 ミステリーアンソロジー』所収
「六花の印」
平成7年/1995年7月・廣済堂出版刊『日本ミステリーの一世紀 下巻』所収
「メビウスの環」
「依子の日記」
平成26年/2014年11月・講談社/講談社文庫『連城三紀彦レジェンド』所収
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「白い花」「ベイ・シティに死す」「黒髪」
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作品名 別表記 | 扉・奥付 ルビ有り「ひそ」 | ||||
印刷/発行年月日 | 発行 昭和57年/1982年6月21日(第1刷) | ||||
発行者等 | 発行者 三木 章 印刷所 豊国印刷株式会社/千代田オフセット株式会社 製本所 大製株式会社 | ||||
発行所 | 株式会社講談社(東京都) | 形態 | 四六判 上製 | ||
装幀/装画等 | 装画・装釘 村上芳正 見返し文字 連城三紀彦「黒髪」より | ||||
総ページ数 | 241 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
45字 ×21行 ×1段 |
本文ページ |
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測定枚数 | 172枚 |
書誌
昭和60年/1985年7月・講談社/講談社文庫『密やかな喪服』所収
収録作品の書誌
白い花
初出『オール讀物』昭和55年/1980年10月号
平成10年/1998年9月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『変調二人羽織』所収
ベイ・シティに死す
初出『小説現代』昭和56年/1981年11月号
平成3年/1991年4月・講談社/短篇ミステリー・コレクション『一瞬の人生―「仕掛けと謎」の楽しみ』所収
平成10年/1998年11月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『夜よ鼠たちのために』所収
平成26年/2014年9月・宝島社/宝島社文庫『夜よ鼠たちのために』所収
黒髪
初出『問題小説』昭和57年/1982年2月号
昭和58年/1983年5月・講談社刊『推理小説代表作選集1983』所収
昭和63年/1988年4月・講談社/講談社文庫『ミステリー傑作選18 花には水、死者には愛』所収
平成7年/1995年9月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第三一巻 京都2』所収
平成10年/1998年9月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『変調二人羽織』所収
平成11年/1999年4月・徳間書店/徳間文庫『煌めきの殺意』所収
平成21年/2009年9月・講談社/講談社文庫『謎 スペシャル・ブレンド・ミステリー004』所収
他の収録作品
「消えた新幹線」(『幻影城』昭和53年/1978年8月号)
「代役」(『小説推理』昭和56年/1981年6月号)
「密やかな喪服」(『小説現代』昭和56年/1981年1月号「実験材料」/単行本収録にあたり改題)
「ひらかれた闇」(『ルパン』昭和56年/1981年秋季号[11月])
候補者 連城三紀彦 35歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
井上ひさし | 48歳 |
― | 0 | |
源氏鶏太 | 70歳 |
○ | 5 | 「「黒髪」は、あまり票を得られなかったが、私は、再読し、女の執念の凄じさに打たれた。二作ならこの作品だと思った。」 |
池波正太郎 | 59歳 |
△ | 6 | 「印象に残った。」「ことに〔白い花〕がよく、これからも独自のたくらみ(原文傍点)の詩情に磨きをかけてもらいたいとおもう。」 |
城山三郎 | 55歳 |
△ | 11 | 「きめ細かな、気のきいた描写。映画的というか、絵画的というかカラフルで、相当な手腕を感じさせ、プロットにも工夫がこらされている。ただミステリーの常かも知れぬが、作者がやや勝手に人物を動かしすぎるという感じが残った。」 |
阿川弘之 | 62歳 |
― | 0 | |
山口瞳 | 56歳 |
△ | 9 | 「全般的な力では候補者中のトップ。肌あいが立原正秋と似ているが、その立原の直木賞受賞作「白い罌粟」と較べて、まだ少し差があるというのが偽らざるところの感想。」 |
五木寛之 | 50歳 |
△ | 6 | 「私の見るところで、この後もますます力のある作品を続けて発表してくれそうな予感をおぼえさせるのは、赤瀬川氏と、連城三紀彦氏の二人かもしれない。」 |
村上元三 | 72歳 |
■ | 5 | 「文章はしっかりしているのに、これが推理小説とするのなら、最後の謎解きに三作とも無理がある。」 |
水上勉 | 63歳 |
― | 0 | |
選評出典:『オール讀物』昭和58年/1983年4月号 |
文量 |
短篇〔3篇〕 |
白い花 | |
章立て | |
なし | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | 東京 |
登場人物 | |
●衣川(書道家、病人で自宅療養中) ●三上瑤子(衣川の家政婦) ●宮田(瑤子の知り合い) |
ベイ・シティに死す | |
章立て | |
「1」~「4」 | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代] | 北の港町~東京 |
登場人物 | |
●私(語り手、元暴力団員、殺人罪で入獄) ●恭子(私の同棲相手) ●古川征二(私の弟分) ●谷沢(暴力団幹部) |
黒髪 | |
章立て | |
「1」~「5」 | |
時代設定 | 場所設定 |
[同時代]~15年前 | 京都~東京 |
登場人物 | |
●高沢義如(出版社勤務) ●鎮谷尚江(染色師、高沢の愛人) ●路子(高沢の妻、病人で自宅療養中) |
『密やかな喪服』(昭和57年/1982年6月・講談社刊)
書誌 昭和60年/1985年7月・講談社/講談社文庫『密やかな喪服』 収録作品 「白い花」「消えた新幹線」「代役」「ベイ・シティに死す」「密やかな喪服」「ひらかれた闇」「黒髪」
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「紅き唇」(『小説新潮』昭和58年/1983年4月号)媒体・作品情報
上記のうち紫の太字はブラウザでの表示が困難な異体字(主に正字など)
書誌 昭和59年/1984年5月・新潮社刊『恋文』所収
昭和62年/1987年8月・新潮社/新潮文庫『恋文』所収
平成1年/1989年11月・北宋社刊『バージンラブ』所収
平成10年/1998年9月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『恋文』所収
平成24年/2012年2月・新潮社/新潮文庫『恋文・私の叔父さん』
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『宵待草夜情』(昭和58年/1983年8月・新潮社刊)媒体・作品情報
書誌 昭和62年/1987年2月・新潮社/新潮文庫『宵待草夜情』
平成10年/1998年7月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『宵待草夜情』
平成27年/2015年5月・角川春樹事務所/ハルキ文庫『宵待草夜情』〔新装版〕 収録作品の書誌 能師の妻〈第一話・篠〉
初出『別冊文藝春秋』昭和56年/1981年夏号[7月]
野辺の露〈第二話・杉乃〉
初出『小説新潮』昭和57年/1982年9月号
宵待草夜情〈第三話・鈴子〉
初出『小説新潮スペシャル』昭和56年/1981年秋号[10月]
花虐の賦〈第四話・鴇子〉
初出『小説新潮』昭和57年/1982年2月号
平成17年/2005年7月・光文社/光文社文庫『恋は罪つくり 名作で読む推理小説史 恋愛ミステリー傑作選』所収
未完の盛装〈第五話・葉子〉
初出『別冊小説現代』昭和57年/1982年冬号[12月]
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『恋文』(昭和59年/1984年5月・新潮社刊)媒体・作品情報
書誌 昭和62年/1987年8月・新潮社/新潮文庫『恋文』
平成10年/1998年9月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『恋文』
平成24年/2012年2月・新潮社/新潮文庫『恋文・私の叔父さん』 収録作品の書誌 恋文
初出『小説新潮』昭和58年/1983年8月号
『オール讀物』昭和59年/1984年10月号
紅き唇
初出『小説新潮』昭和58年/1983年4月号
十三年目の子守唄
初出『小説新潮』昭和58年/1983年10月号
ピエロ
初出『小説新潮』昭和59年/1984年3月号
私の叔父さん
初出『小説新潮』昭和59年/1984年2月号
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