このページの情報は「芥川賞のすべて・のようなもの」内の「候補作家の群像 阿川弘之」と同じものです。 | ||
生没年月日【注】 | 大正9年/1920年12月24日~平成27年/2015年8月3日 | |
在任期間 | 第83回~第88回(通算3年・6回) | |
在任年齢 | 59歳6ヶ月~62歳0ヶ月 | |
経歴 | 広島県生まれ。東京帝国大学文学部国文学科卒。 旧制高校在学中に同人雑誌『こおろ』(のち『こをろ』)を創刊。 昭和17年/1942年、大学を繰り上げ卒業し海軍入隊。 昭和21年/1946年帰国後、志賀直哉と出逢い、処女作「年年歳歳」を発表。 「春の城」「雲の墓標」「舷燈」「水の上の会話」や、伝記小説として「山本五十六」「井上成美」「志賀直哉」などを書く。 随筆・紀行文でも高い評価を得る。 娘にエッセイストの阿川佐和子がいる。 |
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受賞歴・候補歴 |
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サブサイトリンク | ||
個人全集 | 『阿川弘之自選作品』全10巻(新潮社) 『阿川弘之全集』全20巻(平成17年/2005年~平成19年/2007年・新潮社) |
下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。
選考委員 阿川弘之 60歳 | ||||
候補 | 評価 | 行数 | 評言 | |
48歳 |
◎ | 36 | 「誰もが自分の母親をテーマに「女の一生」を書けるものではむろんなく、これだけの作品に仕立てたのは青島氏の才であり手柄である。」「戦争中の世相や政治に対して、今の眼で見た批判解釈をさしはさんでゐないのもよかつた。さういふ要らざる色気は作品の味を損なふことを、既成の文士がとかく忘れ勝ちであるのに、現職議員の青島氏がきちんと守つてゐた。」 | |
胡桃沢耕史 | 56歳 |
○ | 7 | 「書き出しからしてキビキビした面白い物語で、起承転結もととのつてゐて、ラオス、タイの風物政情も充分知つてゐる筆づかひで、青島氏の作品に次ぐものと私は思つた。」 |
選評出典:『オール讀物』昭和56年/1981年10月号 |