生没年月日【注】 | 大正12年/1923年1月25日~平成2年/1990年5月3日 | |
在任期間 | 第86回~第96回(通算5.5年・11回) | |
在任年齢 | 58歳11ヶ月~63歳11ヶ月 | |
経歴 | 東京生まれ。下谷西町小学校卒。 | |
受賞歴・候補歴 |
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処女作 | 「雪晴れ」(昭和21年/1946年) | |
個人全集 | 『完本池波正太郎大成』全30巻・別巻(平成10年/1998年7月~平成13年/2001年3月・講談社刊) | |
直木賞候補歴 | 第36回候補 「恩田木工」(『大衆文藝』昭和31年/1956年11月号、12月号) 第37回候補 「眼(め)」(『大衆文藝』昭和32年/1957年6月号) 第38回候補 「信濃大名記」(『大衆文藝』昭和32年/1957年12月号) 第40回候補 「応仁の乱」(『大衆文藝』昭和33年/1958年11月号、12月号) 第41回候補 「秘図」(『大衆文藝』昭和34年/1959年6月号) 第43回受賞 「錯乱」(『オール讀物』昭和35年/1960年4月号) |
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サイト内リンク | ▼小研究-記録(候補回数) ▼直木賞受賞作全作読破への道Part4 |
下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。
選考委員 池波正太郎 60歳 | ||||
候補 | 評価 | 行数 | 評言 | |
森瑤子 | 42歳 |
◎ | 15 | 「第一に推したが、最後の票決によって落ちたのは残念だった。」「前回の候補作における構成の失敗から脱している。そうなると、密度の濃い文章が生彩をはなつ。男から見て、この女主人公はイヤな女だけれども、つまり、それだけ深く女の性が描けているわけで、他の男たちのエゴも、うまくとらえられていた。」 |
58歳 |
● | 13 | 「私はこの作を買っていない。」「この人には自分の作品に対する、もっとも肝心なものが欠けている。小説としての〔真実〕がないのである。ゆえにフィクション、ノン・フィクションにかかわらず〔こしらえもの〕になってしまうのだろう。」 | |
選評出典:『オール讀物』昭和58年/1983年10月号 |
選考委員 池波正太郎 62歳 | ||||
候補 | 評価 | 行数 | 評言 | |
60歳 |
◎ | 11 | 「落合さんと、森田誠吾〔魚河岸ものがたり〕を受賞作として推した」「前半、歯が浮くようなところがあったけれども第四章の〔波除神社〕と第五章の〔海幸橋〕がよくできていて、登場人物も変化に富み、読後の後味もよかった。」 | |
落合恵子 | 41歳 |
◎ | 13 | 「多少の欠点はあるにしても、(引用者中略)あざとさ(原文傍点)がなく、これまでの彼女の候補作の中では、もっともよかったと、私はおもう。ジャズ・スポットを中心にした構成もよく、ことに〔第一夜〕の章がよかった。」「落合さんと、森田誠吾〔魚河岸ものがたり〕を受賞作として推した」 |
31歳 |
● | 14 | 「薄汚い男女の交情を描いてはいるが、読後、胸にこたえるものが何もなく、私は票を入れなかった。むろんのことに薄汚い男女を描くのはよい。よいが、それだけでは、文学賞をあたえる小説にはならない。プラス何かがなくてはならぬ。その何かが読者の胸を打たなくてはならぬ。」 | |
「今回の候補作七篇のすべてがそうではないが「大山鳴動して鼠一匹」というような小説が多かった。」 | ||||
選評出典:『オール讀物』昭和61年/1986年4月号 |