生没年月日【注】 | 昭和11年/1936年5月11日~平成14年/2002年12月17日 | |
受賞年齢 | 42歳8ヵ月 | |
経歴 | 本名=斎藤義和。大阪府生まれ。同志社大学工学部中退。 | |
受賞歴・候補歴 | ||
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処女作 | 「FL無宿のテーマ」(『小説現代』昭和47年/1972年6月号) | |
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「FL無宿のテーマ」(『小説現代』昭和47年/1972年6月号)媒体・作品情報
書誌 昭和48年/1973年7月・講談社刊『FL無宿の叛逆』所収
昭和53年/1978年4月・講談社刊『小説現代新人賞全作品3』所収
昭和55年/1980年5月・講談社/講談社文庫『FL無宿の叛逆』所収
平成2年/1990年1月・白水社/白水Uブックス『日本ユーモア文学傑作選1 笑いの侵入者』所収 |
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「サムライの末裔」(『別冊文藝春秋』124号[昭和48年/1973年6月])媒体・作品情報
書誌 昭和54年/1979年3月・文藝春秋刊『テーブル・センターの出来るまで』所収 |
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「夜明け」(『別冊文藝春秋』133号[昭和50年/1975年9月])媒体・作品情報
書誌 昭和52年/1977年9月・文藝春秋刊『幕末早春賦』所収
昭和61年/1986年2月・文藝春秋/文春文庫『幕末早春賦』所収
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「葵と芋」(『別冊文藝春秋』137号[昭和51年/1976年9月])媒体・作品情報
書誌 昭和55年/1980年3月・文藝春秋刊『東海道星取表』所収
昭和59年/1984年7月・文藝春秋/文春文庫『東海道星取表』所収 |
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『大浪花諸人往来――耳なし源蔵召捕記事』
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副題等 | 「――耳なし源蔵召捕記事――」 | ||||
印刷/発行年月日 | 発行 昭和53年/1978年10月30日(初版) | ||||
発行者等 | 発行者 角川春樹 信教印刷・宮田製本 | ||||
発行所 | 株式会社角川書店(東京都) | 形態 | 四六判 並製 | ||
装幀/装画等 | 装丁 玉井ヒロテル | ||||
総ページ数 | 301 | 表記上の枚数 | ― | 基本の文字組 (1ページ当り) |
46字 ×20行 ×1段 |
本文ページ | 3~301 (計299頁) |
測定枚数 | 594枚 |
書誌
昭和55年/1980年6月・角川書店/角川文庫『大浪花諸人往来』
昭和60年/1985年4月・埼玉福祉会/大活字本シリーズ『大浪花諸人往来 耳なし源蔵召捕記事』(上)(下)
平成20年/2008年10月・小学館/小学館文庫『なにわの源蔵事件帳1 大浪花別嬪番付』
収録作品の書誌
西郷はんの写真
初出『野性時代』昭和53年/1978年2月号
『オール讀物』昭和54年/1979年4月号
平成18年/2006年9月・集英社/集英社文庫『捕物小説名作選2』所収
天神祭の夜
初出『野性時代』昭和53年/1978年3月号
平成5年/1993年9月・ぎょうせい刊『ふるさと文学館 第三二巻 大阪1』所収
尻無川の黄金騒動
初出『野性時代』昭和53年/1978年4月号
大浪花別嬪番付
初出『野性時代』昭和53年/1978年7月号
鯛を捜せ
初出『野性時代』昭和53年/1978年8月号
『オール讀物』昭和54年/1979年4月号
平成17年/2005年7月・メディアファクトリー刊『消えた直木賞 男たちの足音編』所収
人間の皮を剥ぐ男
初出『野性時代』昭和53年/1978年9月号
候補者 有明夏夫 42歳 | ||||
選考委員 | 評価 | 行数 | 評言 | |
城山三郎 | 51歳 |
■ | 10 | 「時代・舞台・人物の設定が秀抜で、いわゆる大道具・小道具の類もよく書きこまれている。」「わたしには、ドラマが盛り上りかけたところで、ふいに終る感じがし、結びの新聞記事とのかね合いが、うまく成功しているとは思えなかった。」 |
松本清張 | 69歳 |
◎ | 11 | 「まことに才筆である。文明開化の大阪ものだが、大佛次郎氏の開化の「横浜もの」と東西の対応になり得るかもしれない。」「探偵ものに見えるかもしれないが、真意はそうでなく、明治初期の市井風俗を描いたもの。この領域に進まれることを作者に望む。」 |
源氏鶏太 | 66歳 |
○ | 12 | 「まさに作者が自分の鉱脈をさぐりあてた感じである。こせこせしないでおおらかに描いていて、およそ「文学」とは無縁の作品を書いているようで、それなりに神経がゆきとどいていた。」「五木氏の、この作家は直木賞をあきらめたのでないか、そして、こういう作品が書けた、という意味の発言は印象に残った。」 |
今日出海 | 75歳 |
○ | 9 | 「軽くて読み易いが、それはあの中に登場する人々が、そしてその周囲が庶民的で、環境に溶けこんでいるせいだ。決して手軽な作品ではない。」 |
新田次郎 | 66歳 |
― | 0 | |
五木寛之 | 46歳 |
― | 0 | |
村上元三 | 68歳 |
◎ | 5 | 「「大浪花諸人往来」一本にしぼる気で委員会へ出た」「これからも、多彩な「面白い」小説を書いて行くだろう」 |
川口松太郎 | 79歳 |
■ | 8 | 「手頃な読物という気がする。」「器用な人ではあるし実力も十分だし、入賞に文句はないが、文学であるためにはやや不満である。」 |
水上勉 | 59歳 |
□ | 18 | 「達者すぎる文章で、おやと思った。(引用者中略)今回はぬきすぎたほど流暢である。」「松本委員の絶讃もあって家を出る時の考えがかわって、消極的ながら賛成側に廻った。」 |
選評出典:『オール讀物』昭和54年/1979年4月号 |
文量 | |
連作短篇集〔6篇〕 | |
時代設定 | 場所設定 |
明治 | 大坂 |
登場人物 | |
●赤岩源蔵(元奉行所御抱え手廻り・捕亡下頭、現・隠居) ●厚木寿一郎(菅原警察署一等巡査) ●安吉(源蔵の子分) ●大倉徳兵衛(海苔問屋、上方新聞の常連投稿家) |
西郷はんの写真 |
章立て |
「1」~「7」 |
天神祭の夜 |
章立て |
「1」~「8」 |
尻無川の黄金騒動 |
章立て |
「1」~「7」 |
大浪花別嬪番付 |
章立て |
「1」~「8」 |
鯛を捜せ |
章立て |
「1」~「8」 |
人間の皮を剥ぐ男 |
章立て |
「1」~「7」 |