芥川賞のすべて・のようなもの
第152回
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Last Update[H28]2016/11/9

上田岳弘
Ueda Takahiro
生没年月日【注】 昭和54年/1979年☆月☆日~
経歴 兵庫県明石市生まれ。早稲田大学法学部卒。法人向けソリューションメーカーの立ち上げに参画。平成25年/2013年「太陽」で新潮新人賞受賞。
受賞歴・候補歴
  • |候補| 第43回新潮新人賞(平成23年/2011年)「真夜中の歩き方」
  • 第45回新潮新人賞(平成25年/2013年)「太陽」
  • |候補| 第27回三島由紀夫賞(平成25年/2013年度)「太陽」
  • |候補| 第152回芥川賞(平成26年/2014年下期)「惑星」
  • 第28回三島由紀夫賞(平成26年/2014年度)「私の恋人」
  • |候補| 第154回芥川賞(平成27年/2015年下期)「異郷の友人」
  • |候補| 第38回野間文芸新人賞(平成28年/2016年)『異郷の友人』
備考
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芥川賞 第152回候補  一覧へ

わくせい
惑星」(『新潮』平成26年/2014年8月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「The Shincho Monthly」「今年110年目の文芸誌」併記
巻号 第111巻 第8号  別表記8月号/1315号
印刷/発行年月日 発行 平成26年/2014年8月7日 発売 平成26年/2014年7月7日
発行者等 編集兼発行者 矢野 優 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 356 表記上の枚数 目次 190枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×24行
×2段
本文ページ 7~70
(計64頁)
測定枚数 197
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書誌
>>平成26年/2014年11月・新潮社刊『太陽・惑星』所収
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候補者 上田岳弘 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
小川洋子
女52歳
7 「最強人間、最高製品、という無機質な言葉から私はどうしても魅力的なイメージの広がりを感じ取れなかった。」
奥泉光
男58歳
12 「興味をもって楽しく読んだ。その興味と楽しさはSF小説を読むスリルで、だからたとえば、大勢の人間たちが繋がってできあがった「肉の海」が、どんな仕組みで栄養を得ているのかといった、疑似科学的解説が欲しいと感じた。」
高樹のぶ子
女68歳
29 「万物万象、時間も含めて相対的だとするテーマを、映像ではなく文学にするとこうなるだろう。人間についてではなく人類について考えている。」「作品中で言及されている映画「惑星ソラリス」の影響は否定出来ないが、随所に鋭く射し込まれた批評精神が、荒唐無稽なSFと割り切ることの出来ない光り方をしていた。」
山田詠美
女55歳
21 「〈だが進歩させるほどに、逃げ場は塞がれていき、出口であると思っていたものが、憧憬を持ち続けられるかもしれないと思っていたものが、既存のものと同じだけ味気ない、何らの外部性も持たない、ただの現実の付属物にすぎないと思うに至る〉……(引用者中略)これ、何言いたいのかさっぱり解んない。……ねえ、もっと簡単に書けないの? そんなにもったいぶるほど、アイディア満載の作品とはとても思えないけど?」
宮本輝
男67歳
16 「作者の企みが先走って、途中から観念的な文明論に捕まってしまっている。」「最大の難点は長すぎるということだ。半分の枚数で書けていたら、観念の要点もおのずと収斂されたであろうと思う。」
堀江敏幸
男51歳
16 「言葉の受け取り手が消えた地平から言葉を起こしているかぎり世界は揺れないだろう。この物語の「私」が目指しているのは、むしろ揺れの収束を拒むことなのに。」
島田雅彦
男53歳
27 「今後、従来型の小説には見られなかった形式を積極的に導入する若い作家が増えてゆくだろうが、読者の共感をあてにできないハンディを背負う以上、背景や細部の作り込みを徹底しないと、せっかくの新奇な形式も見劣りしてしまうので注意が必要である。」
村上龍
男62歳
0  
川上弘美
女56歳
11 「細部は、とても面白かった。生き生きしていた。ただ、「最終結論」という状態が、今まで見知っている「SFっぽい未来」のようにしか想像できなかったのです。」
選評出典:『文藝春秋』平成27年/2015年3月号
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いきょう ゆうじん
異郷の 友人」(『新潮』平成27年/2015年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「The Shincho Monthly」「今年111年目の文芸誌」併記
巻号 第112巻 第12号  別表記12月号/1331号
印刷/発行年月日 発行 平成27年/2015年12月7日 発売 平成27年/2015年11月7日
発行者等 編集兼発行者 矢野 優 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 356 表記上の枚数 表紙・背・目次 240枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 7~82
(計76頁)
測定枚数 243
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書誌
>>平成28年/2016年1月・新潮社刊『異郷の友人』
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候補者 上田岳弘 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
宮本輝
男68歳
9 「前々回の「惑星」と同様に、初めに大きく風呂敷をひろげておいたにもかかわらず、その風呂敷の畳み方に窮して、最後は尻切れとんぼになってしまった。」
小川洋子
女53歳
8 「読んでいる間、言葉の力によってしかたどり着けない場所へ連れて行ってもらえない、というもやもやが最後まで拭えなかった。」
奥泉光
男59歳
13 「(引用者注:「ホモサピエンスの瞬間」と共に)小説らしい企みのある作品だった。しかし、ともにその企みが不発に終わった感が否めない。」
山田詠美
女56歳
17 「いかすアイディアがいくつも出て来る。」「知識も豊富っぽいし、頭のいい人が書いた小説なんだなーっ。でも、そんな頭のいい人が、何故それらの締めに津波を使ってしまうのか。」
島田雅彦
男54歳
23 「作者の意識の冒険を読者に追体験させることによって、リアリティを獲得することになっているので、勢い任せで推敲不十分なコトバを放り出せば、読者は唖然と作者の背中を見送るしかない。振り返ると誰もいない孤独を味わうために書いているのでなければ、アイデアマンとしての発想を説得力込みで実らせた方がよい。」
高樹のぶ子
女69歳
0  
川上弘美
女57歳
17 「(引用者注:「何」を「どのように」書くかという、小説にとって大きな問題において)この小説の「どうやって」と、「何」のつながりかたは、心地よいものでした。ひとことで「何」といえるものではないものを、作者上田さんは、明瞭な「どのように」でもって、広げたり縮めたりしながら表現していった。」「(引用者注:「異類婚姻譚」と共に)二作を、少しずつ、推しました。」
堀江敏幸
男52歳
14 「「吾輩」と「僕」は「人間」になるだけで、ホモサピエンスにはならない。「吾輩」のかつての姿である猫のように、語りは板塀の上をつたい、あやうい均衡の持続を最後に壊す。見えない他者と意識をシェアするために、それは果たして有効だろうか。」
村上龍
男63歳
0  
選評出典:『文藝春秋』平成28年/2016年3月号
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