芥川賞のすべて・のようなもの
選評の概要
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村上龍
Murakami Ryu
生没年月日【注】 昭和27年/1952年2月19日~
在任期間 第123回~(通算17年・34回)
在任年齢 48歳4ヶ月~
経歴 本名=村上龍之助。長崎県佐世保市生まれ。武蔵野美術大学造形学部中退。昭和51年/1976年に作家デビュー。
受賞歴・候補歴
  • 第19回群像新人文学賞[小説部門](昭和51年/1976年)「限りなく透明に近いブルー」
  • 第75回芥川賞(昭和51年/1976年上期)「限りなく透明に近いブルー」
  • 第11回新風賞(昭和51年/1976年)『限りなく透明に近いブルー』
  • 第3回野間文芸新人賞(昭和56年/1981年)『コインロッカー・ベイビーズ』
  • 第24回平林たい子文学賞[小説部門](平成8年/1996年)『村上龍映画小説集』
  • 第49回読売文学賞[小説賞](平成9年/1997年)『イン・ザ・ミソスープ』
  • 第36回谷崎潤一郎賞(平成12年/2000年)『共生虫』
  • 第58回野間文芸賞(平成17年/2005年)『半島を出よ』
  • 第59回毎日出版文化賞[文学・芸術部門](平成17年/2005年)『半島を出よ』
  • 第55回神奈川文化賞[文学](平成18年/2006年)
  • 第52回毎日芸術賞(平成22年/2010年度)『歌うクジラ』
芥川賞候補歴 第75回受賞 「限りなく透明に近いブルー」(『群像』昭和51年/1976年6月号)
備考
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下記の選評の概要には、評価として◎か○をつけたもの(見方・注意点を参照)、または受賞作に対するもののみ抜粋しました。さらにくわしい情報は、各回の「この回の全概要」をクリックしてご覧ください。

芥川賞 123 平成12年/2000年上半期   一覧へ
選評の概要 芥川賞選評 総行数25 (1行=24字)
選考委員 村上龍 男48歳
候補 評価 行数 評言
男46歳
5 「候補作の中でもっともよくまとまっていると思ったが、わたしは受賞作の水準を故中上健次の『岬』に定めていたので、推薦はしなかった。」
男38歳
7 「魅力を感じなかった。」「『きれぎれ』の文体は、作者の「ちょっとした工夫」「ちょっとした思いつき」のレベルにとどまっている。そういったレベルの文体のアレンジは文脈の揺らぎを生むことがない。」
  「候補作を読んでの感想を一言で言うと、何もない、ということだった。」
選評出典:『芥川賞全集 第十九巻』平成14年/2002年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成12年/2000年9月号)
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芥川賞 124 平成12年/2000年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数30 (1行=24字)
選考委員 村上龍 男48歳
候補 評価 行数 評言
吉田修一
男32歳
17 「面白く読んだ。」「自然発生的に起こるエピソードにも、周囲の人々との会話にもリアリティを感じた。だが、同棲している子持ちの女性が、主人公に向かって最後にほうで言う台詞が致命的だったように思う。」「しかし、好きなディテールがたくさんあり、受賞に値する作品だと思ったので、わたしは一番に推した」
男37歳
10 「候補作の中で(引用者注:「熱帯魚」に次いで)二番目に好きな作品だった。他者とのコミュニケーションというのは簡単ではない、ということを作者は描いているのだと判断した。」「コミュニケーション不全という普遍的なモチーフが、ペダンチックに単純に堕するのを、かろうじて防いでいる。ただ冒頭の夢のシーンは不要なのではないかと思った。」
男42歳
0  
  「今回は前回より、作品の密度が相対的に高かった。」
選評出典:『芥川賞全集 第十九巻』平成14年/2002年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成13年/2001年3月号)
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芥川賞 125 平成13年/2001年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数28 (1行=24字)
選考委員 村上龍 男49歳
候補 評価 行数 評言
男45歳
3 「わたしの関心と遠い作品なので感想は控えたい。ただその筆力は間違いないと判断したので、最終投票では受賞に賛成の票を入れた。」
選評出典:『芥川賞全集 第十九巻』平成14年/2002年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成13年/2001年9月号)
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芥川賞 126 平成13年/2001年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数66 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男49歳
候補 評価 行数 評言
男29歳
60 「前作へのわたしの批判が今回反映されていたわけではなかった。」「長嶋氏は別の方法でハードルをクリアした。つまり、時代に適応できない家族・親子を描くのではなく、状況をサバイバルしようと無自覚に努力する母と子を描いたのだった。」「一人で子どもを産み、一人で子どもを育てている多くの女性が、この作品によって勇気を得るだろうとわたしは思う。」
選評出典:『文藝春秋』平成14年/2002年3月号
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芥川賞 127 平成14年/2002年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数65 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男50歳
候補 評価 行数 評言
男33歳
20 「小細工や借り物のエピソードが一切なかった。」「作者は意識して偽物の緊張や恥ずかしい小細工を避けたのだ。その結果、吉田氏の作品は「何かが常に始まろうとしているが、まだ何も始まっていない」という、現代に特有の居心地の悪さと、不気味なユーモアと、ほんのわずかな、あるのかどうかさえはっきりしない希望のようなものを獲得することに成功している。」
選評出典:『文藝春秋』平成14年/2002年9月号
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芥川賞 128 平成14年/2002年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数54 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男50歳
候補 評価 行数 評言
松井雪子
女36歳
42 「もっとも面白く読んだ。」「だが受賞には至らないだろうと思った。ある意味で稚拙だったからだ。本当は単に稚拙というわけではなく、ポップなのだが、そのことを他の選考委員に理解してもらうのは無理だろうとあきらめた。他の選考委員にポップへの理解がないというわけではない。近代化がそう刷り込まれているか、その違いによって、ポップへの評価は分かれる。」
女36歳
11 「わたしの元気を奪った。」「小説として単につまらないからだ。文章は洗練されているが、その洗練は、現実への安易な屈服・あきらめと、終焉した近代化への媚びと依存に支えられたもので、それがわたしの力を奪ったのである。」
選評出典:『文藝春秋』平成15年/2003年3月号
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芥川賞 129 平成15年/2003年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数54 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男51歳
候補 評価 行数 評言
男42歳
9 「テクニックも実力もある作品だと思ったし、登場人物のキャラクターも会話も巧みだった。だがまるでスラップスティックムービーを見ているようで、切実さがなかった。」
  「今回は、「洗練」された作品が多かったが、新人作家にとって、洗練は敵である。」
選評出典:『文藝春秋』平成15年/2003年9月号
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芥川賞 130 平成15年/2003年下半期   一覧へ
選評の概要 細部と全体 総行数54 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男51歳
候補 評価 行数 評言
女20歳
42 「最初読んだときは、妙な居心地の悪さを感じた。その居心地の悪さは(引用者中略)作者の才能が作品の細部に表れていないということだった。」「だが、再度読み返し、麒麟と龍の刺青を入れたあと主人公がわけもわからず生きる力を失っていく箇所を読んで、わたしの異和感がほぐれていった。」「突出した細部ではなく、破綻のない全体を持つ小説もあるということだ。」「推そうと思い、反対意見が多くあるはずだと、良いところを箇条書きにして選考会に臨んだが、あっさりと受賞が決まってしまった。」
女19歳
5 「破綻のない作品で、強く推すというよりも、受賞に反対する理由がないという感じだった。」
  「選考会の翌日、若い女性二人の受賞で出版不況が好転するのでは、というような不毛な新聞記事が目についた。当たり前のことだが現在の出版不況は構造的なもので若い作家二人の登場でどうにかなるものではない。」
選評出典:『文藝春秋』平成16年/2004年3月号
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芥川賞 132 平成16年/2004年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数55 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男52歳
候補 評価 行数 評言
男36歳
52 「推した。肝心な部分が書かれていない中途半端な小説だと思ったが、今回の候補作の中で「伝えるべき情報」を持っているのは『グランド・フィナーレ』だけだった。少女に対する偏愛という、いろいろな意味で危険なモチーフについて、作者が踏み込んで書いていないのが最大の不満だった。」「それでもわたしは阿部氏の作品を推した。その理由はただ一つ、小説にしかできないことに作者が挑戦しているように感じたからだ。」
  「(引用者注:「グランド・フィナーレ」以外の)他の候補作は、たとえば作文でも漫画でもエッセイでも表現可能だと思えるものばかりだった。」
選評出典:『文藝春秋』平成17年/2005年3月号
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芥川賞 133 平成17年/2005年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数57 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男53歳
候補 評価 行数 評言
男27歳
42 「虐待を受けた人の現実をリアルに描くのは簡単ではない。」「他人には理解しがたいものであり、本人も理解できていない場合も多い。」「『土の中の子供』は、そういう文学的な「畏れ」と「困難さ」を無視して書かれている。深刻さを単になぞったもので、痛みも怖さもない。そういう作品の受賞は、虐待やトラウマやPTSDの現実をさらにワイドショー的に陳腐化するという負の側面もあり、わたしは反対した。」
  「今回は全体的に作品の質が低かった。また子供時代の心的外傷が背景となっている作品がいくつか目についた。」
選評出典:『文藝春秋』平成17年/2005年9月号
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芥川賞 134 平成17年/2005年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数52 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男53歳
候補 評価 行数 評言
佐川光晴
男40歳
52 「わたしは(引用者中略)推した。理由は、主人公の心理と状況が冒頭から過不足なく描写されていて、物語の輪郭をつかむことができたからだ。」「美恵子に関するエピソードが甘いとかわかりにくいという批判もあるだろう。だがわたしは美恵子の過去を示さないという方法は正しいと思った。」「美恵子の過去は作品全体から想像することができるはずだという確信犯的な方法論なのだ。」
女39歳
0  
選評出典:『文藝春秋』平成18年/2006年3月号
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芥川賞 135 平成18年/2006年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数63 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男54歳
候補 評価 行数 評言
男35歳
27 「共感できる部分がなかったわけではない。」「ただ、(引用者注:私がテレビで見た各飲料メーカーの営業の)そのドキュメンタリー番組には何かを「伝えよう」という意志が感じられ、伊藤氏の「虚構」はそれが希薄だったと、個人的にそう思った。」
  「今回の候補作はどれもレベルが低く、小説や文学というものを「なぞっている」ような気がした。」「問題は、何を伝えようとしているのかわからないということに尽きる。」「小説はメディアなので「伝えたいこと」がなければ存在価値がない。」
選評出典:『文藝春秋』平成18年/2006年9月号
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芥川賞 136 平成18年/2006年下半期   一覧へ
選評の概要 芥川賞選評 総行数52 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男54歳
候補 評価 行数 評言
女23歳
42 「わたしは(引用者中略)推した。読んでいる途中から候補作であることを忘れ、小説の世界に入っていた。」「駅のホームは、作者が自らの視線と観察力を基に「構築」したものであり、作品全体のモニュメントのような象徴にもなり得ている。」「作者はそのような場所とその意味を、「意識的に」設定したわけではないだろう。」「作家は、視線を研ぎ澄ますことによって、意識や理性よりさらに深い領域から浮かんでくるものと接触し、すくい上げるのだ。」
選評出典:『文藝春秋』平成19年/2007年3月号
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芥川賞 137 平成19年/2007年上半期   一覧へ
選評の概要 芥川賞選評 総行数62 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男55歳
候補 評価 行数 評言
男37歳
9 「わたしは推さなかった。退屈な小説だったからだ。」「装飾を引き剥がすと「コミュニケーション不全」と「生きにくさ」だけが露わになる。」
  「今回は全体的に低調で候補作を読むのが辛かった。」「女性作家は、男の作家が持ち得ないものを最初から持っている。」「男性作家との違いは明確で、それは女には妊娠・出産が可能だということだ。」「そういった生物学的な普遍性と社会との接点を描けば、それは優れて現代的なモチーフになりうる。」
選評出典:『文藝春秋』平成19年/2007年9月号
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芥川賞 138 平成19年/2007年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数61 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男55歳
候補 評価 行数 評言
女31歳
17 「3作(引用者注:「ワンちゃん」「カツラ美容室別室」「乳と卵」)を推薦しようと思った。」「「乳と卵」だけが受賞したのだが、作者の力量と作品の完成度からすると妥当な結果だと言える。」「長い長い地の文は充分にコントロールされていて、ときおり関西弁が挿入されるが、読者のために緻密に「翻訳」されている。」
山崎ナオコーラ
女29歳
23 「3作(引用者注:「ワンちゃん」「カツラ美容室別室」「乳と卵」)を推薦しようと思った。」「非常に好感が持てる作品で、最初から最後まで破綻がなく面白く読んだ。」「特に、「疲れる女といるよりも、アパートで牛乳を温める方がいい。」という一節は、正統な欲望・欲求を持ち得ない成熟社会の若い男の台詞として象徴的だと思った。だが他の選考委員の評価は低く、「スカスカで何もない」という批判が多かった。」
楊逸
女43歳
26 「3作(引用者注:「ワンちゃん」「カツラ美容室別室」「乳と卵」)を推薦しようと思った。」「日本語表現が「稚拙」という理由で受賞には至らなかった。だがわたしは、移民二世や在日外国人による今後の日本語表現にモチベーションを与えるという意味でも受賞してほしかった。」「それにしても、ヒロインの中国人女性の視点で描かれた日本の地方の「惨状」はリアルだった。」
選評出典:『文藝春秋』平成20年/2008年3月号
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芥川賞 139 平成20年/2008年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数64 (1行=14字)
選考委員 村上龍 男56歳
候補 評価 行数 評言
女44歳
64 「受賞にわたしは賛成しなかった。前作『ワンちゃん』のほうが、小説として優れていたと思った。」「主要登場人物の学生時代などに代表される「純粋さ」を評価するという意見もあった。だがわたしには、純粋さではなく、単なる無知に映った。」「『時が滲む朝』の受賞によって、たとえば国家の民主化とか、いろいろな意味で胡散臭い政治的・文化的背景を持つ「大きな物語」のほうが、どこにでもいる個人の内面や人間関係を描く「小さな物語」よりも文学的価値があるなどという、すでに何度も暴かれた嘘が、復活して欲しくないと思っている。」
  「今回の候補作は全体的にレベルが非常に低く、また例によって「どうしてこんなことを小説として書かなくてはならないのか」というような些末で閉鎖的なモチーフの作品が目立った」
選評出典:『文藝春秋』平成20年/2008年9月号
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芥川賞 140 平成20年/2008年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数59 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男56歳
候補 評価 行数 評言
山崎ナオコーラ
女30歳
16 「わたしは(引用者中略)推したが、同じ作者の前作の水準を越えるものではなく、受賞には至らなかった。」「『手』の作者は、少なくとも、コントロールできそうにないものを何とかコントロールしたいという意思を持っているように思った。」
女30歳
18 「よく書けていると思ったので受賞には反対しなかったが、推さなかった。コントロールできる世界だけを描いていると思ったからだ。」
選評出典:『文藝春秋』平成21年/2009年3月号
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芥川賞 141 平成21年/2009年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数63 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男57歳
候補 評価 行数 評言
藤野可織
女29歳
18 「わたしは(引用者中略)推した。」「地元の薄幸な画家の常設展示室で、ある何かを待ちながらたたずむ初老の女性は、結果として現代を象徴していると思えた。」「自覚的に、また無意識のうちに、正確で抑制された情景および心理描写を武器に、ある情報を物語に織り込むことができた場合に限って、作品は結果的に現代を象徴するものとなる。」
男44歳
11 「感情移入できなかった。現代を知的に象徴しているかのように見えるが、作者の意図や計算が透けて見えて、わたしはいくつかの死語となった言葉を連想しただけだった。ペダンチック、ハイブロウといった、今となってはジョークとしか思えない死語である。」
選評出典:『文藝春秋』平成21年/2009年9月号
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芥川賞 142 平成21年/2009年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数78 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男57歳
候補 評価 行数 評言
  「今回は全般的に低調で、選考会も盛り上がりに欠けた。」「本来文学は、切実な問いを抱えてサバイバルしようとしている人に向けて、公正な社会と精神の自由の可能性を示し、「その問いと、サバイバルするための努力は間違っていない」というメッセージを物語に織り込んで届けるものだった。ダメな文学は、「切実な問いを抱える必要はない」という「体制的な」メッセージを結果的に送りつけてしまい、テレビのバラエティのような悲惨な媒体に堕してしまう。」
選評出典:『文藝春秋』平成22年/2010年3月号
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芥川賞 143 平成22年/2010年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数67 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男58歳
候補 評価 行数 評言
女35歳
51 「わたしは(引用者中略)推さなかった。題材そのものが苦手ということの他に、物語の核となる「ユダヤ人問題」の取り上げ方について違和感を持ったからだった。」「人種差別は絶対的な悪だが、悲しいことに誰もが密告者になり得るという真実は、もっと緻密に、そして抑制して書かなければいけないと思う。」
  「全体に言えることだが、小説の強度が足りない。しかし、ダイナミックな変化が起こらない時代状況では当然のことなのかも知れない。ダイナミズムのない社会では洗練だけが進み、小説の誕生に必要な「亀裂」が失われる。」
選評出典:『文藝春秋』平成22年/2010年9月号
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芥川賞 144 平成22年/2010年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数69 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男58歳
候補 評価 行数 評言
女26歳
41 「(引用者注:「苦役列車」と共に)相応の高い技術で書かれていて、洗練されているが、「伝えたいこと」が曖昧であり、非常に悪く言えば、「陳腐」である」「作家は無意識のうちに、また多くの場合は無自覚に、現実と対峙し、作品はその哲学や人生の戦略を反映するのだ。新人作家に対し、このような注文をつけるのは、『きことわ』と『苦役列車』が質の高い作品だとわたしが認めているからである。」
男43歳
37 「(引用者注:「きことわ」と共に)相応の高い技術で書かれていて、洗練されているが、「伝えたいこと」が曖昧であり、非常に悪く言えば、「陳腐」である」「作家は無意識のうちに、また多くの場合は無自覚に、現実と対峙し、作品はその哲学や人生の戦略を反映するのだ。新人作家に対し、このような注文をつけるのは、『きことわ』と『苦役列車』が質の高い作品だとわたしが認めているからである。」
  「『きことわ』が圧倒的な支持を得て早々と当選し、『苦役列車』も過半数の支持を獲得して、今回は二作受賞となった。わたしは、二作の受賞に積極的に反対はしなかったが、積極的に推したわけでもなかった。」
選評出典:『文藝春秋』平成23年/2011年3月号
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芥川賞 145 平成23年/2011年上半期   一覧へ
選評の概要 選考会雑感 総行数61 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男59歳
候補 評価 行数 評言
  「今回は全体的に低調だったので、わたしを含めた選考委員の、「否定的な意見」のほうに説得力があった。」「選考会自体、激しいやりとりがなく、緊張感が薄かった。」
選評出典:『文藝春秋』平成23年/2011年9月号
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芥川賞 147 平成24年/2012年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数58 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男60歳
候補 評価 行数 評言
女35歳
5 「(引用者注:選考委員の中で)わたしだけが「ノー」だったが、テイストとモチーフに対する違和感があっただけである。」
選評出典:『文藝春秋』平成24年/2012年9月号
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芥川賞 148 平成24年/2012年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数64 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男60歳
候補 評価 行数 評言
女75歳
54 「推さなかった。ただし、作品の質が低いという理由ではない。これほど高度に洗練された作品が、はたして新人文学賞にふさわしいのだろうかという違和感のためである。」「その作品の受賞に反対し、かつその作品の受賞を喜ぶという体験は、おそらくこれが最初で最後ではないだろうか。」
選評出典:『文藝春秋』平成25年/2013年3月号
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芥川賞 149 平成25年/2013年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数79 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男61歳
候補 評価 行数 評言
女33歳
15 「(引用者注:「想像ラジオ」「砂漠ダンス」と共に)表現方法にそれぞれ意匠を凝らした作品」「意匠を凝らすというのは、リアリズムからの意図的な逸脱ということだ。(引用者中略)程度の差はあるが、読む側は戸惑いと負荷を覚える。」
  「今回は、低調だった。」
選評出典:『文藝春秋』平成25年/2013年9月号
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芥川賞 150 平成25年/2013年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数113 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男61歳
候補 評価 行数 評言
女30歳
31 「わたしは、『穴』を推したが、複雑な構造の作品ではなかったことにまず好感をもった。」「嫁として、知らない土地に引っ越すというどこにでもあるモチーフを通して、新しく出現してきたものと、失われたものが、一見無秩序に、実は高度な技術で巧みに構築されて提示される。」「「穴」が何を象徴するか、絶対に明らかにしないという意思さえ感じた。それは現代を描く作家として、正統的である。」
  「全体的に「複雑な構造」を持つ作品が目についた。」「構造を複雑にすれば複雑にねじれた問題を露わにできるというわけではない。」
選評出典:『文藝春秋』平成26年/2014年3月号
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芥川賞 151 平成26年/2014年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数70 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男62歳
候補 評価 行数 評言
女40歳
45 「わたしは三作(引用者注:「どろにやいと」「メタモルフォシス」と共に)いずれも評価できなかった。」「「アパートは、上から見ると“「”の形になっている」という文章だ。わたしは、その一行で、感情移入がまったくできなくなってしまった。言うまでもないが、描写は、作家にとって、もっとも重要で、ほとんど唯一の武器である。」「他にも、「記号」のようなものが示される箇所があり、どうしてそんなことをしなければいけなかったのか、わからない。」
  「今回の選考会はいつもと比較してかなり長い時間を要した。だが、個人的な感想として「白熱した議論が交わされた」という印象はない。」「どの作品からも、切実さが感じられなかった。この「生きづらい社会」で、伝えるべきこと、つまり、翻訳すべき無言の人々の思いが数多くあると思うのだが、どういうわけか、「不要な洗練」「趣味的」という二つの言葉が、全体的な印象として残った。」
選評出典:『文藝春秋』平成26年/2014年9月号
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芥川賞 152 平成26年/2014年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数90 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男62歳
候補 評価 行数 評言
男44歳
39 「以前この作者に関して、「『正統な音楽教育を受けた歌手がなぜかあえて演歌を歌う』というような作品ではなく、演歌が成立するような地平から堂々とアリアを聞かせる、というような作品を読みたいと思う」と書いて、例としてル・クレジオの名前を挙げた。」「作者は、母親の普遍的な愛情をあえて愚直に示すことで、堂々とアリアを歌ってみせたのではないか、そういうことを思った。」
  「候補作を読むのが以前に増して苦痛になってきた。わたしは個人的に、小説とは切実なものだと考えている。」「わたしは小説を読むとき、その作品がどのような動機と経緯と方法で、無意識の領域を探って「言葉の連なり」を獲得したのかを知ることで、「切実さ」を実感する。」
選評出典:『文藝春秋』平成27年/2015年3月号
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芥川賞 153 平成27年/2015年上半期   一覧へ
選評の概要 退廃の萌芽 総行数73 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男63歳
候補 評価 行数 評言
島本理生
女32歳
24 「わたしは、この作者は、以前にはなかった重要な何かを獲得しているのかも知れないと思った。言葉にすると陳腐になってしまうが、それは「退廃の萌芽」のようなものだ。」「『夏の裁断』には、その(引用者注:魅惑的で危うい退廃の)萌芽のようなものがあり、わたしは静かな興奮を味わうことができた。」
男29歳
8 「共感を覚えなかった。だが作者の技量は高く、他の何人もの選考委員が魅了されたのも理解できる。描かれた世界が、わたしの個人的な好みと合わなかっただけだ。」
男35歳
41 「「文学」へのリスペクトが感じられ、かつとてもていねいに書かれていて好感を持ったが、積極的に推すことができなかった。」「「長すぎる」と思ったからだ。」「新人作家だけが持つ「手がつけられない恐さ」「不思議な魅力を持つ過剰や欠落」がない。だが、それは、必然性のあるモチーフを発見し物語に織り込んでいくことが非常に困難なこの時代状況にあって、「致命的な欠点」とは言えないだろう。」
選評出典:『文藝春秋』平成27年/2015年9月号
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芥川賞 154 平成27年/2015年下半期   一覧へ
選評の概要 才能とは何か 総行数75 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男63歳
候補 評価 行数 評言
女36歳
9 「技術がしっかりしていて、ディテールにも無理がなく、好感が持てる作品だった。」「読者の側に立ち、考え抜かれた小説だとわたしは判断し、受賞作として推した。」
男33歳
51 「意欲的な作品であることは間違いない。問題は、作品の「曖昧な視点」が、読者の暗黙の共感と理解に依存している部分がどのくらいあるか、ということだろう。」「作家が自由なのは、作品のモチーフを選ぶときだけで、あとはそのモチーフが、文体、プロット、構成などを規制する。作品のテーマが、作者の構想、作業を規定するのだ。そういった意味において、『死んでいない者』は、緻密さが不足していると感じた。」
  「ある選考委員から、ある候補作について、「この作品が意図するところを、作者は充分に描き切れていない」というようなニュアンスの発言があり、わたしは思わず「それって、才能がないということですよね」と、ミもフタもないことを言ってしまった。そのあと、「作家の才能とは何だろう」ということを、選考会が続く間、ぼんやりと考えていた。」「個人的意見だが、作家の才能とは、「どれだけ緻密に、また徹底して、読者・読み手の側に立てるか」ということではないだろうか。言うまでもないことだが、それは「読者へのサービス」などとはまったく意味合いが違う。」
選評出典:『文藝春秋』平成28年/2016年3月号
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芥川賞 155 平成28年/2016年上半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数87 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男64歳
候補 評価 行数 評言
女36歳
87 「「現実を描き出す」それは小説が持つ特質であり、力だ。」「今に限らず、現実は、常に、見えにくい。複雑に絡み合っているが、それはバラバラになったジグソーパズルのように脈絡がなく、本質的なものを抽出するのは、どんな時代でも至難の業だ。作者は、「コンビニ」という、どこにでも存在して、誰もが知っている場所で生きる人々を厳密に描写することに挑戦し、勝利した。」
選評出典:『文藝春秋』平成28年/2016年9月号
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芥川賞 156 平成28年/2016年下半期   一覧へ
選評の概要 選評 総行数86 (1行=13字)
選考委員 村上龍 男64歳
候補 評価 行数 評言
男50歳
59 「10名に増えた選考委員の、ギリギリ過半数を得て、受賞が決まった。(引用者中略)わたしの記憶と印象では、熱烈な支持も、強烈な拒否もなく、芥川賞を受賞した。」「『しんせかい』には、強烈な要素が何もない。そして、わたしは、「それが現代という時代だ」と納得することはできない。葛藤や苦悩や絶望、それにはかない希望は、複雑に絡みあった現実の背後に、また最深部に、まだ潜んでいると考える。」「つまらない、わたしは『しんせかい』を読んで、そう思った。他の表現は思いつかない。「良い」でも「悪い」でもなく、「つまらない」それだけだった。」
  「エキサイティングな選考会など、5年に1度あればいいほうなのだが、今回はまったく刺激がなかった。」
選評出典:『文藝春秋』平成29年/2017年3月号
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