芥川賞のすべて・のようなもの
第123回
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Last Update[H26]2014/6/20

町田康
Machida Ko
生没年月日【注】 昭和37年/1962年1月15日~
受賞年齢 38歳5ヵ月
経歴 本名=町田康(ヤスシ)、旧芸名=町田町蔵。大阪府堺市生まれ。大阪府立今宮高校卒。高校在学中よりロックバンド「INU」のボーカリストを務め、昭和56年/1981年にアルバムデビュー。以後様々なバンドの結成・解散を繰り返す。平成4年/1992年に処女詩集を刊行、平成8年/1996年には小説家としてもデビュー。
受賞歴・候補歴
備考
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芥川賞 第116回候補  一覧へ

だいこく
「くっすん 大黒」(『文學界』平成8年/1996年7月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第50巻 第7号  別表記7月号
印刷/発行年月日 発行 平成8年/1996年7月1日
発行者等 編集人 庄野音比古 発行人 中井 勝 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×23行
×2段
本文ページ 98~137
(計40頁)
測定枚数 119
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書誌
>>平成9年/1997年3月・文藝春秋刊『くっすん大黒』所収
>>平成14年/2002年5月・文藝春秋/文春文庫『くっすん大黒』所収
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候補者 町田康 男35歳
選考委員 評価 行数 評言
河野多恵子
女70歳
0  
宮本輝
男49歳
2 「私は格別の感想はない。」
丸谷才一
男71歳
0  
日野啓三
男67歳
0  
石原慎太郎
男64歳
3 「饒舌体の語りは面白いが、昨今都会に多い一種の精神的ホームレスといった人間像がいま一つ書き切れていない。」
古井由吉
男59歳
0  
黒井千次
男64歳
6 「前半と後半に分裂が見られ、意図の達成の阻まれた感があるが、このエネルギーとスタイルは見守って行きたいものである。」
池澤夏樹
男51歳
0  
三浦哲郎
男65歳
0  
田久保英夫
男68歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十七巻』平成14年/2002年8月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成9年/1997年3月号)
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芥川賞 第119回候補  一覧へ

おれ さる
「けものがれ、 俺らの 猿と」(『文學界』平成10年/1998年4月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第52巻 第4号  別表記4月号
印刷/発行年月日 発行 平成10年/1998年4月1日
発行者等 編集人 庄野音比古 発行人 阿部達児 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 392 表記上の枚数 目次 180枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×22行
×2段
本文ページ 108~169
(計62頁)
測定枚数 177
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書誌
>>平成10年/1998年12月・文藝春秋刊『屈辱ポンチ』所収
>>平成15年/2003年5月・文藝春秋/文春文庫『屈辱ポンチ』所収
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候補者 町田康 男36歳
選考委員 評価 行数 評言
石原慎太郎
男65歳
5 「例によって悪夢的イメイジの映画のワイプに似たモンタージュだが、いかんせんマナリスムの観が否めない。」
田久保英夫
男70歳
9 「確かな読みごたえを感じた。相変わらずオノマトペの多い饒舌体の文章だが、終始おかしみを伴った緊迫感がある。」「生臭い世俗の世界だが、この作ではどこか超現実へ抜けてしまう気配に、新しい味が見える。」
黒井千次
男66歳
4 「常に追い詰められ、走り続ける主人公の姿に負の存在感がある。ただ、もう少し違った絵を見たい、との望みも抑え難い。」
池澤夏樹
男53歳
0  
河野多恵子
女72歳
0  
三浦哲郎
男67歳
0  
古井由吉
男60歳
0  
宮本輝
男51歳
4 「私は読むにつれて、いつのまにか眉に唾してしまう。はがれやすい化けの皮が見え隠れして仕方がないのだ。」
日野啓三
男69歳
6 「虚実の間を造型する最ものびやかな文章力と思ったが、いつも同じ型の作品だ、という意見があったということに同意する気持ちもある。「私」から「彼(彼女)」への視点の飛躍が小説を書くことだ、という基本を、もう一度考えて、作品世界を広げてほしい。」
選評出典:『芥川賞全集 第十八巻』平成14年/2002年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成10年/1998年9月号)
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芥川賞 第123受賞  一覧へ
「きれぎれ」(『文學界』平成12年/2000年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第54巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 平成12年/2000年5月1日
発行者等 編集人 細井秀雄 発行人 和田 宏 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 表紙 140枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×23行
×2段
本文ページ 24~71
(計48頁)
測定枚数 143
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書誌
>>平成12年/2000年7月・文藝春秋刊『きれぎれ』所収
>>『文藝春秋』平成12年/2000年9月号
>>平成14年/2002年12月・文藝春秋刊『芥川賞全集 第19巻』所収
>>平成16年/2004年4月・文藝春秋/文春文庫『きれぎれ』所収
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候補者 町田康 男38歳
選考委員 評価 行数 評言
石原慎太郎
男67歳
44 「今日の社会の様態を表象するような作品がそろそろ現れていい頃と思っていた。その意味で町田氏の受賞はきわめて妥当といえる。」「最初に目にした「くっすん大黒」に私が覚えた違和感と共感半々の印象は決して的はずれのものではなかった。」「それぞれが不気味でおどろおどろしいシークエンスの映画のワイプやオーバラップに似た繋ぎ方は、時間や人間関係を無視し総じて悪夢に似た強いどろどろしたイメイジを造りだし、その技法は未曾有のもので時代の情感を伝えてくる。」
池澤夏樹
男55歳
12 「いよいよ達者になってきて、「きれぎれ」は見事な仕上がりだった。」「ここまで密度の高い、リズミックかつ音楽的な、日本語の言い回しと過去の多くの文学作品の谺に満ちた、諧謔的な、朗読にふさわしい、文章を書けるというのは嘆賞すべき才能である。」
古井由吉
男62歳
16 「(引用者注:《きれぎれ》現象とは)想念や情念の、のべつの断絶や奔逸の謂と思われる」「反私小説の行き方を極端まで取ろうとしながら、いつのまにか私小説の矛盾域、のようなところへ踏みこんだ。」
田久保英夫
男72歳
14 「これまでも、世間の底辺を這うような男を通して、固定的な通念の枠を破り、自在な生なましい語り口で、逆に生命的な魅力を放ってきたが、今度の「きれぎれ」は、それをさらに新しいステップへ進めようとする果敢さが見える。けれどもその意欲のあまりか、表現が大仰になり、現実と非現実の流れが見えにくくなった。」「私はこの二作(引用者注:「花腐し」と「きれぎれ」)が同時受賞か否か、ぎりぎりの選択の時、受賞賛成に投じた。」
河野多恵子
女74歳
14 「文章のスタイルとか語り口に特色があると見られている人のようである。」「駄じゃれとしても、低調の部類だろう。泰然と構えて、言葉の機能の奥深さを知り、洗練されねばならないのに、作者はこれまでの特色にひたすら勤勉であって、痛ましい気がする。」
村上龍
男48歳
7 「魅力を感じなかった。」「『きれぎれ』の文体は、作者の「ちょっとした工夫」「ちょっとした思いつき」のレベルにとどまっている。そういったレベルの文体のアレンジは文脈の揺らぎを生むことがない。」
三浦哲郎
男69歳
9 「私は所詮この人のいい読者ではなく、常にも増してエネルギッシュだということのほかは正直いってこの作品のよさがわからなかった。町田氏は、作家として当然のことながら今後も言葉にこだわりつづける由で、それには私も大いに賛成だが、そのこだわりがただの言葉遊びの駄洒落や語呂合わせに終わることのないようにと祈らずにはいられない。」
黒井千次
男68歳
11 「これまで候補となった二作よりも、確かなものに一歩近づいたとの印象を受けた。」「主人公の出自が明確である分だけ作の土台が強固に築かれ、言葉が飛んだり跳ねたりしても全体が壊れぬ強度の備ったのが心強い。」「時にいささかの空間を含みながらも、外界に対する違和感と苛立ちが言葉の波に乗って押し寄せて来るのが感じられた。」
宮本輝
男53歳
14 「「きれぎれ」くらい賛否がまっぷたつに分かれた候補作品も珍しいのではと思われる。」「私は終始否定に廻って、受賞を強く推す委員の意見に耳を傾けたが、ついに納得することはできなかった。」「読み初めてから読み終わるまで、ただただ不快感だけがせりあがってきて、途中で投げ捨てたくなる衝動と戦わなければならなかった。」
日野啓三
男71歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十九巻』平成14年/2002年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成12年/2000年9月号)
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