芥川賞のすべて・のようなもの
第122回
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Last Update[H26]2014/6/20

楠見朋彦
Kusumi Tomohiko
生没年月日【注】 昭和47年/1972年10月10日~
経歴 大阪府大阪市生まれ。立命館大学文学部哲学科卒。歌誌『玲瓏』会員として活動するかたわら、平成11年/1999年、小説家としてもデビュー。師に歌人の塚本邦雄がいる。
受賞歴・候補歴
  • 緑珠賞(平成10年/1998年)
  • 第23回すばる文学賞(平成11年/1999年)「零歳の詩人」
  • |候補| 第122回芥川賞(平成11年/1999年下期)「零歳の詩人」
  • |候補| 第123回芥川賞(平成12年/2000年上期)「マルコ・ポーロと私」
  • |候補| 第22回野間文芸新人賞(平成12年/2000年)『マルコ・ポーロと私』
  • 第18回咲くやこの花賞[文芸その他部門・小説](平成12年/2000年度)
  • 玲瓏賞(平成17年/2005年)
  • |候補| 第133回芥川賞(平成17年/2005年上期)「小鳥の母」
備考
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芥川賞 第122回候補  一覧へ

れいさい しじん
零歳の 詩人」(『すばる』平成11年/1999年11月号)
媒体・作品情報
誌名 「すばる」  別表記表紙 「The Subaru Monthly」□囲み白抜き「昴」併記 奥付 「昴」併記
巻号 第21巻 第11号  別表記11月特大号
印刷/発行年月日 発行 平成11年/1999年11月1日
発行者等 編集者 片柳治 発行者 狩野伸洋 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都)
総ページ数 398 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×24行
×2段
本文ページ 62~129
(計68頁)
測定枚数 201
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書誌
>>平成12年/2000年1月・集英社刊『零歳の詩人』
>>平成23年/2011年8月・集英社刊『コレクション戦争と文学4 9・11変容する戦争:崩』所収
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候補者 楠見朋彦 男27歳
選考委員 評価 行数 評言
池澤夏樹
男54歳
11 「ぼくには最もおもしろかった。」「敢えてリアリティーのないそのレポートの積み重ねが、通奏低音のような効果を上げて、残酷もまた想像力の産物であることを教える。欠陥はいろいろあるが、ボディーはしっかりしている。このような創作の姿勢は注目に値する。」
黒井千次
男67歳
0  
三浦哲郎
男68歳
0  
田久保英夫
男71歳
7 「三人の視点の転換や描法に、作為感は隠せない。」「無残なイメージの断章が、(引用者中略)作者の立つ表現の場の曖昧さを見せている。」
石原慎太郎
男67歳
5 「その背景にちゃちな観念が露呈していて所詮造りもの、嘘の印象を否めない。」「死者の首をボールにしたててするサッカーゲームの件なぞ何の象徴にもなり得ていない。」
古井由吉
男62歳
36 「私は授賞可能の作品として推した。しかし、あぶない作品だとも思った。」「それなりの手続きは踏まれているのだ。語り手を三人に分けたのも、そのひとつである。さらに第四の「語り手」もある。」「流血の地の与太話を思わせるものでも、それが「兵」たちのすだんだ心と口から出たものなら、それなりの現実である。迫害を恐れる者にとっては、ほとんど現実である。」
河野多恵子
女73歳
0  
宮本輝
男52歳
4 「ユーゴ紛争の陰惨な光景をこれでもかと書きつづけていくうちに、なぜか対岸の火事を見る者の揶揄の言葉と堕し始めて、鼻白んでしまった。」
選評出典:『芥川賞全集 第十八巻』平成14年/2002年10月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成12年/2000年3月号)
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芥川賞 第123回候補  一覧へ

わたし
「マルコ・ポーロと 私」(『すばる』平成12年/2000年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「すばる」  別表記奥付 「昴」併記
巻号 第22巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 平成12年/2000年5月1日
発行者等 編集者 片柳 治 発行者 狩野伸洋 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社集英社(東京都)
総ページ数 302 表記上の枚数 表紙 200枚 基本の文字組
(1ページ当り)
26字
×25行
×2段
本文ページ 12~77
(計66頁)
測定枚数 205
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書誌
>>平成12年/2000年7月・集英社刊『マルコ・ポーロと私』
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候補者 楠見朋彦 男27歳
選考委員 評価 行数 評言
石原慎太郎
男67歳
0  
池澤夏樹
男55歳
15 「おもしろかった。」「口承という母岩から文字に頼る文学が誕生する物語。」「西洋物のはずなのに「語る」と「騙る」のような日本語の地口が頻出するのは興を殺ぐ。主人公がマルコを文章化しようとさまざまな文体を羅列しながら効果をさぐるあたりはなかなかの筆力なのに、惜しいことだ。」
古井由吉
男62歳
0  
田久保英夫
男72歳
13 「当選圏内として注目した。」「こうした史伝的な小説は、当然、歴史上の事実が定まっている限り、正確さが要求される。」「作者はあえてこの困難の上にたち、事実の隙間に想像力と推理力を働かせて、一篇を仕上げている。」「不充分な細部もあり、票が集まりきれなかったが、私はこの若い作家の苦闘を、評価したい。」
河野多恵子
女74歳
0  
村上龍
男48歳
0  
三浦哲郎
男69歳
5 「若々しい活力に満ちた力作だが、遂に作者のモチーフに共感できなくて途中退屈することがしばしばであった。」
黒井千次
男68歳
4 「書くという営為の意味と形を探ろうとするテーマが、マルコの語りに負けてしまっているのが残念だ。」
宮本輝
男53歳
6 「資料や情報を積み重ねるだけでも小説なるものはでっちあげられるが、それはそれだけのことでしかない。」
日野啓三
男71歳
0  
選評出典:『芥川賞全集 第十九巻』平成14年/2002年12月・文藝春秋刊 再録(初出:『文藝春秋』平成12年/2000年9月号)
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ことり はは
小鳥の 母」(『文學界』平成17年/2005年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第59巻 第6号  別表記6月号
印刷/発行年月日 発行 平成17年/2005年6月1日
発行者等 編集人 大川繁樹 発行人 重松 卓 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 392 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 100~135
(計36頁)
測定枚数 113
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候補者 楠見朋彦 男32歳
選考委員 評価 行数 評言
黒井千次
男73歳
4 「死者への鎮魂と生者同士の関係に話が割れているのではないか。」
石原慎太郎
男72歳
0  
山田詠美
女46歳
9 「もしかしたら作者は、同じような体験をしたのか。それでなきゃここまでの感傷全開に平然としていられる筈はない。」
村上龍
男53歳
0  
河野多恵子
女79歳
7 「主人公の主観と客観の扱い分けが大雑把である。」
宮本輝
男58歳
0  
池澤夏樹
男60歳
11 「家が崩壊して母を失うという中心になる事件が大きすぎる。作品全体がこれを支えることに終始している。」「ぼくは前に候補作になった「零歳の詩人」や「マルコ・ポーロと私」のような奔放な話の方が好きだった。」
高樹のぶ子
女59歳
4 「一定のリズムで刻み込んでいくモノローグの口調に、力強さと安定感がある。」
選評出典:『文藝春秋』平成17年/2005年9月号
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