芥川賞のすべて・のようなもの
第132回
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Last Update[H29]2017/2/16

山崎ナオコーラ
Yamazaki Naokora
このページの情報は「直木賞のすべて」内の「大衆選考会-推薦候補作家の群像 山崎ナオコーラ」と同じものです。
生没年月日【注】 昭和53年/1978年9月15日~
経歴 福岡県北九州市生まれ、埼玉県育ち。國學院大學文学部日本文学科卒。
受賞歴・候補歴
  • 第41回文藝賞(平成16年/2004年)「人のセックスを笑うな」
  • |候補| 第132回芥川賞(平成16年/2004年下期)「人のセックスを笑うな」
  • |候補| 第28回野間文芸新人賞(平成18年/2006年)『浮世でランチ』
  • |候補| 第138回芥川賞(平成19年/2007年下期)「カツラ美容室別室」
  • |候補| 第30回野間文芸新人賞(平成20年/2008年)『論理と感性は相反しない』
  • |候補| 第140回芥川賞(平成20年/2008年下期)「手」
  • |候補| 第31回野間文芸新人賞(平成21年/2009年)『男と点と線』
  • |候補| 第23回三島由紀夫賞(平成21年/2009年度)『この世は二人組ではできあがらない』
  • |候補| 第145回芥川賞(平成23年/2011年下期)「ニキの屈辱」
  • |候補| 第35回野間文芸新人賞(平成25年/2013年)『昼田とハッコウ』
  • |候補| 第155回芥川賞(平成28年/2016年上期)「美しい距離」
  • 第23回島清恋愛文学賞(平成28年/2016年度)『美しい距離』
備考
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芥川賞 第132回候補  一覧へ

ひと わら
人のセックスを 笑うな」(『文藝』平成16年/2004年冬季号[11月])
媒体・作品情報
誌名 「文藝」  別表記「ブンゲイ」「bungei」併記
巻号 第43巻 第4号  別表記冬季号/冬/winter
印刷/発行年月日 発行 平成16年/2004年11月1日
発行者等 編集人 吉田久恭 発行人 若森繁男 印刷人 北島義俊 印刷 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房新社(東京都)
総ページ数 (272) 表記上の枚数 文藝賞発表 102枚 基本の文字組
(1ページ当り)
32字
×21行
×2段
本文ページ 84~121
(計38頁)
測定枚数 118
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書誌
>>平成16年/2004年11月・河出書房新社刊『人のセックスを笑うな』
>>平成18年/2006年10月・河出書房新社/河出文庫『人のセックスを笑うな』所収
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候補者 山崎ナオコーラ 女26歳
選考委員 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女58歳
6 「ユリという女に存在感があり、最近の若い男は果してこんなに透明で薄味だろうかと疑いつつも、年齢の離れた恋愛に納得させられた。」
池澤夏樹
男59歳
0  
石原慎太郎
男72歳
11 「年上の女との交情を描きながら一向にセンシュアルではなく、例えばラディゲの「肉体の悪魔」のようなセンシュアルならずしてのリリスムも伝わってこない。」
古井由吉
男67歳
0  
黒井千次
男72歳
5 「作品の短かさに美点がある。それでいて言いたいことはしっかり伝わってくる。」
宮本輝
男57歳
6 「(引用者注:「野ブタ。をプロデュース」と共に)私にはどうしても幼さが目についてしまって、」
河野多恵子
女78歳
13 「専門学校生の主人公と二十歳年長の女性との関係が、苦笑でも軽いニヒルでもない微妙な特色のある客観視で捉えられている。」「(引用者注:白岩玄、中島たい子、山崎ナオコーラの)三作者の今回の候補作の良さが、別の題材を扱ってどういう発揮のされ方をするのか、それぞれに関心をそそられた。」
村上龍
男52歳
0  
山田詠美
女45歳
6 「〈布団の国の王様とお姫さまの気分で眠った。〉そうなのだ、この不思議ちゃんたちは。笑うな、と言われても……はなから笑えないんですけど。」
選評出典:『文藝春秋』平成17年/2005年3月号
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びようしつべっしつ
「カツラ 美容室別室」(『文藝』平成19年/2007年秋季号[8月])
媒体・作品情報
誌名 「文藝」  別表記「ブンゲイ」「bungei」併記
巻号 第46巻 第3号  別表記秋季号/秋/autumn
印刷/発行年月日 発行 平成19年/2007年8月1日
発行者等 編集人 吉田久恭 発行人 若森繁男 印刷人 北島義俊 印刷 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房新社(東京都)
総ページ数 (240) 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×21行
×2段
本文ページ 122~186
(計65頁)
測定枚数 201
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書誌
>>平成19年/2007年12月・河出書房新社刊『カツラ美容室別室』
>>平成22年/2010年10月・河出書房新社/河出文庫『カツラ美容室別室』
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候補者 山崎ナオコーラ 女29歳
選考委員 評価 行数 評言
池澤夏樹
男62歳
9 「なぜか最近の候補作には、寝そうで寝ない男女の仲をゆるゆると書いた話が多い。」「小説というのはもっと仕掛けるものではないか。」
小川洋子
女45歳
0  
村上龍
男55歳
23 「3作(引用者注:「ワンちゃん」「カツラ美容室別室」「乳と卵」)を推薦しようと思った。」「非常に好感が持てる作品で、最初から最後まで破綻がなく面白く読んだ。」「特に、「疲れる女といるよりも、アパートで牛乳を温める方がいい。」という一節は、正統な欲望・欲求を持ち得ない成熟社会の若い男の台詞として象徴的だと思った。だが他の選考委員の評価は低く、「スカスカで何もない」という批判が多かった。」
黒井千次
男75歳
3 「企みと作品の仕上りとの間に隙間があるような印象を受けた。」
高樹のぶ子
女61歳
0  
宮本輝
男60歳
4 「期待したが、小説としての芯をみつけられないまま読み終えた。」
川上弘美
女49歳
0  
石原慎太郎
男75歳
16 「いわばただ流れる日々の無劇の劇のスケッチは旨いが、しょせんただそれだけ。淳之介とエリが結局結ばれない、というのはそれはそれでいいのだが、ならばなんでそういうことなのかという納得にはいたらない。」
山田詠美
女48歳
7 「カツラ美容室のカツラさんがカツラをかぶっているという冒頭。これって、つかみ? それとも笑うとこ? 全然、乗れないんですけど。主人公の他人への接し方はチャーミングだが。」
選評出典:『文藝春秋』平成20年/2008年3月号
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芥川賞 第140回候補  一覧へ

手」(『文學界』平成20年/2008年12月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第62巻 第12号  別表記12月号
印刷/発行年月日 発行 平成20年/2008年12月1日
発行者等 編集人 舩山幹雄 発行人 関根 徹 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 392 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 104~140
(計37頁)
測定枚数 118
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書誌
>>平成21年/2009年1月・文藝春秋刊『手』所収
>>平成25年/2013年3月・文藝春秋/文春文庫『お父さん大好き』所収
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候補者 山崎ナオコーラ 女30歳
選考委員 評価 行数 評言
宮本輝
男61歳
12 「小説の文章としてはこれまでよりもこなれているが、逆に、山崎氏独特の刺のひっかかりは失われてしまった。」「今後において氏がなにも芥川賞にこだわることはないのではないか、そのほうがより持ち味が生かされるのではないかと感じさせる。」
小川洋子
女46歳
8 「前に候補になった「カツラ美容室別室」に出てくる、人の握ったおにぎりを食べられない男、が今でも忘れられない。今回の作品にはそういう出会いがなかった。」
山田詠美
女49歳
10 「主人公が好きなのは「ただのおじさん」ではなく、「都合の良いおじさん」。書かれるべきは「都合の悪いおじさん」なのに。」
村上龍
男56歳
16 「わたしは(引用者中略)推したが、同じ作者の前作の水準を越えるものではなく、受賞には至らなかった。」「『手』の作者は、少なくとも、コントロールできそうにないものを何とかコントロールしたいという意思を持っているように思った。」
川上弘美
女50歳
8 「うまい。」「語り手が揺れない。繊細に揺れているようで、けれどとても確かだ。」
黒井千次
男76歳
4 「(引用者注:「女の庭」「潰玉」「不正な処理」と共に)いかにも現代らしい風貌の作品だが、そこを突き抜けて独自の世界を作り出すに至っていない。」
高樹のぶ子
女62歳
9 「才気を感じさせる作品だ。」「小説が小さいと感じるのは、描かれるオジサンが、主人公の予想からはみ出さず、人間の怖さや滑稽さや悲しみにまで辿り着いていないからか。」
池澤夏樹
男63歳
0  
石原慎太郎
男76歳
0  
選評出典:『文藝春秋』平成21年/2009年3月号
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だま
『あたしはビー 玉』(平成21年/2009年12月・幻冬舎刊)
書誌
>>平成25年/2013年8月・幻冬舎/幻冬舎文庫『あたしはビー玉』
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大衆選考会 143回推薦候補 一覧へ
大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
ゆゆ 平成22年/2010年6月22日 (なし)
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ふたりぐみ
『この 世は 二人組ではできあがらない』(平成22年/2010年2月・新潮社刊)
書誌
>>平成24年/2012年12月・新潮社/新潮文庫『この世は二人組ではできあがらない』
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大衆選考会での推薦
推薦者 推薦日 推薦文
ゆゆ 平成22年/2010年6月22日 (なし)
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芥川賞 第145回候補  一覧へ

くつじょく
「ニキの 屈辱」(『文藝』平成23年/2011年夏季号[5月])
媒体・作品情報
誌名 「文藝」  別表記「ブンゲイ」「bungei」併記
巻号 第50巻 第2号  別表記夏季号/夏/summer
印刷/発行年月日 発行 平成23年/2011年5月1日
発行者等 編集人 高木れい子 発行人 小野寺優 印刷人 北島義俊 印刷 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房新社(東京都)
総ページ数 (320) 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
28字
×25行
×2段
本文ページ 84~141
(計58頁)
測定枚数 192
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書誌
>>平成23年/2011年8月・河出書房新社刊『ニキの屈辱』
>>平成26年/2014年6月・河出書房新社/河出文庫『ニキの屈辱』
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候補者 山崎ナオコーラ 女32歳
選考委員 評価 行数 評言
小川洋子
女49歳
14 「書き上げた山崎さんの力量には敬服する。加賀美に振られたからといって、ニキはどうして写真家をやめる必要があるだろう。二人のこの未熟な恋愛を、読者として応援できるかどうかが、分かれ道だったと思う。」
山田詠美
女52歳
14 「男と女の距離が縮まって行く時に生じる他愛もないやり取りや会話が、いじらしくて可愛らしい。しかしながら、それらに写真家魂のようなものが滲むと、途端にあらが見えて、可愛らしさを通り越してつたなく、ちゃちになる。写真家って、こんなもん?」
石原慎太郎
男78歳
8 「結末はありきたりで、それにしても題名が他愛なく説明的で、これでは何のために長々読者を引き回したのかと思われる。」
黒井千次
男79歳
18 「雇い主と使用人の関係が少しずつ別のものへと変り始める経緯に注目した。仕事中心とは異る姿に二人が近づく遅々とした運びは面白いが、それが別れへと進むあたりの書き方には物足りなさが残る。」「「屈辱」の中身がいささか密度に欠ける恨みが残る。」
宮本輝
男64歳
6 「(引用者注:候補作のなかで)最も気持良く読ませていくが、読み手が予想したとおりに進んで、最後はただのメロドラマとなった。」
高樹のぶ子
女65歳
14 「行動の因果が破綻なく説明されている。自分の中で小さく人物を造形すると、こうしたことが起きる。成長し、男女の優位性が逆転するビルドングスロマンでもあるけれど、それはどこにでも在る話で、タイトルも大袈裟な気がした。」
池澤夏樹
男66歳
0  
島田雅彦
男50歳
7 「『春琴抄』の当世写真業界版のように読めたので、推したけれども、女性選考委員の猛烈な反発の前ではホビットのように小さくなるしかなかった。」
村上龍
男59歳
35 「四人の女性選考委員たちは、「ニキの屈辱」という作品に批判的だった。」「「好きな男にふられて写真家であることを辞めようとする」というストーリーの脆弱さ、安易さを、四人がそろって否定したのは当然かも知れないと思った。」「「女性の表現者が男に振られたせいで表現を辞める」というモチーフの作品があってもいいと思う。だが、その作品は、表現を続けている人をも納得させ、逆に圧倒するような、「強さと美しさ」が不可欠だ。」
川上弘美
女53歳
11 「読ませる小説だ、という印象を、まずもちました。」「けれど、何かがひっかかる。登場人物たちは、描かれていないところで、何をしているのだろう。もしかすると、そのことが、ひどく気になってしまったのかもしれません。」
選評出典:『文藝春秋』平成23年/2011年9月号
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芥川賞 第155回候補  一覧へ

うつく きょり
美しい 距離」(『文學界』平成28年/2016年3月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」  別表記表紙 「bungakukai」併記
巻号 第70巻 第3号  別表記3月号
印刷/発行年月日 発行 平成28年/2016年3月1日 発売 平成28年/2016年2月5日
発行者等 編集人 武藤 旬 発行人 吉安 章 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社 DTP制作 株式会社ローヤル企画
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 表紙・目次 230枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 169~238
(計70頁)
測定枚数 227
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書誌
>>平成28年/2016年7月・文藝春秋刊『美しい距離』
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候補者 山崎ナオコーラ 女37歳
選考委員 評価 行数 評言
山田詠美
女57歳
23 「「穏やかな尊厳ある死」のような〈ステレオタイプの言葉に洗脳されてたまるもんか〉と主人公は思う。に、しては(引用者中略)ステレオタイプの文があちこちに登場する。〈感受性の問題〉と何度か主人公はとらえる。そっか、じゃあ、こちらとしては口出し出来ないね、と読み手は、すごすごと引き下がるしかない。」
奥泉光
男60歳
13 「死に向かい合う夫婦の「個別性」が、いまひとつ「普遍性」にまで至り得ていないとの印象を持った。とはいえ、ここには大切なことが書かれているとの感覚は読後に残った。」
村上龍
男64歳
0  
島田雅彦
男55歳
12 「夫婦の距離感を宇宙の膨張による星間距離が遠のくイメージで描いている。いっそファンタジー仕立てで夫婦愛を謳い上げれば、芥川賞などに頼らなくても、ベストセラーを狙えるはず。」
堀江敏幸
男52歳
14 「死に向かう妻、彼女の属する社会、彼女の両親と夫の距離の伸び縮み。それが、発話者を明示しない書法で的確かつ丁寧に捉えられる。ただ、測定の事例に、どこかサンプリングに似た危うさも漂う。」
小川洋子
女54歳
8 「山崎さんは、平凡を描く難しさに、誠実に向き合った。ただ、作者の視点も、結局、男の価値観の枠内に収まったままでいるのではないか。そういう気がした。」
高樹のぶ子
女70歳
0  
宮本輝
男69歳
25 「これまでの山崎さんの候補作品のなかでは最も優れていると思う。」「けれども、このような小説はこれまでに幾つも読んだという気がするのだ。」「賞に推せない脆弱さが読後に浮き上がってくる。夫婦が生身の人間としての匂いを持っていないからかもしれない。」
川上弘美
女58歳
18 「一見巷にあふれているものの名前を使った小説に見えて、実は多くの新しい名づけがなされている小説なのだと、わたしは読みました。」「それから、作中の人たちのことを思って、すこし泣きました。」「(引用者注:「コンビニ人間」と共に)強く推しました。」
選評出典:『文藝春秋』平成28年/2016年9月号
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