芥川賞のすべて・のようなもの
第141回
  • =受賞者=
  • 磯崎憲一郎
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磯崎憲一郎
Isozaki Ken'ichiro
生没年月日【注】 昭和40年/1965年2月28日~
受賞年齢 44歳4ヵ月
経歴 千葉県我孫子市生まれ。早稲田大学商学部卒。会社員として勤めるかたわら、平成19年/2007年に「肝心の子供」で文藝賞を受賞。
受賞歴・候補歴
備考
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芥川賞 第139回候補  一覧へ

たいよう
眼と 太陽」(『文藝』平成20年/2008年夏季号[5月])
媒体・作品情報
誌名 「文藝」  別表記「ブンゲイ」「bungei」併記
巻号 第47巻 第2号  別表記夏季号/夏/summer
印刷/発行年月日 発行 平成20年/2008年5月1日
発行者等 編集人 吉田久恭 発行人 若森繁男 印刷人 北島義俊 印刷 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社河出書房新社(東京都)
総ページ数 (272) 表記上の枚数 基本の文字組
(1ページ当り)
31字
×19行
×2段
本文ページ 180~219
(計40頁)
測定枚数 110
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書誌
>>平成20年/2008年8月・河出書房新社刊『眼と太陽』所収
>>平成23年/2011年2月・河出書房新社/河出文庫『肝心の子供/眼と太陽』所収
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候補者 磯崎憲一郎 男43歳
選考委員 評価 行数 評言
石原慎太郎
男75歳
0  
高樹のぶ子
女62歳
0  
池澤夏樹
男63歳
0  
村上龍
男56歳
0  
川上弘美
女50歳
7 「人の生は、矛盾をはらみつつとらえどころのないふうに動いてゆく。そのことを小説的に処理せずに小説にしようとしているところが、いいと思いました。文章に、むらがありませんか?」
黒井千次
男76歳
7 「このアメリカ生活の全体から伝わって来るものがうまく掴めなかった。」
宮本輝
男61歳
10 「(引用者注:「婚礼、葬礼、その他」と共に)多少の高い点をつけたが、あくまでも多少であって、受賞作に推せるほどではなかった。」「ペダンチックな小説にありがちな曖昧さに終始して、そこからひろがるものがなく、」
小川洋子
女46歳
22 「磯崎さんの作り出す世界から立ち上ってくる現実は、不条理などという便利な言葉でくくれない不気味さをはらんでいる。偶然の恩恵を拒否し、すべてを敢えて宙吊りにしておく勇気に、私は才能を感じた。」「受賞に相応しいと、一生懸命奮闘したつもりだが、力及ばず、残念だった。」
山田詠美
女49歳
8 「後半の先輩の語りの部分は長過ぎる。」「登場人物たちのそれぞれの時間軸が、薄紙に重ねたグラフのように思えた。時々、ものすごく、美しい。」
選評出典:『文藝春秋』平成20年/2008年9月号
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つい すみか
終の 住処」(『新潮』平成21年/2009年6月号)
媒体・作品情報
誌名 「新潮」  別表記表紙 「今年105年目の文芸誌」「The Shincho Monthly」併記
巻号 第106巻 第6号  別表記1253号
印刷/発行年月日 発行 平成21年/2009年6月1日
発行者等 編集兼発行者 矢野 優 印刷者 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社(東京都)
発行所 株式会社新潮社(東京都)
総ページ数 364 表記上の枚数 表紙・目次 110枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×26行
×2段
本文ページ 91~123
(計33頁)
測定枚数 108
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書誌
>>平成21年/2009年7月・新潮社刊『終の住処』所収
>>『文藝春秋』平成21年/2009年9月号
>>平成24年/2012年8月・新潮社/新潮文庫『終の住処』所収
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候補者 磯崎憲一郎 男44歳
選考委員 評価 行数 評言
山田詠美
女50歳
10 「過去が、まるでゾンビのように立ち上がり、絡まり、蠢いて、主人公を終の住処に追い詰めて行くようで恐しかった。けれど、その合間合間の太陽の描写が綺麗な息つぎになっている。大人の企みの交錯するこの作品以外に私の推すべきものはなかった。」
小川洋子
女47歳
24 「あらゆる出来事は、まるであらかじめ定められていたかのように起こるべくして起こる。人間の人格など何の役にも立たない。その当然の摂理が描かれると、こんなにも恐ろしいものなのか、と立ちすくむ思いがする。」
石原慎太郎
男76歳
7 「結婚という人間の人生のある意味での虚構の空しさとアンニュイを描いているのだろうが的が定まらぬ印象を否めない。」
黒井千次
男77歳
32 「流れる時間ではなく、堰止められた時間が層をなして重なっている。」「自分には知らされていないものを探り、手の届かぬものに向けて懸命に手を伸ばしながら時間の層を登っていく主人公の姿が、黒い影を曳いて目に残る。」
高樹のぶ子
女63歳
15 「主人公がどんな男かが読後の印象として薄い。何十年を語り尽くした主人公が見えない。空白なら其れもよし、空白を見せて欲しい。」
川上弘美
女51歳
23 「自分の記憶を、もしも巻き戻して見ようとするならば、このような状態になるのかもしれないと、読んでいる間じゅう思っていました。」「「物語」を作りあげるという利便に与しないこの作者の書いた「物語」を、いつか読んでみたいものだと思いました。」「(引用者注:「まずいスープ」と共に)最終的に推しました。」
宮本輝
男62歳
23 「観念というよりも屁理屈に近い主人公の思考はまことに得手勝手で、鼻もちならないペダンチストここにあり、といった反発すら感じたが、磯崎氏はこれから一皮も二皮も剥ける可能性を感じさせる。」「私は、磯崎氏の今回の候補作での受賞には賛成できなかったが、受賞によって無用な鎧兜が脱げたときの化け方が楽しみな書き手だと思う。」
村上龍
男57歳
11 「感情移入できなかった。現代を知的に象徴しているかのように見えるが、作者の意図や計算が透けて見えて、わたしはいくつかの死語となった言葉を連想しただけだった。ペダンチック、ハイブロウといった、今となってはジョークとしか思えない死語である。」
池澤夏樹
男64歳
41 「小説には文法がある。敢えてそれを変えてみると、うまくいけばおもしろい結果が得られる。(引用者中略)その好例である。」「普通、小説の主人公は世界に向かって働きかけるものだが、『終の住処』では世界の方が彼の前でパフォーマンスを繰り広げる。」「この変わった文法の背後にガルシア=マルケスが隠れているのは間違いない。」
選評出典:『文藝春秋』平成21年/2009年9月号
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