芥川賞のすべて・のようなもの
第129回
  • =受賞者=
  • 吉村萬壱
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Last Update[H28]2016/2/12

吉村萬壱
Yoshimura Man'ichi
生没年月日【注】 昭和36年/1961年2月☆日~
受賞年齢 42歳5ヵ月
経歴 愛媛県松山市生まれ、大阪府育ち。京都教育大学教育学部第一社会科学科卒。高校教諭を経て、養護学校に勤務する。
受賞歴・候補歴
  • 第1回京都大学新聞新人文学賞(平成9年/1997年)「国営巨大浴場の午後」
  • 第92回文學界新人賞(平成13年/2001年)「クチュクチュバーン」
  • 第129回芥川賞(平成15年/2003年上期)「ハリガネムシ」
  • |候補| 第31回織田作之助賞(平成26年/2014年)『ボラード病』
  • 第22回島清恋愛文学賞(平成27年/2015年度)『臣女』
備考
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「ハリガネムシ」(『文學界』平成15年/2003年5月号)
媒体・作品情報
誌名 「文學界」
巻号 第57巻 第5号  別表記5月号
印刷/発行年月日 発行 平成15年/2003年5月1日
発行者等 編集人 細井秀雄 発行人 鈴木文彦 印刷人 北島義俊 印刷所 大日本印刷株式会社
発行所 株式会社文藝春秋(東京都)
総ページ数 328 表記上の枚数 目次 150枚 基本の文字組
(1ページ当り)
27字
×25行
×2段
本文ページ 105~151
(計47頁)
測定枚数 148
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書誌
>>平成15年/2003年8月・文藝春秋刊『ハリガネムシ』
>>『文藝春秋』平成15年/2003年9月号
>>平成18年/2006年8月・文藝春秋/文春文庫『ハリガネムシ』所収
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候補者 吉村萬壱 男42歳
選考委員 評価 行数 評言
高樹のぶ子
女57歳
26 「昨今、強い者にではなく自分より弱い者に向かう暴力が溢れている。唾棄すべきこのような暴力衝動がなぜ生れるのかを、(引用者中略)丁寧にかつ非常に解き明かす。」「素手で持つと怪我をしそうな、重い刃物の一作である。」「見たくはないけれど見よう。宗教が断罪することのない日本において暴力を断つ方途があるとすれば、「よく見て」「知る」ことしかないのだから。」
石原慎太郎
男70歳
18 「ほとんどの選者が当選に同意した」「一種のデスペレイションはどうにもやり切れないが、多くの国民がデフレとはいえなんとなく満ち足りた錯覚の内にある時代に、逆に妙なリアリティがあり、読む者を辟易させながら引きずっていく重い力がある。」
宮本輝
男56歳
20 「受賞に私は反対した。」「また古臭いものをひきずり出してきたなという印象でしかなく、読んでいて汚ならしくて、不快感に包まれた。」「「文学」のテーマとしての「暴力性」とかそれに付随するセックスや獣性などといったものに、私はもう飽き飽きとしている。」
河野多恵子
女77歳
28 「作者が小説の創り方を全身で知っているかのような感じを与える出来栄えである。」「この作品には、無駄や独りよがりや顕示的なところが全くない。客観視する意志と力をもっている作者のようだ。作品の風通しのよさも、それ故だろう。」「ほんの小さな端役といえども精彩があり、全篇を支える確実な一員に思えてくるのは大したものである。」
古井由吉
男65歳
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山田詠美
女44歳
11 「人の内なるさまざまな感情を翻弄しながら、言葉でひとつにまとめ上げることに成功した作品だと思う。」「ただただハリガネムシの生態系の中で、人々は泣いたり笑ったり。読み手もだ。」
村上龍
男51歳
9 「テクニックも実力もある作品だと思ったし、登場人物のキャラクターも会話も巧みだった。だがまるでスラップスティックムービーを見ているようで、切実さがなかった。」
黒井千次
男71歳
28 「手放しでこの作品を推す気持にはなれなかった。人間の内にひそむ暴力への欲求を、(引用者中略)ハリガネムシに擬して追求する意図は充分に認められる。」「ただこの教師がいささか無抵抗に暴力にのめりこんで行く経過に疑問が残る。」「彼を縛る壁があまりに薄手であるために、主人公の行動が恣意的なものに止まってはいないか。」
三浦哲郎
男72歳
5 「この作品の核にもなっているサディスティックな暴力シーンは、今の私にはちと荷が重すぎた。」
池澤夏樹
男58歳
8 「ぼくの好みではないが、しかし暴力という大きな主題を正面から扱ってしっかり構築されていることは認めなければならない。」「授賞には反対しないことにした。」
選評出典:『文藝春秋』平成15年/2003年9月号
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